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AXIS アート・フェスティバルにエコ・ブース出店

 先日このブログでお知らせしましたバーハム公園内ローズガーデンで行われたAXIS ART FESTIVALが、今日で終了しました。この週末は、フラワー・フェスティバルのメイン・プログラム、ストリートダンス・パレードとフラワーフロート(花車)のパレードが、町のメインストリート、セッション・ロードで行われ、パレードを見物した人たちが一気にバーハム公園に流れ、午後のローズガーデンは押すな押すなの混雑ぶり。アート作品たちも、昨日まではなんとかアートとしての尊厳を保っていたのですが、今日は子供たちの遊具、写真撮影のアトラクション、自転車レースの障害物と化していました~~~。しかし、まあ、アート作品のほうもかつてない、ちょっぴり乱暴な扱いに戸惑いながらも、どこか気取らずにフツーに遊んでもらって喜んでいるようにも見えました~~。
 以下、本日のアート・フェスの様子です。

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  ↑手前はRommel Pidazo君のリサイクル・アート作品
   後方のドーム型テントは、古着を縫い合わせて作ったもので
   ワークショップやビデオ上映などに使われたメインの会場。
   主催のカワヤン君のアイデアで、たくさんの人が古着をちくちくと縫い合わせることで、
   このフェスティバルに参加しました。

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   ↑盲目のイフガオ族の職人さんが作ったラタンの人形がロメル君のリサイクルアート作品の
    ふんどしを締めています。
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   ↑レネ・アキターニャ(Rene Aquitana)が作ったバンブーブリッジも
    今日は行列ができる人気ぶりです。
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↑CGNのマルチ・ファシリテイター&テクニカル・スタッフ、エドガーも
 イスタレーション作品で参加しました。

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の担当は、会場の「CLEAN & GREEN」ということで、アートの香りのする会場の雰囲気を壊さないような分別ゴミ箱を作り設置しました。
オープニングの前日の夜中に設置したときには
「な~~~んて巨大なゴミ箱!」
とスタッフみんなで思いましたが、今日のこの人出!その人々の公園内での買い食いに対処するには小さすぎたみたいです。
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   ↑夜中のゴミ箱設置の様子。
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でも、でっかくイロカノ語で書かれた
「BASURAAN DITOY!(ゴミはここ!!)」はインパクト強し!
分別まではきちんとできませんでしたが(日本でも、公園などでのゴミ分別はむずかしいですからね)、ポイ捨てをためらって、ゴミをここまで運んで来てくれた人は多かったとみています。分別を徹底するには、やはりゴミ箱ごとにスタッフをつけて指導しなくてはいけませんね。

 アートフェス会場でのCGNのもう一つのゴミ関係のプロジェクトは、昨年に続く「エコバッグ・キャンペーン」。昨年のフラワー・フェスティバルで、CGNは在バギオのアートティストたちにエコバッグにデザインや絵を描いてもらって、一般の人の投票によって人気作品5作品を選択しました。
 今回のフェスティバル会場では、その5作品にCGNスタッフが選んだ5作品を足した10作品をアイロン・プリントしたエコバッグを発売しました。お客さんにはブースで10作品の中から好きな作品を選んでもらい、その場でアイロン・プリントしてお渡しするというというオリジナル感いっぱいのキャンペーンです。一人で何種類ものエコバッグを買ってくださる方もいてなかなか好評。アート・フェスの会場にぴったりのアートなエコバッグキャンペーンとなりました。

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    ↑この時期、CGNスタッフはみな事業で大忙し。
     エコバッグ販売には、毎日放課後、キカが協力してくれました。

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    ↑昨年のエコバッグ・デザイン・コンペの入賞作のオリジナルも展示!

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    ↑CGNオリジナルのキャンペーン・エコバッグも発売中です!

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    ↑エコバッグについてのチラシの配布も行いました。

 今年のフェスティバルでのCGNは、盛りだくさんな内容で参加! 今年初めて、CGNが6年前からアグロフォレストリー事業で植えているアラビカ・コーヒーのプロモーションのため、フェアトレード・コーヒーショップも出店してみました。その名も「KAPI TAKO」(Let's take coffee!)。コーヒーの苗木、コーヒーチェリー、パーチメント、生豆、そして、皮むき器、焙煎器、コーヒーミルも展示して、カフェで給されるカップのコーヒーしか知らない人に、コーヒーがどういうプロセスを経てあの香り高い飲み物となるかを見ていただき、味わっていただこうという趣向です。
 アートイベントは、毎晩深夜まで(明け方というか)盛り上がり、かなり冷え込んだこともあって、コーヒーの売り上げは上々。普段は苗木作りには関わっても、コーヒーの販売には携わる機会のないCGNスタッフにとっては、消費者の方たちの感想を聞いたり、反応を知ったりするいい機会にもなったと思います。
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 昨日、アートフェス主催のカワヤン君が、
「この会場でマニラや海外からののアーティストや先住民族の人、もちろん、まだ名の知られていないバギオの若いアーティストが、お互い出会うことができたのがいちばんの収穫だ!」
と言っていましたが、私も本気で環境のことを考えアートを通して取り組んで行きたいというアーティストをはじめとするいろいろな方と知り合い、自前のコーヒーを飲みながら、楽しい話ができて、私もとても楽しかったです!

