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カテゴリ:奨学金( 11 )

コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム:今年も8人の奨学生が卒業しました。


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コーディリエラ・グリーン・ネットワークの先住民族の大学生を対象としたグリーン奨学金。今年も8人の奨学生が卒業しました。里親の皆様、4年間のサポート、どうもありがとうございました。

●ベンゲット州立大学
ジュン・ウィン・インガアンJun Win Inga-an(初等教育学部)
アルマ・ダイソAlma Dayso(初等教育学部)
イサベル・ダーウィンIsabel Darwin(初等教育学部)

●カリンガ・アパヤオ州国立大学
サンシャイン・エテル・アガヤオSunshine Ethel Agyao(ホテル&レストラン・マネージメント学部)
マリルー・ジャシントMarilou Jacinto(犯罪学部)

●北ルソン国立大学
バレリー・ラタワンValerie Lataoan(産業教育学部)

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●タブック・セントルイス大学
ベリンダ・バルナオBelinda Balnao(教育学部)

●カガヤン州国立大学
ジョイス・ロンギッドJoyce Longid(獣医学部)

ベンゲット州国立大学を卒業したジュン・ウインは優秀学生として表彰されました。おめでとうございます。



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by cordillera-green | 2015-04-30 12:50 | 奨学金

Heart of TABUK タブックの心

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 先日、皆様からいただいた古着を配布したカリンガ州タブックのLin-Awaセンターについて、配布に同行してくれたジェロが書いてくれました(インターンの山本由樹恵ちゃんが翻訳)。CGNは障害のある子どもたちの施設LIN-AWAセンターに対するサポートを行っています。

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 カリンガ州タブック市ブラナオの中心に口唇口蓋裂や内反足変形、早くして皮膚性痙縮の犠牲者となった子どもたちのための居心地の良い居場所となっているセラピー&リハビリテーションセンターがある。彼らは遊ぶため、友だちと会うため、また、学ぶためにここに来ている。社会福祉省から公式認可を受け、リン・アワ・コミュニティ・リハビリテーション&セラピーセンターは2002年にアウロラ・アコダインシスター長とタブック教会のシスターたちの主導のもと建設された。
 “リン・アワ”はカリンガのことばで、“安心”を意味し、イロカノ語とタガログ語ではそれぞれ“GIN-AWA”、“GINHAWA”という。センターは身体や精神、精神的発達といった障害をもった人々のために奉仕することを約束している。このセンターは小学生のための通常のものと特別な教育プログラムに従っている。それぞれの部屋に描かれた明るい壁画の他に、本や出版物のコレクション、セラピーや診療をする場所がある。

 センターは持続可能な有機農場のモデルにもなっている。センターの食べ物のほとんどは彼らの裏庭から生み出される。庭にはハーブや低地の野菜菜園のほかに、100平方フットのティラピアの池があり、公的機関やNGOの寄付や財政的支援に頼りがちなセンター経済を助けている。アヒルや地鳥も新鮮な鶏肉をセンターに供給している。多くの種類の果物の実った木がセンターに新鮮な果物と涼しく清潔な空気を訪問者や居住者に与えている。

 センターの緑から生み出される恵はまだあるものの、ここに住む聴覚障害者はセンターの果樹園からの原材料を使ったTESDA(職業訓練校)による有機石鹸づくりの特別なワークショップを受けた。パパイヤ、にんじん、カラマンシー(シークァーサー)を加えて作られた石鹸はセンターのガラス陳列棚の中でも売れ行きのいい商品たちだ。他にも癒しや治療の効果のあるバヤバス、ラディッシュ、カミアス、アカプルコを基にしたせっけんが、一個20ペソで販売されている。

 シスターのガブリエラ・ダンギワンさんは、日本人とフィリピン人のボランティアで構成される私たちコーディエラ・グリーン・ネットワークを歓迎してくれた。CGNはセンターに寄付物品を供給したり、センターでボランティアをしている学生の奨学金サポートを継続して行っている。

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古着&古文具のご寄付を頂いた皆様、どうもありがとうございました。
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by cordillera-green | 2013-06-03 00:59 | 奨学金

2103年度奨学生選考面接でキブガンに行ってきました。新規里親大募集中。

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 フィリピンのなが~い夏休みも6月の頭までで、1ヶ月を切りました。学生たちは新年度に向けて準備開始。コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)のグリーン奨学金プログラムも、新年度の奨学生の選考を行っています。うれしいことに本年度からフィリピンでは、DSWD(社会福祉省)のピース・プログラムというのが開始され、貧困のために学校に行けない子どもたちの公的サポートが大々的に始まりました。奨学金事業地のひとつキブガンでも、公的サポートの対象となる子どもたちはそちらに申請中とのこと。それでも4名の応募がありました。4名とも農家の家庭で兄弟も多く、両親に大学の学費を出せないとのこと。しかし、高校での成績は優秀で就学意欲にも溢れています。筆記試験と面接での選考ですが、CGNの担当スタッフも貧しい先住民族の出身で、応募者の置かれた状況が自分のことのように感じられ、みなをサポートしたいという気持ちに変わりはありません。毎年のことですが、選考はつらい作業でもあります。
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来週末はカリンガ州タブックでKASC(カリンガ・アパヤオ州国立大学)に入学したい子どもたちの面接にスタッフが行きます。すべての書類が提出され、面接と筆記試験を経て、奨学金を選考します。

CGNでは新規里親「奨学金サポート会員」を募集中です!

