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カテゴリ:環境イベント( 53 )

アナク・デ・カビリガンの辿ってきた道。マカティでの公演!

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 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の活動は多岐にわたっていますが、今や看板事業といえるのが、演劇をツールとした環境教育です。環境教育の手法は、ファシリテイターが参加者や目的やその場の雰囲気などによっていろいろな手法を編み出していくもので、ゲームや歌やネイチャーアートなどを使った手法を、世界中の環境教育に携わる人たちが実践しています。でも、演劇を手法に取り入れている人は意外に少ないらしく、インターネットで「演劇」「環境教育」などで検索してフィリピンの田舎町で地味に活動しているCGNを訪ねてくれるという人もこのところ増えています。

 

 演劇ワークショップを環境教育に取り入れようという試みは、CGNが設立された2001年以降間もなく始まっています。設立メンバーの一人が舞台演出家で、当時バギオやその周辺で、おそるおそる始めた環境教育プログラム(当時は「アース・エデュケーション」なんて呼んでいましたっけ)でネタ切れして困ったときに、その舞台演出家に頼んで演劇ワークショップをやったのが最初だったと思います。たった3日間くらいで、全く演劇の経験のない若者たちがみるみる変わって堂々と演技しているのを見て驚いた記憶があります。単発でいくつかの村の環境教育プログラムの中で演劇ワークショップを行い、どこでもたいへん好評で、また、できた作品を村の人や学校の人に見せることで、ワークショップに参加した人以外にも波及効果があって、少しずつCGNのおすすめ環境教育プログラムとして実施数を増やしていきました。でも、始めた当初は日本のパートナー団体の人からなどは、”「演劇」と「環境教育」は結びつかないなあ……”などと理解を得にくい面もありました。


 コーディリエラ山岳地方の先住民族コミュニティでは、今でも伝統の唄や踊りを伝えているところが多くあります。職業として民族楽器演奏者などプロの音楽家がいるわけではなく、コーディリエラ地方の音楽はコミュニティの人たち誰もが輪になって参加するものです。また、チャンティング(朗誦というのかしら?)と呼ばれる唄も、シチュエーションによって(たとえば祝いの席とか)基本の旋律は決まっているものの、歌詞はそれぞれ即興でつけていくことが多くあります。先住民の人たちは民族ごとに異なるそれぞれの音楽や踊りを誇りとしていて、コミュニティでの冠婚葬祭などの儀式で、若い人たちも自然に村に伝わる唄や踊りを身につけていきます。

 そんな先住民族の村で若者向けに行う演劇ワークショップですから、あっというまに参加者たちはすばらしいアクターに変貌します。歌や踊りに合わせて体を動かすのは得意中の得意、子供の時に大人たちから聞いた民話や伝説を思い出して即興で身体や言葉で表現するのも、とても楽しそうにやすやすとこなしていきます。なんにもない(ときには電気さえない)先住民族の村で、環境教育の手法を模索する中で「身体一つでできるから!」とはじめてみた演劇ワークショップでしたが、先住民の人たちのタレントを活かし、コミュニティで埋もれつつあった物語(民話)を発掘し、そしてなんでも共有する先住民族コミュニティの中で“密室”教育でなくて、成果をだれにでもシェアできるというぴったりの手法だったわけです。


 CGNでは2007年から本格的に演劇ワークショップをメインとした環境教育事業を立ち上げています。演劇はバギオでは、ごく一部の大学で盛んなだけで、一般にはほとんどなじみのない芸術活動です。バギオには多目的のコンベンションセンターがあるだけで、劇場もありません。当時、市民劇団はひとつもなく(今は一つあります)、指導できる人も知りませんでした。2007年に本格的に立ち上げた演劇を使った環境教育プログラムのために、演劇の経験のある人がいると聞けば会いに行って、「先住民族のコミュニティでワークショップをやってくれないか」とお願いしてきました。コーディリエラ地方の6つある州それぞれで一つずつパイロット・コミュニティを選び、指導者を派遣し、環境問題をテーマとした演劇ワークショップを開催してもらいました。そして、その成果を鑑賞しあい、共有しあい、また、新たな環境問題に対する知識を得る場として「コーディリエラ・ユース・エコ・サミット」という環境イベントを企画しました。

 

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第一回の「コーディリエラ・ユース・エコサミット」が開催されたのは2007年の12月、バギオ・コンベンション・センターにおいてです。コミュニティでワークショップをしてくれた指導者たちがPETA(フィリピン教育演劇協会)でトレーニングを受けた人が多かったせいか、「なんだかいつも同じようなステレオタイプの作品が多いな」と思っていたこともあり、いろいろな演劇のあり方を紹介し、教育や社会問題解決の手段として演劇の活用を考えられないかと、日本から「プレイバックシアター羅針盤」と音楽ユニットKURIをゲストとして招待しました。また、キープ協会の桶本隆男氏による「開発と環境問題」、湊秋作氏による「環境教育」についての講演も行いました。


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2回は20091月、イフガオ州マヨヤオとカリンガ州ルブアガンで開催しました。環境と音楽をテーマして活動していた愛知県のNGO「環音」と連携し、山本公成氏(ミュージシャン)、OTOさん(ミュージシャン)、正木ラビさん(環境活動家)、直井保彦さん(写真家)&恵さん、小向定君(ミュージシャン)、JUN AMANTOさん(ダンサー)、そして環音代表の広田奈津子さんとたくさんの素敵なゲストの方たちが参加してくれて、演劇にとどまらず、環境とアートをテーマとしたイベントとなりました。