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   ↑今日はアグロフォレストリー事業をやっているカダクランから
    Jordan Tagapongさんがホウキの見本を持って訪ねてくれました。

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    ↑本日締めのパフォーマンスは、John Frank Sabadoが、
     昨年、ベンカブ美術館で発表したEco Warriorsシリーズのモチーフ、
     エコ戦士に扮し、会場内をガンサの音とともに駆け回りました。
    
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by cordillera-green | 2011-02-27 23:06 | アート

山城知佳子さんのビデオ上映とアーティスト・トーク

 先日、このブログで告知させていただいた沖縄の映像アーティスト、山城知佳子さんが、バギオで映像作品の上映会とアーティスト・トークを開催しました。

まずは、バギオ到着後まもなく、フィリピン大学バギオ校(UPバギオ)芸術学部の生徒さんを対象とした上映会とアーティスト・トーク。

上映してくださった作品は
・オキナワTOURIST-I love Okinawan Sweet
・あなたの声は私の喉を通った(2009)
・沈む声、紅い息(2010)
の3本。

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  ↑「あなたの声は私の喉を通った」(2009)

いずれも、コマージャリズムにのった観光化、第二次世界大戦の記憶の継承など、日本人でも特別に関心がなければ、なかなか知る機会のない沖縄が抱える問題を扱っていて、短い映像の中にたくさんのメッセージの込められた社会的な作品。
日本に対する関心はアニメとJ-POPというフィリピンの大学生には、説明がないとわかりにくい作品だったと思いますが、山城さん自身がたいへん親切に作品について説明を加えてくださりました。
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在比日本人からは、映画監督の今泉光司さん、北ルソン日本人会(JANL)会長の小国秀宣さんも参加。大学生たちに、沖縄と日本本土の歴史的な違い、そこから来る沖縄人独特のアイデンティティなどについて補足の説明をいただき、学生たちにとっては、大学内で学ぶ芸術とは違う、社会に対する強烈なメッセージ性を持つアート、また、バギオのような田舎町ではなかなか触れることのないビデオ・インスタレーション作品に触れる貴重な機会だったと思います。

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    ↑UPバギオのファラ先生が「ビデオ・インスタレーションとは何か」
    について説明してくれました。

考えてみたら、、上映会に参加した私を含む日本人の3名は、今泉監督は映像で、小国さんは小説や演劇制作で、そして私も昨年12月にイフガオで慰霊のパフォーマンス・イベントを制作し、それぞれのやり方でフィリピンにおける大戦の記憶の継承や慰霊に関わり、それをアート作品として表現しようとしてきた経験がありました。それゆえ、とくに、「あなたの声は私の喉を通った」(2009)は、深く心に響きました。
「”日本を大戦の加害者”と思っているフィリピンの人にこの作品は理解できるだろうか」と当初考えましたが、世界中どこであっても、戦争で勝った国でも負けた国でも、戦争というのは愛する人のいる一般の人を巻き込んで傷つけ合うものであるということ、日本においてもフィリピンの人たちと同じような経験をした人たちがいたこと、だからこそ、国を越え、民族を越えて、平和に向けて、志を同じくするものが心を伝え合って行くことが大事なことを感じてもらえたのではないかと思います。

UPバギオでの上映会の様子は、北ルソン日本人会(JANL)のブログにも紹介されています。

山城さんは、その後、バギオ市内にある日本食レストラン「CHAYA」で在バギオの日本人向けの上映会、AXISアート・フェスティバルのテントにて、アーティストを中心とする一般向けの上映&&アーティスト・トークを行いました。

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山城さんは、即興的に作品を作るタイプではなく、また、じっくり頭で考えて設計して作品を作るタイプでもなく、インプットがあった後、その情報を寝かせておいて、ずいぶん時間がたってから突然からだの中から湧き出るように作品が生まれてくることが多いのだそうです。今回のフィリピンでの体験は、いつどんな形で作品の中に反映するのか、とても楽しみです。

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   ↑AXISアートフェスに参加したRommel Pidazoのお宅を訪問。
    作品も購入しました。

山城知佳子さんの、フィリピン体験記は彼女のブログでも。
プカリー水辺の物語
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by cordillera-green | 2011-02-26 08:45 | アート

沖縄のアーティスト山城知佳子さんの作品上映とアーティストトーク

 那覇市の前島アートセンターのアーティスト・イン・レジデンス(作家がある土地に滞在して、創作活動を行うプログラムのことです)企画で、沖縄のコンテンポラリー・アーティストの山城知佳子さんが、フィリピンにいらっしゃいます。
山城さんは、大戦での記憶を今も引きずり、基地を持つ沖縄という地に生まれ育ったからこそのアイデンティティから生まれた、シャープで触感的なパフォーマンス、ビデオ、写真などの作品を発表している今注目のアーティストです。