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コーディリエラ・グリーン・奨学金プログラム
奨学金サポート会員 
年会費25,000円
「コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム」は、ルソン島北部山岳地方出身の貧しい家庭に育った優秀な高校生たちを公立大学で学ばせるための奨学金プログラムです。学費のサポートだけでなく、卒業後、環境や地域おこしに貢献できる人材を育てるために、CGNではさまざまな課外プログラムを奨学生に対して行っています。会員お一人に奨学生一名をご紹介させていただく里親制度です。奨学生から年2回、手紙とクリスマスカードが届きます。

〈会費やご寄付のお振込先〉

【振替口座】 
ゆうちょ銀行
口座番号:00140-1-51319
口座名義: コーディリエラ・グリーン・ネット ワーク

【他金融機関から】 
ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900  
店番:019
店名:〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目:当座  
口座番号:0051319
口座名義: コーディリエラ・グリーン・ネット ワーク

お問い合わせ先:
cordigreen@gmail.com
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by cordillera-green | 2013-05-19 10:04 | 奨学金

キブガンで奨学生選考の面接

はじめまして。5月からパートスタッフとしてCGNの活動に参加させていただくことになりました中村朱里(あかり)です。「無謀だ」「大丈夫なの?」と周囲に心配をかけながら、CGNフォレスターのレナートとめでたく夫婦となり、バギオでの生活を始めました。これから時々、フィリピン初心者の目線でブログをアップしますので、よろしくお願いします。

さて、5月19日、20日にキブガンを訪ねました。CGNはプロジェクト対象地域で、公立大学進学を支援するための奨学金プログラムを行っています。キブガンでは2003年から2007年、3つの村で植林事業を行いました。事業は終了しましたが、村の若者の教育を継続的にサポートすることで、将来、村の環境保全を担うリーダーが育つことを意図しています。

この日は、6月に始まる新年度に向けて、キブガンで奨学生選考の試験と面接がありました。

バギオから山道をジープで行くこと4時間。いい眺めです。
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キブガンからは9人の学生から奨学金プログラムへの応募がありました。筆記試験の後に面接です。みんな少し緊張気味??
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「大学を卒業したら仕事を得て、弟や妹を学校に行かせてあげたい」「大学で農業を専攻して、とくに有機農業を学びたい」「学校の先生になって、村の子どもたちに勉強を教えてあげたい」。応募書類や面接からは、進学への強い気持ちが伝わってきます。

しかし現状は厳しく、農業の限られた収入で子どもを高校、大学へと進学させるのは大変です。(しかも日本と違って子どもの数が多い!)応募した学生の中には、11人兄弟・姉妹の真ん中という人もいました。「兄たちは高校・大学には行けなかったけれど、私は一生懸命勉強して大学を卒業したい」と話していました。

翌日は、応募者の一人のお宅を実際に訪ねました。
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家庭の状況、高校の成績、試験、面接の結果を総合して奨学生を選考します。しかし、他地域からも多くの応募があるうえに、応募者それぞれに奨学金を必要とする事情があるので、選考には頭を抱えます。できるだけ多くの学生にチャンスを掴んでほしい!もし奨学金プログラムをご支援くださる方がいらっしゃれば、下記までご連絡ください!!
cgn.program@gmail.com

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先住民奨学金プログラム
CGNの事業対象地域で、経済的理由のために大学進学が困難な若者を支援するプログラム。年間2万円が公立大学の学費に充てられます。またCGNでは、未来の環境保全リーダーを育成するため、奨学生たちを対象に環境セミナーやボランティア活動を企画しています。サポーターとなってくださった方には、奨学生から年2回の手紙とクリスマスカード、またCGNのニュースレターをお届けします。
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by cordillera-green | 2012-05-28 20:14 | 奨学金

奨学生たちとKIWASさんのプレイベート水源訪問

 フィリピンの学校は10月の頭から11月の頭まで、セメスター・ブレイクといわれる休暇。11月1日のAll Saints Day(万聖節)は日本のお盆のようなもので、みな故郷に帰ってお墓詣り。なので、このセメスター・ブレイクは、お盆休みのようなものです。
 CGNのグリーン奨学金プログラムで学ぶ53名の大学生たちも前期の期末試験を終えてホッとして休暇に入っています。みながふるさとに帰省する前に、レクリエーションと奨学生間の交流、それに学校では教えてくれない課外授業と環境教育のプログラムを2日間行いました。実はカリンガ州タブックのカリンガ・アパヤオ州国立大学(KASC)で学ぶ学生対象には9月の連休中にプログラムを終えていて、今回はベンゲット州国立大学(BSU)で学ぶ19名、イフガオ州国立大学(IFSU)1名、ビガンの北フィリピン国立大学1名、アブラ州バンゲットのアブラ科学技術研究所1名、そしてカリンガでのセミナーに参加できなかったマララオ村の3名の25名が参加しました。

 1日目はいわば個人起業ワークショップとリーダーシップ・セミナー。とにかく失業率の高いフィリピン。せっかく奨学金をもらって大学を卒業しても就職できるとは限りません。ショート・カット(近道)しての海外出稼ぎばかり夢見てないで、地元にある資源を利用して小さなビジネスを起こすという手もあるよ!という提案です。「豊かな自然に恵まれたふるさとを持つあなたたちの身の回りは宝の山ですよ。それらを生かしてどうやってお金に結びつけるかは、工夫次第やる気次第・・・」といった意図のセミナーです。

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↑キワスさんの家のティラピアの池です。

 2日目は天然温泉で知られるアシン・ロードの温泉のちょっと手前TadianganバランガイのキワスKiwasさんのお宅と山を訪問。キワスさんとは7月の天然資源省の環境パートナー授賞式で一緒に表彰されたことから知り合いになりました。その時のCGN以外の受賞者はアパヤオ州ルナの住民組織LAPARENESI,アブラ州のPamora農場、そしてベンゲット州からは二人の個人が受賞。
「市民団体やNGOでなくて個人で受賞するっていうのはどういういうこと?」
と奨学生と一緒にお訪ねしお話を伺うことにしたわけです。

