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CGN出版物-山岳地方の民話集「The Golden Arrow of Mt. Makilikilag」

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 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が山岳地方の山の村で行なっている環境保全をテーマとしたコミュニティシアター・ワークショップでは、題材に地元に伝わる民話を取ることがよくあります。文字を持たない山岳民族ですから、近年電気が引かれてテレビやビデオなどが村の生活に入り込んだことで、代々口承で伝えられてきたお話が急速に姿を消しつつあります。よそものであるCGNが村に入り、民話の収集をシアター・ワークショップのプログラムに加えることで、自然との共生や山に住む神さま・精霊への畏れなど、失ってしまうにはあまりに惜しい知恵に満ちた物語の価値を村の人達が再認識し、後世に伝えて行ってほしいという思いもあります。

 これらの物語はあくまでも口承で伝えられているものですから、その時々の語り部の立場や聞いてくれる人がどんな人たちかでお話の内容はその都度変化していくものです。有名なイフガオ州のお米の神様「ブルル」誕生に関する民話でも、いくつものバーションを聞きました。
 今回出版した絵本では、そんなおばあちゃんの数だけありそうなたくさんの民話の中から、CGNがカリンガ州、アパヤオ州、ベンゲット州, マウンテン州でのコミュニティシアター・ワークショップの際に収集し、演劇作品として仕上げた4つを取り上げました。挿絵は、あまりフィリピンでは知られていない版画作品をコーディリエラ地方に縁のある4人の版画アーティストにお願いしました。
(大阪コミュニティ財団助成)

含まれているのは以下の4つのお話です。
①Golden Arrow of Mt.Makilkilang(マキルキラン山の金の弓)
【カリンガ州バルバラン】
木版画:Joey Cobcobo
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②Paco Paco(パコパコ-山の神様カブニャンがくれた食べられるシダの伝説)
【ベンゲット州マンカヤン】
ゴム版画:Fara Manuel
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③The Legend of Arimoran(アリモラン王の伝説)
【アパヤオ州コナー】
ゴム版画:Leonarud Aguinaldo
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④Eaten
【マウンテン州サバンガン】
木版画:ふるさかはるか
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最初の3つのお話は2011年にCGNのコミュニティシアター・ワークショップに参加した若者グループ「Aanak di Kabiligan」が、日本を訪ねた時に公演した3つのお話です。
挿絵はバギオを代表するアーティストの一人・レオナルド・アギナルド、マウンテン州出身で日本の和紙との出会いから木版画を始めたジョイ・コブコボ、そして、CGNの心強いボランティアでフィリピン大学バギオ校芸術学部の教員だったエコロジスト、ファラ・マニュエルの3人にお願いしました。

「EATEN」は、昨年のCGNのサバンガンでのアートを活用した環境教育ワークショップ事業で採集してダータ村の高校生たちが演じたお話です。やはりサバンガンに土絵の具による木版画のエコアート・ワークショップに来てくれた日本人の木版画家ふるさかはるかさんが、挿絵を担当してくれました。


「The Golden Arrow of Mt. Makilikilag」は、山岳地方の村々で学校の教材として配布中です。ご希望の方にはCGN事務所のあるゲストハウスTALAのギフトショップ「Harvest」で販売しています。
http://www.tala-guesthouse.org/

民話は英語ですが、日本のご希望の方にもお分けしています。お問い合わせください。
cordigreen(a)gmail.com 反町まで

なお、出版記念イベントを6月30日、Mt.Cloud Book Storeで開催します。
日本に行った「Aawnak dci Kabilingan」の中でバギオの大学に通っているメンバーが再結集。ミニ・パフォーマンスとストーリーテリングを予定。詳細は後日!
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by cordillera-green | 2013-04-10 16:26 | 環境教育