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今回の山城さんのフィリピン訪問の目的は、フィリピンに移民した沖縄の方々を訪ねてお話を伺うのと、沖縄と距離的にも近く、気候や文化や人の顔(!)や感性にも共通項が見つかりそうなフィリピンのアーティストたちと交流すること。
先日、このブログでも紹介した「AXIS ART FESTIVAL」がバギオで開かれることをお知らせしたところ、「フィリピンのアーティストの作品にも触れるいい機会にもなるからぜひ参加したい」ということで、山城さん自身もバギオで、今までのビデオ作品の中から何本かの上映とアーティスト・トークを行ってくれることになりました。AXIS ART FES(2月21に~27日)開催期間中のスケジュールや会場は、山城さんがバギオに来られたのちに決定しますが、まずは、第一弾でフィリピン大学バギオ校芸術学部での作品上映とアーティストークを行います。外部の方の参加も「歓迎!」ということですので、在フィリピンの日本人の皆様のご来場をお待ちしております。

山城知佳子アーティスト・トーク
Date:Feb 17, 2011(Thursday) 4pm-5:30pm
Venue:Fine Arts Classroom 103-4,College of Arts and Communicatuion Building, UP Baguio.
問い合わせ:Mariko Sorimachi 0928-521-8124

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    ↑作品「オキナワTOURIST-I Like Okinawa Sweet」(2004)
    (c)Chikako Yamashiro
    Courtesy of Yumiko Chiba Associates

山城さんは、実は1月の終わりに下見を兼ねてすでに10日間ほど来比されています。マニラやバギオで、沖縄からの移民の方に会う機会を持てたそうです。考えてみたら、沖縄の文化好きの友人はいても、沖縄出身の友人というのを持ったことがなく、山城さんの沖縄へのこだわりと、沖縄で生まれ育ったらこそ体にに染みついて拭い去れない強い「色」が、話していてもとても新鮮でした。沖縄以外の人では持ち得ない感覚だと思います。その出自へのこだわりは、どこかコーディリエラの先住民族が、名前を聞く前に「どこの民族出身か」と聞く、アイデンティティへのこだわりにも似ているかもしれません。
私たち「本土」出身者にとって、今や沖縄は観光大国の「楽園」で、オリジナルな文化を残す「カルチャーな場所」ですが、沖縄人の側から見た沖縄を、私自身も山城さんの作品を観て体で感じたいなと思っています。


[山城知佳子さんのプロフィール]
現代美術家、映像作家、映像集団ハイニシムイ代表
1976年 沖縄県生まれ
2005年 第1回倉敷現代アートビエンナーレ・西日本 優秀賞受賞

■個展
2010-2011年 コロスの唄 (Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku,東京)
2008年 バーチャル継承 (ギャラリーラファイエット, 沖縄)
2007年 Garden Talk (KANDADA, 東京)
2005年 Anyway… (ギャラリーラファイエット, 沖縄)
2004年 オキナワTOURIST (前島アートセンター, 沖縄)
2002年 墓庭の女 (前島アートセンター, 沖縄)

■グループ展
2010-2011年 ニュースナップショット 日本の新進作家展 Vol.9 〔かがやきの瞬間〕
(東京都写真美術館,東京)
2010年 恵比寿映像祭「~歌をさがして~」 (東京都写真美術館, 東京)
貴方を愛するときと憎むとき (沖縄県立博物館・美術館)
2009年 阪田清子・山城知佳子展ー枠の外/状況の中へ (沖縄県立芸術大学付属芸術資料館)
ヒロシマアートドキュメント2009 (被服工場跡地, 広島)
アトミック・サンシャイン in 佐喜眞 (佐喜眞美術館, 沖縄)
アトミック・サンシャイン in 沖縄 (沖縄県立博物館・美術館)
2008年 沖縄・プリズム1872-2008 (東京国立近代美術館, 東京)
ヒロシマアートドキュメント2008 (旧日本銀行広島支店, 広島)
To-Lo 東京-ロンドン アート エクスチェンジ(The Stephen Lawrence Gallery/イギリス)
2007年 沖縄県立美術館開館記念展『沖縄文化の軌跡 1872-2007』 (沖縄県立博物館・美術館)
写真0年 (パレット市民ギャラリー, 沖縄)
VOCA展2007 (上野の森美術館, 東京)
2005年 オキナワ・記憶の道展 (日仏学院, 東京)
第43回岡山芸術祭岡山映画祭2005『えいがのきおく』 (岡山オリエンタル美術館, 岡山)
ブラジル国際フォーラム BORDER (ポーテ・アレグロ現代美術館/ブラジル)
第1回倉敷現代アートビエンナーレ・西日本 (加計美術館, 岡山)
2004年 アサヒ・アートフェスティバル参加企画-沖縄カフェ (「かなさん」Rice+, 東京)
2003年 PEACE NEWS (前島アートセンター, 沖縄)
2002年 墓庭フェスティバル (WANAKIO2002, 沖縄)