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 キワスさんはイバロイ民族で現在86歳、奥様は85歳。40年間アメリカで米軍の機械工として働き62歳で早期退職。80年代にふるさとのTadiagngan村に戻ってきました。道路沿いに大きな家を建て、裏山から水を引き、悠々自適な老後生活。そこに1990年のマグニチュード7.8のバギオ地震が起きたのです。地形が大きく変わり、裏山の水源も一カ所を除いて土に埋もれてしまったそうです。
 実は地震前までは裏山は売ってしまおうと思っていたというキワスさん。この地震の経験を経て考えが大きく変わりました。
「水源を守らなければならない」
 アメリカにいた40年の間に伐採が進んでいた裏山に木を植え始めました。埋もれた水源も掘り起し、コンクリートでタンクを作り、コミュニティに引く水を供給し始めたのです。
 キワスさんの家の敷地にはガチョウの泳ぐ池にティラピアの養殖池。なんとプレイベートプールまでありました。水があるということは、なんと豊かなことでしょうか。
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↑こんな山道を登って水源を訪問。全部で4つのタンクが5ヘクタールの敷地にあります。

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↑このコンクリートタンクの中には清らかな水が湧き出ていました。

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↑これが訪ねた4つ目の水源。周りには植林したマホガニー、メリーナなどが育っていました。

 だれもが羨むキワスさんの大豪邸。噂を聞いたバギオ市の有名政治家たちは、この庭を借り切ってクリスマスパーティや、ウェディングパーティなどを行うこともあるそうです。
 しかし、キワスさんは奨学生に繰り返し語っていました。
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 「私はアメリカで40年間、奴隷のようにあくせくと働いてきました。アメリカで仕事を得るということは企業や組織のためにお金を稼ぐということ。それができなくなったら”ただの用無し”でしかないのが、アメリカの社会なのです。もちろんアメリカでは仕事が見つかればローンを組んで家も買えます。引退した後も年金がある。でも、ここで仕事が見つかったならそれを捨ててまで海外に出稼ぎに行くことはないですよ。ここの仕事をキープしなさい」
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「ここに来た人は”’ココナツがたくさんあるね”って簡単に言います。ココナツは平地の植物。ここに植えて実がなるまでに9年かかりました。この場所も一夜にしてできたわけじゃありません。毎日少しずつ少しずつ働いてこういう場所を作り上げてきたのです」
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↑これが個人のお宅です。リゾートホテルみたい。

「Be Ambitious!(大志を抱きなさい)。 Be patient(辛抱強くありなさい)。夢をあきらめてはいけないですよ」
キワスさんは何度も何度も奨学生たちに繰り返していました。
まだ10代の奨学生たちにキワスさんの気持ちが伝わったかな?
学生たちだけでなく、同行したスタッフもボランティアもたくさん学ばせていただき、また、素敵な庭と手作りの心のこもった料理を楽しませていただいた1日でした。

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↑一緒に来たキカは、あまりの傾斜に
「もうママに誘われても山には二度と行かない」とおかんむりです。

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↑プレイベートプールで遊ばせてもらったうえ、

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↑養殖池で釣りまでさせてもらってお土産にティラピアをいただいちゃいました。

写真はCGNのWEBアルバムにもアップしています。
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by cordillera-green | 2011-10-30 17:21 | 奨学金

コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム2011 活動報告②

 2011年の新しい奨学生の選考が行われ、17人の新しい奨学生が選ばれました。
CGNの奨学生は、CGNが行ってきた事業のカウンターパートナー団体メンバーの子供であることが基本条件となっています。持続可能なエネルギー事業を行ってきたカリンガ州パシル、森林再生事業を行ってきたベンゲット州キブガン、アグロフォレストリー事業や持続可能な農業指導を行ってきたカリンガ州タブック町マララオ村、ベンゲット州カバヤン、アパヤオ州コナー、イフガオ州マヤオヤオ出身の公立大学での学費をサポートしてきました。今年は、5月に日本で行った環境教育プログラムに参加した「AANAK DI KABILIGAN」のメンバーから、ベンゲット州マンカヤン、アブラ州ツボ出身者も加わり、奨学生の出身地はさらに広い範囲からとなりました。
昨年からの奨学生を合わせて、2011年度コーディリエラグリーン奨学金プログラムで学ぶ学生は53名です。また、カリンガ州タブックの障害児施設LIN-AWA Centerにも奨学金プログラムでサポートを行っています。

新しく奨学生に選ばれたのは以下の若者たちです。奨学生選考の面接にあたった担当スタッフ、ローデス・シーソンによる選考理由も紹介します(翻訳:亀井遥海)。
なお、フィリピンでは小学校卒業後に進学するハイスクールは4年制で、日本の中学校と高校が一緒になったものです。ハイスクール卒業後の大学進学年齢は、16歳以上ということになります。

エテル・サンシャイン・アギャオ
Ethel Sunshine Agyao

(Balatoc, Pasil, Kalinga)
カリンガ・アパヤオ国立大学KASC
助産婦学科1年
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サンシャインは17歳で、2年前にハイスクールを卒業しました。進学しなかったのは経済的困難からでした。彼女は7人兄弟の2番目で、下の4人の兄弟達はいずれも学校に通っています。父親は農業を営んでおり、母親は仕事を持っていません。父親の収入は家族の生活費で精一杯で、子ども達の教育費には十分ではありません。そのためパートタイムで大工等の仕事をしていますが、不定期のものです。サンシャインは家族を助けるただ一つの道だと信じて、大学過程を修了すること決意しました。彼女はハイスクールで平均的な学業成績を修めています。