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 2009年度は元燐光群の演出家・吉田智久氏、バギオ出身の舞台女優のレイ・バキリンさんもファシリテイター陣に加わって6州で巡回環境演劇ワークショップ「エコ・キャラバン」を実施しました。まとめとしての第3回のユース・エコサミットを、20101月、ベンゲット州マンカヤンのレパント鉱山とアブラ州バンゲッドのディバイン・カレッジで開催。日本からは再び大阪からダンサーのJUN AMANTOさん、イスラエル在のコンテンポラリー・ダンサーの河原田隆徳さん&ゾーハさん、音楽を使った子供の教育のNGO「コンソメWパンチ」が参加してくれました。

 2010年の夏休みにはレパント鉱山で、それまで各地で開催ワークショップに参加したいろいろな民族の若者たちを集めた10日間のワークショップ・キャンプを開催。メイベル・バトン氏、マジョリー・アミストソ氏、エドガー・バナサン氏、若手演出家アンジェロ・アウレリオ氏、JUN AMANTO氏、吉田智久氏と、CGNが誇る強力なるファシリテイター・チームで、プログラムを実施しました。そのワークショップの成果の発表は、レパント鉱山とマウンテン州タジャン・ルボン村にて行われました。また追加公演で、201012月にイフガオ州フンドゥアン町ハパオ村の世界遺産の棚田で行った「平和と環境のためのアート・プロジェクト」でも発表を行いました。



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 そして、その10日間サマー環境演劇ワークショップ・キャンプに参加したメンバーからの16人を伴って、2011年に5月には震災後まもない日本ツアーを実施。山梨県で環境教育ワークショップやエコアートフェスへ参加、愛知県の劇場での公演、愛知県立大学、東海高校訪問などを通して、日本の若者との交流を図りました。

  また、2013年からは、フィリピンの学校の唯一の長い休暇である夏休み(46月)を利用した、さまざまな民族の若者が集う合宿性のワークショップも再開。海外での経験も豊富な演劇教育のファシリテイター、花崎攝さんにも指導チームに加わっていただき、演劇を環境教育に生かすための新しい手法を学んでいます。


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 最初の「コーディリエラ・ユース・エコサミット」の演劇発表部門のタイトルとして掲げたのが「アナク・デ・カビリガンAanak di Kabiligan」。先住民族の一つカンカナイ族の言葉で「山の子供たち」を意味します。いろいろな民族の若者たち、子供たちが集うからということで単純につけた名前でしたが、その後は、CGNがコミュニティで行った環境演劇ワークショップに参加した若者たちのことを呼ぶようになり、2011年の日本ツアーの時のいろいろな民族のユースによるグループの名前も「アナク・デ・カビリガン」としました。メンバーが固定されているわけでなく、その都度、参加者は違うのですが、「CGNのコミュニティシアターワークショップに参加した先住民の若者」という条件でゆるくつながっているグループです。

 ワークショップ参加時はコミュニティのハイスクール(中学)に通っていた「アナク・デ・カビリガン」のメンバーたちですが、最初に演劇ワークショップを始めてから10年近くがたっており、「アナク(子供)」から青少年に、そして、次世代を育てる大人に成長しつつあります。


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 ベンゲット州カバヤンで行った初期の演劇ワークショップに11歳で参加したナタリンはまもなく20歳。(写真前から二人目)いまは、バギオの大学でマスコミを専攻する個性的な大学生に成長し、将来はメディアを使って人々に様々なメッセージを伝える仕事をしたいと夢見ています。最初に参加したワークショップですっかり演劇のとりこになってしまったナタリンは、CGNが主催してきたその後の「アナク・デ・カビリガン」の演劇ワークショップに皆勤賞。今回のマカティでの公演では見事におばあさん役をこなすまでになりました。


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 2009年度のレパント鉱山でのワークショップに参加したロジャーは、早くも今年大学を卒業。在学中も時間を見つけてCGNの演劇を活用したワークショップでアシスタントなどを数多く勤めてくれました。大学を首席で卒業しただけでなく、コミュニティでの社会貢献が評価され、コーディリエラ地方の最優秀学生10人の一人に選ばれました。表彰式に唯一人、ふんどし姿で参列している様子はローカルニュース番組でも盛んに報道されていました。



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 2009年度、山奥深いカリンガ州バルバラン村で吉田智久氏のファシリテイとした演劇ワークショップに参加したカートは、カガヤン州ツゲガラオの大学で日本語を専攻し、日本語の先生になることを目指しています。在籍する大学には日本人の先生が二人もいるそうで、久々に会ったら流暢な日本語であいさつされて驚きました。12時間もかかる本当に遠い田舎から、アナク・デ・カビリガンのワークショップに何度も参加してくれているうちに、すばらしい集中力でアクターとしてどんどん成長。マカティの公演ではセリフは全部吠え声という主役の犬を存在感たっぷりに演じました。