山城知佳子ウェブサイト:http://blog.goo.ne.jp/sorashi_a-sa





Chikako Yamashiro 
Artist
Born was Okinawa Japan,1976.
Kurashiki Contemporary Art biennial Exhibition,The Western2005(2005)

■ Solo Exhibitions
2010-2011 Choros of a song (Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku,Tokyo/Japan)
2008 Virtual Inheritance (gallery rougheryet, Okinawa/Japan)
2007 Garden Talk (KANDADA, Tokyo/Japan)
2005 Anyway… (gallery rougheryet, Okinawa/Japan)
2004 OKINAWA TOURIST (Maejima Art Center, Okinawa/Japan)
2002 Woman at graveyard (Maejima Art Center, Okinawa/Japan)
■Group Exhibitions
2010-2011 Radiant Moments The New Snapshot Contemporary Japanese Photography, vol.9
(Tokyo Metropolitan Museum of Photography, Tokyo/Japan)
2010 Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions: Searching Songs (Tokyo Metropolitan Museum of Photography, Tokyo/Japan)
When I Love You and When I Hate You (Okinawa Prefectural Museum & Art Museum, Okinawa/ Japan)
2009 In to the Circumstances,SAKATA Kiyoko and YAMASHIRO Chikako Exhibition (Okinawa Prefectural University of Arts, Okinawa/Japan)
Hiroshima Art Document2009 (Old Factory of Army Clothes, Hiroshima/Japan)
In to the Atomic Sunshine in Sakima (Sakima Art Museum, Okinawa/Japan)
In to the Atomic Sunshine in Okinawa (Okinawa Prefectural Museum&Art Museum
Okinawa,Okinawa/Japan)
2008 OKINAWA PRISMED 1872-2008 (The National Museum of Modern Art, Tokyo/Japan)
Hiroshima Art Document2008 (Former Hiroshima Branch of Nippon Ginko, Hiroshima/Tokyo)
To-Lo video screening:Tokyo-London artists’ exchange,the Stephen Lawrence Gallery
(The Stephen Lawrence Gallery, London/England )
2007 The Tracks of Okinawan Calture,1872-2007, (Okinawa Prefectural Museum &Art Museum
Okinawa/Japan)
0 year of Photograph (Citizens Gallery, PALLET, Okinawa/Japan)
VOCA2007 -the vision of cotemporary art2007 (The Ueno Royal Museum, Tokyo/Japan)
2005 OKINAWA・The Way of Memory (The Institute of France-Japan,Tokyo/Japan)
Memory of the Cinema, Okayama Art Festival・Okayama Film Festival Vol.43 (Oriental Museum , Okayama/Japan)
Crossovers & Rewrits:BORDERS over ASIA, World Social Forum2005 (Museum of Contempo
rary Art Porte Alegre, Brazil)
Kurashiki Contemporary Art biennial Exhibition,The Western2005 (KAKE MUSEUM of ART, Okayama/Japan)
2004 Asahi Art Festival,Okinawa Cafe (“Kanasan,”Rice+, Tokyo/Japan)
2003 PEACE NEWS (Maejima Art Center, Okinawa/Japan)
2002 Graveyard Festival (WANAKIO2002, Okinawa/Japan)

Chikako Yamashiro Web Site :http://blog.goo.ne.jp/sorashi_a-sa
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by cordillera-green | 2011-02-14 11:17 | アート

タジャンのカヤン・ウエスト・バランガイホールの落成式とバイオガス・プラント

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が、オーストラリア大使館の助成を受けて建設していたマウンテン州タジャン町(郡)カヤン・ウエスト・バランガイの(村)のバランガイ・ホール(公民館のようなものです)が完成しました。
 フィリピンでは新しい家や建物が完成したときは、キリスト教の司祭や神父様(土着の文化が強く残っているところではシャーマンのこともあります)をお呼びして、BLESSINGというお清めの儀式のようなものをします。バランガイから招待を受けて、そのBLESSINGの祭式に参加してきました。

 2009年10月の台風ペペンによる土砂崩れで大きな被害を受けたタジャン町のカヤン村(土砂崩れがあったのはカヤン・イースト)にバランガイ・ホールを作ることになったのは、ロビンソン・ピリンガン(Robinson G. Pil-ingen)・キャプテン(村長)から、こんなリクエストが届いたからです。
「カヤンは昔は一つだったが、人口が増えてウエストとイーストの二つの村に分かれた。昔の村の中心はイーストで、カソリック教会も高校も広場もイーストにしかない。あのときの災害のようなことが起こったときにも、村の人が集ったり、情報を得たりする場所がない。」
 CGNはオーストラリア大使館の小規模助成にバランガイ・ホールの建設資材の申請をし、資材の一部の助成を受けられることになりました。建設のために、無償で働いてくれたのは、バランガイの住民の人たち。バランガイ・キャプテンの強いリーダーシップの元、ボランティア・ワークのスケジュールを組んで、立派なホールを手作りしてくれました。

