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環境問題をテーマとした演劇ワークショップ アチェの参加者の振り返り(翻訳)

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」(助成:日本国際交流基金アジアセンター)を実施した。

フィリピン人参加者のためのワークショップは、マウンテン州のタジャン、バギオ市、マカティ市、インドネシア・アチェ州で開催した。ワークショップの成果である演劇作品は、バギオ市のCAPセンター、マカティ市のTIUシアター、バンダ・ アチェのスルタン・セリム2世劇場で公演した。

 アチェの参加者たちは、鉱山開発のような環境問題に直面しているアチェ州ベサール地域のジャンタンとランパナ出身の高校生だった。フィリピンとアチェの参加者たちは、鉱山開発地域を訪れ、宗教指導者、政治指導者、鉱山会社の元従業員、鉱山によう環境破壊の影響を受けた農家などにインタビュー取材を行った。取材から得た情報から参加者たちは議論を重ね、日本人、フィリピン人、インドネシア人の演劇専門家や芸術家の協力のもと、小さな公演を行った。


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以下はアチェの参加者による振り返りの記録である。

                                                     

【ワークショップ】

-ワークショップに参加したことで、新しいことを学んだり経験したりすることができ、私は幸せです。

-他の参加者と出会えて嬉しかったです。

-フィリピン人をはじめとした人々と出会い、一緒に活動することができて、私はとても幸せです。

-ワークショップでは、参加者たちと楽しむことができました。

-新たな経験を得て、見識を深めることができたので、私はとても興奮しています。

-幸せで、新鮮で心地よく、興奮しました。

-フィリピンの若者たちとまた演じたいです。

-劇を通じて、私は新たな友達と出会うことができ、とても幸せでした。また、私は新しいことも学びました。

-私はフィリピンの若者たちと出会うことができ、とても嬉しかったです。国や言葉が違えど、私たちは団結していました。

-初日、私たちは気まずかったり緊張したりしていましたが、数日間彼らと過ごすことで、まるで自分の家族のであるかのような幸せな日々を送ることができました。

-とても幸せな経験でした。

-この交流で彼らと過ごしている時、私は幸せな気分でした。私たちはコミュニケーションをとるのに苦労しましたが、私は他の参加者たちと友達になれたことを誇らしく思っています。

-初日、私は緊張と気まずさを感じていました。数日後、私は彼らを家族の一員だと思うようになりました。その時ついに、私の気まずい感情は消え去りました。

-緊張しましたが幸せでした。しかし、フィリピン人参加者たちは親切で、私たちの友達になりました。彼らは私たちが日頃大切にしている物事についても受け入れてくれました。

-彼らと出会い、話せたことは幸せでした。

-私たちは常に笑いが絶えず、幸せでした。私はもっと彼らと仲良くなりたいです。彼らと学ぶことが好きでした。



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パフォーマンス】

-私は友達を前にステージに立った時、幸せを感じました。しかし私は新しい人々(フィリピン人と日本人)に会うことに慣れていなかったので、少し緊張してしまいました。残念ながら、英語を通訳してくれる先生や大人が足りなかったので、時々私たちは何をすべきなのかわからないことがありました。

-他の参加者と時間を楽しみながら過ごすことができて、嬉しかったです。

-私は少し緊張しました。また、CGNとの活動に満足しています。

-この経験をすることができて、私はとても幸せです。まるで家族のようなフィリピン人たちと活動することができて、とても嬉しかったです。

-幸せと喜びを感じました。

-とても嬉しく、幸せでした。お互いを受け入れ合えたと感じました。

-このようなことは今まで成し遂げたことがなかったので、私は喜びを感じています。わずかに緊張しましたが、勇気があったと感じています。

-経験や知識を教えてくれるフィリピン人の友達と出会えたことで、私たちは大きな幸せを感じています。また私たちは、才能ある素晴らしい人々の前で、果敢に勇気を見せた自分自身たちを誇りに思っています。

-どことなく緊張しましたが、興奮しました。

-演じると同時に、幸せを感じていました。私は今まで一度も演劇に挑戦したことがなかったので、私が持つ全ての勇気を振り絞り、演技を伝えることができました。私は自分自身に対して喜びと誇りを実感しています。

-才能溢れる素晴らしいフィリピン人の友達と、どのように劇を演じるのか学ぶことができたので、幸せを感じています。

-喜びと驚きを感じました。

-フィリピンからの新しい友達と出会うことができて嬉しかったです。

-演劇を学んだことで私は賢くなれたので、とても嬉しいです。

-演劇によって、興奮したり幸せを感じたりしました。


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【今後のワークショップへの期待・要望】


-次回はより良いものになりうるでしょう。私たちは演劇を学び続けたいです。

-将来のワークショップがより良いものになるよう願っています。

-私はさらなるワークショップが、より楽しく、たくさんのシアターゲームをしてくれることを期待しています。

-これまでのように、より良い意見の共有を期待しています。

-私の望みは、イベントがより楽しく驚きに満ちたものであることです。

-バリトック」のように、目標達成のための活動を楽しみにしています。

-楽しい活動を盛り込みながらの演劇制作を期待しています。

-私はフィリピン人参加者がまたここに戻ってきて、私たちとともにまた演劇を作り続けていくことを望んでいます。

-私は将来の活動がより良く、全ての参加者がもっと興奮できるものになることを望んでいます。そして、「バリトック」のようなパフォーマンスを作り上げたいと思います。

-私は、この活動を通じて、人々が他の参加者と関係を築いていくことを願っています。この活動は中止するべきではなく、未来まで運営していくべきものです。

-私は参加者たちが安全に帰宅することを願っています。また、このワークショップが全ての参加者にとって思い出に残る経験となることを望んでいます。

-過去よりもっとかっこいい活動を望みます。

-この活動に再び友達と携われること、そして参加者たちが良い関係を築けるよう願っています。

-私は、次のワークショップがいつも通り行われることを望んでいます。より楽しく、そしてこれまでで一番のワークショップにしてください。

-私はいつか他の参加者たちと再会できることを願っています。

-いつか私たちが再会し、再び知識を共有できる日を楽しみにしています。

-未来に再び参加者と会えることを望んでいます。

-彼らがアチェに戻ってきてくれることを願っています。


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助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

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# by cordillera-green | 2017-11-14 13:59 | 環境教育

鉱山問題をテーマとした演劇ワークショップ参加者へのアンケート(翻訳)

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、2017年7-8月に「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」(国際交流基金アジアセンター助成)を実施しました。コーディリエラ山岳地方から参加してくれた先住民の若者たちに、プログラム終了後に、プログラムの内容、成果についてアンケート調査を行いました。
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*****

1.このプロジェクトによって、コーディリエラ地方の鉱山問題に関する理解や見方は変わりましたか?

< D.D. >
✔︎とても変わった
 私は、住宅や電気・水道、通学の移動手段であるバスなどといった生活必需品を、無償で提供している鉱山会社で育ちました。このワークショップに参加する以前、私は鉱山開発が、雇用や地域の発展に大きく貢献していると考えていました。しかしながら、他の鉱山用地を訪れたり、ベンゲット州の鉱業がいかにして成り立ったのかを学んだりした後、私は鉱山開発が環境だけでなく未来にも深刻な影響を与えることに気づきました。
 鉱山採掘が環境に与える影響は永遠に続きます。イトゴンのルネータで起こったような出来事を覆すことは、もはやできません。このような場合、未来の世代には、コーディリエラの人々にとって昔からの生活手段である農耕や農業の発展を望むことのできない、毒に侵された土地だけが残るのです。

< J.L >
✔︎とても変わった 
 かつて私は、鉱業のない手つかずの森に守られた環境で育ったので、採掘に関してさほど口出しをしませんでした。私が知っていたただ一つのことは、私の兄弟やいとこたちが鉱山で働き、お金を稼いでいるということだけでした。 昨年(2016年)、(このプログラムに参加することによって)、私の兄弟の生活に関する取材に携わることになりました。彼らが(鉱山採掘によって)給料を受け取った後、その全てをバーで遣い、その後また給料のために一生懸命働く…といった生活です。 
 鉱山開発が少しづつ 環境を破壊しているのを目の当たりにした時、こうした悪影響を受ける唯一の存在である土地や、そこに住む人々に対して哀れみを覚えました。もし鉱山コミュニティーの人々がこのプログラムに参加することができていたら、人々は再びその場所に住むことができるようになるかもしれないと思いました。
 また、ある農家の人がそう言ったように、彼らは神様がお恵みになった土地を無駄にしていると感じました。なぜなら、この大地は先人たちが種を蒔き続けた、神様からの生涯の贈り物だからです。

< K.R. >
✔︎とても変わった 
 プロジェクトを通して、私は環境問題と環境保護に関して目覚めることができ、それらに対する私の認識は大きく変化しました。私は、環境を守るという信条に基づいたシンプルな生き方と、人々に影響を与えるための簡単な行動こそが、大きな違いを作るのだと気づきました。鉱山開発会社 は、我々の土地と人々に偽りの認識のみをもたらしました。
 また私は、次の世代のために土地と環境を守ろうと、鉱山の採掘に抵抗し、苦闘しながらも戦っている人々に感銘を受けました。私の地域だけではなく、他の地域に住む人々をも説得し、提唱していくのだという励みを私にもたらしてくれたプロジェクトの中で、そのような素晴らしい方々と出会えた経験は、私にとって非常に大きな学びとなりました。

< P.A.>
✔︎とても変わった
 プロジェクトに参加する前、私は鉱業の定義と、鉱業に関するいくつかの影響についてのみ認識していました。しかし、私がこのプロジェクトに参加するというお話を頂き、2015年と2016年の経験を通して、私の理解はより深まっていました。 私は原点に立ち戻ったことで、知識をインプットすることだけではなく、それを生活に反映させることが必要なのだということを、新たに発見しました。
 私たちが行った数々のコミュニティでの取材によって、
「ああ、鉱業の成り立ちはとても複雑で、私はそのサイドストーリーや鉱業の存在理由について、本当に学ぶ必要があるのだ」
と、徐々に考えるようになりました。私は鉱山のある村の生まれではありませんが、ここコーディリエラで起こっている環境問題に関心を持つこと、そしてその番犬として努めることが、私自身の責任として心に埋め込まれています。
 情報収集の他にも、私自身に影響を与えたものは、採掘に用いる小さなトンネルの中に入った経験です。その体験は、私に採掘がいかに大変な作業であるのかを体感できました。鉱山労働者が彼らの時間と努力を犠牲にするほど過酷なものなのです。しかし、最も犠牲となっているのは、やはり労働者自身でしょう。 さらには、劇場での発表に向けた、ブレインストーミングやモノローグの作成は、鉱山開発を取り巻く様々な状況を心に留めるのに、とても効果的でした。それらは私の信念や、注意事項、そして鉱業の倫理に気づくきっかけとなりました。

< R.F >
✔︎とても変わった 
 私は鉱山開発コミュニティの中で育ったので、私たちの地域における鉱山開発の状況について理解することができました。ここで理解したことは、ソーシャルメディア上に投稿されている鉱山問題に対しての、私がどのようにコメントするのかについて影響を与えました。
 ちょうど今年、多くの鉱業会社の取り締まりと、その閉鎖に携わっていた環境天然資源省の長官が再任されませんでした。このように国内では、鉱業への賛成派と反対派を巻き込んだ、大きな問題が起こったのです。また、異なる場所での抗議活動も度々発生しました。私は、バギオやマニラ、バンダ・アチェでの公演は、抗議活動の一つであり、鉱山開発問題についての人々の理解を助ける方法であると信じています。
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2. 鉱山開発問題をはじめとするコーディリエラ地方の環境問題に対処する際、演劇という方法を用いることについてどう思いますか?

< D.D. >
✔︎とても効果的 
 演劇はとても面白く、コーディリエラやそのほかの地域の人々に鉱山開発の悪影響を伝えるのに、とても効果的な手段です。第一に、講義とは全く異なる劇なので、観客たちはより注意深く観たり聴いたりしていました。次に、演劇公演は、現実に起こったことの描写なので、観客たちの経験は生であり、私たちが伝えたかった感情は効果的に伝えられました。最後に、楽しむことのほかにも、観客たちは無意識であったかもしれませんが、鉱山開発の影響について知ることができました。

< J.L. >
✔︎とても効果的
 観客たちの反応としては、私の兄弟や友達の反応をお伝えします。彼らが公演を観たとき、まるで自分たちの兄弟のような気持ちになったといいました。そのうちの一人は「もし他の鉱山労働者がこの劇を観ていたら、彼らは自身にを反映することができただろう。これは素晴らしいアイディアだ」と感想を述べてくれました。この作品が伝えているのは環境に関することだけでなく、鉱山のある地域に住む人々の健康にも関連しています。また別の友人は、鉱山開発による収入で教育が受けられたり、生活費を得られたりという、彼自身が受けた恩恵についても話しました。しかし一方で鉱山開発、なかでも環境への負の影響が大きい大規模鉱山開発で、過剰に環境を痛めつけるべきではないと付け足しました。
私としては、観客から寄せられた感想から考えても、心から鉱山開発に反対させることはできなかったように思いましたが、少なくとも私たちは鉱山開発の悪影響と、私たちが環境を守るべき理由について伝えることができました。

< K.R. >
✔︎とても効果的
 鉱山開発のような環境問題に対して、内容が観客に直接届けられる演劇は、非常に効果的な方法です。また、私たちも観客の反応を直接知ることができます。私たちがどのように登場人物を演じているのか、観客たちに見つめられることで、パフォーマンスに影響することすらありました。

< P.A. >
✔︎とても効果的
 情報コミュニケーション技術や講習会、その他のプログラムはさておき、演劇は観客に鉱業労働者の生活という衝撃を与える、とても強力な方法です。技術が急速に発展する中で、「演劇」という伝統的な手法に立ち戻ったことは、かえって新鮮でとても良い方法でした。これまで演劇は責任と自由といった価値観を伝え、人々を教育し、鼓舞し、刺激を与え、道徳観をももたらしました。私にとってこれらはすでに大きな衝撃でした。 現在、環境問題は深刻であり、このような解決策を広めるための提言は必要不可欠です。演劇は社会の意識を開拓する、とても良い手段です。

< R.F. >
✔︎とても効果的 
 私は、観客を教育するために演劇を用いることの有効性を信じています。第一に、役者と観客の新しい出会いによるものです。観客は役者を自分自身で観て、台詞を聴き、役者のエネルギーを感じます。私は、これらが単に環境問題だけでなく、政治や健康といった社会問題を啓発するのにも、非常に有効な方法だと信じています。
 第二に、演技中の台詞は事実に基づいているので、演劇は実話を他の人に伝えるのにとても効果的な方法です。演劇は単に観客が役者の言ったことを信じるだけではなく、彼らが何か行動を起こすための励みにもなります。彼らの感想や反省は、すぐに役者に見られ、認識されます。それから、彼らは演劇を通して観客の生活に触れたことを知るのです。「私たちが鉱山問題に関する知識を与えたことで、彼らは行動を起こすことになるのだ」と。 
 第三に、演技の中で討論が用いられたことです。人々はただの観客として心地よい場所に放たれるのではなく、演技に参加していました。ある観客は役者としてステージに上がり、自身の鉱山問題に対する意見を共有していました。しかしそれ以上に、ステージに立っていないにも関わらず、私が演技の最中にはっきりと見た観客の反応や表情は彼らが考えていることの証明であり、もしかするとステージに立った場合の発言をイメージしていたのかもしれないと思いました。
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3. 将来似たようなプロジェクトを行うとします。それに対するあなたの考えやアドバイスを教えてください。