 そのほか、コミュニティでのワークショップに何度も参加し演劇が大好きになった「アナク・デ・カビリガン」のメンバーの多くは、今、大学で教育学を専攻し、将来、それぞれのコミュニティで先生になることを目指しています。家が貧しく大学に通えそうもない6人のアナク・デ・カビリガンの学生には、彼らの活動に何らかの形で触れる機会のあった日本の人たちにお願いし、CGNの「コーディリエラ・グリーン奨学金プログラム」を通じて里親になってもらっています。


 10年近くも継続してきたCGNの演劇ワークショップですが、今までマニラで発表する機会がありませんでした。今回、日本の舞踏グループ「ケイ・タケイ・ムービングアース・オリエント・スフィア」と劇団「黒テント」による「西遊記のアジア」公演にお邪魔する形で、マカティに新しくオープンする(仮オープン中)TIUシアターで公演の機会をいただいたのは降ってわいたようなお話でした。


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 4月の終わりの花崎攝さんとアンジェロ・アウレリオ氏を講師とし、マウンテン州サバンガンで行った「アナク・デ・カビリガン」のワークショップ(りそなアジアオセアニア財団助成)に参加した若者たちが、TIUシアターのステージに立ちました。マカティでの公演を前提のワークショップでなかったため、作品制作に費やした時間はワークショップ最終日の3時間ほど。マカティで発表を行えることが確定し、バギオに再集合して1日半、そしてマニラに到着してから1日。たったそれだけの練習でしたが、メンバーたちは実に堂々とステージの上で輝いていました。いつの間にやらすっかり大人になってしまったステージ上の彼らを見て、以前のように「失敗しないかしら??」と、ひやひやドキドキ、胃が痛くなるような思いをすることもなく、落ち着いて信頼たっぷりに彼らの演技を見ることができました。


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 10年目を迎えるアナク・デ・カビリガン。メンバーたちがこれから次々と社会に出ていくことを想定して、よきコミュニティ・リーダーとして成長してくれるようにと、ワークショップでもファシリテイター養成の要素を少しずつ加え始めています。グルーバル化の波の中で、そして発展めざましいアジア経済の中で、豊富な自然資源を擁するコーディリエラ山岳地方の先住民族コミュニティに資源開発の誘惑の手が伸び始めています。お金による「豊かさ」と引き換えに、彼らが古来、受け継いできた自然資源、伝統文化、人と人とのつながりという「真の豊かさ」を失うことのないよう、コミュニティの人々が昔から続けてきたように、集い、情報を交換し、話し合い、納得して判断を下していくために、アナク・デ・カビリガンのメンバーたちのさまざまな経験が大きな力になってくれることと信じています。

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by cordillera-green | 2014-06-14 15:59 | 環境イベント

Mt.Cloud Bookshopで民話本の出版記念イベントを行います

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク)(CGN)が、ルソン島北部の先住民族居住のコーディリエラ山岳地方のコミュニティで行ってきた環境教育ワークショップの過程で収集した森、川、野生動物の保全と環境と調和した暮らしに関する民話の絵本「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang and other Cordillera Folktales」(マキキラン山の金の弓とコーディリエラの民話)を出版しました(大阪コミュニティ財団・羽藤秀雄&ぬゑ基金助成)。学校教育の現場で教本として使用してもらいたいと、民話採集した村の学校などに配布しています。

収めた民話は以下の4つ。
1.「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang」(カリンガ州バルバラン町) 
2.Paco Paco(山の神様にいただいた食べられるシダ・パコの伝説)」(ベンゲット州マンカヤン町パコ村)
3.「Legend of Arimoran(アリモラン伝説)」(アパヤオ州コナー町)
4.「Eaten(食われた)」(マウンテン州サバンガン町)

 民話のリライト・編集は在バギオ市の若手ライターによるグループ「Ubbog Cordillera Young Writers Club」のメンバーが担当。挿絵は山岳地方にゆかりのある3名のフィリピン人版画家と1名の日本人版画家にお願いしました。
 
 文字を持たないルソン島北部の先住民社会では、自然との共生の知恵や森や水などの自然に対する畏敬の念をテーマとした多くの物語が口承で伝えられてきましたが、近年、山岳地方の山間部にも電気が引かれ、テレビや携帯電話、インターネットで外部の情報が入るに従い、「物語」は急速に失われつつあります。今回の出版事業で、先住民自らが自身の文化の豊かさを再認識してもらえyきっかけになったらいいと思っています。

 今週末、バギオ市内の書店で、子どもたちのためのこの本の読み聞かせの会が催されます。CGNがコミュニティで行ってきた環境演劇ワークショップに参加し、今はバギオの大学で学ぶAanak di Kabiligan コミュニティ・シアターグループのメンバーがスーオーリーテリングをする予定です。
 お楽しみに!