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   ↑思った以上に立派な建物です。CGNは2階部分の建設の資材を提供しました。

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   ↑中のオフィスもピカピカです。

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   ↑金ぴかのプレートに、建設に関わった人たちの名前が刻まれていました。
    CGNのロゴと名前も。

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   ↑カソリックの神父様がお祈りをささげてくださり、その後、聖なる水を建物の隅々にまで
    ふりかけてお清めをしてくれます。

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    ↑伝統の風習では、こういった儀式の際には、必ず豚をつぶします。
     前日が村祭りだったこともあり、今回は2頭をつぶしたそうです。

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    ↑神父様も、祭式が終わり白い衣装を脱いだ途端に、
     気さくな村のおじさんに戻ります。
     「この頭がいちばんうまいのさ。 どの部分がいい? ほっぺたかな? とってあげるよ」
     恐縮でございます。

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    ↑村の人、みんなとてもハッピーでした。よかった、よかった。

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    ↑祭式とご飯の後は、ボランティアで建設に関わったおじさんたちは
     お疲れ様の一杯ですね。

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    ↑おネエさんたちは、食事の片付け。
     この村では、犬も家族の一員です。

今回のカヤン村訪問のもう一つの目的は、CGNが作ったバイオガスのモデル・プラントの視察でした。
バイオガスとは何?という方も多いかもしれません。バイオガス・プラントの基本計画、設計から機器調達までを行っている(有)エコハートという会社のHPでは、下のように紹介されています。

~~~~~~~~~~~~~~
バイオガスとは乳牛や豚などの糞尿や、食品残渣などの有機性廃棄物が嫌気性微生物の働きによってメタン発酵することで発生するガスです。 このガスは主に60%前後のメタンと、40%前後の二酸化炭素から成り、他にごく微量の硫化水素、水素、窒素などが含まれています。 
~~~~~~~~~~~~~~

--というわけで、今まで捨てていた家畜の糞尿をエネルギーにかえる新しいエネルギー源の一つとして少しずつ注目を集めているのがバイオガスです。上記の(有)エコハートのHPには、バイオガス先進国・ドイツなど海外での大規模なバイオガス・プラントの紹介がされていてたいへん興味深いですが、CGNが勧めているのは、家庭やコミュニティでできる小さな手作りバイオガス・システムの技術紹介です。

昨年まで行っていた三井物産環境基金の助成による「持続可能な自然エネルギーの普及と環境保全のための農村モデル開発事業」でも、プラスチック・シートを使った家庭で使える小さなバイオガス・システムの技術を中心に紹介してきました。その事業の話を聞いたいくつかのコミュニティからバイオガスに関心があるという声が寄せられたのですが、カヤン村もその一つ。台風被災後、土砂崩れの遠因となる森林伐採を止めるために、薪に変わるエネルギー源がほしいというのがその理由でした。

CGN
1.家々が密集しているカヤン村の集落のあり方、
2.祭祀のために多くの家で豚の飼育を行っているという文化、
3.コミュニティの人が助け合う伝統のバヤニハンの精神がのここっている
という特長を活かし、いくつかの家でガスを共有するドーム型のバイオガス・プラントをカヤン村に提案しました。ネグロス島の新エネルギー関係の財団・AID Foundationなどを視察の上、フォレスターのレナートが設計、ベンゲット州ツバで約15年間、自宅に作ったドーム型のバイオガスを使っているというティノさんのアドバイスを受けて、このバイオガス・プラントを作ったというわけです。

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     ↑豚は糞にいたるまで村人たちの役に立っているということですね!

5つの仕切りがある豚小屋にNGO「ハイファー・インターナショナル」が、村人の収入向上プロジェクトとして配布した豚3頭と子豚2頭が入れられ、いよいよ豚の糞尿集めが開始されました。レンガで造ったドーム型発酵タンクは地中に埋められています。豚の数をもう少し増やし、糞尿がタンクに貯まってきたらガスが発生し始めるはずです。

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今回CGNが作ったような小さなスケールのバイオガスに関心のある方は、 バイオガス普及のNGO「グローブケアー」のHPにいろいろな情報が載っていましたので見てみたらいいかと思います。

さて、日曜日のカヤン・ウエスト村は、前日のお祭りを終えてのどかな時間が流れていました。
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    ↑軒先で米をつく。

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   ↑お土産とお礼に、マウンテン州の民族衣装と山から獲れた木の実のワイン(ブグナイ)、
    それに、この巨大なマメ科の植物の実をもいただきました。
    振るとシャカシャカいい音がして、自然が作り上げた一流の楽器です。
    「カヤンのマラカスさ」
    と村の人々。

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by cordillera-green | 2011-02-13 12:16 | その他

まにら新聞にCGNの環境教育事業が紹介されました!

