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伝統のホウキ作りでカダクラン村の子どもたちを大学に行かせるぞ!

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私が出演させていただいた「世界の果ての日本人」で訪ねた”世界の果て”のカダクラン村で作ってもらっているホウキについてのお話。
(カダクラン村についてはこちらのブログで詳しく紹介されています。
http://cordillera.exblog.jp/16332577/

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    ↑棚田でもロケしました

「そもそもなぜ村の人を助けるのにホウキか」とよく聞かれます。
ホウキ作りはもともとフィリピンのどこの村でも行われています。家の中を掃くのと、外を掃くのと2種類。外を掃くのはヤシの葉の芯でを束ねて作った「ワリス・ティンティンWalis Tingting」。毎朝お掃除好きのフィリピン人が外回りをワリス・ティンティンで掃く姿は定番です。室内用のホウキのほうは「ワリス・タンボWalis Tambo」と言いますが、普通「ワリス」とだけ呼ばれることの方が多いようです。タイガーグラスという日本のススキに似た植物の穂を束ねてホウキにしています。

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               ↑ワリス・ティンティン

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      ↑乾燥中のタイガーグラス

 両方ともいわばフィリピンの人の暮らしには欠かせない生活必需品。今では普通に町に住んでいる人は市場で買ってくる人が多いでしょうが、コーディリエラ山岳地方の村では今でもホウキ作りの名人がいて、村の人の注文を受けて手作りします。特注品のホウキをみんな穂が擦り切れて短くなるまで使い切り、そうして初めて新しいホウキを注文するわけです。30cmくらいあったはずの穂が10㎝くらいにまで使い込まれたホウキを何度も目にしました。
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     カダクランの村の普通の家の日常道具。ホウキ、山刀(ボロ)、鳥撃ち銃……

 たかがホウキ、されどホウキ。
 毎日使うものだからでしょう。穂が落ちないようにきれいに編みこんだ素敵なホウキを、山の村でセミナーをやったお礼などに今まで何度もいただいてきました。
 
 実はワリスはバギオ市の名産品になっていて、マニラからの観光客がお土産に買っていくことも多いようです。でも最近は量産しているせいか仕事がとても雑になっているのと、伝統的に柄のところの留めに使っていた籐(ラタン)がもう手に入らずビニールテープで代用し「BAGUIO」と字が入っていたりします。それはそれでキッチュでかわいいという見方もできますが、市場のホウキやさんもなんだか雑な感じのお土産ホウキだらけになっていて、ホウキ好きの私としてはちょっとさびしい感が。。。。

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 カダクランの村でも他の村同様、生活必需品のホウキは村の誰かが手作りして、物々交換で村の人の手に渡ったりしてきました。まだ森の残るカダクランではラタンもふんだんにあるため、ホウキの材料はすべて地元の森で手に入ります。山に取りに行けば材料費ゼロ、資金ゼロでだれでも作れるわけです。自然素材といっても木彫りものとは違って、放っておいてもいくらでも増えるタイガーグラスが主な素材なのでエコロジカルです。ラタンの方は、なかなか苗木を育てるのが難しいのですが、私たちがホウキの注文をするときに、ホウキ作りのまとめ役を買って出てくれたアシュレイさんが苗木作りも始めました。
(アシュレイさんについてはこちら
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 実は私はコーディリエラの先住民族が作ったホウキをサイズや柄の太さ、長さ、穂の先の切り口などを日本人の好みに合うようにアレンジして、マニラのNGOバザーなどで在比の日本人にも少しずつ販売してきました。もちろんマニラの人もワリスは使っていますが、みな口をそろえて「こんなきれいなホウキは見たことがない」と言ってくれます。日本でも知り合いを通して少しだけ売ってみたことがあります。評判は上々。飾っておいてもきれいで、柔らかくて床を掃くのいいと評判です。
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   ↑ホウキ作りの道具

