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朝日新聞にコーディリエラ地方の記事掲載

 本当に珍しく、朝日新聞の国際面にコーディリエラ地方についての記事が掲載されました。
 記者の方が、カリンガまで足を伸ばすのはたいへん珍しいことだと思います。
 記事の内容にあるようなこんな側面もコーディリエラにはあるのです。
 同じコーディリエラ地方ですが、バギオにいると、まったく想像できない世界かもしれません。

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 コーディリエラ地方の反政府勢力について関心のある方は、ずいぶん前の本ですが、『コリアン世界の旅』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞と第19回講談社ノンフィクション賞をW受賞した野村進さんのデビュー作『フィリピン新人民軍従軍記―ナショナリズムとテロリズム』(1981)がおすすめです。
 私が大学時代にコーディリエラに行ったときには、晩声社というマイナーな出版社から出ていたこの本と、大崎正治先生の『フィリピン国ボントク村~村はくにである』の2冊が教科書でした。野村進さんの本は講談社から文庫本になって再販されています。
 バギオに滞在しているだけではうかがい知れないコーディリエラ地方の山岳部の姿。バギオに英語留学に来る方もぜひ読んでみてくださいね。時間の流れがゆっくりなので、まだ変わってないところはたくさんあって、参考になりますよ。

野村進「フィリピン新人民軍従軍記―ナショナリズムとテロリズム」講談社+α文庫/2003

大崎正治「フィリピン国ボントク村-村は「くに」である」農文協人間選書/1994発行
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by cordillera-green | 2011-06-30 20:03 | メディア報道

フィリピンの再生可能エネルギー

 遠くフィリピンから福島第一原発の状況と日本の動きに関心を寄せる毎日です。いったいフィリピンではエネルギーはどうなっているの?と思っていましたら、こんなわかりやすい記事が昨日の日経エコロジー・レポートに出ていました。

http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110613/106671/?ST=print

 原発が一機もない(一機作りかけがあるそうですが、毎度のごとく工事は完成せず稼動するまでいっていないという話です。今回の福島の事故で永久凍結は必至とか)というだけでほっとしますね。自然エネルギーでは、地熱が22%、バイオマス13%、水力5%だそう。地熱発電では世界第2位。エネルギー自給率は59.6%。日本の自給率はわずか4%というから、立派なもんです。いいところあるじゃん、フィリピン!
 今日も熱帯低気圧の影響で、雨風が強く、いつ「無計画停電」が来るかと覚悟しながら、電気があるうちに電気を必要とするパソコンでのお仕事を済ませてしまおうと、モーレツな勢いでパソコンに向かっていますが、そんなのぜんぜんかまいません。(停電になったらコーヒーの欠点豆の選別します!)
 フィリピンよ。このまま再生可能エネルギー分野での開発をすすめて、立派な100%エネルギー自給国をめざしてください!




 
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by cordillera-green | 2011-06-21 12:17 | 新エネルギー

Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー    〈名古屋編②最終回〉

5月20日(金)
・東海高等学校訪問
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 名古屋では有名な進学校の東海高校の久田先生のご尽力で、学校訪問と交響学部の学生さんたちとの交流プログラムが実現しました。
 東海高校は仏教校。まずは校長先生がお仏壇のあるお部屋で、学校の説明と仏教のお参りの仕方を教えてくださいました。キリスト教徒の子供たちはちょっとびっくりしたようですが、日本の仏教文化にこれまで触れる機会がまったくなかったので、とてもいい機会になりました。生かしていただいていることに感謝を表し祈りを捧げるのは同じです。
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 その後、急ぎ足で英語や古文の授業などを参観。学食で仏教式のお祈りをして昼食。その後、昭和6年に建設され今では国の登録文化財にもなっているという歴史的講堂で、交響楽団の生徒さんと交流プログラムを行ないました。
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 交響楽団の演奏はとても高校生のものとは思えない本格的な演奏。目前での演奏という贅沢なシチュエーションで、Aanakメンバーは感動です。その後はステージ側と客席側が交代して、「アリモランという名の果物の伝説」「お米の神様・ブルル」を上演しました。
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 「お米の神様ブルル」はバギオでの渡航直前のワークショップで新しく加えた演目で、今回がはじめての上演。ジェロができるだけ多くのメンバーに重要な役を演じてほしいと加えた演目でした。日本での最後の舞台、ベストを尽くした演技に東海高校の生徒も食い入るように見つめていました。
 