1月31日付けのまにら新聞に、コーディリエラ・グリーン・ネットワークが設立以来10年間続けてきた先住民族の若者を対象とした環境教育プログラムについての記事が載りました。環境演劇グループ「ANK DI KABILINGAN」グループの先住民族の子供たちへのインタヴューも交えてくれて、とても素敵に紹介してくれました。わざわざ、イフガオまで取材にくて下さった記者の大矢さん、丁寧なご取材どうもありがとうございました。

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しかし、あまりに新聞的な見出しですねええ。
これを新聞語って言うんでしょうか?
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by cordillera-green | 2011-02-08 11:33 | 環境教育

2月のバギオはIPITIKとAXISアート・フェス

 紹介が遅れましたが、在バギオのいまや超売れっ子の現代美術家、カワヤン・デ・ギア氏も、忙しい合間を縫って12月のイフガオ州での環境保全と慰霊のためのイベントにコミュニティ・アートで参加してくれました。
彼の作品は、名づけて「天国への足跡」(本人にタイトル聞くのを忘れたので、勝手に私がつけました)。背がすッごく高くて多分私たちとは同じ場所にいても見ている風景が違うであろうカワヤンらしい、意識が上に向かっていくナイスなアイデアの作品でした。おおらかでいいなあ、カワヤン。。。
村人たちの足跡がスタンプされた棚田の空にたなびくのぼりは、今回のイベントの会場のいい目印にもなってくれて、打ち合わせなしなのに、空飛ぶ幸せの白い鳥たち、棚田の泥の中の稲わら紙ランタンアートとの組み合わせは、なんだかチームワーク抜群のコミュニティ・アート作品のコラボとなりました。
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    ↑Photo by 直井保彦

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    ↑のぼり制作中のカワヤン君。

カワヤンは、今月から来月頭までのバギオ最大のお祭り「フラワーフェスティバル(PANAGBENGA)」の時期にあわせて、バギオ市のど真ん中のバーハム公園で開催される「Philippines International Art Festival 2011」の一つのプログラムとして「AXIS ART Festival」を主催します。いよいよ、アート界のカリスマであるお父ちゃんキドラット・タヒミックからの自立か! 父ちゃんの力を借りずに、自分のネットワークと力で、ちゃんとNCCA(National  Commission for Culture and the Arts)から助成もとってのイベントです。

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   ↑AXIS ART FESTIVALのポスター。なんかグロですが、バギオの地図なんです。

父ちゃんたちが中心だった80年代のBaguio Art Guildの勢いにいたるかも、とアートの町・バギオの復活に向けて、周囲の期待も「大」です。先日、カワヤンに会ったところでは、バギオから30名、マニラから30名のビジュアル・アーティスト、バギオとマニラから総勢30名のミュージシャンが今のところ参加を表明しているそう。HPには、参加予定のアーティストの名前がずらりと並んでいます。
CGN関係も、12月のイフガオでのイベントでも、制作スタッフ&ミュージシャンとした活躍してくれた民族音楽家&バンブー・アーティスト、エドガー・バナサン、写真家・ルエル・ビムヤッグをはじめ、CGNのアート関係の催しに必ず参加してくれるアーティストたちがたくさん名を連ねています。

また、海外から参加するアーティストも何名かいます。日本からは、那覇市の前島アートセンター(MAC)のアーティスト・イン・レジデンスでフィリピンに滞在予定の沖縄のアーティスト山城知佳子さんがアーティスト・トークで参加のほか、CGN&キープ協会主催の「第2回コーディリエラ・ユース・エコサミット」(2009年1月)に参加してくれた広田奈津子さん監督の東ティモールを撮ったドキュメンタリー「Canta! Timor」を上映します。

CGNオフィスに届いたフェスティバルの案内には、今回のフェスティバルがをコミュニティに開かれたものをしたいというカワヤンとフェルディ(CGNのエコシアター事業の演出家の一人です)からのコメントが載っていました。いいですねえ。みんなでアート。

“WE believe access to art should go beyond those already active in the arts community. Therefore, WE intend to produce a cultural and arts festival that will inspire community involvement that is total and not exclusive. The use of public spaces, and opening artists studios to general public is one way of fostering this kind of involvement. Therefore, the artists involved, as vehicles for the perpetuation of culture, will also come from different part of the country to collaborate in all the forms of art such as film, performance, music, installation…to name a few”

-Ferdinand John Balanag (Festival Director)
-Kawayan de Guia(Victor Oteza Community Art Space-VOCAS)

なお、Philippines International Art Festivalのもう一つの柱である「IPITIK」のほうは、コーディリエラ先住民族の伝統文化・芸能にターゲットを絞ったお祭りです。イフガオ族名人たちによるの木彫りコンテスト、どぶろく作りコンテスト、108個の先住民族の民族楽器・ドラによる演奏パレードなどがあるほか、会場の中央のステージではさまざまな民族の伝統ダンスや唄の公演が予定されています。
「Anak di Kabilingan」演劇グループにもお声がかかりましたが、予算がないということで、出演をあきらめざるをえません……残念。(誰かスポンサーになりませんかああ?)