アルマ・ダイソ
Alma Dayso

(Bacbacan, Polis, Kibungan)
ベンゲット州国立大学BSU
教育学部1年
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 アルマは16歳で、現在2年生を修了したところです。彼女の出身は、地域の自治体の中でも最も人里離れた村のひとつです。8人兄弟の長女であり、今後兄弟たちを養うという責任感から、専攻課程の修了に最善を尽くしています。彼女は教師になることが家族の貧困を軽減する唯一の道だと信じています。家族の中では父親だけが家計を支えており、母親は家事をしています。ただ母親の精神状態は安定しておらず、ときに精神の病が再発し、8人の子どもの母親としての役割をまっとうできなくなります。したがって母親の問題が、家族の直面する最も切迫した問題だといえるでしょう。しかし母親の問題は、アルマの人生の目標の妨害とはなりません。彼女はよりいっそう卒業に向けて努力しています。
 アルマの二年生における学業成績を見る限り、家庭の状況は彼女の目標を妨げるものではないでしょう。学業成績は十分満足できるものです。彼女は教育学士の課程に進むことを決意しました。


マリルー・ジャシント
Marilou Jacinto

(Balbalan, Kalinga)
KASC
助産婦学科1年
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マリルーは16歳で、ハイスクールを卒業したばかりです。彼女は7人兄弟の末っ子で、父親は農業をしており、母親は仕事を持っていません。彼女の2人の兄弟は結婚していますが大学に行くことができず、また3人は安定した職を持っておらず、やはり経済的理由から大学進学をあきらめました。一人の姉は現在大学に通っています。マリルーは2年制の助産士過程に入学することを決意しました。彼女の成績は優秀で、ハイスクーを優等生として卒業しています。

マーロン・カシル
Marloun Casil

(Poblacion, Kibungan, Benguet)
ベンゲット州国立大学BSU
農業工学部2年
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 マーロンは、現在20歳で、農業工学部課程の2年生です。彼は2人兄弟の長男で、ハイスクール卒業後、一度は進学をあきらめていました。経済的理由だけでなく、両親が離婚したためです。母親はふるさとのキブガンに残り、父親は別の家族とイロコス州で暮らしています。そんな中、母親は安定した職がなく、自身と下の妹のためだけに農業を行っていて、マーロンは一人経済的支援を受けることができずにいました。たった一人、彼の叔父が彼を援助し支えてくれたことで、彼は大学1年を修了することができたのです。
 現在、彼は叔父とともに生活し、家の雑務をおこなうことで生活費に充てています。彼の家庭環境は、決して彼の大学卒業への志を妨げるものではありません。

ブリジット・サノアン
Brigete Sano-an

(Palina, Kibungan)
BSU
教育学部2年
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 ブリジットは16歳で、教育課程の2年生です。彼女は5人兄弟の次女で、両親はともに農業を営んでおり、それが唯一の収入となっています。彼女の姉は経済的な制限から高等教育のとき学校をやめざるをえなくなり、現在は働いています。しかしブリジットは、彼女の課程を完了することを決意しました。彼女は授業がない日には、日当を稼ぐためのアルバイトを探しており、お姉さんが下宿の家賃と生活を助けてくれています。
 ブリジットの夢は、教師になることであり、彼女は地域の若い世代に教え、地域に貢献できることを切に願っています。彼女の学業成績は素晴らしく満足できるものです。


ネリッサ・アマンガン
Nerrisa Amangan

(Guina-ang, Pasil, Kalinga)
カリンガ・アパヤオ国立大学KASC
初等教育学部1年
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 ネリッサは16歳で、2011年4月にハイスクールを修了したところです。彼女の出身は、地域の自治体の中  でも最も人里離れた村のひとつです。両親はともに農業を営んでおり、その収穫は8人家族が食べていくだけの分としては満足しています。彼女は6人兄弟の3番目で、二人の年上の兄弟は叔父に支援してもらいながら大学に通っていて、下の子はハイスクール、小学校に通っています。ネリッサの教育学士過程への入学は、彼女の独自の選択です。彼女は地域の小さい子どもたちに教育をすることで地域に貢献したいと望んでいます。彼女の2年生時の成績は大変満足できるもので、優等生として修了しています。


タニア・ダワトン
Thania Dawaton

(Dangtalan, Pasil., Kalinga)
カリンガ・アパヤオ国立大学KASC
土木工学部1年
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 タニアは16歳で、ハイスクールを卒業したばかりです。彼女は3人兄弟の次女で、家族の人数は少ないですが、生活は困難です。父親は農業を営んでおり、母親は仕事を持っていません。その収入は高地農業の限りのある収穫によるもので、一般的な生活を送るために十分ではなく、父親はほうき作りや大工などの副業もしていますがいずれも不定期のものです。彼女の姉は大学生で、妹は小学生です。タニアの学業成績は大変優れたもので、ハイスクールを優等生として卒業しました。

バレリー・ラタオアン
Valerie Lataoan

(Tubo, Abra)
北フィリピン大学UNP
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バレリーは16歳で、ハイスクールを卒業して今年進学しました。彼女は三人兄弟の長女です。彼女の父親は2年前病気により亡くなっており、母親は安定した職がなく、再婚しています。2人の幼い兄弟たちは小学校に通っていて、現在は祖父母の家で預かられています。母親が再婚したとき、彼女は祖父母の協力を借りながらたったひとりで兄弟たちの世話をしてきました。そのような家庭環境にもかかわらず、彼女は大学の勉強に意欲的で、教育課程を修了し教師になることを夢見ています。彼女はまたCGNによって発足した演劇グループの活動に積極的に参加してきました。彼女は平均的な学業成績を取れています。