日時:2013年6月30日(日曜) 3時~
会場:Mt.Cloud Bookshop
SMのすぐ近くにあるCasa Vallejoという古い建物を改装したホテルの地下です。Hill Station, North Hwaven Spa,Cinematequeと同じビルです。
参加費:無料 
でも、本を買っていただけたらたいへんうれしいです。
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主催: Mt.Cloud Bookshop&Cordillera Green Network
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by cordillera-green | 2013-06-27 13:38 | 環境イベント

Mt.Cloud Bookshopで民話本の出版記念イベント

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク)(CGN)が、ルソン島北部の先住民族居住のコーディリエラ山岳地方のコミュニティで行ってきた環境教育ワークショップの過程で収集した森、川、野生動物の保全と環境と調和した暮らしに関する民話の絵本「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang and other Cordillera Folktales」(マキキラン山の金の弓とコーディリエラの民話)を出版しました(大阪コミュニティ財団・羽藤秀雄&ぬゑ基金助成)。学校教育の現場で教本として使用してもらいたいと、民話採集した村の学校などに配布しています。

収めた民話は以下の4つ。
1.「The Golden Arrow of Mt. Makilkilang」(カリンガ州バルバラン町) 
2.Paco Paco(山の神様にいただいた食べられるシダ・パコの伝説)」(ベンゲット州マンカヤン町パコ村)
3.「Legend of Arimoran(アリモラン伝説)」(アパヤオ州コナー町)
4.「Eaten(食われた)」(マウンテン州サバンガン町)

 民話のリライト・編集は在バギオ市の若手ライターによるグループ「Ubbog Cordillera Young Writers Club」のメンバーが担当。挿絵は山岳地方にゆかりのある3名のフィリピン人版画家と1名の日本人版画家にお願いしました。
 
 文字を持たないルソン島北部の先住民社会では、自然との共生の知恵や森や水などの自然に対する畏敬の念をテーマとした多くの物語が口承で伝えられてきましたが、近年、山岳地方の山間部にも電気が引かれ、テレビや携帯電話、インターネットで外部の情報が入るに従い、「物語」は急速に失われつつあります。今回の出版事業で、先住民自らが自身の文化の豊かさを再認識してもらえyきっかけになったらいいと思っています。

 今週末、バギオ市内の書店で、子どもたちのためのこの本の読み聞かせの会が催されます。CGNがコミュニティで行ってきた環境演劇ワークショップに参加し、今はバギオの大学で学ぶAanak di Kabiligan コミュニティ・シアターグループのメンバーがスーオーリーテリングをする予定です。
 お楽しみに!

日時:2013年6月30日(日曜) 2時~
会場:Mt.Cloud Bookshop
SMのすぐ近くにあるCasa Vallejoという古い建物を改装したホテルの地下です。Hill Station, North Hwaven Spa,Cinematequeと同じビルです。
参加費:無料 
でも、本を買っていただけたらたいへんうれしいです。
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主催: Mt.Cloud Bookshop&Cordillera Green Network
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by cordillera-green | 2013-06-27 13:38 | 環境イベント

2日目は環境に対する思いをみな自由にそれぞれ表現しました

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エコアートフェスティバルの2日目は日曜日。村の人はいつものようにきちんと身なりを整えてカソリック教会の朝のミサに参列しました。CGNのスタッフの多くも、また、参加者の子どもたちの多くもミサに参列します。この日のミサが毎週日曜のそれとちょっと違ったのは、教会の前の広場に、サン・アルフォンソ・スクールの子どもたちが自分たちで集めた土で描いた三角形のインディアン・ティピー・テントが4つも並んでいたこと。ミサが終わったころに、そのテントに子供たちが集まり、何やら楽しげなお絵かきみたいなことが開始されてたこと、韓国人か日本人かよくわからないけど、明らかにこの村の人ではないよそ者が身振り手振りとつたない英語で子供たちに何かを教えようと必死になっていたこと。。。

ワークショップ成果物の展覧会も無事オープニングも迎え、パフォーミングアーツの発表会も終えたファシリテイターと参加者の子どもたちも2日目はリラックス。特にパフォーマンスに参加していた人は1日目は緊張やリハーサルでいっぱいいっぱい。ようやく心置きなく、フェスを楽しめる余裕がでてきました。
ステージでは、子供たちの発表を終えてやはりひと息つけたファシリテイターの先生たちの模範演技!?
まずは、カブクマイ(傾舞)のJUN AMANTOさんが、ミンダナオ島タランディッグ族のワワイ・サワイとアーティストグループ奏でる民族楽器との即興パフォーマンス。
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「クレイ・ドロップ」という土笛作りと野焼き、竹楽器作りと楽団指導、サガダの高校でのミニライブ、ラジオ出演、吊り橋でのサウンドインスタレーション作りと2週間の滞在をフルに子供たちのために与えてくださった山本公成さんと星子さんも、初めて自分たちの演奏をしてくださいました。
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参加の小学校とハイスクールの生徒たちが学校ごとに、環境についての歌の合唱やミニパフォーマンスを行いました。
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ダータ・ハイスクールでの演劇の音楽を担当してく入れたBINANGIも環境の大切さ、自然の豊かさを送ったオリジナル・ナンバーを披露。カンカナイ語で歌われる歌は直接、村人の心に響きます。
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一方、各校の先生たちに参加してもらい、CGNスタッフとともに振り返りのフォーラムを開催しました。

子どもたちはたくさんの明るいエネルギーを撒き散らかし、名残惜しそうに一校ずつイベント会場を去って行きました。ありがとう!
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なによりも、がんばった運営スタッフにも大きな感謝です。