 ホウキは生活日用品であるために、手の込んだ細工であるにもかかわらず、町の忙しく効率的な暮らしが山の村に浸透するにつれてないがしろにされ、「掃ければいいでしょう?」という雑な手作りホウキに変わりつつあります。でも、失ってしまうにはあまりにもったいない手仕事。ホウキ作りの技術はもちろん、「毎日の暮らしに必要なものだからこそ、手をかけて美しいモノを使いたい」と思う気持ちも失くしてしまっては本当にもったいない! 
 好評だったホウキの販売を私が一時やめていたのも、実は細かい手仕事のホウキ作りを「やろう!」と言ってくれる村が見つからなかったから。実はいろいろな村で作ってもらったことがあるのですが、大きさ、納期などはもちろん、注文とは違った「掃けりゃいいじゃん」が届くことがたび重なり、ちょっと中断していた次第。
  
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     ↑なかなか手がかかっているのです


 カダクラン村でアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー事業
を始めた時、村の人たちはたいへん喜んでくれました。山岳地域でもっとも開発の遅れた地域でありながら、森を愛してやまないカダクランの人たちは、森を焼いて野菜畑にすればインスタントな現金収入を得られると知りながら、その道を選ばすに堪えてきました。でも、やはり子供たちを学校に通わせるため、病気のお年寄りを病院に連れて行くために、どうしても現金が必要な時代です。この流れは止めることはできません。

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      ↑アラビカ・コーヒー事業で作った苗木です
    
 私たちのアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー事業は最初10人限定で始めたのですが「俺も植えたい、私も植えたい」と手を挙げる人が続出し、最終的には50人以上の人がコーヒーの木を植えました。コーヒーを植えた村人とのミーティングでは、
「ぜひ学校に通えない若者のためにCGNの奨学金プログラムをカダクランに!」
との声が上がり、「世界の果て日本人」の取材の合間を縫って家庭訪問。申し込みのあったどの家庭の状況も逼迫していて、一人のつもりが結局3人の大学生を奨学生として受け入れることにしました。(里親を募集中です。年間会費2万円で一人の先住民の学生が大学に通えます。ご協力いただける方はCGNまでメールください。cordigreen@gmail.com)面接の様子はこちら
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   ↑カダクランの棚田

 でも、とてもとても村のすべての進学したい若者の面倒を見るのは無理。それに、やはり子供を学校に行かせることのできる収入を親が得れらるようになり自立することが大事です。そこで「ホウキ作り」。
カダクランの村の人たちにホウキを作ってもらってそれを日本の人に販売して子どもたちを学校に行かせられる収入を村にもたらそう!という計画です。
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「いや、今の日本でホウキなんか使わないよ~~」

という声も聞こえてきそうですが、意外にホウキは日本の生活でも便利。
何しろ電気を使わず掃除ができるわけで環境にもいい。暑い夏、わざわざ重たい掃除機を出すのが面倒な時、ちょっとした掃除くらいはホウキですませたらどうでしょう。赤ちゃんがいるお宅では寝ている間にササッと静かにお掃除完了。日本の家庭からいつの間にか姿を消してしまったホウキですが、今こそ”復活の時!”と思っています。

 カダクラン村のホウキ、今まで試作を繰り返し「これぞ」というクオリティにたどり着き、実は今日、10時間かけて村から届くことになっています。楽しみ。日本での販売はこれから。しばらくはネットでのご注文に応えて通販という形になりますので、興味のある方はどうぞお問い合わせくださいませ!

先日、バギオに来たおじ様にサンプルのホウキをお買い上げいただいたところ、こんなメールをいただきました。
~~~~~~
「細かなほこりを包むように集めることができて、ほこりが舞い上がらないのは驚き。
こんない滑らかな掃き心地は初めて。丁寧に細工され、わずかな隙間にも届くつくりは優れもの。節電対策のグッズにもってこい」とかみさんは、大絶賛でした。
~~~~~

ぜひお試しあれ!