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 その後、学食でイタリア料理で懇親会。最初は遠慮がちだった東海高校の生徒さんでしたが、「今日が最後」と息あがるAanakメンバーの積極的なアプローチに徐々につられ始め、最後は「校長先生が飛んでこないかしら?」って心配してしまうくらいの大声を上げて一緒に記念撮影。Aanakメンバーのエネルギーが東海高校の生徒さんに伝染してしまったかのような楽しいひと時でした。
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↑この日は愛知県立大学からは加藤史朗先生が学生さん達と一緒に御参加くださいました

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 夜は、パスタはおやつでしかないAanakメンバーのために、二度目の夕食兼打ち上げパーティを、ホテルの隣の中華料理店で行ないました。そんな予定はなかったのですが、ちょっと最後にみんなに感想を聞いてみようかと思ったら、もっとも泣かないように見えたエイロンが言葉に詰まったのを端緒に、みんな感謝感謝の涙大会になってしまいました。みなが無事にここまでプログラムを終えたことでほっとしたこともあって、私も大泣き。いろいろ人が関わってくれて支えてくれてよい体験ができたということをちゃんと感じてくれているのが嬉しかったし、言葉の伝わらない日本で、周りの人々への感謝の気持ちを表そうと、どんなに疲れていても、気の進まない状況でも(そんな場があったかな?)、ベストを尽くしてすべての場に向かってくれたのがうれしかった。
 参加者の半数近くが中学(ハイスクール)を4月に卒業したばかりで、帰比後、新しい世界に旅立って行くことになりますが、今のフィリピンやコーディリエラの状況を考えれば、生き抜いていくのはなかなか厳しく、彼らの明るい未来を祈っての涙でもありました。
 バギオから20時間近くかかるアパヤオ州の山奥深いカラナサンから参加したミッチー、カリンガ州バルバランからのカートとレナード(こちらも2日がかり)、3つも同じ川を渡し舟で渡っていく必要があり雨季には陸の孤島と化すアブラ州ツボからのバレリーとレマーなどなど、気軽に集まるのがむずかしい面々で、もう二度と同じメンバーで全員が集うことはないかもしれないと思うと、ちょっと感傷的にもなりました。
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 名古屋には2009年にバギオに滞在しインターンをしていて今はCGNジャパンの事務局を担当してくれている松野下琴美がボランティアとして参加してくれ、
「コーディリエラの子供達のエネルギーがすごかったです。今の日本の子にはなかなかないですよ」
と言っていましたが、そういえば、3つの会場での公演を見てくれた人の多くが「泣きそうになった」と言ってくれたり、「元気をもらいました。ありがとう」という言葉をもらったことを思い出しました。

 帰国後いただいたステージを観に来てくれた方からのメールでは、
「高校生演劇のどこに感動したかと申しますと、一番に皆さんの真剣さ、一生懸命なところです。自分たちがやりたくてやっているというのが、表情、感情豊かでひしひしと伝わってきました。そして、完成度も高かった!たくさん練習したんだろうな。皆さん、それぞれに輝いていましたよ♪ 本当に感動しました。子どもたちが自分たちのルーツを知り、大切にして、それを表現、伝える機会に恵まれたということがとても貴重だなと思います」
というコメントもいただきました。