今回のイベントの縁の下の力持ちは、民宿ゲストハウスのオーナー、アンジェロおばさん。
夜遅くまでワークショップの準備作業するCGNスタッフやゲストたちをいつもあたたかく見守ってくれました。
コミュニティの人たちとCGNスタッフ&ゲストとの橋渡し役を務めてくれました。彼女なしにはこのイベントはあり得ませんでした。
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8月からCGNのインターンとしてボランティアしてくれているYASU。大阪の小さな劇場で働いていたという経験を活かして、音響・照明など裏方の仕事をてきぱきとこなしてくれました。山の村でイベントをやるときには、毎度問題になるステージの技術関係ですが、今回はYASUさんのおかげで、スムースに行きました。ごはんも食べずにがんばってくれてありがとう。
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たくさん写真を撮ってくれた志村朝夫さんもありがとうございました。紙漉きワークショップの生徒たち、ラガン小学校の子どもたちと。
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大活躍したCGNのジプニー。どれだけ村々を往復したか?力仕事を一手に引き受けてくれたドライバーのフレディにも心から感謝。
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ワークショップ、インスタレーションと、サポートに大活躍yしてくれたビンス。将来有望なアーティストです。
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愛情があふれ出そうな素敵な写真をありがとう。エキ君。
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サポートスタッフだったはずが結局すべてを仕切ってくれたリリー。Thank you!
肝っ玉母さんぶりが板についてきました。
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(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-20 12:02 | 環境イベント

チコ川の囁きを聞きましたか? 山本公成さんのバンブー・サウンド・インスタレーション

 竹楽器作りと演奏、粘土の笛作りと野焼きと、さまざまなワークショップで音の世界の楽しさと豊かさを子どもたちに伝えてくれた山本公成さんと星子さん。のんきな山の村とは思えないタイトなスケジュールの中で、チコ川にかかる吊り橋に、素敵な竹のサウンドインスタレーションを作ってくれました。

竹筒に細長い長方形の小さな穴がいろいろな方向についているという単純なものですが、カラウィタン山からチコ川に沿って吹いてくるきれいな風を受けて、澄んだ音を奏でてくれました。サバンガンのチコ川のほとりでキャンプを張っていたAx(is)アート・プロジェクトのアーティスト達にもすごい人気でした。自然がすべてを知っていること、自然がすべてを創り出していること、そんなことを思い出させてくれるインスタレーションでした。
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JUN AMANTOさんも、風と風の囁きを満喫。
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公成さん、ありがとうございました。
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by cordillera-green | 2012-12-19 13:54 | 環境イベント

Kawwanan nan Batawa エコ・アート・フェスティバル パフォーマンス部門の発表会

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 今までのブログでも何度も紹介していますが、CGNの環境教育プログラムの真骨頂は演劇を使った環境教育ワークショップ。コーディリエラの先住民族の子どもたちは、伝統の民族ダンスや歌が大好き。今回も演劇ワークショップの要請がたくさんあったのですが、モデル(パイロット)事業ということで、環境保全の大切さを伝ていくための新しい手法の考案を目指して、ファシリテイターの皆さんには、伝統にこだわらずあえてそのほかのパフォーミング・アーツのワークショップにチャレンジしてもらうことにしました。

4つの学校で、5つのパフォーミング・アートのワークショップを行い、エコアートフェスでは暗くなってからちゃんと照明をあてて、村の人たちをたくさん集めて本格的な発表の場を設けました。お客さんの村人たち、いつもの伝統の歌と踊りとはちょっと違った催しに、驚きなかがらも大喜びです。

オリジナルの「竹子」という指笛のない竹笛作りと、コーディリエラ伝統のトンガト作りのワークショップを行い、その二つの楽器でオリジナル演奏を指導した山本公成さん。本番では自らもふんどしの伝統衣装に身を包んだ子供たちに合わせて上半身裸で登場です。すごい気合の入り方!
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 ↑リハーサルの様子です。

カリンガ族の伝統文化の継承者アレックス・トマパンは、4つの竹の民族楽器作りワークショップを行い、参加者の子どもたちは手づくりした楽器を使った伝統の踊りと音楽のパフォーマンスを行いました。
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かまぼこアートセンターのメンバーでコンテンポラリーダンサーの荻野ちよさんは、アンジェロ・アウレリオ、タラ・ナティビダッドとタグを組んで、からだの中からの声をに耳を傾け感じて動くというダンスのワークショップの成果発表。丸くなって踊る伝統ダンスしか見たことのない人には「これダンス?」という反応の人もいましたが、何か不思議できれいな空間が生まれていました。小池さんのワークショップでつくった草木染の鳥のぬいぐるみの頭飾りもなんか不思議度アップに貢献しててよかった。
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今年3度目の来比を果たしてくださった花崎攝さんはDula Tulaという参加者が創作した詩を即興劇にしていくワークショップ。織物、狩りというサバンガンの古来からの暮らしに欠かせなかったトピックスについて参加者の中学生が老人たちに取材に行き、そこから詩を書き、お話を紡いでいきました。
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  ↑花崎攝さんのワークショップはサガダのガワニのアシストで行われました。

やはり今年3度目の来比のJUN AMANTOさんは、今回は5月に出会ったサガダ在住の鼻笛奏者ドムアンとのコラボレーション・ワークショップ。かすかな音の鼻笛で、カブクマイを踊るという難題でしたが、子どもたちは堂々とステージで踊りを披露しました。
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  ↑ドムアンが本番にいられず、JUNさん鼻笛ステージデビュー