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    ↑小(1400円)・中(1600円)・大(2200円)の3サイズ。 (送料別)

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ホウキの販売に関するお問い合わせはコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)まで
cordigreen@gmail.com

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)のアラビカ・コーヒー「Kapi Tako(カピタコ)」は「わかちあいプロジェクト」のHPからお買い求めいただけます。
http://wakachiai.com/
こちらもよろしく!

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(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-08-16 15:42 | フェアトレード

フェアトレードコーヒーをめぐって

コンソメWパンチを興津に見に行ったあと、近くの自家焙煎の「スズメ珈琲店」でおいしいコーヒーをいただきました。
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昨年、一時帰国したときに、サンプルのコーヒーのグリーンビーンズを持ってきて、何軒かの焙煎店で焙煎をしてもらい、味の感想を聞かせてもらいました。ぜひ、実家のある清水でも焙煎してくれるコーヒー店を探したいと、清水の町おこしをしている駅前商店街の野口さんにうかがってスズメ珈琲店を訪ねました。そのときは、あいにくお休み。今回は、興津児童クラブのすぐ近くなので、ちょっと寄ってみたら開いていて、レトロな雰囲気の落ち着いた店内で、ブラジルのサントス農園のスペシャリティコーヒーと、お芋のケーキをいただきました。

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↑お店の名前もスズメのデザインもとてもかわいいです。

コーヒーを淹れてくれたのおばさまのお話では、コーヒー店を始めたのはコーヒー好きの息子さんだったそうですが、結婚相手のお嬢さんの実家がやっている仕事を手伝うことになって、お母様にコーヒー店をまかせたそう。でも、焙煎とコーヒーが大好きで、仕事が終わったあとに、焙煎しに来ているそうです。3kgの焙煎機。すごく高価なものですが、たまたま焙煎業をやめる人がいて、中古を安く譲っていただいたのだそうです。うらやましいなあ。豆の輸入も息子さんが担当しているそうで、豆にもこだわったマイルドな味のとってもおいしいコーヒーでした。

帰りには、清水駅前商店街によって、野口さんがやっている家具屋さん「リビングハウスこまつ」に委託で置かせていただいていたフェアトレードの山岳民族のクラフト品の清算と、売れ行きの話、商店街活性化のための最近の活動の話などの近況を伺いました。「おもしろいよ」とNHK新書の「田舎力」という本をすすめられて、読みかけの本をいただいてしまいました。「日本の田舎で、地元の特長を生かした一時農産物を、加工からマーケティングまで自分たちでやって、すごく成功した話がたくさんあげられていてたいへん参考になるよ」ということ。

私たちが今、取り組んでいる山岳民族の村におけるコーヒー生産も、いままでは、コーヒーの木から収穫した豆を乾燥させ、果実をとり、さらに中のパーチメンといわれる皮をとった状態で売っていたのですが、付加価値をつけて農民の収入をアップさせるために、きちんと選別し、焙煎し、パッケージデザインをしてパッキングし、オリジナル・コーヒーとして、バギオを訪れる観光客など販売して、さらなる現金収入のアップと雇用を生もうというものです。質のよいグリーンビーンズを生産できれば、フェアトレードコーヒーとして輸出し、外貨を獲得する道にもつながります。考えてみれば、「田舎力」で取材されている集落の村おこしの話との共通項もたくさんありそうです。

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   ↑フェアトレードショップ「ぐらするーつ」

翌日は、東京へ。カラバオ・ママのお取り引先であるフェアトレードショップぐらするーつさんに立ち寄りました。昨年のアースデイ東京のフェアトレード・セクションにカラバオ・ママとして出店して以来です。