フランクリン・ゴロスぺ
Frankllin Gorospe

(Malalao, Tabuk, Kalinga)
カリンガア・パヤオ国立大学林学部1年
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フランクリンは15歳で、4人兄弟の3番目です。父親は農業を営んでおり、母親は仕事をしていません。その収穫は家族が食べていくだけの分としては満足しています。彼の兄は働いていますが、学校を卒業することができませんでした。また姉はフランクリンと同じ大学の林学学士過程を卒業しています。彼の家族は、CGNが実施した森林再生プロジェクトに熱心に参加しました。彼のハイスクールの時の成績は満足できるもので、優等生として卒業しています。

エミージョイ・ライゴ
Emy Joy Laigo

(Palina Kibungan)BSU
教育学部2年
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エミーは現在、教育学士課程の2年生です。両親はともに農業を営んでいます。小さな土地を所有しており、家族の食のための収穫は満足しています。彼女は7人兄弟の末っ子で、3人の兄弟たちは同じく農業をしていて、すでに結婚しています。2人の兄弟は結婚していませんが、経済的理由から大学を卒業することができませんでした。一人の姉は技術大学に通っています。エミーは、地域の発展のために、教育課程を修了し教育者になることを決意しました。彼女の大学卒業への意気込みは、彼女の素晴らしい学業成績にはっきりと表れています。

カルラ・ジョイ・シアット
Carla Joy Siadto

(Sagpat, Kibungan, Benguet)
ベンゲット州国立大学BSU
農学部2年
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 カルラは、現在、農業ビジネス学士課程の2年生です。彼女は4人兄弟の長女で、両親はともに農業を営んでいますが、その収入は家族6人が辛うじて生活していけるだけしかありません。彼女の家族は、地域が行っている森林再生事業に積極的に参加しています。彼らは裏庭のサヨテ栽培の下にコーヒーの木を植えています。カルラはコーヒーとともに木を植えることの利点に気付いているようです。家族は彼女が選んだ専攻で成功するようにと、彼女を優先しています。また彼女は、将来自分の農業の技術、収穫を向上し、環境を破壊することなく収入を増やす技術によって地域に貢献することを夢見ています。
 カルラの、1年生在学時の学業成績は満足に足るものです。また彼女の地域はこの奨学金の活用を強く勧めています。彼女の兄弟たちは、二人は小学校に通っており、末っ子はまだ学校に通っていません。



イサベル・ダーウィン
Isabel Darwin

(Palina, Kibungan, Benguet)
ベンゲット州国立大学BSU
教育学部1年
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 イサベルは2011年4月にハイスクールを卒業しました。彼女は10人兄弟の7番目で、両親はともに農業を営んでおり、小さな土地を所有し家族の食のために耕作しています。彼女の兄弟たちも農業をしていますが、小作農であり、またそれぞれ家族を持っています。彼らは家から遠い教育機関に通うことに興味がなく、ハイスクールを卒業したのみでした。しかしイサベルは、地域の仲間たちを助けるために大学を修了することを強く望んでいます。教育学士課程をとることは、地域の若い子どもたちの教育の助けになる大きな手段だと彼女は信じています。経済的困難にもかかわらず、彼女の大学卒業への意気込みは、彼女の学業成績を見ても明らかです。彼女の一人の兄弟は工業高校に通っており、あとの年下の兄弟たちも学校に通っています。

クリスチャン・エステバン
Christian Esteban

(Balbalan, Kalinga)
カリンガアパヤオ国立大学罪学部1年
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 クリスチャンはハイスクールを卒業したばかりで、現在17歳です。彼は6人兄弟の末っ子で、両親はともに農業を営んでいます。その収入は、家族の最低限の支出に対しても十分ではありません。彼の二人の兄弟は高校を卒業できずに結婚していて、二人は現在大学に通っており、一人はまだ仕事をもっていません。クリスチャンは犯罪心理学過程に入学し、彼の成績は優秀で、ハイスクールを優等生として卒業しています。

ジーナ・ガヤワット
Gina Gayawat

(Galdang, Pasil, Kalinga)
カリンガ・アパヤオ国立大学KASC
コンピュータ工学部2年
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ジーナは16歳で、現在コンピューター工学専攻の2年生です。彼女は8人兄弟の7番目で、父親は数年前に亡くなり、母親がただ一人農業をして家族を養っています。その収入は、彼女の村の中でも少なく、家族の最低限の生活をも満足できるものでありません。
5人の年上の兄弟はすでに家庭をもっていますが、経済的理由から大学を修了することができませんでした。一人はハイスクールを卒業することができましたが、未だに就職することができていません。末っ子は今ハイスクールです。ジーナは、就職するための唯一の道だと信じて、大学を卒業することを強く望んでいます。


ジェファーソン・ランディサン
Jefferson Landisan

(Polis, Pobracion, Kibungan)
ベンゲット州国立大学BSU
農学部1年
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 ジェファーソンは16歳で、ハイスクールを卒業して今年進学しました。彼はキブガン郡でも最も遠い集落の出身で、道路から家までは3時間歩かなければなりません。大学に通うために、近くの村の親戚のところに下宿していす。彼は7人兄弟の5番目で、両親はともに農業を営んでおり、小さい土地の一区画を耕作しています。その収穫は家族の食を支える分は満足しており、父親は大工作業などパートタイムの仕事を行い、その他の出費をまかなっています。彼の3人の兄弟たちは大学の専攻を修了することができず現在は各々家族をもっており、あとの一人の兄は現在大学生で、あとの小さい兄弟たちは小学生です。彼は、彼の専攻である農業学士課程を修了することを強く望んでいます。
 彼のハイスクールでの学業成績は素晴らしく満足できるものです。