トリは、アンジェロ・アウレリオのファシリテイトによるダータ・ハイスクールの本格的なお芝居。さすがバギオ在で3回に渡ってワークショップをしているだけあって完成度もぴか一。今回も新しい試みをたくさん取り入れたようで、成長著しいジェロ、そして、チームワーク抜群のダータ・ハイスクールの子どもたちでした。
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↑音楽指導をしてくれたタジャンの音楽グループBINANGIは、演奏も担当してくれました。

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↑ステージ以外の会場を昼間からお芝居のストーリ-に関係するコスチュームで練り歩き、会場全体の雰囲気を夜のパフォーマンスに向けて徐々に盛り上げてくれました。さすがです。

パフォーマンス発表会のオープニングは、ソイルペインティングのファシリテイターであるミンダナオ島タランディッグ族のワワイ・サワイとアーティスト・グループが担当してくれました。
「ぜひ、山の村のアートフェスに行ってみたい」
とメールがあった在マニラのアーティスト・山形敦子さんと、在大阪の福本麻由子さんという二人の日本人女性アーティストがダブル・ライブ・ペインティングで参加してくれました。
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↑アメリカ上映ツアーから戻ったばかりのキドラット・タヒミックも駆けつけてくれました。

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(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-18 18:45 | 環境イベント

小沢剛との腐れ縁。かまぼこアートセンター、エコ・アート・フェスで大活躍!

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アートを活用した環境教育事業にはかまぼこアートセンターの5人の作家たちが参加してくれました。

かまぼこアートセンターってふざけた名前。いったい何? 
なぜフィリピンの山の村の環境教育ワークショップに参加しているの?
って思った方も多いはず。
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かまぼこアートセンターとは、越後妻有で3年に一度開催されている「大地の芸術祭」に設置されているかまぼこ型の倉庫をモチーフとしたアート作品。招待作家の小沢剛君が2003年にこの地域で目にするかまぼこ型の倉庫に目をつけて、「なぜかまぼこ型?」「どうしてここなの?」との素朴な疑問に端を発して、あれこれ調査や想像を膨らませていった結果、大小7つのかまぼこ倉庫をアート作品として展示したのがはじまりだそうです。
その後、この倉庫をアートセンターとして、中に作品を展示してくれる作家を一般公募。厳選なる選考かどうかはわかりませんが、見事選考された作家たちが、かまぼこアートセンターのアーティストというわけです。
かまぼこアートセンターのHP
http://kamabokoartcenter.com/news/1307/

なぜ、かまぼこアートセンターのアーティスト達がコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)主催の環境教育ワークショップに参加することになったのか?
かまぼこアーティストのいわばボスである小沢剛君と私が、古――い友人で、さまざまな腐れ縁でつながっているという関係からなのでした。

小沢剛HP
http://www.ozawatsuyoshi.net/

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もともと小沢君と知り合ったのは90年代初めのタイのバンコク。当時、「地蔵建立」というアートプロジェクトで世界の紛争地域などに平和のための地蔵を建てようという計画を持っていた小沢君を含め、どういう縁かで集まった数名でタイ・ビルマの国境を越え、当時、武装していたカレン族解放区の軍事拠点マナプロウというところに一緒に行くことになりました。
今やすっかり有名になった環境保護団体GREENPEACEの若者や、早稲田大学のカパティ部の学生、小沢君、当時ジャーナリスト志望だった私、そして私たちに声をかけてくれたアラビア語をしゃべる謎の若者というメンバーだった気がします。
当時のビルマは1988年の民主化を求める学生のデモに軍が発砲して多数の犠牲者をだし、また政治犯としてたくさんの活動家が拘束されていました。軍の拘束を逃れた学生運動の指導者たちはカレン族の解放軍の拠点のタイ・ビルマ国境の山中に潜んでいたという状況でした。
そんな紛争地域で平和を祈る大きな「地蔵」を建てようという小沢君の計画に何の縁か同行することになったわけですが、泊めてもらっていた学生軍のキャンプが政府軍の爆撃を受け、大きな地蔵の建立どころでなく、防空壕の中で迫撃砲の飛んでくる音にびくつきながら、それでもアーティスト魂を奮い立たせ、ほとんど恐怖に涙ぐみながら地蔵の絵を描いてカメラに収めていたような気がします(おぼろげな記憶)。なんとかタイに生きて戻ってそこで一行は解散し、小沢君は北に向かっていったと思いますが、あとから聞いたところだとバスの中で泥棒にあってすべてを失ったとか。その、命からがら撮った防空壕の地蔵の写真もです。そんなわけで作品には残っていないビルマの旅が、出会いだったわけですね。

その後、人生いろいろで、私は1996年にフィリピン移住。2001年に現在のコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)を設立し、最初のプロジェクトが「コーディリエラ・エコロジカル・ペインティング・コンペティション」という環境問題啓発ポスターに使う絵を公募で選ぼうという企画でした。バギオは「バギオ・アート・ギルド」という団体がインターナショナル・アート・フェスティバルなどを開催していて芸術の街として知られていましたが、一般の人のアートに対する感覚はたいへん保守的。せっかくアートコンペをやるなら、ちょっと違う視点で作品を見てくれる人がいるといいなと思って、古――い記憶をたどり、小沢君に
「審査員で来ない?」
と声をかけたのでした。
 たぶんすでに結構忙しい売れっ子だったはずなのに、ギャラも出ないこのボランティア仕事に
「行こうかな」
って来てくれたのが再会のとき。バギオのビクトリーバスのターミナルで、昔と同じバックパック一つでぼーっと立っていて、迎えに行った私に開口一番
「俺、なんでここにいるんだろう」
と言ったのを今でも覚えています。縁とはそういうものなのよ~~。
その時の滞在では、コンペの会場に来ていたかわいい女子大生をスカウトし「ヴェジタブル・ウエポン」シリーズの制作をしました。(その子は今バギオの新進作家の奥さんでうちの子どもの数学の家庭教師です!)