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小さな店内には、エコで、かわいらしいフェアトレード雑貨がところせましと並んでいました。もちろん、カラバオ・ママの「ハンド・イン・ハンド」も、大人気ということでした。最近は、ターコイズの入った青い鳥リングも売れているそうです。
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もちろん、フェアトレードコーヒーも以前にもまして種類が増えてずらっと並んでいました。この中から、味にもデザインにも厳しい目を持つ日本の消費者に選んでもらえるコーヒーをつくるのは、厳しい道だと思います。
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CGNボランティアで今は「六ヶ所あしたの森」という環境NGOのスタッフである山本勇樹くんが、あしたの森の共同代表でフェアトレードコーヒーを焙煎しているウィンドファームの中村隆市さんに、コーディリエラ・コーヒーを焙煎して味見してもらってくれました。「今まで、たくさんのアジアのコーヒーを試してみてくれと頼まれて焙煎して飲んでみましたが、どれもいまいち。でも、このコーディリエラのコーヒーはおいしいね。いけるよ」と太鼓判をおしてくださったそうです。うれしいですね。
山本君によると「フィリピンのコーヒーの売りはなんと言ってもフードマイレージでしょう!」と断言していました。そうですね。フェアトレード-コーヒーの産地に多いアフリカ、エクアドル、メキシコ、ブラジルなどにくらべれば、フィリピンは格段に近いし、ラオスや東チモールに比べてもフィリピンのほうが近いですね。

CGNがアグロフォレストリー事業で5年前から苗木を植え始めたコーヒーの樹は、昨年あたりから白く可憐な花をつけ始め、赤く輝くチェリーを実らせ始めています。一生懸命育ててくれた農家の人たちの収入にきちんとつながるように、収穫後のプロセスの方法、フェアなコーヒー取引の仕方など、これから指導していかなくてはいけない課題がまだまだたくさんあります。
日本のフェアトレードショップの店頭に、スズメ珈琲店さんのコーヒーみたいにみたいに丁寧に焙煎されたコーディリエラ産のおいしいコーヒーが並び、たくさんの人に長く愛されるコーヒーとなる! という夢に向かって、一歩ずつ前進していきます。

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               ↑ぐらするーつの奥田さんと。
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by cordillera-green | 2009-12-29 11:07 | フェアトレード

一時帰国中。日本滞在記・大阪編

年末年始を寒い日本で過ごすため、それから、いろいろな打ち合わせがたくさんあって、日本に一時帰国中です。
今回は初めて、新しくできたマニラのニノイ・アキノ国際空港に就航したセブ・パシフィック大阪便を使ってみました。なにしろ、セブパシ便は安い。CGNボランティアのOさんは、スペシャルプロモでなんと2000円でマニラから日本に帰ってきたというし、5000円くらいのプロモ便はしょっちゅうネットで売り出されているようです。わたしたちは、正規に払って乗りましたが、それでもこのトップシーズンで片道15000円以下です。機内では食事のサービスもないし、映画の上映もないけれども、たかが3-4時間の空の旅。考えてみれば、バギオ~マニラより近いし、ましてやバギオから山岳地方の山の村への移動をを考えたら、3-4時間なんてあっという間です。

ぐっと近くなった大阪。いままでほとんど縁がなかったところで、「前に来たのはいつだったかな」と思い出してみたら、関西国際空港ができたときに、当時、放送作家をしていたラジオ番組で取材に来たのが最後かも。その前は多分、小学生時代の万博です……

なぜか最近CGNにやってくる日本人も西日本出身者ばかりで、これを機に関西ネットワークを広げようと、大阪・玉造のゲストハウスU-EN(由苑)に2泊し、大阪めぐりを計画しました。このゲストハウス、おもに外国人のバックパッカー用の宿なので安い。(2300円~)でも、海外のバックパッカー宿にときどきあるようなすれた感じがなくて、きちんとした日本的な謙虚なおもてなしの気持ちが、さりげなく宿の雰囲気にあふれていて、とても心地よかったです。
うちの子供たちは、フィリピン生まれのフィリピン育ち。私とは日本語ですが、子供同士は英語交じりのタガログ語の会話。日本ではちょっと怪訝な顔で見られることもあって、スタッフもほかのお客さんも、バックパッカー的なおおらかさを持っているこういった無国籍な宿のほうが気が休まりました。
1階のカフェのご飯もおいしいし、夜はバーで、外出せずにパソコンで遊んでいるキッズ横目にお酒も飲めるし、併設のギャラリーにはアートな雑貨や作品もいっぱい。試さなかったけど、セラピールームなどもあるし、毎週のようにライブもやっていて、お出かけせずとも楽しめちゃう空間でした。得した気分。