< D.D. > 
 演劇を通して鉱山開発による環境への影響を人々に伝えるこのプロジェクトは、コミュニティ、特に鉱山開発がどのようなものなのか知られていない地域にとって、非常に有益なものでした。私は、様々な場所で起こっている鉱山開発による環境破壊に関して、継続的な研究が行われるべきだと伝えたいです。さらに、これらの研究は鉱山開発のない場所にも伝えられるべきです。大規模な鉱山開発会社がどこかの地域で採掘を提案をした時に、地域住民は鉱山開発会社がもたらすものについてのある知識をすでに持っていることになりますから。


< J.L. > 
 より多くの経験を得たり、大規模な採掘地を含むいくつかの地域での取材を行ったりしたいです。鉱山のある他の地域でもこのような公演を開くことができたら、そこに住む人々は鉱山開発が良いものなのか悪いものなのか、その影響を観るのにとても良いでしょう。また、鉱山のない地域でも公演することによって、観客たちは未来に向けた環境保護への一歩を踏み出すでしょう。

< P.A. > 
2016年と2017年のプロジェクトから、私は演技の違いに気付きました。昨年の公演は思わずハイタッチするほどの出来で、私たちはベストを尽くすことができました。全てのスタッフが素晴らしい演技をしたり、それを助けたりしました。しかし今年は、昨年以上に、音楽とダンス、そして文化が完璧に調和していました。
 もし将来、似たようなプロジェクトがあるのなら、よりわかりやすい台本を用意することを提案します。今回、私たちは台本を読み砕くのに大変な時間を要したからです。
 私はこのプロジェクトに関して、さほど多くの改善点はないように思います。団結力とチームワークがあって、私たちはブレインストーミングとプロジェクトの準備を進めました。私たちの監督は私たちを支え、導いて、本当に良くしてくださいました。セットや照明のデザイナーたちも私たちの公演の成功に大きく貢献しました。他のスタッフたちも常に私たちのそばにいて、彼らの支えのおかげで公演を終えることができました。
 さらに、プロジェクトのアプローチと手法は完璧でした。結果として、この公演で人々にメッセージを伝えることができました。 
 最後に、もし将来似たようなプロジェクトが行われるのなら、演劇を通じた「家族」の一員に再びなれることを願っています。

< R.F. > 
 このプロジェクトは、若者の声を聞いてもらうための非常に良い機会となっています。しかし、もう一度プロジェクトを行うとするならば、私は提案や助言を下に記しておきます。ファシリテーターはこのようなプロジェクトの中で非常に大きな役割を担います。私は、異なる分野の専門家が2人参加するべきだと思いました。一人は鉱山開発にについての知識だけでなく、一般的な状況を知り、参加者の声を理解できる人。もう一人はもちろん、演劇の専門家です。これは、ある役者たちの台詞から思いつきました。彼らの台詞にはいくつかのセリフが追加されていましたが、議論されている問題とは噛み合っておらず、一部はもはや何の関係もないものでした。もし専門家を2人用意することが不可能なのであれば、演劇が完成した際に劇作家が台詞を書き留め、観客に読んでもらえるように配慮するべきです。そうすることで観客たちはより言葉の意味を理解することができるでしょう。
 私は、多様性に富んだ人々が公演を観てくださったことに感謝しています。中には、教育、犯罪学、工学、法律、薬学といった専門分野の方もいらっしゃいました。また、コーディリエラのさまざまな地域からも公演を観に来てくださいました。このように、異なる地域や国籍の人々とのワークショップやパフォーマンス、そして出会いから得られた学びは、さらに多くの人々に共有されることと思います。
 また、参加者がプロジェクトの目的をしっかりと理解する必要性を感じました。演劇を行う以上に、彼らは環境問題に対する意識を広げるための、いわば大使になるのだということを理解しなければなりません。演劇という彼らの行動は、プロジェクトの目的・対象と一致していななければならないのです。そうでなければ、参加者の環境問題に対する活動に、持続可能性がないのです。これは私からの4つ目の助言です。
 可能であれば、参加者は自分の地域や学校で新たなプロジェクトを実施し、演劇から得た学びをさらに広げられたらと思います。すべての人がインターネットにアクセスできるわけではないので、演劇のビデオを提供することで、プロジェクトの内容を伝えることだってできます。もしそれができるのであれば、プロジェクトをより広げることさえできるでしょう。なぜなら、参加者が団体の助けを借りながら、これらのプロジェクトを始めるように励まされれば、彼らはCGNのアドボカシーの継続を促され、地域社会や学校の若者たちが社会で積極的な役割を果たすことができるからです。私はそれが彼らに力を与える良い方法だと思うし、たとえCGNの助けがなくても、彼らは小さなものでも何かを行動を起こすことができます。これは、プロジェクトの持続可能性に役立つと、私は信じています。

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助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration



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# by cordillera-green | 2017-10-12 14:32 | 環境教育

Questionnaires for the participants of the Theater Project on Environment Issues

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1. Did your understandings or perspectives of the mining issues in Cordillera changed in the process of the project?


D.D.

very much changed

I grew up in a mining company where most of our basic needs are provided such as free housing, electric and water supply, and bus rides going to school. Before the workshop, I see mining as a big contributor to employment and to the development of communities. However, after visiting different mining sites and learning about how mining came about in Benguet, I realized the grave effects of mining in the environment and also to the future. The effects of mining in the environment is permanent. It cannot be reversed such as what happened in Luneta, Itogon. If this is the case, thefuture generation are left with nothing but toxic lands that cannot be farmed or agriculturally developed which is the earlier way of living of the Cordillerans.


<J.L.>

very much changed

At first I don’t interfere really about mining because I grow up in a place where there is no mining and our environment is preserved with surrounded virgin forest. What I just know is that my brother and cousins are working and they are getting money from mining. When we are doing interviews last year (2016) I’m relating it to the activities of my brothers like other said that after they will get their money they will go to bar and spend all their money and they will work hard again for money. When I saw that mining was slowly killing the environment I have that pity to the place and also people because they are the one who get the bad effect of mining to the environment. We can rehabilitate the environment if people from the mining community could participate. The rehabilitation is for them and for the future also. As an agriculturist they wasted the land that was given by God for them because land is a lifetime gift from God, as the forefather before work is planting.


<K.R.>

very much changed

I was very much changed during and after the balitok project because I was awaked on environmental issues and preservation. I realized that by simply living onthe belief of protecting our environment and influencing other people by simpleact, I am making a big difference. The exploitation of these big mining company in our place brought only a false conscious among the people.

I was also inspired by the struggle of some people who have resist mining and still figthing thier land and evironment for the sake of the young generation. It is really very great learning experience for me to meet inspiring people during the project which served as one of my encourangement to pursue advocating issues not only in our place but also to others.


<P.A.>

very much changed

Before joining the project, I only recognize mining through its definition and some positiveand negative effects of it. But when I was given the chance to be part of theproject, my understanding expanded through the experiences we had last 2016 and 2017.

Going back from the grassroots, I discovered new things that I need to input not only in my knowledge but also in my life. From the interviews we had in various communities, it slowly sink in my mind that “ah, mining is so complex and I really need to learn the side stories and reasonsof why mining exist.” Though I didn’t came from a mining village, it’s already imbedded on myself that it’s my responsibility to be concern and act as a watchdog on the environmental issues happening here in the Cordillera.

Aside from gathering information, what really affected me much was the experience of going inside a small scale tunnel. It was then that I had proven that mining is really hard. Hard enough that miners doesn’t just risk their time and theirefforts but mainly themselves.

Moreover, brainstorming and making monologues for the theatre presentation was a good way to be more mindful of the various mining situations. It is where I recognizethe beliefs, the dos and don’ts and the mining ethics.


<R.F>

very much changed

I was able to understand the mining situation of our province more so that I grew up in a mining community. These understandings affected on the way how I comment on mining issues being posted in the social media. Just this year, the Secretary of the Department of Environment and Natural Resources, who suspended and closed many mining companies, was not re-appointed. Thus, this created a big issue in the country which involved anti and pro mining. There were also protests in different places and I believe, the performance we performed in Baguio, Manila and Banda Aceh is a sign of our protest and a way of helping the people understand more about the mining issues.



2. What do you think about utilizing theater methodology when we deal with an environmental issue such as mining issues in Cordillera ?


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D.D

very effective

Theater is entertaining which makes it very effective channel in educating Cordillerans/people about the effects of mining. First, because it is a play, the audience are more attentive in listening and watching unlike when it is done through a lecture. Second, since a theater presentation is a depiction of what happens in real life, the experience of the audience are raw, the emotion which we want them feel were effectively delivered. Lastly, aside from being entertained, the audience are knowingly or unknowingly being informed of the effects of mining.


<J.L.>

very effective

“I will just give what my brother and friend’s reaction” as the audience reaction. Some said that they are come to senses like my brother when they watch the performance. He told me that it’s a good idea because if other miners will saw this one, they will just reflect to theirselves. Aside from the environment, it was also for the health of people on the mining areas and as a miner. My friend also says that there are good effect of mining like him that it helps in his education and also allowances. But he said that miners should not over torture the environment actually large scale mining are the one who really destroy the environment. For me, from the reactions of other people, we could not please them to say no to mining, but at least, we show them the bad effects and why we should protect our environment.


<K.R.>

very effective

Utilizing the theater method in addressing environmental issues such as mining is very effective because it is directly address to audience. We can see on how the audience react. They observed on how the performer portray their character realistically can even relate to the performance.


<P.A.>

very effective

Apart from using Information Communication technologies, programs, seminars etc, theater is such a powerful methodology that would totally impact audience/viewers about the lifestyle of mining. With the sudden advent of technologies, it is a good way to refresh and go back from the old ways “theater”. It is still an awe that until now, theatre provides such values as responsibility and freedom to inform, educate, inspire, motivate and to give morals. For me, it’s already a great impact.

Environmental issues are now alarming and such proposals to promote solutions are needed for today. Theater is great way to be an opener for a society’s awareness.


<R.F.>

very effective

I believe in the efficacy of theater as a tool in educating the audiences. First, it is a fresh encounter between the performers and the audience. The audience are seeing the performers with their own eyes, listening to their lines and feeling the energy the performers are giving. These I believe makes theatre a very effective tool not just in dealing environmental issues but also to promote other social issues say politics, health and the like.

Second, because the lines from the performance were based on real stories of people we interviewed, theater is an effective way in bringing these stories to other people. Theater does not only encourage the audience to believe what the actors are saying, but it also encourages them to do something. Their reactions and feed backs are immediately being seen and recognized by the performers and from these, we would know that we our touching their lives; that we imparting knowledge to them so that they will take actions.

Third, forum theatre was used in the performance. The audience members were emancipated in the comforts of being am ere audience, but rather they became part of the performance. Some participated and became actors on stage and shared their views on the issue. But more than this, even if they did not step on the stage to perform with the actors, their responses, their simple facial expressions which I saw clearly during the performance is a testimony that they were thinking or perhaps imagining what they would say if they were in the shoes of the performers.

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3. Would you share your suggestions and ideas, if we could have a similar project in the future.

D.D.

This project educating people about the environmental effects of mining through theater is beneficial to communities especially to places which do not know what or how mining really is. I suggest that continued research of the environmental effects of mining in different places should be conducted. Further, these researches should be presented to those places which do not have mining yet so that in case big mining companies offer mining in their community, they have an idea on what the mining companies are offering.


<J.L.>

More experience or interviews to be conducted in some places that have mining areas including the large scale mining. It’s also good if could have performances in places who have mining areas so that they could view the effect of mining is it good or bad? Including also the places that don’t have yet mining area so that they will preserve their environment for the future.


<K.R.>

If we could have a similar project in the future, I hope that we can have more direct experiencial learning.


<P.A.>

From my point of view in the 2016th and 2017th project, I observed the differences of the performances. Last year’s performance was a high five for me, I did my best, we did our best, and all of the staff helped and had a wonderful performance. But this year, it was more than perfect with the combination of music, dance, and culture.

If there would be another similar project again in the future, I would suggest to have a clearer script for I admit that we had a hard time analyzing the script last month.

I think I don’t have much to suggest for this project. Unity and teamwork was there, we brainstormed and participated for the project, our directors really did their part in helping and guiding us, our set and light designer contributed in the success of the performance, other staffs has always been there with us, and mostly we were accommodated accordingly.

Moreover, the approaches and techniques for the project is perfect. Therefore, the result was that the project successfully conveyed the message to the people.

Lastly, if there would be a similar project in the future, I hope to see myself beingpart of the family again.


<R.F.>

The project is already a very goodopportunity for the voice of the youth to be heard. But if there will beprojects such as this in the future, the following will be my suggestions andcommendations:

Facilitators have a very big role in projects such as this. I suggest that there would be two facilitators of different field of specialization. One who has a great knowledge not only about mining, but about the environment in general and who can understand the language of theparticipants. The other one would be of course a theatre practitioner. This suggestion was based on the lines being given by some of the performers. Some lines are being added which no longer sync with the issue being discussed and some are irrelevant. If this is not possible, when the performance is already made, the script should be written down and let it be read by a playwright sohe or she can make suggestions on how to make the lines better and moreunderstandable to a general audience.

I appreciate that in this project, the participants are very diverse. Some are in the field of education, criminology, engineering, law, and pharmacy. They also came from different communities in the Cordilleras. Thus, there is a high possibility that the learnings these participants gained from the workshops, performances and encounters with different people of different nationalities can be shared to a bigger number of people.

I would like also to suggest that the participants should understand clearly the aim of the project. More than making a performance, they should understand they also become ambassadors in promoting environmental awareness. Thus, their actions must sync with the aim and objectives of the project because if not, then there would be no sustainability within themselves. This leads to my fourth suggestion

If there’s a possibility, I would like to suggest that the participants will conduct a project in their own community or school to re-echo whatever learnings they gained from the project. They can also present the video of the performance and the whole projects because not all have an access with the internet. If it’s also possible, this can be an extension of the project because I believe if the participants are encouraged to initiate projects such as these with the help of the organization, they will be inspired to continue the advocacies of CGN and might as well influence more youth in their community or school to take a positive role in the society. I think this would also a good way to empower them and even if CGN is no longer there to assist them, they can already do something even in small ways. This, I believe, would help in the sustainability of the project.

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Grant: The Japan Foundation Asia Center
Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration


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# by cordillera-green | 2017-09-28 20:57 | 環境教育

Evaluation of the Theater Project on environment Issues【Cordillera participaants】

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Assessment of the Cordillera Participants

【POSITIVE】


Participants

Teamwork

Comfortable to work with

New friends

Discovering shortcomings

Improving stage fright

Improving self performance

Joining the theater, opportunity to travelabroad

Warm welcome of Aceh

Passionate to theater

I am thankful that I”m part of this family.Meeting new friends along our workshop. We guide each other, and enjoyed each other’s company. My journey in life would be meaningless without the presence of this significant individuals

We improved a lot

We had a successful presentations

Met new friends and facilitators, new experience, new acquaintance

Gained confidence, overcome stage freight,discovered strengths and weaknesses

Gained knowledge and understand othersculture and traditions

Good companionship

Cooperation of actors

Meet new friends

Team work

New challenges on how to act on the stage

Discover strength and weaknesses

Stage is nice. Some participants opened/talked to me and we gave our first impression to each other and it’s good that they said that I am snob or bitchy at first but then when we knew each other it’s not like that anymore but we know that we have these entire negative attitudes.