ジュン・ウイン・インガーアン
Jun Win Inga-an

(Mankayan, Benguet)
ベンゲット州国立大学BSU
教育学部1年
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ジュン・ウインは16歳で、ハイスクールを卒業し今年進学しました。彼は4人兄弟の二男です。父親は、鉱山作業員として雇われていたときに事故にあったため、身体に障害を持ち働いていません。母親は自治体の公立学校で教師をしています。彼の長兄も大学に通っています。ジュン・ウインの将来の夢は教師になることで、また地域の演劇グループのリーダーになりたいと望んでいます。彼はCGNによって発足した演劇グループの活動に積極的に参加しました。その民族的なパフォーマンスは大変賞賛すべきもので、彼には奨学金を受け取る資格があるといえます。

レマール・ダヌアセン
Leemar Dumuasen

(Tubo Abra)
アブラ州科学技術研究所ASIST
教育学部1年
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レマールは16歳で、ハイスクールを卒業して大学に進学しました。彼は7人兄弟の末っ子です。父親は数年前に亡くなり、母親は安定した職も持っていません。年上の三人の兄弟たちは結婚しており、もう一人は兄の支援を受けながら大学に通っています。母親は農業をしていますが、その限られた収穫では家族の食以外をまかなうことができず、特に教育のための収入には十分ではありません。彼は上の兄弟たちの助けによってハイスクールを卒業することができ、技術大学において教育学士を専攻することにしました。彼は課程を修了し、地域の幼い子どもたちに教育することで地域に貢献できることを願っています。
 レマールの住む村に向かうためには、三本の川をボートを使って渡らなくてはいけません。レマールは、CGNによって発足した演劇グループの活動に積極的に参加してきました。
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by cordillera-green | 2011-09-26 12:14 | 奨学金

コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム2011 活動報告①

 先住民族の大学生に対する奨学金プログラムはコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の活動の柱の一つであり、もっとも初期から継続している事業なのですが、なかなかブログでご紹介する機会がありません。里親の皆様に、もっと細目に活動を報告さえねばと思いながら、なかなかその機会が作れずに反省しております。
 まとめてで申し訳ありませんが、ここ半年ほどの奨学金プログラムの活動を紹介していきます。
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今年も無事、10人の奨学生が卒業しました。

カリンガ・アパヤオ州立大学(KASC)からの卒業生は以下のとおり。
1.ノバ・グレイル・アガヤオNova Grail Agayao(情報技術学部2年コース)
2.クレア・アントネット・バランシClaire Antonet Balansi(商学部)
3.アベゲイル・カマロAbegeil Camalo(助産婦学部2年コース)
4.クリスティ‐ナ・ドナアルChristina Donaal(経営管理学部)
5.マイリーン・ガヤウェットMyline Gayawet(初等教育学部)
6.ラッセル・スガルRussel Sugal(電気技術学部 2年コース)
7.ライナー・サラヤRainer Sallaya(農学部)

ベンゲット州国立大学(BSU)からの卒業生は以下の通りです。
1. ラセル・ボティワイRacel Botiwey (情報技術学部)
2.デルファー・ファウスティーノDelfer Faustino(農学部)
3. ジェイソン・ティティワ(農学部)Jason Titiwa

CGNが奨学金を支給しているのは、山間部の村の学生が多く、決して教育レベルの高いといえないそれらの地域の出身者は、あこがれの大学に奨学金をもらって晴れて入学しても、授業についていくのが難しかったり、授業料以外の生活費や交通費が払えなくなったり、生活になじめず体を壊したりと、途中で脱落していく学生もいます。CGNでは、月に一度のミーティングで、学生たちとの交流を図り、抱えている問題などを知るためできるだけきめ細かい対応をしていますが、それでも、連絡もなく大学から姿を消してしまう学生もおり、担当スタッフの苦労はしれません。
今年卒業した10人も、大変な努力を積み重ねて卒業にこぎつけており、卒業式での両親ともの誇らしい姿はそれを表しています。
ほんとうに、おめでとう! 
そして、卒業まで温かいサポートを続けてくださった里親の皆様ありがとうございました。

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by cordillera-green | 2011-09-18 00:42 | 奨学金

アジア学院から支援のお願い

 先日このブログで紹介したアジア・アフリカの農村リーダー育成のための研修プログラムを行っているアジア学院(栃木県西那須・1973年設立)も地震で大きな被害を受けました。大きなメディアにはなかなか取り上げられない地道な活動は、アジア・アフリカの次代を担う若者のためにたいへん有益なものです。皆様方の支援をよろしくお願いいたします。
 以下、アジア学院の方からのメールの転載です。

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親愛なる皆さま
(BCCにて送付/転送歓迎)

大震災から7日経ちました。
未だに余震を感じながら生活をしています。(先ほども震度5の地震がありました・・・) たくさんの励ましのメールやお電話をありがとうございました。

私たちは今、本館の事務所が大きなダメージを受けたため、那須セミナーハウスに仮事務所を設けて活動を続けています。

職員の多くは、同施設に移住し共同生活を始めました。
アジア学院が核にしてきたコミュニティの大切さが身にしみます。
また、私たち職員にとっても、このように思いをひとつにして協働作業をすることはお互いの理解・絆を深める良い機会となっています。