関西でずーっと行きたかったのが、京都に本店、大阪・堀江と神戸にも支店ができたシサム工房でした。社長の水野さんが7、8年前に、バギオに山岳民のアンティークの工芸品などの買い付けに来たときに知り合い、それ以来、細々ではありますが、私が個人でやっているフェアトレード団体「カラバオ・ママ」としてお付き合いさせていただいています(CGNが多忙で、カラバオ・ママはあまり動いていていませんが)。また、それだけでなく、シサム工房、水野さん、奥様の人見さんが、CGNのコーディリエラ・グリーン奨学金プログラムで、3人もの学生の里親にずっとなってくれています。

バギオを訪れる何人もの方から、「すごくおしゃれなフェアトレード&雑貨ショップですよ」と聞いていて、いつかきっと訪ねたいと思いながらなかなか機会がありませんでしたが、今回のセブパシ航空のおかげで、念願かない、堀江店に伺いました。水野さんと卸し担当の池澤さんもわざわざ京都店から来てくださり、近くのカフェで雑談を交えて打ち合わせたあとに店内を案内していただきました。

アジアやアフリカのアンティークの世界から出発した水野さんの、アジアやアフリカなどの手仕事に対する深い知識と経験を生かしながら、大阪のおしゃれな若者にも受け入れられるようアレンジされたオリジナルの商品の数々。第三世界の生産者と付き合い、あそこまでの品質とデザインを維持するための裏での苦労は、アジアに住む私にはよくわかります。「デザイナーは3人抱えていますが、もう手一杯で……」とおっしゃっていましたが、すごく好みのうるさい日本の方に物を売り続けていくのは、大変なことだろうなあ、と実感しました。また、以前にお話をうかがっていたフィリピンのアバカ生産者やカードを作っているNGO団体などとの付き合いも継続していらっしゃるようで、うれしく思いました。
明るく、バイタリティあふれる水野さんの人柄そのもののような、素朴な手仕事のもつ力を生かしたオリジナル商品とお店の雰囲気。シサム工房は、明らかに大阪のフェアトレード界を引っ張っています。しかし、フェアトレードという言葉は以前に比べてずいぶん浸透したようですが、まだまだ、大阪でもフェアトレードショップの数は少ないそうです。ちょっと意外な気がしました。

コーディリエラ山岳民族の手仕事もすばらしい伝統と技術があり、それが年々失われているんを目の当たりにしているのですが、なかなか、フェアトレード事業に割く時間がなく、歯がゆい思いをしています。手工芸品が博物館に納まってしまったら、もう、その伝統は廃れ、過去の遺物となったということ。きちんと買い続けてあげることが、伝統を失わせない唯一の手段であることは明らかです。山岳民族の伝統文化維持のため、そして、その技術を生かして暮らしを向上させ、伝統の手仕事の価値を彼ら自身が見出し、誇りを持ってくれるように、私もがんばらなくっちゃ。

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    ↑左から水野さん、私、同行してくれたボランティアの岡部さん、卸担当・池澤さん
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by cordillera-green | 2009-12-25 01:01 | フェアトレード

NGOお土産バザー

来たる7月2日(木)、マカティの
The Philippines- Japan Society, Inc.にて
NGOバザーが行われます!

日時 7月2日(木)午前11時~午後3時
場所 比日友好協会 (3rd Floor,Dominion Building, 833A, Pasay Rd. Makati City)

あまり知られていないことですが、ここフィリピンでは数多くのNGOが活躍をしています。
そして、今回のバザーの収益金は全て彼らの活動費用に充てられます。
このバザーに足を運んで気に入った商品を少し購入すれば、
参加NGOを通してこの国の助けが必要な人たちに還元されます。
是非足を運んでみてください!