We learned a lot of things in the duration of this workshop

We did perform in different stage and acquire more experience

We learned more about theater

Our stay in Kayan is the best, because the food are good and satisfying

When I joined this theater workshop, I observed and experience many good things like

Improving my stage pride

Good connection with new peers

Improving my performance in acting

Our stay in Kayan is the best, because the food are good and satisfying

I am open to suggestions from anyone and willing to improve

I think I did my best and keep on improving in the succeeding performance

The facilitators, staff and directors really took care the participants

order for the a practice or show is successful

Joining here is the reason for me to travel abroad for the first time

Here in the workshop; it enhances the teamwork and discipline for everybody and We learned more about theater

I am very thankful that, I joined this theater show because, learned a lot of things that I can use in the real world/life. I’m also thankful that I meet new friend from different places.

Had no particular conflict within the participants. They all contributed to the play though successful team work.

It was good to have someone leading the participant group. Having someone a little older than the rest of the participants helped to unite the group.

All participants had passion in theater and performance, so this passion each of them carried made the Aceh performance succeed despite the language barrier of Acehnese audience not speaking English

I meet new friends

I was checked by my new friends about my weaknesses (bad attitude) I didn’t know like when sometimes I don’t know that I usually pout which makes them think that I’m not okay, and they say that I am snob

With regards to performance, everyone has improved

But this had given me the chance to express myself and conquered my fear. When I started joining theater, I realized that this is the only place where I really can see myself. I meeting other people and sharing various cultures is such a blessing in a way that I’m learning something where I can own as my knowledge for the future

didn’t just had the confidence

Gago ako, pero guapo ako. Mataba ako peropogi ako. (I am stupid but I am handsome. I am fat but I am good looking)

Gusto naming yung set design (we like the set design)

learning new things

Ayos kasi cool lng kami mga boys ( it isokey, because boys are cool)

Ayos din lang ang samahan kahit sa maiklingpanahon na nagsasama sam kami eh parang tinuring na naming kapatid ang isa’t isa. Kahit ang mga staff eh para narin naming mga ate, kuya at uncle. (even it is very short time that we are together our relationship is good , we already treat each other as brothers and sisters, even the staff we treat them like sisters, uncle and big brother)

Gained new knowledge and understand more about other province culture and traditions

Wonderful experience, it is one in a lifetime

During the workshop and practice in Kayan we enjoyed it very much because it is our first time meeting together and we are excited about the shows are going to do.

Workshops and rehearsal in Baguio, we all enjoyed it because we finally create the kind of performance we are trying to do. We enjoy the show

During the show we helped each other to make the show better

There are a lot more but I forgot it.

Gained new knowledge and understand more about other province culture and traditions

Wonderful experience, it is one in a lifetime

During the workshop and practice in Kayan we enjoyed it very much because it is our first time meeting together and we are excited about the shows are going to do.

Workshops and rehearsal in Baguio, we all enjoyed it because we finally create the kind of performance we are trying to do. We enjoy the show

During the show we helped each other to make the show better

There are a lot more but I forgot it.


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Staff/Facilitators/directors

Allowing participants to enjoy

Good food

Caring of participants by CGN

Bonding of staff, SDS, and others

I enjoyed with the facilitators/staff

We have the best second parents. T.Y (ThankYou)

Thank you for all the facilitators,coordinators, directors, and all the people behind our back.

Iya-iyaman sin nangiutoan yu ken dakami(thank you very much for cooking for us)

Some of the behind the scenes staffs are“bigatin” (being respected because of skills and talent) like manong rocky. Itis a pleasure to work and meet them

The organizers made sure that our basicneeds were provided like food

The coordinators are very accommodating

Our Director, Yoshisan’s notion of lettingactors enjoy the show, boosted up each participants’ commitment to the show

Setsu-sans workshop helped to disciplinethe participants

The bond and ties between participants,artists, facilitators, part-timers, and interns got stronger with theprocession of time

I discover my weaknesses when it comes totheater, so I can say that I improve with a big difference

I meet many CGN staffs and they are so nice

Being concern of CGN staff even the SDSstaff

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Event

Stage designs affects the performance

I appreciate the stage decoration andlightings

I appreciate the musicians, they did theirjob well. The music gave life to the presentation

Stage set design is very good

Music is good element in theater

Used of dialects is an advantage because wecan freely express ourselves.

Good melody of the songs

The output of the show is really good eventhough it is not 100%. All participants enjoyed their own roles.

We have the best stage set and lightings

The background of the stage looks real

Most of all, I am very thankful because allof our presentations are successful and I am satisfied that it will be aninspiration to everyone. I also appreciate how Aceh welcome us and how easilythey socialize us.

The materials, spectacles of the show werecomplete such as the lightings, props, and set design

A good stage design that affects ourperformance

The set/stage design is very well prepared

Music is a great element of theater

The used of observed own dialect during the performance is good for the actors because we can freely express our thoughts.It is also a weak point because the audience can not exactly relate from it(Manila and Indonesia)

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Project:

This is special project not all the timethat we are given the chance to work with other people

Learn other’s culture

With other CGN staff

Enhances teamwork

We are accommodated with best condition

We are always full, happy tummy

Good accommodation

We were accommodated with the bestconditions and housing.

We visited other countries

The purpose of the project is noble

I am grateful because the participants andother staff came from different provinces, there might be differences but it’san avenue for us to develop our interpersonal skills

The Indonesian and Japanese respected ourculture very much

Accommodation is good

Good food

Going to other places

Joining this project is my greatestadvantage for my future

Masarap ang mga pagkain (food is good)

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【NEGATIVE】

Between participants

Energetic (tired)

Being perfectionists between participants

Pride to lie low

Misunderstandings affects the performance

Late in sleeping because of facebook

Lack of time to sleep that causesparticipants energetic

No time management

Lack of workshop

Lack of participant discipline

We can’t avoid giving negative reactions! Iobserved that some participants can’t control their negative feelings towardsme. Along the workshop I was so franksometimes. I didn’t expect that some other s got bad attitude. I don’t want toconflict schedule. I can’t appreciate behavior/attitude.

Misunderstanding with each other

Sometimes we are being pressured because ofthe changes in the stories

Have not enough sleep

Lack of sleep

Some are self-centered

Some has high pride

Misunderstanding between participants andfacilitators

Stress

Staff, they should know why the reason whyI am like that or better they talk directly to me

Misunderstanding within the group

Damgas only knows kalokohan (being carzy)

Lack of sleep but it’s our own fault

Meymey nan kakadwa (our companions areslowpot)

There are a lot of conflicts between thedirectors and participants

During the performance, some of theparticipants don’t concentrate to the play.

During the rehearsal, some of us don’tcooperate

Discipline

Time management

Language barrier- it’s hard to communicate

Some are over sensitive or reactive

I am a bit slow to react and just keep someof my opinions or thoughts or ideas to myself. I am not a frank type of personbut I will try to be in the future to avoid issues.

Discipline, in general to all was “lacking”

There was no workshop, only in Kayan. Incase there are in Baguio and Manila, it was not eveident.

The participants are needed to be toldalways what to do in the beginning of the workshop, it should be automatic.

Sometimes the participants are insensitive

Sometimes because of misunderstandingthemselves or with the directors, the practice can’t be pursue well

Participants can’t practice well or can’tgive their 100% best performance because they’re very tired and lack of time tosleep/rest at night

Sometimes the gap between the participants,directors, seniors are subsiding

Always change of plans for the show

The allowance is not enough

Lack of time to buy souvenirs

Participants don’t give and take by therole/dialogs

We participants encounteredmisunderstanding which hurts my feelings and made me cry once

Since the workshop started, I had a lack ofsleep and it’s like I get use to it that’s why even the activity for the day isover, I still sleep late at night.

Being judgmental (some participants)

No assessment after each activity is done

Language barrier

stress

being un-energetic- because we are tootired

being perfectionist

Unbalanced pride- all of us here is bornwith a pride but pride sometimes is adjustable especially when it talks aboutwork so pls lie low sometimes, or just try to understand others.

During rehearsal- some of us are not takingit seriously, some are doing other things.

Improper time management

Language barrier (Indonesia- it isdifficult to communicate because we have different language and eventranslators can’t interpret properly.

We a lot of misunderstandings andmisconceptions about what should we do next

Tired, lack of sleep, stress, and mixedemotions are our greatest barrier to act comfortably

Borrowing of costumes is an advantage especially when you cannot find it knowing that your role is coming

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Staff/facilitators/ directors

No clear instructions from the directors

Changes of plans

Game activities in workshops takes a lot oftime in rehearsals

Rehearsals should start from beginning toend (no cuts between scenes and repeat again)

Attitude, there are some participants thatis self-centered, what they like is that attentions are in them. Example in theworkshop, this one participant speaks louder than the others who is speakingjust to be noticed.

Playing games sometimes takes much timefrom the practice workshop

In the negative aspect, what I only noticeand I don’t like is that when during practice time we start very late that’swhy we go home late at night. The reason why we always sleep late.

One more thing that I noticed is thatduring practice/rehearsals we don’t start from the first scene until last, thereason why sometimes we forgot the flow of the scenes.

Another is that they don’t train/workshopus before we join the play then suddenly they shout or they say something badto us where they know that they did not taught to us that actions or ideas.

Language barrier of having not a singlemember who can speak English, Japanese, Filipino, and Acehnese. translating notonly the texts but ideas back and forth has indeed time consuming

The distress of time. The quality of Baguioshow and Manila show would have been a lot better if there were more time. Allparticipants had passion in theater and performance, but some of the shyparticipants’ acting has been better if there was time to boost theirconfidence individually through mind training and relaxation techniques.

It took a bit of time for everyone moldedin the play to set along with one another. So, perhaps molding everyone in thewarm ups could have made the happen a little earlier

The translation in the projector is a bit

confusing and some were not mentioned.

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【RECOMMENDATION】

Continuation (to give chance to others toimprove)

Simplify workshops

Longer time for planning technicalities

Final script (discussion) with lightsrehearsal and cameraman and participants

Task should be distributed well betweenstaff and facilitators

More legwork and technical staffs, too manyfacilitators and assistant facilitators

Concepts of workshop is not clear

Output should be defined

Clear communication between facilitatorsand directors

Discussion between participants

Working together, be open to each other

Every activity there should be assessment

More workshops on dance and playing gongs

More workshops on our traditional dance andsongs

Set rules and regulations for participants

This project gives individualsenlightenment, and life meaning. I may not be a good actor that you didn’tappreciate, give me more time to learn, because when I come I’ll be a differentperson, I will not be holding my dreams on my little hand. Thanks for moldingme to be good person.

More workshops to come.

Time management.

More workshops! Salamat (thank you)

Sya gawis nan goal nan workshop ay nay (yes the goal of this workshop is good)

There should be allowance for us to use inour studies.

Clear and early instructions from thedirector regarding the practice and the performance

For the actors, they should keep tothemselves, if they can their feelings to other actors or just let it out tohim/her to avoid outbursts that will result too many problems.

Facilitators should at least state theobjective/s of whatever activities they conduct for the participants toappreciate it and not just enjoy- to preserve also the purpose of the workshop

Extensive instructions and changes shouldbe done in the earlier part of the workshop, not last minute

Facilitators and participants should atleast discuss why they want to change parts of the script or play.

Facilitators should at least be straightforward to their comments to the participants

Orientation of participants before theworkshops

More workshop

For the future, I am recommending that thedirectors must have music and dance workshop for the participants because goodstage set and lightings.

After this theater workshop/show, I expectmore workshops to be conducted for me/us to learn more and have much moreexperience.

If we were to do this again, having aconcrete and consolidated schedule will be really good. Missing the presence ofthe consolidated schedule caused miscommunications while putting the showtogether.

Definitely need someone who can speak allfor English, Japanese, Acehnese, and Filipino

Needed longer amount of time to make thefirst two shows (Baguio and Manila) good ones.

Show quality would have been better if wedid discussion/meeting with all members of the show more often.

I recommend that in every activity to bedone there should be an assessment to point out the weaknesses of the activityfor us to know what to improve

Try to connect each other..

Patience and understanding (not only verballybut also on waiting

Assess ourselves and try to adjust in every situation.

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Workshop-ender Assessment


Group Sato

There are lots of positive during this event. We learned a lot from the Philippines and Japan. We felt like we are part of a new family.

We suggest that the workshop should havemore relax and rest time.

We express our gratitude to the Philippinesand Japan facilitators for they brought out our confidence. We now believe inourselves.


Group Dua

We express gratitude to SMPN 1 PEUKAN BADAfor giving us a chance to perform

We are very glad at the junior … we have confidence to do the performance in front of other people.

We have little time to rest. We know nowthe importance of time.

We are very glad that we can relationshipwith from Philippines and Japan; they are very friendly even though hard tocommunicate each other. We are glad we know Jantang and Lampana that we don’tknow before.


Group Tiga

We are happy we can share our experiencewith other people. We hope we could do more, even better. This was an amazingexperience.

We lack sleep but it taught us to adopt with schedule and how to keep up with time.

We are very happy we want to say a lot ofthanks to all Philippines and Japan staffs who teach us knowledge in theater.We hope that this continues in the future.


Group Empat

This workshop taught us a lot of knowledgeand helps build our confidence, Any development from this activity will surelybenefit us in the future.

There is lots of shyness during the workshop.We did our best to be brave, but we are more nervous and lack confidence. Welike to become like the Filipino actors who are great and talented.

The workshops inspired us all. We are sadthat we did not have much time with the other Philippine participants. We hopethat the Filipinos enjoy Acehnese food.


Filipino Staff

Komunitas Tikar Pandan is so accommodating.We became more aware about Acehnese culture especially their clothing, prayertime, and body languages. This is a new learning experience because it happenedin another country, culture, and religion. This is the first we encounteredother countries. The Acehnese students are very active participating in theworkshop.

The Acehnese students improved in just fewdays.

Empower youth to change community throughthe use of theater.

There are delayed workshops and languagebarrier.

We hope for a continuation of the projectand the group remains. There should be more days for the Cordilleran andAcehnese participants for cultural exchange. There should be more orientationfor the participants about the workshops and integrate more on cultural dancesand songs.

We have to remember that there is purposewhy you were born in your place. That is to make good changes to yourcommunity. Theater is one good way to inform people that is why we are here.


Japan Staff

This is the first foreign country I visitedwhich is the Philippines and Indonesia. This experience is completely differentto me. I appreciate the Philippine actors for being active in the workshop. TheAcehnese participants were great for producing a great performance in justthree days. I hope that building relationships between cultures through the useof Theater will be passed on to other people and future generation.

I was very worried during the first day.The Acehnese participants were very shy and serious. This morning when I sawthe performances, they were bigger than yesterday. They changed very well overnight. The energy is far bigger and better than yesterday.

I am impressed for today’s performancesdespite us having fully-packed audiences. I am very happy now.

Congratulations for the success. This was agood opportunity for all of us, Komunitas Tikar Pandan, Acehnese participants,Japan and Philippines. Our hearts are closer with each other now and hoping tosee you all again.

Everyone have stated already what I amabout to say. Thank you everyone for being friendly to me. I am very proud toall of you for today’s performances. I advise young people in this room not todo the same with what I did with theater. I stopped theater after graduating inhigh school. I learn that it is very important to keep on doing theater.