それから数年後、フィリピンに移住するときに今やすっかり有名になった映像作家の鎌仲ひとみさんに貸していたさいたまにある実家の持ち家を別の人に貸すことになり、「おんぼろのまま有効利用してくれる人はいないかしら」と思って思いついたのが小沢君。
「広いからアトリエにもなるよ。庭もあるよ、池もあるよ。鳥も来るよ」
と声をかけたのですが、
「東京を出るには抵抗があるな。さいたまか。。」
と贅沢を言っていました。
今ではすっかりボロ家をかわいがってくれているみたいで、懐かしの庭が古墳発掘現場に姿を変えアート作品になっていたのを発見して驚いたこともありました。

その後は店子と家主の関係なのですが、帰国の際に
「家の様子を見に行く」
とこじつけてたま~に寄らせてもらったり。。。。

縁はまだまだ思わぬ方向に向かっており、妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」でフィリピンからの招待作家の在バギオの作家キドラット・タヒミック(すごい仲良しなのです)と小沢君が、2015年の大地の芸術祭でコラボするとの話。そんな計画の打ち合わせ・準備などで小沢君もすごく久しぶりに最近、バギオにやってきたりしています。
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↑キドラットさん。エコアートフェスにも駆けつけてくれました

そんな流れで、今やすっかり知られる現代美術家になった小沢君が
「若い作家にも色々な経験してもらいたいんだよね」
と、CGNが主催している山の村でのアートプログラムにかまぼこアートセンターのアーティスト達が参加できないかという話に発展したというわけです。

前置き長すぎですね。自分でもどうしてこういうことになったのかほとんど記憶がなかったので思い出しながら過去を振り返ってみました。

そんなわけで今回のアートを活用した環境教育ワークショップシリーズには、かまぼこアートセンターから山本麻世、小池芽英子、荻野ちよ、深澤孝史、寺澤伸彦の5人の作家が参加してくれました。エコ・アートフェスには、深澤さんを除く4人が参加。
(深澤さんのワークショップの様子は近々報告します)

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会場に設置したソイル・ペイントのティピー・テント・ブースの一つをかまぼこアートセンター・メンバーのワークショップ会場としてお任せしました。ハイビスカス絵の具のお絵かき、コーヒー草木染めワークショップに加え、ラガン・デイケアセンターで行った深澤孝史さんのワークショップの保育園児たちの盆栽みたいなナチュラルな作品展示も。エコアートフェス中、その前後の滞在期間中、休む間もなくアートへの奉仕の日々。キッズに大人気のかまぼこメンバーたちでした。
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そうそう、キドラットの長男カワヤン主催のAx(is)アート・プロジェクトの「ハルセマロード・アートプロジェクト」にも、かまぼこアートセンターの山本麻世、小池芽英子さんは参加して、フィリピンのアーティストとの交流も立派に図ってきました。

山本麻世さんはでっかい黄色い編み編みをイフガオ族の若者たちの手によって、ハルセマロード沿いシニプシップの法面に展示してもらいました。ここじゃなくちゃできん展示だあ。
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小池芽英子さんは「地球を渡る鳥たちよ」と題して出会った人に鳥の絵を描いてもらったり、ずーっと持ち歩いていた黄色いフニャフニャ地球儀に書き込み&縫い込みをしてもらったりしました。
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  ↑CGNオフィスでスタッフにも協力求む


小池芽衣子さんはそれらを京都市美術館別館で12月16日まで開催していた「日本コリア友好美術展」で展示。日比のアート交流に大きなパワーを発揮してくれました。
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  ↑CGNスタッフのリリーの鳥さん
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  ↑ラガン・デイケアセンターで書いたソイル・ペインティング
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かまぼこアートセンターのみなさん! 
どうもありがとうございました~~!

(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-18 13:45 | 環境イベント

エコ・アート・フェスティバル会場でも ミニ・ワークショップを開催

「アートを活用した環境教育ワークショップ事業」(地球環境基金助成)では、8月から12のサバンガンの学校で19のアートを使った環境教育ワークショップを行ってきましたが、参加者の子どもたちが参加できたのは一つの種類のワークショップだけ。
「あそこのワークショップはこうだったよ~~」
なんてウワサがあっという間に広まって、もっといろいろなアート・ワークショップを体験したいという声がたくさん寄せられました。
そこでさわりだけでも、とKawwan nan Batawaエコ・アート・フェスティバルの会場でも、今までのワークショップで紹介された手法を使ってだれでも参加できるアートワークショップを開催しました。
「全部のワークショップに子供たちを参加させなくっちゃ」
と、生徒たちを率いて大張り切りの先生たちも。