福島原発から130km。毎日放射線量や風向きを調べながら日々緊迫した生活をしています。
4日前には福島原発から40km圏内で有機農業をしている元ボランティアの兄弟が避難してきました。
おばあちゃんが病床にいるため、今も彼らの両親たちは実家で生活をしています。

那須塩原市でも3箇所の避難センターで避難してきた方々の受入れを開始し、アジア学院では昼食の食材提供を始めました。
明日には有志職員、来年度の日本人学生の1人が中心となり、福島に支援物資を届けます。

少しずつ復興作業も始まっています。壊れた水道パイプの修復、倒れた棚や散乱した書類や割れた窓の整理。未だに本館はヘルメット着用での入室、コイノニア食堂は立ち入り禁止となっています。
修復しなくてはいけないことの多さに、ため息と共に立ち止まってしまいます・・・

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     ↑図書館

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     ↑コイノニア食堂の天井

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    ↑会議室の窓

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    ↑ステージ

しかし、私たちは、アジア学院の本来の使命「アジア・アフリカ農村リーダー養成」のために上を向いてがんばりたいと思っています。

アジア学院では、4月16日に予定していた入学式を5月に延期しました。
アジア・アフリカ農村リーダー研修のための準備が始っています。

その為には、コイノニア(食堂やチャペルのある建物)の修復が必至です。危険部分の解体と補強、電気工事、水道工事、本館の修復等・・・最低でも500万円の費用が必要なため、緊急募金を立ち上げました。

皆さまのご支援を必要としています。

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■支援金送付先
(銀行振込)足利銀行 西那須野支店 2962221 学校法人 アジア学院 理事長 丹羽章
(郵便振替)西那須野 00340-8-8758 学校法人 アジア学院

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■必要物資の受付も行なっています
パソコン、パソコン周辺機器(スキャナー、プリンター、プロジェクター等)
食料品、薬品等

※必要物資の送付の際は、必ず事前にお電話にてご連絡ください
0287-36-6352、080-3420-4574

■送付先:アジア学院仮事務所
〒329-2703 栃木県那須塩原市槻沢420-22 那須セミナーハウス
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少しずつ前に。アジア学院のビジョンの実践のために私たちは一歩ずつ歩んでいきます。
「人のいのちと、それを支える食べものを大切にする世界をつくろう。共に生きるために」

これからも何卒よろしくお願い致します。


アジア学院
アジア学院後援会
職員一同
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by cordillera-green | 2011-03-21 09:57 | 奨学金

アグリカルチャリストの国家試験に合格!

 今日は、すごくいいニュースがありました!
 今年の4月にベンゲット州立大学(BSU)を卒業したばかりの、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の「コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム」で学んできた二人が、アグリカルチャリストの国家試験に合格したという連絡があったのです。
 ガビィ・ダオイネス君とマーリン・ダイソさん。
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     ↑卒業式でのガビィ・ダイオネス君

 二人ともCGNのいろいろなボランティア活動にも積極的に参加してくれた奨学生。マーリンはしっかりもので、BSU奨学生たちのお母さん役でした。
 ガビィはヒョロッとやせっぽちで、おとなしくて、「ちゃんとご飯食べているかしら?」と会うたびに不安にさせられていましたが、今回はいち早く私に携帯電話のショート・メッセージで、奨学生として4年間学費を出してもらったことに対する心からの感謝をCGNと里親の方に示してくれて、涙が出そうになりました。
 国家試験を受ける前に、民間のレビュー・コースに通って、試験対策のための復習をしてから試験を受ける人が多い中で「レビュー・コースを履修するお金がないから」と、二人とも自力で勉強しての合格なので、うれしさもひとしおです。
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      ↑卒業式のマーリン・ダイソさん。うれしそうですね。

 フィリピンでは大学を出たとしても、また、アグリカルチャリストの資格を取ったとしても、仕事がすぐ見つかるわけではなく、まだまだこの先、たくさんの困難が待ち受けているかもしれません。でも、里親の方たちの影のサポートのおかげで誇れる資格を得ることができ、行く道に一条の光を見ることができたことを決して忘れないでくださいね。

 ガビィの里親して4年間サポートしてくださった大阪・堀江のフェアトレードショップ、シサム工房と社長の水野泰平さん、マーリンの里親のCGNの設立メンバー・大野志穂ちゃん、どうもありがとうございました。
 二人とも、お二人にほんとうにすごく感謝しています!

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    ↑4月にBSUからは上の二人のほか、
     ロメオ・アンチェタとヒステリン・ワンセが卒業しました。
     カリンガ・アパヤオ州国立大学からも6人が卒業しています。

[コーディリエラ・グリーン奨学金]
公立の大学で学ぶ大学生を対象とした里親奨学金プログラムです。カリンガ州タブックにあるカリンガ・アパヤオ国立大学、ベンゲット州ラ・トリニダードにあるベンゲット州国立大学など、公立の大学で学ぶ、家庭に学費を払う余裕のない先住民の大学生を対象とした奨学金プログラムです。学費支給のほかに、CGNの環境保全活動にボランティアで参加してもらったり、環境保全に関するさまざまなセミナープログラムを行い、卒業後、ふるさとのコミュニティの環境保全のために貢献できるようにきめ細かい指導をしています。現在の奨学生の数は51名。里親は随時募集しています。里親サポート代は、年間18,000円(9000ペソ)です。
ぜひ里親になってください!
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by cordillera-green | 2010-08-05 15:36 | 奨学金