Congratulations. You did very well.Everybody, we couldn’t imagine you could play on the stage like that. Surprisingly,the performance is with confidence. Filipino evaluation said that the language barrier is negative. This is the reason why we are using theater as a tool to understand each other. The world has many languages. English is not the best,or even Japanese or Filipino. Theater can help open the mouth and the mind to communicate each other without using language. Do not forget that language isnot a barrier. Now you know how to act and connect using theater. We are very sorry we didn’t have enough time to learn Indonesia language. We should be the one to learn it first. You represent your community. When you come back to your community we hope you could share to everyone what you learned here. We might be separated due our location but we are living in just one planet. We are one,people here on earth. We are all the same and we can always share.


Komunitas Tikar Pandan Staff

Thank you to all our new friends from Japanand the Philippines. You teach us a lot about your culture and many otherthings through theater. Theater is not only media but it teaches us tocommunicate with each other.

At first, I was afraid about this eventknowing that there are three countries involved. I know that this is difficultto handle. But then I am also sure that the event will run smoothly. I amworried that what has happened before will happen in this workshop;participants became afraid and they go back home. This is one of the bestworkshops because nobody asked me to go home. All did their best. I believethat young generation will make the world better. That is why this workshop isfor the youth. This event will stop if communication will also stop. Socialmedia really helped a lot.

Congratulations to everyone for the success of this project. We were able to control the audience in the theater -the same with the performance of the Filipinos in Balitok. What is being observed on our community is communicated in the theater. I hope that this relationship among Aceh, Japan, and Philippines will continue. Everyone is happy and that is very important. If we are happy doing the things we would like to do. Aceh, Japan,and Philippines are all happy and that is enough, sharing the happiness.


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Theater Project on Environment Issue for Indigenous Youth in the Philippines and Indonesia
is granted by
The Japan Foundation Asia Center
Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

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# by cordillera-green | 2017-09-20 19:50 | 環境教育

Evaluation of the Theater Project on Environment Issue【Achenese】

Cordillera Green Network (CGN) has completed the Theater Project on Environment Issue for Indigenous Youth in the Philippines and Indonesia 2017 (Grant: Japan Foundation Asian Center ).


Workshops for Filipino participants were hold in Tadian of Mountain Province, Baguio City, Makati City in the Philippines and Aceh Besar in Indonesia. The performance of the output of the workshops were showed at CAP Development center in Baguio City, TIU Theater in Makati City and Sultan II Selim in Banda Aceh.

Achenese participants are from Jantan and Lanpana in Aceh Besar wherein people are facing environment issues like mining operation. Both Filipino and Achenese participants visited community of mining and interviewed the religious leader, political leader, former workers of the mining company and farmers whose farms are effected by mining operation. Depending on the information from the interviews, participants discussed and created the small performances facilitated by Japanese, Filipino and Indonesian theater and art practitioners.


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Assessment of Achenese participants


Workshop

-I feel happy attending the workshopbecause I am learning something new andexperience at the same time.

-I am pleased to meet other people.

-I am happy I was able to meet and workwith people like the Filipinos.

-It was fun with them at the workshop.

-My feelings are very excited because I getnew experiences, and broad insights.

-Happy, happy, sweet, and exciting.

-I want to play with Filipino youths again.

-I want to play with Filipino youths again.

-I am happy because the show introduced meto new friends. I learned new stuffs.

-I am very happy to meet and Filipinoyouth. Although the country and languageare different but still we are unitedin doing all the activities.

-Our feeling on the first day was awkwardand nervous, but as we had a few dayswith them, we had regarded them as happydays like our own family.

-Happy to for the experience.

-My mood at the time with them was veryhappy because of the exchanges. We havedifficult time with communicationthough. I am proud because I made new friendswith other participants.

-It was awkward and I am nervous during thefirst day. After several days Iconsidered them like my own family. Finally, myawkward feeling was gone.

-I was happy but nervous but with Filipinoparticipants’ kindness they becameour friends. They are very accepting withthings about us which is veryimportant to us.

-Happy, because we get to talk and meetthem.

-Happy, we are always laughing. I want to be always close with them. I like learning with them.


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Performance

- I feel happy when I appear in front ofmyfriends but I feel a little nervous. I am not used to meeting newpeople(Philippines and Japan. Unfortunately we lack teachers/older totranslateEnglish for us sometimes we don’t know what to do.

- I am pleased being able to enjoymomentswith others.

- I feel nervous at first because I amnotused to appear in front of a crowd especially Filipinos.

- I feel a bit nervous. I feelsatisfiedworking with CGN.

- I am very happy because I gettoexperience this. I am happy working with Filipinos and it’s like they aremyown family.

- Happy and glad.

- Pleased and happy/feeling embraced.

- Happy, happy and I feel entertained.

- I am glad because these are things Ihavenever done before. I feel brave though slightly nervous.

- Our feelings are very happy because wecanmeet friends from the Philippines who can teach us their experiencesandknowledge. We are also proud of ourselves for we dared to show courage infrontof great and talented people.

- Somewhatnervous and excited.

- I feel happy at the same time. I neverdidperform in theater before so I have to gather all my courage so I coulddeliver.I sense joy and pride in me.

- My feeling are happy because I canlearnhow to perform drama with great and talented Filipino friends.

- I feel glad and amazed.

- I am pleased to meet new friendsfromFilipino theater.

- I am pleased because learningtheatermakes me smarter.

- I feel happy and excited with theater.


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Expectations on further workshops

- Could be better again and we want tocontinuelearning drama.

- I hope that the future will be better.

- I hope the future is more cheerful,moregames in the workshops.

- Better sharing like the previous days.

- My hope is that events should be morefun,and more wow.

- I am looking forward that theactivitiesare good in order for us to achieve like Balitok.

- Making theater with fun activities.

- I wish the Filipino participants willbeback here again and continue making theater with us like yesterday.

- I hope that future activities willbebetter and exciting for all of us and make a performance just like Balitok.

- I hope that this activitybuildsrelationships with other participants. This activity should not stop hereandwill continue to run until the future.

- I hope that the participants who wenthomearrive safely. I hope that this workshop will be memorable experience forusall.

- More cool than the past activities.

- Hopefully this activity will be donewithfriends again. Build good relationship among us participants.

- I hope that the next workshops remainasusual, more fun and become the best workshop ever.

- I hope that someday we will meetagainwith the other participants.

- Hope we will someday meet them againandcan share our knowledge again.

- I hope we will meet with theparticipantsin the future again.

- I hope they can come back to Aceh in the future.

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Theater Project on Environment Issue for Indigenous Youth in the Philippines and Indonesia
is granted by
The Japan Foundation Asia Center
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# by cordillera-green | 2017-09-20 19:29 | 環境教育

立教大学アジア寺子屋 スタディツアー2017の感想文 ③

高田 和季(観光学部交流文化学科2年)

 例年、アジア寺子屋はキャンプ中に様々なアクシデントに見舞われる。今年もそれを覚悟の上だったのだが、幸いにもキャンプ中に致命的な問題が起こったことはなかった。しかしそれは、新人民軍によるマデラ来訪という予期せぬ事態によって、例年通りの活動を余儀なく変更せざるを得なくなった前提での話だ。
 前年度、村でのホームステイを体験した人たちは、例年通りのマデラへ行けなくなったと知って、当然のごとく落胆しただろう。もちろん、私もその一人で、スタディツアーが延長になると聞いた時も、正直、気が乗らなかった。というのも、昨年のスタディツアーは消化不良で終わった点が多かったからだ。もちろん、私のコミュニケーション能力や英語力が招いた部分が多かったものの、全体的に手ごたえを感じることができなかった。 マデラでのホームステイは実りのあるものとなったが、ホームステイでの体験が私にとってかなり新鮮なものだったので、キャンプ後にはステディツアーの印象は自ずとと薄れてしまった。
 しかし、結果から言えば今回のスタディツアーは、大変多くのことを学べたと思う。まず、主な活動場所がバギオだった点で、フィリピンのいろいろな面を垣間見ることができた。私にとってフィリピンはマニラ、そしてマデラの印象しかなかった。そのため、今回バギオに訪れることができたのは、私の中にあるフィリピンの世界観ともいえるものが一気に広がる感覚を覚えた。フィリピンの様々な社会問題を身近で感じることができたことは、特に印象に残っている。
 昨年も孤児院、イントラムロス訪問などを行ったが、実際に孤児たちの境遇を知ることや、戦争の悲惨さを直感的に学ぶことができなかった。しかし、今回はフィリピンの貧困問題のリアルな事実や、鉱山の安全性や環境にかかわる問題を、実際に坑道に潜るなどして肌で感じることができた。そういった点で様々な体験が記憶に鮮やかに残るスタディツアーになったと思う。
 スタディツアーの後半は、ほとんどがカヤンでのホームステイだった。今回のホームステイは、例年のアジア寺子屋のホームステイとは違い、有償でのホームステイとなった。加えて期間も短く、昨年が2週間ほどあったのに対し、今回は5日間だった。結論から言うと、実りのあると思えたスタディツアー前半に対し、ただ村での体験を純粋に楽しんでしまうだけの結果となった。特に重要なはずの、現地の人々とのコミュニケーションにおいて消化不良で終わってしまう結果となった。
 原因はいくつか挙げられる。今回私がホームステイしたのは男兄弟4人とその両親だったのだが、父親が仕事でホームステイ最後の夜まで家に帰ってこなかったこと、長男は日本に滞在していて不在、次男、三男が気難しい年頃だったこと、比較的話しやすい母親と四男にあまり英語が通じなかったことがあり、なかなかコミュニケーションがとりづらかった点がまず要因としてあがるだろう。他にもそうなってしまった要因として、短い期間だったことと、有償でのホームステイだったこと、現地での行動がアジア寺子屋全員で行うアクティビティが多かったこと、二人一組でのホームステイだったことが挙げられる。
 昨年は2週間の無償ホームステイであり、滞在するのは各家庭一人が原則であったため、積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢や、とらざるえを得ないという危機感をもっていた。しかし、今回のホームステイではそのような気持ちが緩んでしまっていた。そして、アクティビティのために日本人同士で集まる時間が多かったため、会話も内輪話のようなものが多かった。しかし、様々な要因があろうとも、他のメンバーの中には5日間という短い期間にもかかわらず、家族と深い関係を築くことができた人もいたので、やはり最大の原因は自身の能力の無さによるところではないかと思う。 

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池田智香 (文学部史学科 1年)

 前半は、博物館見学、植林、イバロイ族のコテージでの宿泊、田植え、鉱山開発地域の見学が主な内容だった。その中でも特に印象深い三つについて述べたい。
 一つ目は、イバロイ族のコテージでの宿泊である。日本史に出てくる高床式倉庫を思い起こさせるような、伝統的なイバロイ族のコテージで、イバロイ族やアボンについての話を聞いた。そこで私が強く感じたのは、自分の中に自分が受信したいことと発信したいことのビジョンが全くないことだった。そのため、最後の質問をする時間に何も発言することができなかった。自分自身が情けないとともに、準備不足だと反省した。出発前は、不安な気持ちばかりが先行し、フィリピンについて調べたり、自分がどういったことに興味、関心があるのかを考えることが疎かになっていたと感じる。日本についても、ただ漠然と日本について知って欲しいと思っていただけで、具体性が全くなかった。違う文化を持った人々との交流の中で、自分の中に知りたいことと伝えたいことを持つことは当たり前のことだが、改めて重要なことだと思った。
 二つ目は、田植えである。田植えの後に畑作をもしたのだが、そこで印象的な出来事があった。畑を耕す物が無かった時、アボンの方が即興で竹のシャベルを作ったのだ。まさに、「無いものを数えるのではなく、あるものを数える」という精神が分かる出来事だったと思う。私達は科学や技術の進歩に伴い、どうしても、こういうものが欲しい、あれも欲しいと無いものねだりをする。しかし、あるものを使ってどうにかするという考えを聞き、そういう考えを同時に持つことも必要だと感じた。
 三つ目は、鉱山開発地域の見学である。鉱山問題はスタツア全体を通しても大きな問題だった。私の鉱山のイメージは、「足尾銅山鉱毒事件」でイメージされるような、危険で有害なものというイメージだった。実際にフィリピンの鉱山現場の方も、とても危険なものだと認識していた。また、鉱山開発による環境問題への悪影響についても認識していた。しかし、生活のためにはやむを得ないという意見だった。この問題は難しく、鉱山開発をしなければ、人々の生活は成り行かなくなり、反対に、鉱山開発を続ければ、木の伐採など環境破壊につながってしまう。解決には、雇用、貧困、教育など、多くの要素が改善される必要がある。私はこの鉱山問題の話を聞き、自分の意見はどうかと聞かれた時、どうするべきか明確な答えは分からなかった。
 しかし、私が感じたのは、まずこの問題を「知る」ということが重要なのではないかということだ。知らなければ何もない無だが、知ることによって、少なくともゼロではなくなると思う。その問題について考え、自分は何か行動を取るのか、はたまた取らないのか、それは個人の自由だが、選択する道は開けるのだ。だからこそ、今回スタツアを通じて様々なことを知り、考えることができたのは、自分にとってとても有意義なことだった。今後もその姿勢を続けていけるように努力したい。

 私がスタツア後半を通して特に印象に残っていることを三つに絞って書いていきたいと思う。やはり私にとって一番のイベントはホームステイだった。今回のホームステイは、約 5 日間という期間であるとともに、アジア寺子屋が初めてお世話になる村であったため、予定変更前にも増して、不安や戸惑いが大きかったが、私がお世話になった家庭では CGN の方も一緒だったので、その部分は心強かった。頑張ろうと意気込んで迎えたホームステイ初日だったが、相手の発言の意味が分からず、会話が続かなかったり、恐怖心などから自分からうまくコミュニケーションがとれなかった。そして、そのような状態が毎日続いた。
 しかし、最終日前日の夕食でホストマザーと二人きりになる機会があり、そこで初めて色々な話をすることができた。外国の方と一対一でじっくり話をするのは初めてだったので、緊張したが、ホストファミリーときちんと向き合えた気がして嬉しかった。それと同時に、真摯に私の話に耳を傾け、話を続けようとしてくれる姿勢に、もっと早く自分がコミュニケーションをとれるように行動したかったという後悔の気持ちでいっぱいになり、改めて、英語で自分の意見や気持ちを発信することの難しさ、重要性を痛感した。
 5 日間という短い期間であったが、フィリピンの大自然と美味しいものに囲まれ、不安、緊張、恐怖、孤独感、不甲斐なさ、喜び、感動など、たくさんの感情の中、様々なことを考え、吸収できた時間だった。
 また、学校訪問も印象深い。英語で発表することに加え、想像以上の子供達の数に圧倒され、緊張感で押し潰されそうだったが、無事発表を終えることができ、嬉しかった。今回私達が発表したのは、日本の四季・遺産・宗教・テクノロジーなどのテーマについてだったが、私自身が今後もっと日本について知っていくことの大切さを感じた。
 三つ目は孤児院訪問である。日本にも孤児院はあるが、私は今までテレビなどの画面上でしか目にしたことがなかった。そのため、ドキドキしながら孤児院に向かったが、着いてすぐに子供達が駆けよって来てくれ、その人懐っこさに驚き、一瞬そこが孤児院だと忘れてしまいそうになる自分もいた。しかし、帰宅後に子供達についての話を聞いた時は呆然とした。それは、子供達のキラキラした笑顔からは想像できない現実だった。実際に現場に訪れて子供達と触れあったからこそ、心が大きく動かされ、子供達に対して自分には何ができ、何をしたいのか、深く考えさせられた。
 この他にも、紙すき体験、博物館見学など、スタツア後半を通して、様々な角度から、フィリピンの文化や生活を体験することができた。出発前に、フィリピンに行くか、何度も悩み考えた末の、行くとという決断だったが、その決断は正しかったと今ははっきり言える。自分が知らない世界で、もちろん楽しいことばっかりではなかったが、フィリピンで感じ考えたことは、かけがえのない経験になった。
 スタツア後半を通して、お世話になった多くの方に感謝している。