ソイル・ペインティングのインディアン・ティピーテント・ワークショップはワワイ・サワイ達のグループのファシリテイトで。
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木版画家のふるさかはるかさんがラガン小学校で指導してくれたサツマイモを使ったロール版画でもティピーテントに模様づけしました。もちろんソイル絵具を使います。
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皆で運んで組み立てました。
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ティピーテントでは、ミンダナオ島から来てくれたワワイ・サワイとタランディッグ族アーティスト達の民族楽器も展示。子供たちに演奏の仕方を教えてくれました。

「土で笛が作れるなんて!」
と驚きとともに関心を集めた「クレイ・ドロップ」と名付けられた山本公成さん考案の粘土の笛作りのワークショップも行いました。ただし公成師匠は、竹楽器楽団の指導や、バンブー・サウンド・インスタレーション、コンサートなどなどフルスケジュールでで多忙を極め、テントでのワークショップは、ダータ小学校でのワークショップに参加したCGNボランティア・スタッフのエキ君が担当。
「ぼくにも、あたしにも」
と子どもたちが引きも切らず押し寄せ、エキ君、息つくヒマもなし。

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もう一つのテントは、かまぼこアートセンター担当。盛りだくさんの内容で2日間終日頑張ってくれました。
かまぼこアートセンターの活躍ぶりについては次回のブログで。
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Kawwan nan Batawaエコ・アートフェスティバルの写真はCGNのWEBアルバムで。以下はエキ君の撮影
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832/KawwananNanBatawaEcoArtsFestivalHzk
他、参加者が送ってくれた写真もたくさんCGNのWEBアルバムにあります。
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832


(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-17 09:09 | 環境イベント

ソイル・ペインティングのインディアン・ティピー・テントも登場!

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10月に行ったミンダナオ島ブキドゥノンのタランディッグ族のアーティスト達によるソイルペインティングのワークショップがとても好評だったので(http://cordillera.exblog.jp/19369535/)、大きいキャンバスにみんなで描くソイル・ペインティングのワークショップを企画することにしました。フィリピンでは高価でなかなか買えない絵の具じゃなくて自分たちで集めた土を使っているからこそ、絵の具をケチケチせずに思いっきり使って大きな絵が描けるというわけです。
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エコ・アートフェスの会場ではテントを建ててたくさんのワークショップを行う予定だったのですが、
「どうせだったらテントもエコな手作りで」
と考えていました。そこでキャンバス地と竹で立てられるインディアンのティーピーテントにソイル・ぺイントをすることにしました。
ファシリテイターには、伝統織物や石などをモチーフに緻密で美しい絵画作品をたくさん発表している在バギオのシャイでまじめなアーティスト、ダン・デ・ロス・レイエス君(Dan de los Reyes)にお願いしました。

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ワークショップに参加してくれたサン・アルフォンソ・ハイスクールの子どもたちは、みんなで持ち寄ったスケッチを見ながら相談して、半円形のテント用のキャンバス地に描くデザインを考え、実にのびのびとピースな絵を描いてくれました。
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試行錯誤しながら立てたとたんにテントは子供たちの遊び場です。
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徹夜でお疲れ気味のダン君です。
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(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-16 10:21 | 環境イベント

会場づくりもワークショップで。巨大な蛇を形どったナチュラル・インスタレーション

エコ・アート・フェスティバルのメイン会場は、サン・アルフォンソ・ハイスクールのジム。いわば半屋外の体育館。屋根はあるけど壁はなく、コンクリートで地面を固めた殺風景な建築物。ステージもなく、客席もなく、バスケットのゴールがふたつあるだけ。ここを何とか、エコな空間にしたいと、頭を悩ませていたところ、すい星のように現れたのがボン・サンチェス君。バギオのアーティスト、エコロジストの間ではつとに有名なサガダのベジカフェ「GAIA」を設計した人です。

子どもたちのパフォーマンスの発表会でクライマックスになる予定のジェロ演出のお芝居のベースとなったサバンガンに伝わる蛇の民話をテーマに、巨大な蛇を会場に作ることになりました。

ワークショップの数日前に届いたスケッチはこんな感じ。
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はっきり言って本当にできるのかしらとかなり疑っておりました。
「材料? 何もいらないよ。村にあるものを有効利用するさ。ヒマワリの季節だからそれも使えるね」
というわけで、アバカ(マニラ麻)のロープだけバギオから持ち込んでワークショップ開始。

まずは教室で、地元の自然資材がいかに生活の役に立つかという講義。
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お化け蛇インスタレーションには竹、バナナの枯れた葉っぱ、シダ、ヒマワリなどが使われることに。
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そして、サバンガン国立高校の生徒さんたちと協力して、こんな大胆な蛇ができました。
人も悠々通れる大きさです。
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力自慢の純さんもステージ作りを手伝ってくれました。
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蛇のインスタレーションの中は草木染ワークショップで作ったTシャツやエコバッグの展示会場にもなりました。
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こちら蛇の口部分の口。ジェロ指導のお芝居でステージの一部として使われました。
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蛇の尻尾。
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それから、徹夜でソイルペインティングで、会場の看板描いてくれたダン、感謝です。
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おかげで素敵なエコロジカルな会場になりました。
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1日半のイベント終了後は、あっという間にに解体され、土に返るエコなゴミだけが残りました。
竹とロープは再利用するために参加者が取り合いするほど。ヒマワリ、バナナの葉っぱは堆肥場に運ばれたり、燃やしたり。ゴミゼロのイベント後の会場掃除です。
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by cordillera-green | 2012-12-16 09:45 | 環境イベント