開催期間:2月20日~27日
メイン会場:バーハム公園内ローズガーデン
(リサール公園側です。シティホール側といったほうがわかりやすいかな)

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   ↑会場スケッチです。左側のストライプ・テントのほうはIPITIK会場。
   右側のぐちゃぐちゃ柄のテントのほうが、AXISです。 
   何でぐちゃぐちゃかというと、これから古着を縫い合わせて、テントを手作りする
   予定だそうです。がんばれ!カワヤン!
   
Philippines International Arts Festival 2011と
Axis Art Festivalの情報はこちら。
http://axistartproject.com.shootrj.com/?page_id=2
Facebookにもページがあります。

Axis Art FesのほうのFacebookはこちら

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は会場となるバーハム公園のCLEAN & GREENをおおせつかっており、フェスティバルを縁の下から支える予定。昨年のFlower Fesに続いてエコバッグ・キャンペーンを中心に、ゴミの分別指導などのアドボカシー活動を行います。ただいま、清掃ボランティア募集中です!
アートフェスのほうも、今からでも飛び入り参加大歓迎!ということですので、マニラから、日本から、「われこそ!」という日本人アーティストのみなさん、cordigreen[@]gmail.comまでご連絡くださいね。
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by cordillera-green | 2011-02-06 09:57 | アート

WE21ジャパンとのコーヒー事業・苗木作りが始まりました

 昨年10月に開始されたWE21ジャパン(横浜市)との「フィリピン・ベンゲット州におけるコーヒーのアグロフォレストリー栽培による災害に強いコミュニティづくり」(財団法人神奈川国際交流財団 神奈川民際協力基金助成)事業。
   事業開始セレモニーの様子はこちら
事業地のコロス集落のあるツブライ郡(町)のアンバサダー村は昨年10月の台風JUANの襲来でたいへんな被害を再び受けましたが、幸いにもコロス集落の土砂崩れ地域に再度の土砂崩れが起きることはありませんでした。しかし、農作物は被害を受け、農民たちの暮らしはますます困窮しています。

 台風被害の影響などで多少予定がずれ込みましたが、アグロフォレストリーのモデル農場のために土地を提供してくれる受益者の10名の方々も決まり、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)がアグロフォレストリーのお手本を見せるためのモデル農場と苗木場の予定地も確定。12月の頭に行われた最初のセミナーには、受益者以外のコミュニティの住民、町役場の農業担当者なども関心を持ってたくさん集まってくれました。

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   ↑セミナーの様子

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   ↑アグロフォレストリーのモデル農場はこのあたりです。


 年が明けてからは、いよいよ苗木場作りを始めました。まずはヤブに覆われた予定地の整地。私も参加してきました。

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  ↑こちらは苗木場とモデル農場のための土地を提供してくださる方の家。
   一家はアメリカに移住していて、管理人が住んでいます。

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   ↑まずは草刈り。山岳民族の山仕事の道具は、
    ほとんどの場合、ボロと呼ばれるこの大型ナイフのようなナタのみです。
    一緒に砥石を持ってきて、まずはボロを研ぐところから作業開始。

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   ↑そして、研いだボロを持ってさっそく草刈りを始めるかと思いきや、
    おじさんは近くのヤブに入っていき、小枝を切って来てボロで削り、
    左手に持って刈りたい草をひっかける道具をあっという間に作って
    効率よく草刈り開始です。さすがだ。

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    ↑あっという間に草刈りは進みます。刈った草はまとめておき、
     あとで苗木作りのための堆肥作りに使います。

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    ↑陣頭指揮は、リリー。フィールド作業が大好きな事業担当のフォレスターです。

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    ↑昼ごはんはお隣のお宅でいただきました。
    汗かいたあとのワイルド料理はめちゃおいしいです。

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   ↑フィールド・ワークで汗を流すのは大好きなんですが、
   周りの山岳民族のおじさんたちが、おぼつかないわたしの手つき、足つき、腰つきに
   気を使ってくれまくってかえって悪くって。
   「あとは俺らがやっておくから、姉ちゃんは休んでナ」
   てな感じで言われちゃうのがたいていです。
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by cordillera-green | 2011-02-05 12:22 | 植林/アグロフォレストリー

ベンゲット州の受益者の皆さんへの配布開始

1月26日にツブライ町で行われた「北ルソン地方における台風被災者のための農業支援実施計画」(平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力)引渡し式ののち、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、一日も早く支援物資を台風被害を受けた皆さんに届けたいと配布を開始しました。

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   ↑引渡し式には、清水信介在フィリピン大使館公使がお越しくださいました。