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工藤はるひ(観光学部交流文化学科 1年)

 1日目はバギオ市内にある大学の博物館に行った。博物館には様々な民族の史料が展示されていた。そこで私が知ったことは、民族ごとに言語や習慣、織物の柄などの伝統、つまり文化がかなり異なるということだ。それにより、フィリピンが日本とは違う、多民族国家であることを強く意識した。今、世界ではグローバル化が急激に進んでいる。もちろん、その中にフィリピンも含まれている。そんな中、どうやって自らの文化を守っていくのだろうか。文化は、固定されているものではなく、時代とともに少しずつ変化していきあらわれてくるものだと考えるため、変化を否定するわけではない。しかし、速すぎるグローバル化はその過程をなくす危険性がある。そこで大切なのが、自分たちの文化の素晴らしさに気づかせ、「少しずつの変化」を支えていく活動なのだと思った。
 2 日目は植林をし、イバロイ族の伝統家屋に泊まった。植林について、前日にレナートさんと瞭さんから植林をやる目的、その大変さについて伺った。実際にやってみて、(私たちが手伝わせていただいたのは非常に短い時間であったが)正直、気の遠くなる作業だと感じた。しかし、この活動を続けているのは政府ではなく、一般の方々なのだ。そのとき、そのことについて「すごい……」という感情しかでてこなかった。その後、イバロイ族の家屋でレナートさんからイバロイ族について話をお聞きした。
 そのあと、日本の文化について質問をされた。「なんでもいい」と言われたが、英語で正しく伝えることの怖さ、そもそも自分が伝えようとしていることの知識が正確なのか、自信が出ず、応えることができなかった。とてもショックを受けた。交流文化学科であることもあり、他文化に対する興味関心は強かった。しかし、聞いて終わりで伝えようとしなかったことが失礼なことだと思った。それと同時に日本の文化について学ぼうと思った。
 3日目は田植えと畑仕事をした。一番印象に残っていることは、「竹のシャベル」だ。発想がすごい。私たちにその発想が思いつかないことは、生活している環境の違いだから仕方ない。しかし、私たちと違うものが見えていることが面白いと感じた。今後経済がより発展し、彼らからその発想が消えてしまうとしたら、寂しい。
 4 日目は鉱山地帯へ行った。到着して最初に見た光景が、エメラルドグリーンのきれいな湖だった。その直後にこの湖の色の原因は、青酸カリや水銀などが混ざっているからだと知りとても驚いた。着いたばかりだったが、目に見えてフィリピンの鉱山の深刻さが伝わってきた。その後、鉱山で仕事をしている人の話を伺った。「命の危険が常にあることを知っているのに、なぜ続けるのか」と女性に聞くと「男たちは頑固なの」という答えが返ってきて、そう答えざるを得ない状態、つまり他に仕事がないのだと思った。さらに女性は「鉱山で働いている人は、学校にあまり通えなかった人だ」と教えてくれた。貧困のため、教育にお金がかけられず、学校に通えず、しかし仕事がなく、鉱山で働く。教育を受けられないことが命の危険に直結する可能性がある。
 では、どうすればいいか。簡単にストップと言える問題ではなく、鉱山に関わる人々の今後の生活を考える必要がある。現状、不足しているのは仕事の数だ。仕事になりそうな資源はどこにでもあるだろうが、それを資源だと地元の人が気づくには、他者からの意見が必要であると思う。まずはそれに気が付かせることが大切だと思った。(一日目の話にも繋がる)
 5 日目は、ターニング・ポイントへ行った。到着するとすぐに子どもたちが笑顔で私たちの近くに寄ってきてくれた。初めて会った外国人をすぐに受け入れてくれたことが印象的だった。なぜなら、ターニング・ポイントで暮らしている子たちの中には、大人に何かひどいことをされた子もいるのではないかと思っていたからだ。また、私と同い年の方がいたことも印象的だった。映画「クロスロード」を見た。タツキがボランティアを偽善だという気持ちもわかる。なぜなら上から目線のような気がするからだ。(確かに今の資本社会では経済的に豊かなほうしか豊かでないほうに援助できないと思うが。)
 しかしターニングポイントに来て気が付いたことがある。それは実際に子どもたちと触れ合い、仲良くなることにより素直に「困っているのなら助けたい」という気持ちを持つことが可能だということだ。ボランティアではない。私は友達を助けたい。そう思えるには、まずは相手のことを知ろうとすることが大切なのだと思う。
 Tala に戻った後、子どもたち数人の事情について聞いた。ショッキングな内容だった。どうやってその話をこんなに小さな子どもから聞いたのだろう、今その大人は何をしているのだろう、捕まっているのだろうか、子どもが大きくなった時どうやって自分の事情を受け入れるのだろう、いろいろなことを考えた。しかし、だからといって私は彼女らを「かわいそう」とは思いたくない。普通のかわいい子どもたちなのだ。。
 ホームステイについて。ホームステイを通して一番印象に残っていることは、ご近所さんたちの輪だ。誰かの家にいると、必ず他の家の人たちが遊びに来たり、世間話をしに立ち寄ったり、食べ物のおすそ分けをしに来たりしていた。カヤン村全体が家族のようだった。特にティクラさんの家で昼食を一緒に食べたり、スティッキーライスを作ったり、夕方から夜にかけて歌ったりゲームをしたことはとても温かい思い出である。東京に住んでいると、そのような経験はしたことがないので新鮮だった。「近くに話し相手、遊び相手になる知り合いがいる」環境は、子どももあまり寂しい思いをしないだろうし、何より困った時に助けてもらえるので過ごしやすいと思う。
 ステイ中の植林は、フィリピンへ恩返しだと思いながら行った。すべての作業が終わり、青空の下で食べたバナナはとても美味しかった。小学校での授業は、最初はどうなることかと思ったが、子どもたちの反応が良くてほっとした。初めてのホームステイだったが、あまり緊張することもなく、有意義で特別な日々を過ごせた。急な依頼だったのに受け入れてくれたカヤンの皆さん、そして、なくなりそうだった私たちのキャンプ全てを成り立たせてくれた瞭さんに感謝する。

*主にスタディツアー中の生活について書きます。(かしこまった形ではないです。)
・大学へ向かうためにタクシーで移動していた時の気づき
フィリピーナの顔の系統が様々。東南アジア系はもちろん、東アジア系、インド系、ヨーロッパ系、アフリカ系(私が思うに…)など、グローバルな意味でも多民族国家なのかもしれないと感じた。

・博物館での気づき
大学の博物館で着させてもらった伝統衣装が、南米のペルーやボリビアの伝統衣装と似ていたことが面白かった。

・バギオのマーケットでの気づき
バギオのマーケットは私の想像する The 東南アジアという感じがして魅力的だったのだが、どこの店も同じものをほとんど同じ値段で売っていて「ここで暮らしている人はどうやって店を選んでいるのだろう」と思った。お付き合いが決めてなのだろうか。
・紙幣をぐちゃぐちゃに握りしめている人が多数。
・お店の中で初体験
スーパーや薬局に行ったとき、必ず銃を持った警備員がいて私たちの方を見てきた。「殺されるかも」と本気で思った。万引きを防ぐために店に持ち込んだ荷物をロッカーに預けることも新鮮だった。

・車、運転について
とにかく日本車が多かった。甘いにおいの排気ガスをバンバンだしていた。横断歩道はなかった気がする。運転が雑なのも最初は本当に怖かったが、だんだん楽しくなってきた。

・イバロイ族の伝統家屋にいた女の子たち
初めて違う国の同じくらいの年齢の人と話した。英語で質問はできるが、相手からの質問がよく聞き取れず、答えられないことが申し訳なかった。英語を勉強する糧になった。

・鉱山のあとのプール
若干鉱山の湖と色が似ていた笑。しかし、日本に住んでいても滅多に入らないプールに入れたし、久しぶりにおもいっきり遊べて、とてもいい思い出になった。プールからあがった後は、大人たちのほろ酔い?!タイムで、それまであまり話さなかったリッキー達と話せた。帰りのぎらさん事件もいい思い出だ。

・志村さん宅
紙を一から作ったり、ゴムで版画を作ることは初めてだったので、わくわくしながらゆったりとした楽しい時間を過ごせた。カレーとこんにゃくアイスが絶品だった。

・お気に入りフィリピン料理
なんといっても、パンシット。最強でした。次はルンピア。ビネガーにつけると尚おいしい。ハロハロも店によって様々なのが楽しかった。

・カヤンの星空
数えきれないほどの星が広がっていた。初めての経験に感激。

・深夜寝室に黒い蝶々?と思いきや、コウモリが旋回していた。

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# by cordillera-green | 2017-09-11 23:08 | スタディツアー

立教大学アジア寺子屋 スタディツアー2017の感想文 ②

嶋野美帆(観光学部交流文化学科2年)

 スタディツアーの前半は特に1日1日の内容が非常に濃く、本当に多くのことを学び、たくさんの経験が出来た。まず、植林は思った以上に規模が大きく、実際に管理も簡単ではないとのことだった。松の木が育つまでのスパンも長い。しかし、育つまでの手間は非常に多くかかる分、携わる方の思いが強いと感じた。また、植林に参加したことで、その大変さが身に染みてわかったし、植林を行う背景や理由を知ることが出来たのは、意味のあることだったと思う。
 3日目はアボン・ヘリテージホームを訪れた。コーディリエラ地域では、自民族のアイデンティティは強く持ちながら互いに他民族を認め合っているというのが印象的だった。アイデンディディがしっかりと形成されていればいるほど、違う価値観の他者と摩擦が生じやすいとは思うが、それを受容できる社会こそが本来あるべきもののように思えた。一方で、先住民族の暮らしや伝統が消えてきてしまっているのも事実である。このような状況で文化を継承するには、直接的な継承だけでなく、アボンのような施設やボントック博物館などの博物館資料などを介してより多くの人に知ってもらうのが大切だと感じた。伝統的な文化の価値を見直しながら新たな文化の中に取り入れるなどして、暮らしの中に生かしてゆくことも必要だと思う。
 一方で、アボンでイバロイ族についての話を聞いていているなかで、当然興味を持ったり、知りたいと思うけれど、逆に自分たちが日本のことを質問されたときにきちんと答えることが出来なかった。去年感じた反省を今年も同じく感じてしまったのは情けないが、もっと自文化についての知識をつけなければならないと感じた。
 夜はスタッフの方がピニピカンを作ってくれた。そこではブッチャーを初めてみた。少し前まで目の前を歩いていた鶏が丸焼きにされているところは正直衝撃が大きかった。けれどその衝撃の大きさは、自分が普段いかに出来たものに頼って生きているかを感じさせられた。 4日目は田植えとカモーテを植えた。カモーテを植えているとき、スコップがなかった。自分の発想であれば、スコップなどの足りないものがあればすぐ買って解決しようとする。でも村の人達は、近くの竹の木を切って即席でスコップを作ってくれた。手作りのシャベルは使い勝手も良く、なにより村の人が当たり前のように自分の手で作ってくれたことに感動した。
 私たちは何かするとき、より便利なものに頼ろうとする。本当は1つのことをするにも色々な方法があるかもしれないのに少しでも手間を省こうとしてしまう。でも、方法や手段の可能性を考えながら自分の手で作ったほうが絶対に楽しいし、ものに対する気持ちも変わると彼らの姿を見て思った。そして、豊かな自然から生まれたものに結びついて、試行錯誤しながら行われるその過程自体が素敵だと思った。 鉱山に行ったときは、森林伐採によってむき出しになった土や真緑に染まった大きなため池から、社会問題が浮き彫りになっていることがよく分かった。また小規模開発は日本人が始めており、鉱山問題は決して他人事とは思えないと感じた。採掘現場は、酸素が薄くじめじめとした空気で、とても作業が出来るとは思えない環境だった。酸素が薄いため、送風機で酸素を送り込むとはいうものの、大きさが小さくあまり効果がないうえ、工夫は半袖短パンで作業を行う。鉱山採掘で生計を立てる人々の話を聞いていて、リスクが高いがゆえに収入の高い鉱山で、普通のアルバイト感覚で働く工夫たちは、その危険性を深刻にとらえていないようにも見えた。しかし、鉱山開発によって行われた自然破壊をうけて、コミュニティ全体で松の木植樹の義務化を自分たちで決めて行っていた。彼らは、環境破壊を助長していることを意識はしているけれど、生計を立てるにはそこで働くしかないと考えていることがうかがえた。
 資本主義の流れで生活形態がもの中心から現金中心へと変化しているなかで、生計を立てるためには鉱山で働くしか選択肢がないため、そこで働かざるを得ないことも理解できる。かといって、この状況が変わらず維持されてしまえば、問題は一向に解決しない。工夫の安全を確保しかつ環境保護を実現することは、今すぐは難しいと感じた。しかし、鉱山で生計を立てている人々に、そこにある資源の価値に気づいてもらえれば状況改善へ近づけることができる。
 そこで、多くの資源を保有していることを理解してもらうためにも環境教育の必要性を強く感じた。教育によって、鉱山開発による危険性や影響についての正しい理解を促し、更には資源のあるもの探しを行う。そうすることで、時間はかかるかもしれないが、工夫の安全性や一定の生活を確保し、自然の有効活用が出来ると分かった。
 今年2回目のフィリピンで、少しの知識はあると思っていたが、実際には全然知らないことだらけだった。スタディツアーで、まだまだ知らないことが自分にはたくさんあるのだと分かったし、もっと知りたいと思った。
 