主な参加NGO
Salt
ケソン市のパヤタスのごみの中で生活する人たちに自立の道を!
現地の 「子ども」と「女性」への支援を中心に、スラムに暮らす人々への支援を行っています。

今回はパヤタスで生活する女性に刺繍の技術指導をして作成したタオルを中心に出品します。

b0128901_12164276.jpg刺繍はマンゴ、熱帯魚、パイナップル、ココナッツ、ハイビスカス等・・・
お勧めはジプニー! 一時帰国時のお土産にもぴったり!
色は写真の5種類です。

S 33cm×33cm    100ペソ
M72cm×38cm  120ペソ
L128cm×66cm    300ペソ

刺繍の一針一針には、お母さんたちの自立に向けた強い希望、
子どもたちを学校に行かせ無事育て上げたいという思いが込められています。
買っていただくこと、伝えていただくことが、女性たちを支えます。

そして我らがCGN!
今回は山岳地方ならではのオーガニックな自然の恵みを出品します。

ハチミツ
b0128901_12193539.jpg生産者は、主にバギオ近辺の養蜂家で、花はバギオ名物の野生のヒマワリ。10月から11月にいっせいに咲き誇ります。サンフラワー・ハニーはとってもきれいな黄色で、サンフラワーのハニーは、フィリピン広しといえども、バギオ周辺でしかとれない貴重な逸品です。
ボトルのサイズは2サイズ

・大(500g)-220ペソ・
・小(320g)-150ペソ





コーヒー
b0128901_12202819.jpgコーディリエラ山岳地方の村々の山岳民族の小規模農家が育てているアラビカ・コーヒーです。アラビカ・コーヒーの栽培は、標高700m以上の高地が適していて、しかも日陰のほうが生育がよく、CGNも貧しい山岳民の現金収入向上のために、アグロフォレストリー事業(森林栽培)でたくさん植林しています。



b0128901_1221796.jpgもちろん、オーガニック。焙煎はミディアム・ロースト。ドリップ用に挽いたものと、挽いていないものの2種類で、香りを逃さないため、バザー直前に焙煎してマニラに運びます。事前注文受付中です!
200gパック 220ペソ








レモングラスオイル
b0128901_1222717.jpgベンゲット州のカバヤンの女性たちが生産しているレモングラス&バージンココナツオイルです。レモングラスの香りは天然の虫除けにもなって、小さなお子様にも安心して使えます。もちろん、マッサージやアロマオイルとしても大活躍。
50ml-120ペソ。










他の参加NGO
GUIBANG ACCE
DAWN COFFI
PRRM SPNP(ICAN)
IKAOAKO (順不同)





会場の地図はこちら!
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by cordillera-green | 2009-06-23 13:12 | フェアトレード

カバヤン村で手織りで生計を立てる女性たち

 私はCGNの活動と並行して、山岳地方の伝統を生かした手工芸品生産を応援する活動も行っています。山岳民族伝統の手仕事を後世に残すと同時に、山岳民族たちに現金収入の機会を与えることを目的としています。
 もともと、日本にいるときからエスニック・グッズ&ファッションが大好き。アジアやアフリカの、素朴で、時にダイナミック、そして繊細な手工芸品を、旅したときに、また、日本のお店でもずいぶん買い求めました。バギオ市に生活の拠点を移し、コーディリエラ地方の山岳民族の手工芸品を目にして、この伝統の技術を山岳民族の生活向上に役立てられないかと思いました。そして始めたのが、「カラバオ・ママ」という名での山岳民族の手作り品のフェアトレードです。
 だんだん、NGO活動のほうが忙しくなってきて、なかなか販路を広げたりする時間がないのが悩みですが、良心的な生産者の方たちと、納期を遅れがちな仕事を温かな目で見守ってくれる日本のフェアトレード・ショップの方々のおかげで、細々と活動を続けています。
 