 Aanakの子供たちが、日本での経験で得たものはもちろんそれはそれは大きなものでしたが、もしかしたら、大震災後に心の揺れる日本の人たちに彼らが与えることができたものはそれ以上に大きかったかもしれないと思いました。
 彼らが伝えたメッセージというのはぜんぜんむずかしくなくて、たぶん、
「生きていくということは、自然の恵みと、すべてを与えてくれている神に感謝を示し、周りの人のさまざまな想いを受け止めながら、なにがあっても前を向いて一歩ずつ歩いていくということ」
といった単純なことだったような気がするのですが、それがあまりに社会が大きくなってしまって、また通信手段が発展したがゆえに血の通った思いが伝わりにくくなっている日本の社会で、なぜかとてもインパクトが強かったのかもしれません。
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 私は、日比の方たちがお互い感動をともにできるこういった場に居合わせることができたことを本当にラッキーだったと思いますし、この企画を支えてくれた日本の受入れ団体の方々、ボランティアで時間割いてサポートしてくれた友人たち、お客さんとして足を運び心からの拍手をくださったみなさまに心から感謝します。

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そして、なによりも、Aanak di Kabiliganのメンバーたちに
「ありがとう!」
よい旅立ちを!素敵な大人になってね。
またきっといつかどこかで会いましょう!

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CGNジャパン事務局の松野下琴美さんもCGNスタッフブログで名古屋での体験をアップしてくれています。

ツアーの写真はCGNのPICASAアルバムのギャラリーにもありますので、ご覧ください。
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832
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by cordillera-green | 2011-06-17 16:17 | 国際交流

コーディリエラ地方のコーヒーいよいよ日本で発売開始

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、2004年から植林事業にアグロフォレストリー(森林農法)によるアラビカ・コーヒーの栽培を、山岳地方の山の村で行なってきました。 
アグロフォレストリーとは、アグリカルチャー(農業)とフォレストリー(林業)を合体させた造語。さまざまな樹木を混ぜて植え、その合間に作物の栽培や家畜の飼育を行なうというものです。熱帯林を切り払って、単一の商品作物を大量生産するプランテーション型の農業では、森林破壊を引き起こすばかりでなく、病虫害が起きやすく、持続可能な農業が難しいことになります。もともと熱帯雨林が持っている生物多様性にならって、なるべく多彩な生物の生育を組み合わせるという考え方がアグロフォレストリーです。

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    ↑コーヒーの発芽

 森林破壊がすさまじいスピードで進むコーディリエラ地方では、森林再生と森林破壊を食い止めるための方策として、当地に栽培条件が適しているアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー栽培が農業省などによって10年ほど前から紹介され始めました。アラビカ・コーヒーは直射日光では育ちにくく、適度な日陰が必要とされています。その性質が、まさにアグロフォレストリーにうってつけで、森林保全と先住民族の暮らしの向上という二つの目的を一度に達成できる画期的な事業として開始されたのです。ベンゲット州国立大学(BSU)が積極的に技術指導を行い、現在までにたくさんのアラビカ・コーヒーの木がベンゲット州を中心とするコーディリエラ地方に植えられています。

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 ↑コーヒーを飲むカリンガ族のおばあちゃん photo by Ruel Bimuyag
 
 もともと、コーディリエラ地方の人々にはコーヒーを飲む習慣があります。低地ではルブスタ種。ベンゲット州のような高地ではリベリカ種(フィリピンではバラコと呼ばれています)というコーヒーが、裏庭に数本植えられ、家族で朝の一杯、農作業の合間の一杯を楽しむために栽培されてきました。だからコーヒー栽培は、先住民族の人々にとってはもともと馴染みの深いものだったのです。
 それを、換金作物として栽培しようというのがコーディリエラ地方で勧められているコーヒー・プロジェクトです。最も香りが高く、世界の市場の75%を占めているアラビカ種が標高700m以上の高地での栽培に適しているということで、主にアラビカ種のコーヒーの栽培がすすめられています。

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  ↑キブガンの生産者団体「Sagpat young Farmers Organization」のメンバー

 CGNでは、いままでたくさんのコミュニティで、アグロフォレストリー事業を森林再生事業に加えてきました。全く森林が失われてはげ山となっている地域ではカリエンドラなどの豆科の成長の早い木をシェードツリー(日影を作る木)としてまず植え、アラビカ・コーヒーをその間に植えることを基本としています。森林が残っている地域では、森林の中にアラビカ・コーヒーの木を植えるという方法も行なってきました。
 CGNでは、今までにベンゲット州、イフガオ州、マウンテン州でアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー事業を行なってきました。CGNが行なったいちばん最初のコーヒー栽培事業は、2004年のキブガン町のサグパット・バランガイ(村)でのものです。日本の環境団体・キープ協会(山梨県清里)と一緒に実施した大規模な森林再生事業の一部として、試験的に6000本のコーヒーの木を植えました。

