2013年 05月 02日
バギオにケノンロードを通ってやって来る人にとって、マニラから延々6時間の長旅を終えて 「もうすぐバギオに到着!」 の目印がライオンズ・クラブが作ったライオン・ヘッド。たくさんの観光客が写真を撮っているのがおなじみの光景です。私がバギオに住み始めたときは、あんなふうに黄色のたてがみじゃなくてまだ真っ黒なライオンさんでした。 ライオンズ・クラブが鉱山の採掘者やイフガオ族の木彫り名人に依頼して1968年に作り始め、中断しながら1972年に完成した経緯は、ライオンズ・クラブのサイトにありました。 http://bchostph.lionwap.org/ せっかく、ライオンズヘッドで記念写真パチリの際に忘れてはいけないのが、派手派手のライオンの隣でひっそりたたずむナチュラル・ロックのライオンズ・ヘッドです。このライオンの頭にそっくりな岩があったので、ライオンズ・クラブはこの場所にこのモニュメントを作ったわけね。そこんとこ忘れないでね。 岩の上にこんな風に樹が生えるというのは珍しく、CGN副代表のベンゲット州国立大学森林学部教授のジャン先生は「Trees on the Rocks」(仮題)という本を執筆中です(もうできたかも)。もちろん表紙の写真はコーディリエラ一有名なこのライオンの頭の形の岩と樹の予定。 先日、事業地調査で訪ねたトゥバのつり橋の脇のでっかい岩にも巨木が生えていて目を奪われました。岩の上をものともせず成長し続ける巨木にはすごい生命力を感じますね。 てなわけで、ライオンズヘッドに行った際には、お隣の地味なほうでの記念写真も忘れずに。 一方、マルコス・ハイウエイでバギオに入るときにもでっかい顔の像があるのをご存知ですか?道路沿いではないので、見逃しそうですが、マルコス・ハイウエイを登り始めたあたりで見えるはずです。 そう、マルコスが大統領だった時代に作った大きな胸像です。マルコス失脚後、何度も反マルコス派に爆破され、今はこんな無残な姿。こちらも私が昔訪ねたとき(90年代後半です)はまだ顔もちゃんと残っていて鎌倉の大仏さんみたいに顔の中に階段で入れたものでした。 マルコスの胸像について http://upibalonbicol.blogspot.com/2008/12/marcos-bust-of-tuba-crumbled-statue.html それにしても、このマルコスの胸像のある場所からの眺めは絶景です。「この土地は俺のもんだ~!」と、マルコス大統領はこの地を選んだのでしょうか?近くには以前はマルコスが接収した土地にゴルフ場がありました。いまもそのクラブハウスが残っています。 いまは、見捨てられてかのようなマルコスの胸像ですが、フィリピンの負の歴史を知ることのできるスポットでもあります。マルコス・ハイウエイを通る際は見逃しなく!
by cordillera-green
| 2013-05-02 11:15
| 山岳民族の暮らし
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フィリピンの環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク」の活動を紹介するブログです。。cordigreen@gmail.com by cordillera-green カレンダー
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