 今回は、山梨県清里のキープ自然学校から、竹製のお弁当箱とそれを入れる巾着袋のオーダーをいただきました。自然学校のプログラムに参加する子供たちが、キープ協会の素晴らしい自然の中を探索する時に、プラスティック製や発泡スチロールの使い捨てのランチボックスではなくて、自然に帰る素材で手作りされ、かつ繰り返し使うことのできる弁当箱を持っていってほしいという気持ちからのご注文でした。
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オーダーはスケッチブックに描かれたすごく素敵なイラストでいただき、キープ自然学校の職員の方たちの自然や子供たちを思う気持ちがたっぷり詰まっていました。竹で編んだお弁当箱は、ベンゲット州のサブラン郡に、巾着袋のほうはベンゲット州カバヤン郡の生産者にオーダーしました。

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 巾着袋をオーダーしたカバヤンはバギオ市からバスで5時間くらいの山間の小さな村です。ミイラを作る伝統風習と、フィリピンで二番目に高いプラグ山を擁することで知られています。「カバヤン・ウエービング」は、1990年にカバヤンに住む女性たちによって始められました。メンバーは15人(2008年9月現在)、糸を染める段階から全て手作業でハンドバッグや巾着袋、財布、小物入れなどを作り、ベンゲット州の州都ラ・トリニダードやバギオ市、各地でのトレードフェアなどで販売しています。メンバーの女性たちは糸や機械を提供され、家事や子育ての傍ら、自宅で機織や縫い物をしています。
 CGNインターンの松野下さんが、カバヤンを訪問し、カバヤン・ウエービングのメンバーの女性たちにインタビューをしてきてくれました(2008年9月15日)。どういう女性たちが機織りをしているのでしょうか?
 以下は松野下さんからの報告です。



サトニーナ・アティナン(Satunina Atinan)さんb0128901_1840422.jpg 
 サトニーナは現在43歳。15歳で結婚し、7人の子供を育てています。5年前に夫が病死して以来、女手一つで子供たちを育ててきました。毎日裏庭の畑で野菜を育て、家事をこなし、空いた時間を見つけてカバヤン・ウエービングの織物と縫い物の仕事をしています。1ヶ月に29ヤードの反物を5つ織り、3000ペソ(約7000円)の収入を得ています。
「畑仕事が忙しいときは織る量も減りますが、天候に左右される農業よりも、織物は織ればその分だけ収入になるのでなるべく毎日織るようにしています。」

フェ・パダイ(Fe Paday)さんb0128901_184404.jpg フェは現在52歳。7人の子供たちは全員独立し、夫と2人暮らしをしています。子供たちはカバヤンで栽培したトマトやニンジン、カリフラワーなどの野菜を街で売り生計を立てており、夫は日雇いの工事などで収入を得ています。フェはバッグ作りを得意としており一月に7000ペソ(約16,000円)をカバヤン・ウエービングからもらっています。「私には12人の孫がいて、子供や孫たちを少しでも支えたいので、目や腰が痛い日もバッグを縫っています。もっと若い世代にも教えていきたいですね。」

ジェネット・パダイ(Jeanette M Paday)さん
  ジェネット昨年の2007年4月に結婚を機にカバヤンにやってきました。18歳のジェネットと27歳の夫と母親、兄弟夫婦の5人家族です。カバヤンに来てすぐに近所に住む夫の叔母フェ・パダイからカバヤン・ウエービング紹介され、機織りを教わりました。夫は農業や植木業などで収入を得ており、鉱山に行くこともあるそうです。まだ若く、機織りを教わって間もないジェネットを夫も手伝い始め、今では夫も時間がある時に機織りをしています。ジェネット自身も今では28ヤードの織物を2,3日で仕上げるまでに上達しました。「カバヤンに来たばかりのころは何も出来なかったのですが、機織りを教えてもらい、母や夫を少しでも支えることができるので嬉しいです。」
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 彼女たちが作った竹製ランチボックス用の巾着袋は、まもなく完成の予定。
このブログで報告しますので、お楽しみに
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by cordillera-green | 2008-09-22 18:27 | フェアトレード