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  ↑キブガンの山

 キブガン町はたいへん急な岩質の山々に囲まれた山間部の小さな貧しい村で、その傾斜地の木を切り払ってサヨテ(はやとうり)の棚を作り、多くの人がその収穫によって収入を得ていました。しかし、サヨテの実は重く傾斜地での農作業が過酷なうえ、供給過多により価格が低く(1キロ1ペソということもありました)、さらに単一作物栽培によって病気がはやっていました。サヨテに代わる収入源の農産物を、ということで、アラビカ・コーヒーの栽培を勧めることにしたわけです。
 かといって、サヨテの棚をすべて取り払って一気にコーヒーに植え替えるのでは、コーヒーが実をつけるまでの3-5年間、住民達の収入が失われてしまいます。そこでシェードツリーの代わりにサヨテのツル棚の日陰を利用しようと、サヨテとコーヒーを同時に育てることにしました。

  
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    ↑サヨテのツル棚の下で育つコーヒー

 さて、そのサヨテのツル棚の下で育ったコーヒーがいよいよ実をつけ、市場に登場です。CGNでは、「種からカップまで」を合言葉に、コーヒーによる収入がきちんと先住民族の栽培農家の生活の助けになるように、販売のお手伝いもすることにしました。日本のフェアトレードNGO「わかちあいプロジェクト」が、私達のプロジェクトへの協力を申し出てくれ、まだフェアトレード認証も取れていない“ヒヨッコ”コーヒーを、他のさまざまな国からのフェアトレード・コーヒーと同じように日本に輸入し販売してくれることになりました。今回はキブガン町のコーヒーに加え、ベンゲット州ツブライ町、アトック町のコーヒーも一緒に輸入してくださいました。

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 ↑昨年10月に台風被災地でWE21ジャパンで開始した事業でもコーヒーを植えていきます。まずはシェードツリーのカリエンドラを植樹。

 はじめての輸出でいろいろと手続きに手間取ったものの、先日、そのコーヒーが日本に無事到着。さっそく、わかちあいプロジェクトのホームページで販売が開始されました。
 コーヒーの名前は「KAPI TAKO」(カピ・タコ)。コーディリエラ地方の山岳民族のひとつ、カンカナイ族の言葉で「コーヒーを飲みましょう!」という意味です。バギオ市やベンゲット州、マウンテン州の村を一度でも訪れたことのある方は、きっと村の気のいいおばちゃんたちに

「KAPI TAKO!」(コーヒーを飲んで行きなよ!)

と声をかけられたことがあるのではないでしょうか?

「KAPI TAKO」コーヒーぜひ一度お試しください!
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わかちあいプロジェクトでの販売方法は2種類です。
〇焙煎したコーヒー(250g入り。粉と豆をお選びいただけます)800円
セット販売となります。合計3袋、6袋、12袋、24袋のいずれかお選びください。
詳細は、わかちあいプロジェクトのHPをご覧ください。
http://www.wakachiai.com/shop/coffee/index.html

〇生豆での販売 50kg入り麻袋 42,000円(送料込み)
地域の焙煎やさんでお気に入りに焙煎してもらい、オリジナルコーヒーとしてカフェやレストラン、あるいは独自のパッケージとして販売いただくことができます。
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KAPI TAKOコーヒーについての詳しい紹介は、わかちあいプロジェクトのHPで。
http://www.wakachiai.com/information/2011/2011_6_1.html

ご注文はこのページから。
http://www.wakachiai.com/shop/coffee/index.html

どうぞよろしくお願いいたします。
このブログでも、コーヒー情報をどんどん発信していきます!