 スタディツアーの後半では、Turning Point 訪問、カヤン村でのホームステイ、マリコン、マイニット、ボントックなど多くの場所に足を運び、フィリピンを色んな側面から見ることが出来たと思う。
 まず、カヤンでのホームステイは、6日間と短い期間ではあったが、家族や村の人と過ごしたり、小学校訪問、植林などを行った。家族にカリンガの言語を教わったり、おいしいフィリピン料理をふるまってもらったり、何気ない会話も今となれば懐かしく思う。振り返りのミーティングで印象に残っているのが、ホームステイでは家族のつながりに入ることに意味があるということだ。つながりが強く村全体が家族のようなコミュニティに、その村の一員として受け入れてもらえることや関係を築こうとする姿勢が大事だと思った。
 また、カヤンのホームステイでは、お金を払う形でマデラとは形式が全く違った。形式が違うことで、心持ちも多少違う部分があったと思う。いくらか支払うと、個人的な心持ちとしては家族の好意を返せていないことへの申し訳なさはある程度なくなる気がする。しかしそれによってお金の関係にもなりかねない。無償であれば、お金の関係になる心配はないけれど、どこかで申し訳なさを感じてしまう部分もある。マデラのホームステイでは、無償であることに意味があると思うし、今回カヤンで形式の違うホームステイが出来たことも貴重な経験になったと思う。
 また、去年と今年、どちらの村でも感じたのは、村全体のつながりが非常に強くお互いに助け合って生きているということだ。その空間に自分たちが入って一緒に生活できることが魅力的で温かいな、と思う。ホームステイの後は、マリコンのライステラスや、ボントック、マイニットの温泉など色々な場所を訪れた。ライステラスでのハイキングは、小学校の通学路でもあるというのには驚きだが、道なき道を歩きなが上から見下ろす棚田は壮大な景色だった。また、この他にも豊かな自然に思う存分触れられたのがとても楽しかった。
 なかでも印象に残っているのは、まずカヤンでは、夜に空一面に広がる満天の星を見たことだ。地球が丸いのが目に見えてわかるくらい見渡す限りに星が広がりとても綺麗だった。うまく写真に収められなかったのは残念だが、この景色は忘れられないくらい心に残っている。
 また、ジープニーの上に乗って風を肌に感じながら走ったのがとても気持ち良かった。たまに木の葉っぱがぶつかりそうになるのをよけていくのも楽しかった。たくさんの経験が出来たキャンプで、これからの活動で還元できることとしては、Turning Point への寄付がある。Turning Point の子供たちは想像以上に深刻なバックグラウンドを持っており、彼らの生活費は助成金のみでは賄いきれていないとのことだった。そのため、寄付を通して子供たちの助けに少しでもなれたらと思う。
 また、反町さんが仰っていた、鉱山で働く工夫をはじめとした人々が現金収入を得るためには、そこにある資源をニーズに応じて工夫しながら加工し、ビジネス化することが有効であるという話が印象に残っている。しかし、眠っている資源を、地元住人では当たり前になっているからこそその魅力に気づかず、ないものねだりをしてしまうことがあるかもしれないので、私たちも含めた第三者の視点が活用できると思った。現地の人と違った価値判断を持つ第三者からだからこそあるもの探しができるとも思うし、それによって地元の人の帰属意識も高まり好循環が生まれると思う。
 具体的に自分にできることは見つかっていいないけれど、地域活性に似ている部分があってこの取り組みは面白いと思った。スタツア後半を通して、フィリピンならではの生活や雰囲気のなかで、穏やかでのんびりとした時間を過ごすのが改めて魅力的だと感じた。また、キャンプの中で、今まで知らなかったフィリピンの新しい一面を見られただけではなく、自分では考えられなかったことに気づかされたり、自分の安直な考えから改めて考え直す機会があったことが自分にとって刺激的で本当に良い経験が出来たと感じている。


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安部暢人( 観光学部交流文化学科 2年)

① 前半
 昨年はマニラを訪れ、今回で二回目となるフィリピンキャンプ。昨年は個人的な用事で村へ行けなかったこともあり、スタディツアー係なのに村への関心が勝っていた。直前のマデラキャンプの中止によって、そんな思いも消え去った。今年も 5 日間で帰国かと、昨年のこともあり慣れてしまったためか、あまりショックも受けず、8 月 12 日マニラ発成田行きの航空券を全員分購入しようとした。キャンセル不可の購入ボタンも実は押していた。(生年月日の入力が遅かったためエラー。) 今思えば、あそこで買えていたらどうなっていたのかなと思う。
 フィリピン初日。初 ubertaxi, 初ジョイバス,初バギオと、浮かれながらも無事 TALA に到着することができた。翌日いよいよスタディツアーが始まった。 レナートさんの CGN の活動についての説明を聞き、早速コーディリエラの民族博物館へ向かった。多種多様な民族、かつて使われていた道具、楽器、伝統など、多くのものを展示していたが、当時の率直な感想として、あまり興味深い時間ではなかった。(この考えは後で変わってくる。)みんなが興味深そうに話を聴き、展示物を見ている姿を見て、「自分はあまりこの団体に向いていないのかな」とか、「なんで交流文化学科なんだろう」と考えたりもした。
 翌日は植林を行い、アボンでイバロイ族の伝統的な家に泊まった。その夜、イバロイ族の暮らしなどについて話を聴く機会があった。正確には話し合う機会だったのかな。会が終わった後、全く聞き取れなかった事、日本語では言えることも英語では全く発言できなかった事に対して非常に悔しく感じた。英語の能力がないからどうしようもないと思っていたが、反省会後、まずは聞き取れないなりに、頷いたりして相手に反応を見せることも大事だという事を学んだ。
 その後のスタディツアーでは、相手の発言に対して反応を示すようにみんなで頑張れたと思う。でもやっぱり、聞けない話せないで、返事だけしていることが多いのは、自分は虚しく感じられた。フィリピン人のやさしさに助けられた。西欧ならどうだろうか。日本に帰ってから IELTS の対策をする中で、まだまだ初歩段階ながらも、Listening、speaking の大切さ、難しさを強く感じる。コミュニケーションができれば、フィリピンを今の何倍も知ることができると思う。来年は自分が他のメンバーの意見を代弁できたらなと思う。
 五日目は自分が提案した鉱山を訪れた。鉱山問題のありのままを見て学んだ。今思うことは、環境ももちろん大事だが、やはり問題は労働者の安全だと思う。もし何か起こっても家族は鉱山経営者を訴えて開発をやめさせることはできない。なぜなら多くの家族の生活は鉱山が無ければ成り立たない。日本の水俣病問題をさらに複雑にした状態ともいえる。 代替となる職業を作る、村へ帰り農業をやるなど、実現すれば全てが改善する策も聞いたが、これからさらに発展していくフィリピンには難しい選択肢だと感じた。錬金術ができれば金の価値が薄れてみんなとりあえず村に帰るだろうとも考えたが、ただの妄想に過ぎない。フィリピンより遅れている国では似たような問題がこれからも増え続けてしまうのだろう。

 ② 後半後半は一転時間の流れがゆっくりになった。紙すきをし、カヤンへ行き、ボントックへ行き、他にもいろいろ行き。後半も前半同様多くの事を学んだが、一番感じたことはフィリピン人の良さだと思う。通常のメニューではなく、突然組んでもらったツアー内容だったからこそ、協力してくれるフィリピン人の行動力、器の広さをいつも以上に感じることができたのではないかと思う。見知らぬフィリピン人同士で話すときにまるで知り合いのように話すのが個人的にはお気に入り。
 そして後半になって何より勉強になったのが、多種多様な民族の存在だ。初日の博物館で見たものを違う場所、違う部族で再発見することを通じ、民族が決して過去のものではなく、今も文化を受け継ぎながら共存していることの素晴らしさを感じるようになっていった。
 今年のキャンプはアジ寺の歴史の中で本当に特別だったのだと思う。村へは結局来年の一回しか行けないので、通常のメンバーのように同じ家にまた会いに行くという体験はできない。でも自分は今回のスタディツアーで本当に良かったと思っている。人生でこんなにいろんな経験ができることはそうないと思う。
 個人的な一番の思い出は背泳ぎができるようになったことだ。全く日本では泳げなかったのに、泳げるようになってしまった。もちろん助言のおかげもあるが、何よりあのわがままに使えたプールのおかげだろう。グッドテイストも忘れることはできない。考えたらお腹が鳴った。飯テロだ。帰国して一カ月ちょっとが経過して文章を書いているが、他の国へ行ったり、学校が始まったりしたためか、フィリピンの記憶はまるで夢だったかのように薄れてしまっていた。こうやって振り返りを書くことでまた思い返すことができて良かった。綺麗なことを書くのが嫌いなので本音の振り返りになってしまった。今回のスタディツアーは本当に CGN の皆さんのおかげで体験することができた。吉村さんをはじめ、CGN の皆さん本当にありがとうございました。ラマダンもまじでありがとう。フィリピン料理大好き!(ピニピカンを除く)

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# by cordillera-green | 2017-09-11 23:00 | スタディツアー

立教大学アジア寺子屋 スタディツアー2017の感想文 ①

2017年8月、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、立教大学のフィリピン・ホームステイ・サークル「アジア寺子屋(通称”アジ寺”)」のスタディツアーのお手伝いをさせていただきました。アジ寺は毎年フィリピンでホームステイを中心としたスタディツアーを実施していて、CGNも毎年、数日のプログラムを企画させていただいていますが、今年はがっつり18日間の長期間のスタディツアーの受け入れをさせていただきました。CGN側は同じく立教大学を休学してバギオで英語留学とCGNでのインターンをしている吉村瞭が、企画とアテンドを担当しました。ツアーに参加してくれた、アジア寺子屋メンバーから力作の感想文が届きました。アジア寺子屋のご了承を得て、CGNのブログでシェアさせていただきます。アジア寺子屋の皆さま、ありがとうございました。

アジア寺子屋のスタディツアーについてはこちらに詳細があります。

アジア寺子屋スタディツアー その①
アジア寺子屋スタデイツアー その②



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「豊かさ」とは何か・カヤンでのホームステイを通して

高山由衣 (コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科3年)


 私は 2017 年度前半のスタディツアーで「豊かさ」について考えた。今回でフィリピンに来るのは 3回目となったが、毎年フィリピンの人々の暖かさや、豊かな自然に心が温まるし、羨ましなあとさえ思う。貧困の国に行ってみたいという軽い気持ちで行った 1 年目は、自分の生活との違い、日本との違いに素直に驚いた。2 年目、フィリピンの自然や暖かい人々に 2 年目ならではの愛着も湧いてきた。また会いたい、もっと知りたい。そう思えた。今回もまた、場所は違うにせよ、行った先々で出会った人たち、繊細ながらたくましく優しい人たち、豊かな自然を前にして、「あぁ、フィリピンに帰ってきたのだな」と胸がジーンとした。
 1年生の時も、2年生の時も、帰国前にはフィリピンで学んだことや、自分の中で変化した価値観の違いや考えたことを忘れないようにしようと心に決めるが、いざ日本に帰るとその気持ちを忘れてしまっていた。どんなにフィリピンでのシンプルライフが素敵だと感じ、情報に惑わされず他人と助け合って生きていきたいと感じていても、帰国後はいつも通りの日本の生活に順応していく。環境にはなかなか逆らえないものなのだ。人々との強い人間関係、雄大な自然、情報に惑わされない生活、自分の頭で考える力、自然と共に生きる力…このようなものは私たちが欲しくても決して簡単に得ることができるようなものではないと感じた。日本では新しい技術が次々に開発され、数年後にはそれらが私たちの身の周りに当たり前に存在するようになる。私たちは常に、楽に生活できるような便利さ、快適さを追求しているのだ。もちろん、高い技術力を持つことは日本の強みであり、 私はそれを誇りに思っている。しかしながら、ないものにばかり目をつけている私たちは、大切なものを失っているのではないだろうか。
 それは日常のある一場面から考えさせられた。畑を耕している時にある村人が私たちのために竹でスコップを作ってくれたのである。最初はただただ驚いたし、フィリピン人男性の人間としてのたくましさにドキッと胸が高鳴った。しかし、次第に「スコップがないなら作ればいい」という発想が自分の中にはこれっぽっちも存在しなかったことへの疑問や劣等感をも感じていった。日本にいては、「スコップがないならば買いに行こう」この一択ではないだろうか。私たち楽さや便利さを追求するあまりに、人間に本来備わっていた「生きる力」を失っているのではないだろうか。道具がなければ、モノがなければ何もできない。お金がなければ暮らしていけない。情報がなければ不安になり、電気やガスが止まればパニックの嵐である。私たちは日本の技術者や開発者など多くの人々のおかげで便利なものに頼って生きていくことができるが、自分自身がそれらに頼らず生きていく術を失っているし、それらがなくなった時の代償は大きすぎる。
 フィリピンの人たちが技術の代わりに、生きる知恵や自然など多くの資源を持ちながら自然と共存して生きていくのに対し、日本人は自然と一線を置いて生活しているように思えてきた。日本での自分の周りにも、フィリピンには劣るが自然はもちろんある。しかし、自分は自然を意識していないし、関わろうとしない。よって、より身の回りに自然が存在しないように思えているのではないだろうか。自分の生活と自然とが切り離されているのだ。
 1 年生や 2 年生の時に、「フィリピンと日本、どっちが豊かか?」と聞かれたらあまり悩むこともなく「日本」と答えていただろう。何をするにも、どこへ行くにも便利な技術があって、困ったことがあっても大抵は「モノ」や「情報」に頼れば解決するからだ。しかしそれは「経済」というフィールドで貨幣価値のもとでしか見てこなかったからである。今は、日本とフィリピンで「豊かさ」は比べることができないのだと思っている。日本には多くの技術、フィリピンには豊かな資源があり、どちらも素晴らしいものであり、それらを天秤にかけることはできないからである。
 「豊か」について考える人が 10 人いれば答えも 10 通りあるかもしれない。その人が何に重きを置くかによって変わるからである。その基準は自分で決めることができる。今回のスタディツアーで私は自分なりの「豊かさ」について考えた。「豊かさ」とは、いかにもとあるものを大事にできるかではないだろうか。近くにあるものこそ、目につかなくなってくる。自分たちの良さに気が付かないこともある。日本でもフィリピンでも、他の国でも今ある美しい自然を壊してビルを建てる、モノを作る、街を切り開いていく…このスタディツアーでも自然を切り崩し鉱山開発を進めていくのを目で見た。そんな時、一歩踏みとどまりたい。壊してしまった物を治すのは難しい。無くてもいいものを求めるばかりに、大事なものを失ってしまっては元も子もない。フィリピンでも日本でも、無い物探しをするのではなく、あるものを大事にし、それを最大限に生かしていきたい。
 また、フィリピンにありふれている、目に見えない人と人との強いつながりや深い愛情を持つ心も私にとって豊かさには不可欠な要素であると感じている。私はそのフィリピンならではの「豊かさ」を大事にしてほしいし、そのために自分ができることがあるならばやりたい。
 私たち「アジア寺子屋」のフィリピンキャンプの主な活動はホームステイである。去年までは北ルソンのキリノ州マデラにホームステイをしたが、今年はご縁がありCGNさんや多くのフィリピン人のご協力のもと、今まで行ったことがなかった多くの場所を訪れることができた。さらにカヤンではホームステイを行うことができた。フィリピンの色んな場所を知ることができて楽しかったし、訪れた場所すべてに独自の雰囲気が漂っていて驚いた。カヤンを知りマデラを知る、マデラを知りカヤンを知るというように1つの場所を知るにしても他の場所を知っておくが必要であるということを再認識した。
 
