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Cordillera Green Network ブログ

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2013年 06月 27日

Mt.Cloud Bookshopで民話本の出版記念イベント

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク)(CGN)が、ルソン島北部の先住民族居住のコーディリエラ山岳地方のコミュニティで行ってきた環境教育ワークショップの過程で収集した森、川、野生動物の保全と環境と調和した暮らしに関する民話の絵本「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang and other Cordillera Folktales」(マキキラン山の金の弓とコーディリエラの民話)を出版しました(大阪コミュニティ財団・羽藤秀雄&ぬゑ基金助成)。学校教育の現場で教本として使用してもらいたいと、民話採集した村の学校などに配布しています。

収めた民話は以下の4つ。
1.「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang」(カリンガ州バルバラン町) 
2.Paco Paco(山の神様にいただいた食べられるシダ・パコの伝説)」(ベンゲット州マンカヤン町パコ村)
3.「Legend of Arimoran(アリモラン伝説)」(アパヤオ州コナー町)
4.「Eaten(食われた)」(マウンテン州サバンガン町)

 民話のリライト・編集は在バギオ市の若手ライターによるグループ「Ubbog Cordillera Young Writers Club」のメンバーが担当。挿絵は山岳地方にゆかりのある3名のフィリピン人版画家と1名の日本人版画家にお願いしました。
 
 文字を持たないルソン島北部の先住民社会では、自然との共生の知恵や森や水などの自然に対する畏敬の念をテーマとした多くの物語が口承で伝えられてきましたが、近年、山岳地方の山間部にも電気が引かれ、テレビや携帯電話、インターネットで外部の情報が入るに従い、「物語」は急速に失われつつあります。今回の出版事業で、先住民自らが自身の文化の豊かさを再認識してもらえyきっかけになったらいいと思っています。

 今週末、バギオ市内の書店で、子どもたちのためのこの本の読み聞かせの会が催されます。CGNがコミュニティで行ってきた環境演劇ワークショップに参加し、今はバギオの大学で学ぶAanak di Kabiligan コミュニティ・シアターグループのメンバーがスーオーリーテリングをする予定です。
 お楽しみに!

日時:2013年6月30日(日曜) 2時~
会場:Mt.Cloud Bookshop
SMのすぐ近くにあるCasa Vallejoという古い建物を改装したホテルの地下です。Hill Station, North Hwaven Spa,Cinematequeと同じビルです。
参加費:無料 
でも、本を買っていただけたらたいへんうれしいです。
Mt.Cloud Bookshopで民話本の出版記念イベント_b0128901_133613.jpg

主催: Mt.Cloud Bookshop&Cordillera Green Network

by cordillera-green | 2013-06-27 13:38 | 環境イベント


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