CGNグリーン奨学金プログラム            里親臨時募集のお知らせ

今年は7月に新型インフルエンザH1N1の流行でたくさんの学校が長期の休校措置をとり、9月&10月に台風で臨時休校が続き、多くの学校でスケジュールがずれこんでいます。コーディリエラ・グリーン奨学金プログラムで学ぶ大学生など65名の中にも、いつもより2週間ほど遅れて後期が始まったばかりの生徒もいるのに、すでに町はクリスマス休暇ムード。
「学校は休みばっかりなのに、テストだけはちゃんとやっています」
とは、ある奨学生のコメント。

奨学生も65人にもなると、一人ひとりの家庭の事情までなかなか把握できず、退学してしまった学生の家庭訪問をしたくとも、歩いて5時間などという村出身だったりして、担当のアイダは苦労しています。
そんな状況の中で、最も遠いカリンガ州パシルの村の奨学生のお宅を、半年間CGNのインターンをしてくれている大阪大学の細貝瑞季さんが訪問してくれました。体験記がCGNボランティア・ブログにアップされていますので、ぜひ読んでみてください。
    カリンガ州で会った元奨学生
    奨学生の家族へのインタビュー

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    ↑奨学生のカレンの家族と細貝さん    

まず今年のグリーン奨学金プログラムは、奨学生の最終決定までに、かなり時間がかかりました。新しくCGNの植林事業のパートナー団体からのリクエストに応え、アパヤオ州コナー郡&ルナ郡、カリンガ州タブックのマララオ村&バルバラン郡、イフガオ州マヨヤオ郡からも奨学生を選考したほか、カリンガ州タブックの障害者施設Lin-Awaで学ぶ二人の障害を持つ子供も奨学生に加えたことも決定に時間がかかった理由のひとつです。また、ほかの奨学金プログラムとの掛け持ち申請の学生がいて、どちらの奨学金プログラムを受給するかの決定までに考えが二転三転し、こちらも振り回されました。

ようやく決定したかと思ったら、今年度の新奨学生の中からすでに退学をしてしまった生徒が二人も出てきました。また、卒業を目の前にして結婚により退学してしまった生徒も一人。里親スポンサーの皆様には、本当に申し訳ない限りです。逆に前期は休学していたのが復学してくれた生徒も一人います。

そんな頭の痛くなるような状況にありながら、担当のアイダは、さすが自分もキリスト教団体の奨学金で苦労しながら大学を卒業したというだけあり、辛抱強く、時にきびしく、時にやさしく、後輩たちの指導に当たってくれていて頼もしい限りです。

先日、後期分の学費の請求書を大学側からようやく届き、ようやく最終リストが確定し、今年度の最終的な奨学生とその里親の方が決まったというところです。その結果、どうやら、今年度分の里親の方が何名か不足であることが判明してきました。そこで、後期に入っており時期はずれではありますが、里親の臨時募集をさせていただきます。
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「コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム」
里親サポート代:学生一人につき1年間で18,000円
里親の方には,奨学生をご紹介し、プロフィールと写真をお送りいたします。
学生からは,年に最低2回、学生生活についてなどのお手紙をお送りいたします。
里親になってくださる方はお名前とご連絡先(住所,電話番号、メールアドレス)を
メールにてcordigreen@gmail.comまでお知らせいただいた後、
1年分のサポート代を、
下記のコーディリエラ・グリーン・ネットワークの口座にお振込み下さい。

振り込み先:ゆうちょ銀行 振替口座00140‐1‐51319
口座名「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク」

学校の年度が半分終わってからの時期はずれの募集で大変恐縮ですが、
ご協力いただけますようお願い申し上げます。

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クリスマスを目前に、奨学生の一人から里親の方へのお礼の手紙をご紹介します。



里親のHNさま

みなさんに平和の便りを!
この手紙で、私の奨学金サポートをしてくださっているあなたに対する熱い感謝の気持ちを伝えたいと思います。

また、一年が過ぎ去りましたが、心の中の思い出は永遠に失われません。これらのすばらしい思い出は、私に、勉強への真面目な努力を奮起させます。私をくじけさせようとするたくさんの問題もありましたが、なんとか切り抜けてがんばっています。あなたの奨学生になれたことで、私は夢を追い求めることを許されました。学校でだけでなく、社会においてよい働きをすることが本当に私の責任です。
奨学生であることは、ただ無償の資金援助を受けるということだけではなく、わたしの心の強さと才能を示す機会を与えられることです。心の底から私が奨学生であるということを誇りに思います。わたしがあなたの奨学生の一人であるということに感謝し、あなたにもうれしく思ってもらうために、すばらしい資質を備えた人間として成長することを目的にしています。いつか、あなたとお会いして、直々にお話することを夢見ています。でも、私はあなたの存在を奨学金を通して感じることができます。良い仕事を共有し、理解ある援助を続けてくだされるように、あなたがいつでも希望にみちて、健康であることを祈っています。
再度、感謝の気持ちを申し上げます。心配は無用です!この学期間、ベストを尽くすために、より根気強く勉強し、すべての科目をパスしてみせます。私は、あなたが与えてくれるこの心に残る援助をいつも重んじています。
あなたは、この世界への素晴らしい責任を持っておられる!あなたとあなたの家族に神のご加護を。

敬具

ステムソン・バギヤック
Stemson Baguiyas
Kalinga Apayao State College
Tabuk City, Kalinga

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     ↑2008年ベンゲット州国立大学卒業のタッチン・カラシアオ君。
      すぐにアグリカルチャリストの国家試験にも合格しました。

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     ↑やはりベンゲット州国立大学を卒業したノラ・アリガンさん(右)。
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by cordillera-green | 2009-12-05 16:04 | 奨学金