 今回は初めての村で、今までとは違うホームステイを経験してみて自分たちの活動を見直す良い機会にもなったように感じている。考えたことや感じたことを忘れないうちにここに書いていきたいと思う。最初は正直、マデラに行けないことが残念だなという気持ちが1番強く、マイナスな感情が強かった。しかし、実際にカヤンに着く楽しみの気持ちが一番強くなった。緑が多く、空も広い。歩いているとすぐにパイナップルやマンゴーの木を発見した。今までバギオにいて涼しかったが、バスから降りると日差しが強くバギオと比べると蒸し暑かった。
 どんな家にホームステイができるのだろう、どんな人々との出会いがあるのだろうなどと想像を膨らませながらホストファミリーを待った。私のホストファミリーはパパとママと兄弟3の5人。少し家族紹介をしようと思う。1番上のお兄さんは日本語もよく知っていて、フィリピンの文化や彼自身のこともよく教えてくれた。2番目のお兄さんは、ハンサムで日本についての関心が人一倍強かった。日本のアニメが好きで、日本のアニメを見て日本文化を勉強しているらしい。普段、兄2人はバギオにいて週末は帰ってきているが、ステイ期間はママと妹のクレアが面倒を見てくれて、常に私たちのそばにいてくれた。
 最初は妹のクレアもシャイなのかと思ったが、明るくて楽しい女の子だった。彼女とフィリピンのこと、カヤンのこと、日本のこと、学校の話、結婚やこれからのこと、家族のことなど他愛もない話をよくしたことは大切な思い出である。ママはお料理上手で家族思いなのがたった数日間でも伝わってきた。パパはバイクが好きで、バイクを上手に乗りこなしている。夜は近所の人とお酒を飲んでいて家にいることは多くなかったが、家にいるときはよく話しかけてくれた。カヤンでは家族の絆の深さを感じた。これは以前ホームステイをしたマデラにも共通していた。
 私は日本では、父母、そして兄の 4 人家族である。平日の夜はだいたい一人でご飯を食べ、土日も母と二人か、集まったとしても父母と自分の3人で食卓を囲む。クリスマスやお正月などのイベントも友達と過ごすことが多く、年々家族と過ごす時間が減っている。それに比べて、マデラでも、カヤンでも食卓は家族全員で囲むことが多かった。今日あったことや他愛のない話をしながら食卓を囲み、毎週日曜日は家族と一緒に礼拝に行き、クリスマスは毎年家族とお祝いすると言っていた。
 家族だけではない。たった数日間であったが、村全体でのコミュニティの強さを感じた。日本で、地域のコミュニティの強さを感じたことは今までない。自分は小学 1 年生の時から同じアパートに住んでいるが、近所の人の顔もよく知らない。時々引っ越しで人が入れ変わり、時々家を出るタイミングがあれば挨拶をする程度である。カヤンでの地域のコミュニティのつながりの強さは、日常の些細な出来事から感じることができた。
 ある日の朝、近所の家のママが慣れた様子で家の庭まで入ってきた。彼女は私の家のママに「おはよー」という感じで挨拶をした後、カラマンシーの木に登りいくつか収穫した。私がママに「うちの木だよね?」と尋ねると「そうよ」というだけで、ただ笑顔で見ていた。その後、彼女たちは楽しそうに会話をし、話し終えた後彼女は家に帰っていた。
 日本では他人の家に勝手に入って果物を収穫するなんて信じられない話であろう。そんなことをしたら泥棒だと訴えられてしまうかもしれない。家族の中と外とには大きな隔たりがある。しかし、カヤンでは家は違ったとしても、地域の人たちとの強い信頼関係が築けている。だからこそ、このような出来事が日常に起こるのだと思う。
 また、日本人メンバーと今日食べた食事についての話をしているときに、献立が1、2 品被ることがよくあった。その時はただ偶然被っていただけかもしれないと思っていたが、この村なら、近所で食材を分け合ったり、物々交換をしていたりするのではないかとも考えていた。
 後から聞いたことには、やはり収穫した農作物の交換も普通に行われているようだ。私が見た、近所の家のママがカラマンシーを収穫する様子も日常的な出来事だったのだろう。おすそ分け、物々交換の文化の暖かさに触れた気がした。しようと思っても簡単にできるものではないからだ。それには長年培った信頼関係が必要であるからである。
 さらに、村で定期的に開催されるスポーツ大会も結束力の強さに影響を与えているのだろうと思った。年齢関係なく男女も混ざってスポーツをしたり応援したりする姿を見て、この村に何があっても、皆は助け合って支え合って生きていけると確信した。私たちも少し参加して、一緒にスポーツをすることで結束力が高まるということを体感することができた。体を動かすと楽しいし、人との距離も自然に縮まるからである。
 次に考えたのは私たちとカヤンの人々との関係性についてだ。私たち「アジア寺子屋」は今までホームステイ先では無償で受け入れていただいていた。しかし、今回は一日に 500 ペソをお支払いし、受け入れていただく形となった。最初はこのこと自体に違和感を持っていた。自分はお金を払ってステイをしたことはなかったが、「お金を払わないことで相手と関係性を築けるように努力ができるのではないか」「お金を介する関係性ではなく、家族のような関係になりたい」「直接お金を払ってしまってはゲストのようになってしまいそう」などと考え、お金を直接的に渡さないことを選択してきた。しかし、実質お金はかかっているのであるから、お金を払うことは何もおかしくない。
 振り返りミーティングの時に「無償で受け入れてもらうこと」「お金をお支払いすること」について話し合うことがあった。メンバー内の意見で「実際にお金がかかっているのだから、お金を払うことはむしろ普通であり、払いたい」という意見や「払わないこそ、気を使わずにお互い必死になれる、相手もそう接してくれるのではないか」という意見やその逆の意見など、多くの意見が出た。どの意見も説得力があり、自分も感じていた感情であった。私としては、罪悪感をなくし、自分が楽になるためだけにお金を払うのはお互いにとってもよくないことであると思ったが、「お金を払わないこと」に関して私たちは考えすぎなのかもしれない、とも思うようになった。確かに、お金を払わない方が家族になろうと必死になれるかもしれないし、暖かい、強い信頼関係を築けるのかもしれない。相手を理解しようと一生懸命になれることもあるのかもしれない。
 しかし、私が 1 年生の時はお金を家族に直接払っていないが、いつまでもゲスト気分が抜けなかった。対照的に、今年はお金を払って受け入れていただいたが、後輩がたった2日間で村の人々ととても強い絆を築いていた。私は気が付いた。結局は勇気なのだということを。お金を払う払わない関係なしに、自分をさらけ出す勇気、相手に一歩近づく勇気、お互いを理解しようとする愛があれば、私たちが求めている家族のような温かい関係性を築くことができるのだなと初めて知ることができた。
 たった数日間であったが、村としての自分のホストファミリーと共に楽しい時間を過ごすことができ、急であったのに受け入れてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいである。村の人たちと集まってゲームをしたり、歌を歌ったり、一緒にご飯を食べた日のことはこれからも忘れないだろう。いつもと場所は違ったが、いつもとは違う観点で多くのことを考えることができたし、大切な家族や仲間がカヤンにできた。この経験は、私たちのこれからの活動を考えていく上で強いヒントを与えてくれるだろうと思う。今はCGNのスタッフさん、カヤンに住んでいる人たちへ「SALAMAT PO」の気持ちでいっぱいである。これからも人々とのつながりや関係性の作り方、つなげ方、深め方、について考えることから逃げたくない。全員で向き合おう。


*****

「1回休み」を意義あるものに
金子聖奈(文学部日本文学専修 3 年 )

 マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着したのは、例年と異なる真っ昼間。そして、いつものターミナル3と異なるターミナル1。今年は、出始めから完全にイレギュラーな隊であった。そんななかでのスタディツアー。本来ならば8月 11 日までの5日間の予定だったが、急遽お願いして 24 日まで引き延ばしていただいた。インターンの𠮷村さんには、感謝の念が尽きない。
 さて、スタディツアーのなかで印象的だったのは、初日に訪れた博物館や、植林後に訪れた Suvani’s Avon Heritage Home で、フィリピンの伝統文化に触れられたことである。フィリピンはキリスト教国家であることはもはや自明であるが、伝統的な宗教観のなかには日本と似た、アニミズム的な信仰形態があったことが印象的だった。そして、一神教であるキリスト教と、あらゆるものに神を見出す伝統的な多神教が現代は共存していることに、強い関心を抱いた。 西洋で生まれたキリスト教がフィリピンで布教され、それが一般的になっても、土壌にある信仰心に日本と共通のものがあるということに感動したし、あんなに豊かな自然に恵まれていたらあらゆるものに神を見出すのは、そりゃあ当然だよな、という気もした。
 また、サトウキビの抽出方法が、7 月に沖縄で見たそれと全く同じことに大変驚いた。フィリピンではカラバオ、沖縄では馬を用いる点だけ違うが、基本的な構造は全く同じである。いつその抽出方法が考案されたのかわからないが、同じアジア人として、生きる術の根源的な共通点を感じた(もともと沖縄は本土とは異なる国家、異なる生活形態だということは脇に置いて…)。
 そんなふうにフィリピンの伝統的な生活スタイルや、それを支える大自然への感動を思ったが、植林や鉱山開発現場の見学のときには、その大自然が失われつつあるということ、フィリピンが直面する環境破壊問題を改めて深刻な問題だと思い知った。鉱山開発現場で特に印象的だったのは、実際にそこで働いている人々と会話した内容である。2 年前のスタディツアーではそういった機会がなかったので、生々しい声が聞けたことをありがたく思う。私が話した人は 25 歳で、15 歳のときからイトゴンの鉱山で働いているという。続けるのか?と聞いたら「続ける」と。「怖くないのか?」と聞いたら「もちろん怖い。しかしリスクは承知の上だ」と言っていて、なんだかすごく悲しくなった。そんな自分を危険な状態にさらしているとわかっているのにやめられない生活を目の前にして、自分にできることは何かあるのだろうか……と無力感に苛まれた。ただ、フィリピンの鉱山開発には日本やアメリカも深く関係していたというのだから責任感さえ感じる。自分ひとりが背負ったところでどうにもならないのだが。もし自分にできるのなら、現在所属している NPO 法人ブリッジ・フォー・ピースの拡大事業として、フィリピンの山奥にあるものをアイデアを駆使して販売し、地元でその産業を回転させていくといったことができないだろうか?と考えた。資金面や人手の面でも壁は厚いが、将来的に事業を立ち上げる方向で恩返しすることも視野にいれようと思った。そのような視座を与えてくれた反町真理子さんに心から感謝している。
 スタディツアー後半には、孤児院の訪問、紙漉き体験、カヤンでのホームステイ、手織りの見学など、様々な体験をすることができた。孤児院の訪問は2回目であるが、そこで何と、2年前の訪問を覚えていてくれた子がいて、胸が熱くなった。2年前、私は孤児院で本当にたくさんのことを学ばせてもらった。当時1年生だった私は、直接エリーさんにお話を伺って、どのようにして孤児院の子供たちの心の傷を癒すのか、とか、不躾な質問を遠慮なくしてしまったが、たくさんの時間を割いて答えてくれた。そして、エリーさんは彼女の大切な「娘」であるエリザベスと私をバディにした。エリザベスは当時 11 歳でまだ幼さがあり、爪をよく噛んでいたし、初めて会ったとき、私に向ける鋭い視線はとても懐疑的だった。しかし、交流を続けていたら、書道教室のプログラムで「ありがとう」と日本語で一生懸命書いたものをプレゼントしてくれた。心の傷、キリスト教の愛、フィリピンの社会問題など、さまざまな問題が混沌としているのを感じて、とても印象深い出来事だったのである。
 2 年経ってエリザベスは、誇張でもなく私のことをすぐに分かってくれた。(私も当然エリザベスのことはすぐに分かった!)13 歳になった彼女は、ずっと孤児院の幼い子どもの面倒を見続けていた。赤ん坊を抱いて、ごはんをあげたりあやしたりしていた。とても立派なお姉さんになっていて、Turning Point でたくさんの愛を受けてのびのびと成長したことが感じられた。2 年前の書道作品は、階下の部屋にかざってあると言って、ジョイという同年代くらいの女の子が当時の作品をわざわざ持って来て見せてくれた。こんなに明るくて愛にあふれた空間であったが、その直後に反町さんや職員の方から聞いた子供たちの背景は、衝撃が走るほど暗く悲しいものだった。また、孤児院運営の厳しさも聞いた。私は、Turning Point という場所があの子供たちの居場所なのだから、それを守るために何かできることがあるのならやりたい、できそうだ、と思った。
アジア寺子屋は、「ボランティア団体」になることを疎んじている嫌いがあると思う。そして、「ボランティア団体ではない」ということを団体の色として掲げていることも事実である。物資やお金の支援をすることは、目に見えるかたちで軽率に物事を解決しているにすぎないというような考え方があるような気がする。たしかに「支援」というと、立場に上下ができてしまう印象も受ける。が、私の感覚でいえば「支援」などというものではなく、友人への「贈り物」または感謝のしるしなのだ。
カヤンでのホームステイもまた意義深いものだった。有償ということがアジア寺子屋メンバーにとっては大きなファクターであっただろう。印象としてはカヤンのほうがマデラよりも経済的に豊かに見えた。就寝時間もカヤンのほうが遅い。しかし、マデラに似ている箇所も多くある。たとえば村のコミュニティの結束力だ。最終日の土曜日にはバナナの葉でくるんだ「スティッキーライス」を村人総出で大量にこしらえたが、それはどうやらティクラさんと私の家の親戚が亡くなり、その葬儀に持っていくためだそうだ。亡くなった人や葬儀に参列するティクラさん、ママ・エルマとは血縁関係のない村人も当然いただろうに、そんな人でもみんなでこしらえる。無償の助け合いが当然のように行われていることを目の当たりにし、こういった結束はマデラと変わらなく、素晴らしいと改めて感じた。
ホームステイ体験ができたのは、本当に意義深いものだったと感じている。とくに一年生にとって、マデラに行けなかった悔しさはあるものの来年以降マデラでホームステイをする基盤や指標ができたのは良かったのではないかと思っている。無理なスケジュールのなか、カヤンでのホームステイを実現させてくれた吉村さん、リリーさん、シェーンさんに感謝の念が尽きない。
家族との交流については、正直最初のほうは「今年で最後だし、一週間だし、マデラのように続くわけじゃなくて、きっともう会わないし」といった邪念があり、受け入れる側もお金をもらって受け入れていることもあってか、距離感がマデラとは違って難しかった(いや、マデラではお金を払わないからこその距離感のむずかしさがもちろんあるのだが)。カヤンのホームステイを定義するなら、私の個人的な感想では「家族になる」ということではないような気がした。どちらかというと、文字通り「お金を払ってホームステイ体験をさせてもらう」というためのホームステイ。
また、小学校授業をうまくやらねば、という明確な目的意識がうまれたので、家族との関係性をあれこれ悩むよりもそちらに意識がむいてしまったきらいがある。「小学校授業のためのホームステイ」になってしまわないかと、TALAでも高山と話して全体の雰囲気に注意するようにしたし、自分でも意識はしていた。しかしやはり、マデラのように3年間、という前提がなく、相手も我々にあまり興味があるように見えない……家に帰っても人がいない……となると、最初からあきらめ気味になってしまった。
しかし、ここで後輩の工藤と一緒だったことで意識が変わったように思える。彼女にとって初めてのフィリピン、初めてのホームステイである。積極的に家族と関わるようにしていたし、自分の甘えた心に鞭打たれ、背筋が伸びる思いがした。自然と、家族との会話が増えた。ほかのメンバーのなかには、日本人同士で話してしまって反省したという箇所も見られたが、私たちの場合は2人で協力して(私が工藤に触発されて?)家族と関わることができたので、良い方向に働いたと考えている。最終日の夜には、工藤とハヤシライス風の煮込みを作った。そのときに、次はいつでも、CGN の仲介なしに来て良いということを言ってくれたのは心から嬉しかった。ビジネスの関係から始まっても、そうじゃないところで繋がりができるのは人間として繋がれたということだと思う。家族には本当に感謝している。
アジ寺の本来のキャンプ、本来のホームステイは「1回休み」になったわけだが、それによって自分たちのホームステイを対象化・相対化することができたのは今回の旅の収穫だ。相対化するというのはそのままの意味で、どちらが良いかを吟味することではない。自分たちがやってきたことを絶対化しない、ということだ。無償のメリット、デメリットを有償だった今回と重ね合わせて十分検討できる。有償/無償という切り口だけでなく、単発(1回)/長期的(3回)かという切り口でも考えられるだろう。自分たち本来の活動(マデラでのホームステイ)しかしてこないなかで、その意味を問うのはあまりにも無謀だった。答えが出ないのも当然だ。有償のホームステイを経験できたことで、自分たちのマデラでの活動を相対化して俯瞰的に見ることができたと思う。それは、フィリピンとの関係がややマンネリ化していた、行けることが当たり前で感謝の気持ちも薄れていた(と思っているのは私だけ?)アジア寺子屋の流れに、よい薬となったのではないかと思う。 今年学んだことを踏まえて、これからマデラとどう関わっていくか、どう向き合っていくかを考えるのは後輩たちが主役だが、今年の体験はよい判断材料として参照できるのではないかと思う。
さて、そういう経緯でカヤンでのホームステイを通して、私なりに 3 年間問い続けたことの答えが出た。アジ寺なら一度は悩むのではないか?「家族って何だろう、家族になるってどういうことだろう」という問いである。それは今回の有償のホームステイを経験したから分かったのかもしれない。つまり自分の答えは、フィリピンの山奥でもうひとつの家族に出会うということは、金銭のやりとりの介入なしに、村のコミュニティの、無償の助け合いの関係に組み込んでもらえるということだと思う。「家族」というと、そのホストファミリーのみとどう家族のような関係を築くかに志向が傾きがちだ。
しかし、フィリピンの村では村全体が家族のように、他人の子供でも面倒を見るし、互いに親戚関係のように信頼しあっている。「ただいま」といえるもうひとつの家族に出会う、というアジア寺子屋のキャッチフレーズは良くも悪くもメンバーを悩ませる。そして私は、「愛」とか「絆」とか、そういったフワッとした実体のない言葉で形容することに違和感を持っていた。そんな中で、批判もあるかもしれないが自分なりの一つの答えが出せたことにはひとつの3年間の完成形を感じる。
たとえばナヨンでは、私が熱を出したときに名前も知らない近所のご婦人が心配してお見舞いに来てくれた。たとえばマデラでは、私がイゴロット語で近所の家の人に「こんばんは」を言っただけで、知らない人にまで「セナが Gawis ai lavi って言ってた!」という話題が伝わっていた。無償でこの素晴らしいコミュニティのなかに入れてもらえることが、村の一員として迎えてもらっていることであり、家族になるということ、その場所に足をつけて生きていく一員になることだ、と私は3年間問い続けたことの答えとして、最後に締めくくって終わりたい。