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     ↑カダクラン村アシュレイさんの家のコーヒーの実
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by cordillera-green | 2011-06-17 10:52 | コーヒー

Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー     〈名古屋編①〉

5月18日(水)
・名古屋城訪問
・朝日新聞名古屋本社見学ツアー
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 到着後は空港から直接清里に向かったので、名古屋は彼らにははじめてみる日本の都市。まずは、名古屋の歴史と高いところから名古屋全体を眺めようと名古屋城を観光しました。
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 滞在する伏見のサンホテル名古屋ヴィア白川では、名古屋でのプログラムを一手に引き受けコーディネイトしてくれている朝日新聞の日丸さんが待ち構えてくれていました。さらに、ボランティアを買って出てくれた日比交流のコーディネイトや通訳をしている高山リサさんと元ICAN(フィピンで活動しているNGOです)の斉藤順子さんも到着。
 日丸さんのアイデアで朝日新聞名古屋本社の見学に。巨大な高層ビルにあるオフィスで、日本有数の新聞を編集する現場を見せていただきました。子供達からは熱心な質問が飛び交っていました。夕食は新聞社の社食で、リハーサルは会議室で。普通の日本人でもなかなかもてない機会です。
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5月19日(木)
・モリコロパークで愛知県立大学の学生と交流
・愛知県立大学 環境・文化共生フォーラム
「環境・災害と向き合う地域づくりを目指して」
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 朝、地下鉄とリニモを乗り継いで、モリコロパークへ。ここは2005年の愛知EXPOの会場だったところ。CGNもキープ協会と一緒に地球市民村に6月の1ヶ月間参加していました。もちろん今はパビリオンもすべて姿を消し、広大な公園に姿を変えています。
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   ↑日丸さんがリニモの説明。リサさんが通訳。その間、反町は団体チケット購入です。

 愛知県立大学は、このモリコロパークのすぐ近くにあります。名古屋でのプログラムは愛知県立大学が主催してくれたものです。外国語学部の亀井伸孝先生が学生さんを伴って待っていてくれました。愛・地球博記念館を訪ねたあと、グループ別に分かれて児童総合センターで体験プログラムに参加。
 Aanakの男子メンバーは、案内をしてくれた愛知県大の女子大生たちがあんまりきれいなものだから、体験プログラムよりそっちのほうが関心があったとかなかったとか…
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「愛知県立大学 環境・文化共生フォーラム」の会場・名古屋市芸術総合センターは素晴らしい会場でした。誰よりも喜び興奮していたのは、演出担当のジェロ君。「オーマイゴッド!」を連発。「マニラでもこんな素晴らしい会場でやったことがないのに。日本で機会に恵まれるなんて!オー!マイゴ~~~~~ッド」。
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   ↑ジェロ君。素晴らしいステージで、本日の公演について想いをめぐらす?

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   ↑吉田智久さんも、再度滋賀から駆けつけてくれました。照明はばっちりです。
 
 フォーラムの一部は「環境・災害と向かい地域づくりを目指して」と題したトークセッション。イフガオ州のハパオでフィールド調査をしていらした京都大学東南アジア研究所所長の清水展先生が、イフガオ州の文化の紹介などのプレゼンテーションをなさいました。私も、今回の訪日のいきさつを説明、コーディリエラでの活動の中での災害との関わり方も紹介しました。名古屋ベースでの東日本の大震災の救援活動を行なう二つのグループの活動報告もありました。
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↑左からコーディネイトの亀井伸孝先生(愛知県大)、反町、清水展先生(京大)、関口威人氏(NPO法人レスキューストックヤード)、久田光政先生(東海高校)

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第2部では、Aanakの公演。演目は「マキキラン山の金の弓」と「山の神様から贈られた草の芽・パコ」。いまだ経験したことのない大きなステージでしたが、子供達は臆することなく、ステージを目いっぱい使って演技を楽しんでくれました。ステージが大きいがゆえに、ステージ上でようやくちゃんとスポットライトもあててもらえたエドガーの即興演奏も素晴らしかった。
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 残念ながらお客さんはあまり入りませんでしたが、開会の挨拶をいただいた愛知県立大学の佐々木学長から「県立大学内で開催してぜひ学生達にみてもらいたかった」というお言葉をいただきました。

