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世界未来予想図委員会の本拠地・柏崎を訪問

 9日間の日本滞在中に柏崎市のナチュラル・メディカルの下條茂先生を訪ねました。下條先生は、2007年7月16日に起きた中越沖地震被災者の心のケアのために行なった「未来予想図プロジェクト」を世界の子供たちに広げようと、昨年「世界未来予想図」プロジェクト」を発進させました(詳細は世界未来予想図実行委員会のサイトhttp://plaza.rakuten.co.jp/braveboy/で)。コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、世界未来予想図委員会の海外パートナー団体第一弾として昨年1年間のサポートを受けてきました。
CGNは「コーディリエラ地方でもっとも支援を必要としている子供たちに世界未来予想図実行委員会の気持ちを届けたい」と、バギオ市と北ルソンで障害児のためのリハビリテーションプログラムを行なう(Heaven of Care Reherbilitation Center(HCRCI)に、サポートを届けてきました。(今までの活動の内容はこちらをご覧ください)。
未来予想図実行委員会には、お約束の1年間のサポートが終わったいまも、HCRCIの障害児のお母さんたちが作ったクッキーの販売などで、引き続き援助を継続していただいています。

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        ↑未来予想図・野菜クッキーです


柏崎の下條先生を訪ねるのは、サポートをいただき始めてからの念願でした。

先生のメディカル・クリニックの建物は小さなおもちゃのような白くてなかわいい木造ハウス。それもそのはず、このクリニックはトレーラー・ハウスで、いざ災害があった場合は、診療所ごと移動してすぐに救援活動に当たれるようになっているそうです(宮崎駿監督の「ハウルの動く城」のモデルなのだそうです)。

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廊下には、今年の世界未来予想図のパートナー、タイの「バーン・ロムサイ」の子供たちの描いた素敵な絵が飾られていました。
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診療所の待合室の片隅には「ナチュラル・トラスト」「盲導犬育成」「未来予想図」など、たくさんの貯金箱が並んでいて、毎日、その人たちのために働いたらコインを入れていくのだそうです。ホリスティック医療の先生としてだけでなく、セラピーなどのカレッジの運営、「町おこし」から「健康法」までさまざまなテーマでの講演(いまは減らしたそうですが、それでも年間70本だそうです!)など、超多忙な方なのに、つながりがあった人たちに対するサポートに、少しずつでも毎日心を配りたいという決意だそうで、「見習わねば」と思いました。
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       ↑下條先生と反町

ご挨拶に伺った「柏崎日報」のオフィスまでのそんなに長くない道中では、中越沖地震の被害がそのままの建物、その後更地にされた空地、アスベストが使ってあるため取り壊しさえできないままのビル、復興事業で生まれ変わった地域と復興から取り残されている地域などを案内していただきました。ほんの短い間でしたが、地震が柏崎に残した爪あとがいかに深いものなのかを想像することができました。

とっていただいた出前のカツ丼を、「なんと、3日続けてランチを座って食べた!」と感動する下條先生とともにみんなでいただき、「少しでもあなたの身体を診てあげたい」と、ゴキゴキと背骨の曲がりを修正していただき(一瞬のうちに! 魔法の手です!)、貴重な貴重な2時間を過ごさせていただきました。

(時間がとてももったいなくてゆっくり写真を撮る間もなかったです。だから、建物の写真はナチュラル・メディカルのHPからの転載です)

その後、ナチュラル・メディカルで週1回お手伝いをしていて、未来予想図プロジェクト実行委員会事務局長のせいちゃんに柏崎の海岸に案内してもらいました。中越沖地震で全面操業を停止し、その安全性が取りざたされた刈羽の原子力発電所を遠くに見ました。恥ずかしながらまったく知らなかったのですが、刈羽の原子力発電所の出力(1-7号まで全部稼動した場合)は世界一なのだそうです。
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    ↑後方に見えるのが刈羽原子力発電所です。

柏崎の学校には、「いざ」に備えて甲状腺障害を抑えるためのよう素の錠剤が常備されていること、もちろん、下條先生のトレーラー診療所にも備えてあることなどなど、地元ならではのお話も伺いました。
また、「柏崎を含む日本海沿岸は拉致被害者の多いところでもあるんですよ」と。

一見平和な何の変哲もないこの田舎町がひそかに抱える闇に、ちょっと背筋が寒くなりました。

そんな背景をまったく知らぬ我が家のキッズたちは、今回の旅で初めて見た海に無邪気に喜び、ボーイズは雪解け水で凍るように冷たい海水に足を浸し我慢大会。キカは「ハングル語が表記されているものも多いんですよね」という漂着物で海辺のフレンチ・カフェを開店です。

ボーイズが浜に打ち上げられたサックと怪しい鉄棒で作ったリサイクル・フラッグ・アートは、よく見れば砂で作った海亀が背負っていて、その亀にはダンサーJUN(西尾純)が拾った貝殻で縁取りされておりました。
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平和への想いの旗揚げでありますように……。

柏崎がもついろいろな側面を伺い、下條先生が、この町で世界の子供たちのために「未来予想図プロジェクト」をはじようと思った理由がわかったような気がしました。

下條先生の提案で、この柏崎の浜にある「夕日のドーム」で、来年7月16日の中越沖地震の起こった日に、JUNさんが踊ることになりました。平和のために世界各地で舞い続けてきたJUNさん、この柏崎という地で、地震で亡くなった人々、拉致によって姿を消した人々、刈羽原発に複雑な思いを抱きながら生きる人々の想いをどう表現してくれるのでしょうか……

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   ↑これが夕日のドームです。
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by cordillera-green | 2010-04-19 21:32 | みんなの未来予想図