まずは、ツブライの農家の皆さんへの、ビニールハウス用のシートと黒いネットの配布を、引渡し式の会場でバランガイごとに行いました。
ツブライの農家は菊などを育てる切り花栽培農家が多く、一番の稼ぎ時は11月3日のオール・セインツ・デイ(万聖節)。オール・セインツ・デイは、いわば日本のお盆のようなもので、亡くなった方の霊が戻ってくる日。家族を大切にするフィリピンでは多くの人が帰省し、花を供えてお墓参りをします。バギオでは町の中心のバーハム公園の周りにずらりとお墓に供える切花を売る屋台が並び、花の値段も上がって花栽培農家にとっては一番の稼ぎ時です。ところが、昨年の台風フアン、一昨年の台風ペペンとも10月半ばの襲来で、オール・セインツ・デイのために丹精込めて育ててきた花が売り物にならなくなりました。2年連続の被害で、ツブライのパオアド町長も「絶望的です」と昨年の台風直後にCGNスタッフが訪ねたときに悲痛な表情で話していました。

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    ↑台風JUAN被災直後のツブライの花栽培農家

 特に昨年10月の台風フアンは風が強く、花栽培農家の多くが借金をして投資したビニールハウスのシートや、日影を作るための黒いネットがずたずたになって飛ばされ、生活の糧である花を再び育てるための生活再建の目処が立たずに、多くの花栽培農家が途方にくれていました。今回の農業支援は、ツブライでは、花栽培農家に対するビニールシートと黒ネットの支給を行いました。農家の方たちは、たいへん喜んで下さり、重たいネットとシートのロールを意気揚々と運んでくれました。

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ツブライのパオアド町長は今回の支援を心から喜んでくださり、引渡し式のホストを引き受け、会場として町役場前の屋根付きジムを提供してくださいました。式典プログラムでは、予定されていなかったツブライの名産品詰め合わせセット(コーヒー、手編みのマフラー。木彫りの飾り物)を大使館からのゲストの方々と私にまで、感謝状と一緒にいただき、山岳民族ならではの控えめですが心のこもった歓迎ぶりに感動しました。

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  ↑式典後は、町長室で、フォグワン・ベンゲット州知事などと一緒に歓談。
   ふかし芋とツブライ町にやってきた日本人が教えたというそば粉入り蒸しパンを
   地元産コーヒーと一緒にいただきました。
   
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   ↑握手する清水行使とパオアド町長。
    町長は昨年、長野県の野菜農家に有機農法の視察に行かれたそうで
    すっかり日本びいきです。

 翌日は、大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)担当の西川氏とともに、ベンゲット州ブギアス町レンガオアン(Lengaoan)・バランガイの野菜農家に方々への種の支給に同行しました。
「様子を見に行くだけですから、配布は始めていてくれていいですよ」
と伝えていたにもかかわらず、たくさんの農家の方たちが押すな押すなという状態でバランガイ・ホールで、待ち構えていてくれました。

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    ↑視察に足を伸ばしてくださったGGP担当の西川氏がご挨拶くださいました。

「私たちのバランガイは、できたばかりで力もなく、こういう支援を受けるのは初めてなんです」
と、バランガイ・キャプテンのレオナルド・マヤオ氏。どういう基準でこの事業の受益者が決定されたかなど、農家の方たちが納得のいくように丁ねいに説明がなされ、一人一人に確認しながら種が手渡されました。日本からのお客さんの前で英語で話すのなんて生まれて初めてであろうバランガイ役員のおじさんの頭をかきながらのシャイな挨拶と、種を受け取ったおばさんたちの握手を求める本当にうれしそうな笑顔が印象的でした。

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  ↑リストに従って確認しながら手渡し、受け取りのサインをもらいます

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乾季には水不足で野菜栽培ができないという畑も訪ね、ベンゲットの野菜農家が抱える悩みと、
「有機農法に自らが見本を見せながら転換して行きたい」
「バランガイの水源涵養のために植林もしたい」
というバランガイ・キャプテンの意気込みを直接伺うことができ、たいへん有意義な視察でした。

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    ↑左が村の状況を熱心に説明するバランガイ・キャプテンのマヤオ氏。
     右は当事業担当のブルーノです。     

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、すべての受益者の農民に直接、支援物資を配布するため、支援対象の19のバランガイ(ベンゲット州、カリンガ州タブック、イサベラ州、カガヤン州)を一つずつ訪問していきます。台風被害を受けた農家の方たちに、遠い日本の人々からの支援がきちんと届けられ、一日も早く通常の生活を取り戻すことができるように、サポートしていきます。

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   ↑皆さん、がんばって野菜を育ててくださいね!

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    ↑語学音痴の私は、いつまでたっても挨拶がとても苦手です…。
     今回もしぶしぶ…

(写真は台風被災地の写真以外は、日本大使館の西川昌史氏からご提供いただきました)
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by cordillera-green | 2011-02-01 12:30 | 緊急支援