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by cordillera-green | 2011-06-17 10:49 | 国際交流

Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー    〈北杜市編③〉

5月16日(月
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 バスをチャーターして少し足を伸ばしました。富士浅間神社で日本山岳信仰について学び、河口湖では遊覧船からでっかい富士山を眺めて日本の雄大なる自然を体感。立ち寄ったスーパーで自分で選んで買ったお弁当では、寿司に挑戦した子供もいました。
「うわさどおり本当にナマだ・・・」
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(上の3点 Photo by 直井保彦)

 その後、長野県佐久市佐久穂の横森正樹さんを訪問。木酢(モクサク)液と炭を使った農業の現場を訪問。環境保全に配慮した農業のあり方を学びました。子供達より大人のスタッフのほうが横森さんの農場にあるモクサク用の石窯などの説明に興味津々。
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この日と翌日の清里小学校は、キープ協会の吉田裕史さんがアテンドしてくれました。今回のAanakのフィリピンでの環境教育事業に最初から担当として関わっていただいてきた吉田さんは、今回も配布資料のコピー、洗濯の手配、忘れ物探し、ビールの差し入れ(大人スタッフにだけですよ)など、全行程で縁の下で支えていただきました。
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5月17日(火)
・清里小学校でワークショップ
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 校長室訪問のあと体育館で5、6年生にカリンガ民族の竹製打楽器バリンビンの演奏と民族ダンスのワークショップを行いました。限られた時間でしたが、ジェロ君のファシリテイトは見事で、清里小学校の子供達も積極的にダンスにも参加してくれて、とても楽しんでくれたようです。Aanakの子供たちは、日本の学校の素晴らしい設備にため息。
「これが、公立なの?」
 ビルマの日本人学校にいらしたという岡田校長先生は国際交流に深い理解をお持ちで、フィリピンの子供達を本当にあたたかく迎えてくださいました。やはり子供たちは子供たち同士でいるときがいちばん輝いているな、と実感。
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 ハリスホールでは、突然あられが降ってきて大騒ぎ。さすがに5月なので雪体験は無理だったけど、神様がみんなにくれたあられのプレゼント。豊かな自然の力のバリエーション。

5月18日(水)
 ハリスホールでお世話になったキープ協会の方々に別れを告げてバスで名古屋へ。日本人スタッフが指示したわけではないのに(忙しくってそこまで気が回らなくてすいません)、子供たちは、お世話になった桶本さん、マコさん、吉田さん、小野さんに手紙を書き、スタッフは小さなギフトをフィリピンから用意してくれていました。子供たちはOde to Mother Earthをお礼に歌い、ハグしあって別れを惜しんだのち、名古屋へと向かいました。
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    ↑小野さん、マコさん、どうもありがとう!
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by cordillera-green | 2011-06-14 12:30 | 国際交流

Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー    〈北杜市編②〉

5月13日(金)
・須金町須金学校で会場セット・アップとリハーサル
・夜はもち米を使ったお菓子作り。

セットアップには、滋賀からお忙しい中、舞台演出家の吉田智久さんが合流してくれました。昨年の5月のレパントでの環境演劇ワークショップではファシリテイターでしたが、今回は裏方に徹して、照明を担当してくださいました。北杜市での公演だけでなく、名古屋での2回の公演にも駆けつけてくれ,、本当に心強かった。JUNさんといい、吉田さんといい、こういうプロの方の力強い支えがあってこそ、今回のプログラムの成功があったことを忘れてはいけません
夜のお菓子作りは、翌日のイベントでの販売のため。みんなのお土産を買うためのお小遣いを稼ぐため、参加者全員で協力しあって、ブースで手工芸品やもち米のお菓子を販売する計画。持ち寄って日本まで持ってきたもち米が粉に挽いていなかったので、リリーが杵と臼で搗くところから・・・ギナタアンとチャイコットを作りました。
男子は共同浴場体験。付き添い&一応監視役だったはずJunさんによると、男風呂は興奮の大騒動が繰り広げられたそうです~~(他のお客さんはいませんでしたのでお許しを・・)
週末を利用して、立教大学ボランティアセンターの中村みどりさんが助っ人として、この日の夜から日曜の午後まで参加してくれました。
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  ↑ボランティアで参加してくれた中村みどりさんとCGNスタッフ、リリーとカルラ

5月14日(土)
・エコ・アート・ビレッジ@津金オープニング
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 ↑カフェくじらぐものヒメもコーディリエラ流脱穀に挑戦!