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# by cordillera-green | 2017-09-11 22:26 | スタディツアー

フィリピンとインドネシアの青少年と対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップ事業 2017

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国際交流基金アジアセンター助成「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」は2017年度のプログラムを無事終了した。

ワークショップは、フィリピンでは、マウンテン州タジャン町、バギオ市、マニラ・マカティ市でワークショップを開催。インドネシアはアチェ州アチェ・べサール県で開催した。フィリピンでのワークショップで制作された演劇作品は、バギオ市、マカティ市、バンダ・アチェ市で一般の観客を対象に公演、アチェ州でのワークショップで制作された作品はワークショップ会場近くの学校で生徒を対象に発表した。

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、参加者としてフィリピン・ルソン島北部のコーディリエラ山岳地方6州の大学在学中と卒業間もないさまざまな民族の青少年参加者16名を選抜した。講師としては、フィリピン国内からは民族音楽の専門家、美術家、環境問題の専門家、日本からは演劇指導者と音楽家を講師として招聘し、さまざまなワークショップをマウンテン州とバギオ市、マカティ市で開催した。

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ワークショップのアウトプットとして制作する演劇作品のテーマは、ルソン島北部山岳地方で拡大しつつある小規模鉱山開発とし、貧困にあえぐ先住民族出身の坑夫たちのジレンマを軸として、危険な採掘の状況、採掘の環境や健康への悪影響などを物語に盛り込んだ。また、マウンテン州伝統の舞踊とオリジナルの楽曲を取り入れ、作品は音楽劇とした。発表公演はフィリピン国内ではバギオ市とマカティ市で一般観客を迎えて実施した。参加者の青少年と講師、弊団体スタッフの一行は、インドネシア・スマトラ島北部のアチェ州を訪問し、アチェ市内のコミュニティ・センターでも発表公演を行った。
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また、発表公演の各会場では、公演後観客にテーマの「小規模鉱山開発」について考えてもらう機会を提供することを目的として、フォーラム・シアターという参加型の応用演劇の手法を実践した。各会場で観客の積極的な参加があり、大きな反響があった。

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インドネシア、アチェでのプログラムは、現地NGO団体「Komunitas Tikar PandanKTP)」の協力で行った。アチェは2004年に巨大津波により大きな被害を受けた場所であり、自然災害による環境破壊と人々の暮らしへの影響、また、コーディリエラ山岳地方同様、豊かな森林、鉱物、水資源を擁し、野生動物の宝庫として知られる。アチェが直面する開発問題について、一行はKTPから講習を受け、同じ東南アジアの国として抱える共通の課題についての認識を新たにした。 それらの情報をベースとし、インドネシア、日本、フィリピンのファシリテイタ―・チームが、アチェの二つのコミュニティからの高校生参加者とフィリピンからの参加者を対象に演劇とアートを活用したワークショップを指導した。さらに鉱山開発により環境問題が起こっているコミュニティを、実際に訪ねインタビューを行い、それをベースにしたワークショップと環境問題に関する講習を行った。ワークショップのアウトプットとして小さな演劇作品を制作し、バンダ・アチェ市内の小学校で発表を行った。


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【講師&ファシリテイタ―】

吉田智久

花崎攝

水町克(KURI)

阿部健一

開発綾子

中村麻美

Hector Kawig

Lily Jamias

Rocky Cajigan

Roger Federico

Adella Bantasan

Agus Nur Amal

Radius Pratama

Ahomad Fauzan

Ramadhan

Gabrina Reziki

Muhammaed Ichsan

Sykmayati Sukarni グループ

Muhammed Rieja グループ

Reza Fahlevi グループ

Reza Idria

Purta Hidayatuligh

Nocmansyah Putra

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主催:

Cordillera Green Network Inc.

# 25 J. Felipe Street, Gibraltar,Baguio City, 2600, Philippines

+63-744230839

cordigreen@gmail.com

https://cordigreen.jimdo.com


共催:

クリエイティブ・イメージ・ファンデーション & TIUシアター[瓜生劇場]

Creative Image Foundation &TIU Theater(フィリピン・マニラ・マカティ市)


Kommunitas Tikar Pandan (インドネシア・アチェ州)

Jl.Tgk. Geuceu Menara, Kampung Garot. Banda Aceh. Aceh. Indonesia. 23237


助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

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協賛&協力:

Kiyosato Experiment Educational Project, Japan

SDS Multimedia Services

裏千家淡交会マニラ協会 Urasenke Tankokai Manila Association

Share and Guesthouse TALA

Café Yagam



日付

Date

活動内容

Activities

場所

Site/Venue

20174月~6

2017/7/17/6

2017/7/147/19

2017/7/20

2017/7/21~7/26

2017/7/26

2017/7/27

2017/7/28-29

2017/7/29

2017/7/30-31

2017/7/31

2017/8/1

2017/8/2

2017/8/3

2017/8/4~8/8

2017/8/8

事業実施準備 アチェの協力団体「Komunitas Tikar Pandan」と講師、日本の講師との調整

プログラム会場下見と準備のため、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク担当者、環境問題専門家、演劇ファシリテイタ―が渡尼。

フィリピン人参加者を対象に演劇基礎ワークショップ&山岳地方の伝統音楽ワークショップを開催

参加者&講師 マウンテン州タジャン~バギオ市移動

フィリピン人参加者を対象に鉱山開発問題をテーマとした演劇制作ワークショップ、舞台美術ワークショップ、舞台音楽ワークショップを開催

フィリピン人参加者による発表公演

バギオ市~マカティ市 移動

演劇、美術、音楽ワークショップ 継続

マカティ市での発表公演

マニラ~クアラルンプール~バンダ・アチェ移動

フィリピン人参加者を対象としたアチェの津波被害と環境問題、現地NGOの活動についての講習

フィリピン人参加者を対象としたアチェの津波被害と環境問題についての研修ツアー

フィリピン人参加者を対象とした演劇、音楽、美術ワークショップと公演

フィリピン人、インドネシア人参加者を対象にした鉱山開発地域での取材&インタビューとワークショップ

フィリピン人、インドネシア人参加者を対象とした演劇、美術、音楽ワークショップ

フィリピン人、インドネシア人参加者による小学校での発表公演

バギオ市 マウンテン州など

インドネシア アチェ州

マウンテン州タジャン町


バギオ市Garden Theater

バギオ市CAP development Center

マカティ市TIU Theater

マカティ市TIU Theater

インドネシア・アチェ州

インドネシア アチェ州

インドネシア バンダ・アチェ市

インドネシア アチェ州

インドネシア アチェ州

インドネシア アチェ州


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# by cordillera-green | 2017-09-10 10:26 | 環境教育

【団体紹介】BALITOK-VOICES FROM THE MINES


国際交流基金アジアセンター「アジア・文化創造協働助成」を受けた「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」の主催・協力団体です。当事業は、演劇ワークショップを通して、日本とフィリピン、インドネシアの青少年が相互理解を深め、共に手を取り合って環境問題解決に取り組むことを目的にしています。
フィリピン・バギオ市(2017年7月26日)、マニラ・マカティ市(2017年7月29日)、インドネシア・アチェ(2017年8月2日)でワークショップの成果を発表する公演「BALITOK-VOICES FROM THE MINES」を行います。

●公演の詳細はこちら。

●ワークショップ・ファシリテイタ―の紹介はこちら

【取材団体】

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(フィリピン・バギオ市)

Cordillera Green Network Inc.


2001年設立のルソン島北部バギオ市に拠点を置く環境NGO。コーディリエラ山岳地方(ベンゲット州、マウンテン州、イフガオ州、カリンガ州、アブラ州、アパヤオ州)の環境保全と、そこに暮らす先住民の環境負荷の少ない形での暮らしの向上を目的として活動している。水源涵養を目的とした植林、アラビカ・コーヒー栽培を中心とした先住民の生計向上につながるアグロフォレストリー栽培指導、適正技術による再生可能なエネルギー技術指導、持続可能な農業技術指導などを、山岳地方の遠隔コミュニティで住民たちとともに実施している。

また、森林、水、鉱物など豊かな資源を擁する山岳地方の先住民に、環境保全の大切さと保全に必要な知識​と技術​を伝えるための環境教育プログラムを、幼稚園から大学まで山岳地方の教育機関で多数開催している。とくに、日本やフィリピン国内のアーティストたちの協力を得て、演劇やビジュアル・アートを手法に取り入れた環境教育ワークショップに力を入れている。

スタッフは、先住民族出身者が中心。

https://cordigreen.jimdo.com/


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【協力団体】

コミュニタス・ティカール・パンダン(インドネシア・アチェ)

Komunitas Tikar Pandan(KTP)


コミュニタス・ティカール・パンダン(KTP) は、2002年にアチェの大学に在学中の活動家や芸術家によって立ち上げられた、政治問題が原因で生じるアチェの文化問題を学習する組織だ。この組織は、アチェの国家政策に少しでも役立ちたいという彼らのイニシアチブから始まったものである。KTPは、学生によって立ち上げられた歴史の浅い組織ではあるが、文化問題に配慮を持つ様々な組織との交流を持っている。これまでに交流してきた組織は、Sekolah Menulis DokarimToko Buku DokarimMetamorfosa InstituteJurnal Kebudayaan Gelombang BaruTV Eng OngEpisentrum Ulee KarengPenerbitan Aneuk Mulieng Publishingなどを含む。

2007年より開始した5年に渡る戦略計画を通し、KTPは組織としての方向性を、文化の解放から社会の団結力を高めるというものに定義付けた。2011年には、人権問題の活動家とのタイアップにより、アチェ人権博物館を設立することに成功した。これだけに留まらず、アチェ、インドネシア、そして国外に渡る数々の協会と良好な関係を築くことにも成功している。今現在KTPが支援を受けている協会には、欧州連合、HIVOSICCOSecours Populaire FrançaisTifa FoundationThe Asia FoundationGoethe InstituteJapan FoundationRotary Japan Club FoundationRotterdam-Arab Film Festival、インドネシアイラン大使館、In-docsRuangrupaKampungHalamanINSISTなどがある。

「これからの時代はヘゲモニーではなく、解放だ」というモットーに沿り、KTPはこれまでにアチェ市内で放送されTVエング・オングの協力の下、平和キャンペーンや問題解決などを行った。この他に学校の開校、本や専門誌の出版、図書館の設立、演劇ワークショップを通してのアチェの歴史教育、アチェ、イラン、ヨーロッパの社会問題を取り扱った映画の定期的な放映、文化学系の出版に向けての研究、ゼミ、ディスカッション、公共講義、ライターフェスティバルや展覧会なども手掛けてきた。


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クリエイティブ・イメージ・ファンデーション & TIUシアター[瓜生劇場](フィリピン・マニラ・マカティ市)

Creative Image Foundation &TIU Theater


フィリピンの首都・マニラには、最貧困層の人々が住むパヤタスとスモーキーマウンテンという二つのゴミ集積地域がある。NPO法人Creative Image Foundation(以下CIF) はそこでゴミを拾って生きる子供たちに教育を与え、才能を開花させる機会を提供することを最初の目的に2000年に設立された。両エリアに無料で通える学校を作り、現在まで述べ卒業生徒数は約5000人にのぼる。通常の教育だけではなく、歌やダンスなどのワークショップを行い、子供たちが自分自身の才能に気付き、それを伸ばすことができる環境を積極的に作り出してきた。2014年マカティ市にCIFの姉妹施設、TIU Theater瓜生劇場を設立。それによりCIFのミッションをより詳細化・集中すると同時に、より広範囲な社会への働きかけを目指す。それが、TIU Theater 瓜生劇場で主に行う東南アジアの共同体-少数民族の子供たちによる異文化交流と、元々のCIFのミッションをさらに発展させた芸術表現を通じた貧困層の子供たちへの教育という構想である。

http://www.tiu.makati.jp

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【公演グループ】

アナク・ディ・カビリガン

Aanak di Kabiigan

Children of the Mountains(山の子供たち)」の意味。2007年から現在まで、バギオ市の環境NGOコーディリエラ・グリーン・ネットワーク:Cordillera Green NetworkCGN)」が行ってきた、コミュニティの環境問題をテーマとした演劇ワークショップに参加した若者たちのグループのこと。2008年にCGN主催でバギオ市で開催した第1回「コーディリエラ・ユース・エコサミット」のテーマが「Aanak di Kabiligan」だったことから、その後のCGN主催の演劇ワークショップ参加者をそう呼ぶようになった。2011年にはアナク・ディ・カビリガンの代表メンバーで、環境問題を学ぶワークショップ参加を目的として渡日。民話をベースとした4つの物語を、山梨県北杜市、愛知県名古屋市で公演した。メンバーはプロジェクトごとに変わり、今回の事業に参加する若者たちは、マウンテン州出身を中心に選考されている。

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【助成団体】
国際交流基金アジアセンター
Japan Foundation Asia Center

独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、全世界を対象に総合的に 国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。アジアセンターは2014年4月に 設立され、ASEAN諸国を中心としたアジアの人々との双方向の交流事業を実施・支援しています。 日本語教育、芸術・文化、スポーツ、市民交流、知的交流等さまざまな分野での交流や 協働を通して、アジアにともに生きる隣人としての共感や共生の意識を育むことを目指しています。
当事業は、国際交流基金アジアセンターの「アジア・文化創造協働助成」を受けて実施しています。
http://grant-fellowship-db.jfac.jp/grant/cc1705/



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# by cordillera-green | 2017-07-22 12:28 | 環境教育