〈古民家なかや会場〉        
・須金町のおばちゃんたちによるおにぎり作りワークショップに参加
・おいしいをはじめよう実行委員会の方たちと日本のもちつき体験
・カリンガ族の竹楽器作りワークショップ
・コーディリエラ地方の杵と臼での脱穀紹介
・バギオのゴミ・アーティスト、ロメロ・ピダソ君が提供してくれた東日本大震災犠牲者のためのアート作品の展示
・山岳民族の手工芸品ともち米のお菓子の紹介と販売

〈津金学校・大正館〉
・コーディリエラ地方の自然と文化の紹介(カルラ・ロシート)
・Jun Amanto&Kuriによる即興パフォーマンス
・Anak di Kabiligan演劇公演
「山の神様が贈ってくれた草の芽・パコ」
「アリモランという名のフルーツの伝説」
「マキルキラン山の金の弓」
・直井保彦写真展「棚田から見えるもの」
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この日は、朝から晩までフル・スケジュール。午前中のなかやは風が強くてたいへんでした。津金のおばちゃんにジェスチャーでおにぎりの作り方を教わり、それをお昼にいただきました。おいしいをはじめよう実行委員会のケンちゃん&ユウ子さんのおいしいトン汁、それから鹿肉のバーベキューも。日本では鹿が多すぎて困っている話を聞いて、野生の鹿が姿を消すつつあるコーディリエラの状況と比べて意外に思ったことでしょう。鹿の姿は宿泊しているキープ協会でもみな見かけたようです。ふくろうも。ビルに囲まれた先進国・日本のイメージは、キープ協会滞在中に見事に覆されてしまったみたいです。
夜の公演は集客を心配していましたが、超満員の盛況ぶりでした。子供たちの精一杯の演技に感動の涙を流すお客さんの姿も多く見られました。
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↑日本で最初の公演を拍手喝さいの中で終えてスタッフも満足です。

お客さんのひとり、渡辺さんのブログの記事
http://www.bloglovin.com/m/2575098/224895257/fb

八ヶ岳ジャーナルの記事
http://www.webtoday.jp/2011/05/post_1314.html#more


5月15日(日
エコアートビレッジ@明野(キャンピカ明野)
・カリンガ族の竹楽器作りワークショップ
・山岳民族の手工芸品ともち米のお菓子の紹介と販売
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前日がめいっぱいのスケジュールだったので、この日は会場の素晴らしい森の中にあるキャンピカ明野で思い思いの1日を過ごしました。エコロジカルなお店がたくさん出店していたほか、ピエロの大道芸、コマ作りなどの体験ブース、AMANA、宇々地、Trinity Rootsのコンサートなどを楽しみました。この日は子供達にお小遣いを渡し、会場の出店ブースで食べ物やお土産に自由に使っていいことにしました。天然イワナの串焼きや手作りベーコン、沖縄そば、石焼ピザ屋台などでおいしいエコロジカルな珍味(彼らにとって)体験したようです。カフェくじらぐもから鹿肉やサラダの差し入れも。Aanakのブースの隣は自転車発電やクンタンでの料理する窯などを紹介していた渡辺さんのブース。小さな規模の自給エネルギーについても学びました。
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日が暮れてからは、大村和生さんの火起こしの儀式の後に、倭&結のファイアーダンスを驚きのまなざしで見つめ、子供達は「寒い」「寒い」といいながらもふんどし姿&民族衣装で、バリンビンを演奏しながらイベントに参加したすべての人たちと輪になってコミュニティ・ダンスを踊りました。Jun さんもふんどし姿で子供たちに混じって参加。
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この日と翌日の2日間は、2009年1月のエコサミットに続き、昨年12月のハパオ村での慰霊のアートプロジェクトに参加してくれた写真家の直井保彦君も家族と一緒に参加してくれました。素敵な写真もとってくれ、日本での最終日には全員分をプリントして名古屋の滞在先のホテルに送ってくれました。なによりのギフトです。
直井家の朝子、翠(みどり)、翔(かける)の3人の小さな子供たちは、みんなのアイドル。山岳民族の子供達は本当に小さな子供をあやすのが上手。2日間だけだど、一行に赤ちゃんや小さな子供が加わってなんかコミュニティが完成したような、家族が完全なものになったような、、そんな気がしました。直井家の子供達も、赤ちゃんも含めてとっても楽しそうでした。
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    ↑翔くんももうきっとフィリピンのことが大好きだね
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by cordillera-green | 2011-06-11 23:19 | 国際交流

Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー    〈北杜市編①〉

 14歳から19歳の先住民族の若者達による環境教育グループを伴っての日比交流プログラムを無事終え、その後、私だけ少し滞在を延長し、フィリピンに戻ってきました。当初、4月に予定していたプログラムでしたが、東日本大震災の影響で、一時は子供たちの安全を考えてキャンセルも考えました。が、「エイヤッ」と、1ケ月延期して実施て本当によかった。たくさんの出会いに恵まれ、楽しい楽しい12日間でした。
準備段階で学校や過疎の山間部の村での交流事業を計画してくれていた中越安全防災推進機構(長岡市)のチーム中越の方々から、東日本大震災の避難民の受入れなどで多忙を極めているため、今回のAanak di Kabiliganグループの受入れは難しいとのご連絡を受け、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の長年のパートナー、キープ協会のある山梨県北杜市、名古屋市の2ヶ所の訪問となりました。
 
ツアーの折り返し地点あたりで、同行したCGNスタッフのカルラが「もう5年も日本にいるみたいだ」と言っていて笑ったのですが、受け入れてくれた皆さんのコーディネイトにより実に盛りだくさんの充実したプログラムとなりました。何回かに分けて、日本での日々を紹介します。

5月10日(火)
・早朝バギオを発って午後の便で中部国際空港着。
・空港から迎えのバスで清里へ。

バギオでの事前ワークショップからJun Amanto氏がボランティアで参加してくれて本当に助かりました。振り返ってみても、私一人で24名(Aanak の子供たち16名、CGNの大人スタッフ5名、我が家の子供3人)の引率は無理だったと思っています。きっとパンクしていました。Junさん、今回はツアコンから、ブース・テントの設営、アート作品のインスタレーション、心強いAanakメンバー達のお兄さん役、そして何より公演の日本語ナレーションで、陰に日向に大活躍してくれました。
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↑中部国際空港のJUNとAanakのメンバー

空港型清里への途中、サービスエリアで休憩&夕食。ずらりと並ぶ自動販売機と自動ドアが最初のカルチャーショック。トリ南蛮丼はなんとも奇妙な味だったようです。
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 ↑おいしいかい?日本の味。

キープ協会では、ユースキャンプ場に滞在。3つのキャビンに「女子」「男子」「スタッフ」と分かれて宿泊。はじめての畳と布団と暖房機。ウオシュレットの存在は彼らには理解不能。
8日間の滞在中の食事,ミーティング&リハーサルはハリス・ホールで。キープ協会の桶本さん、浦壁マコさんの心のこもった料理には本当に感謝。みんなの元気の源でした。子供達にはキッチンでの料理のお手伝い&片付け当番もいい経験で、思いっきり楽しんでいました。
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  ↑ハリスホールでの朝食。ミルクってこんなにおいしいんだ~~とキープ牛乳に感動!

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  ↑キッチン当番はカールとエレイン

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  ↑ナタリン、布団と記念撮影

5月11日(水)
・キープ協会のヤマネ・ミュージアム、自然ふれあいセンターなどの施設訪問。
・自然の中で環境教育ワークショップ
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  ↑自然ふれあいセンターでのジェリカ

キープ協会での2日間のプログラムは、3月のはじめにバギオに来て、Aanakの子供達やマダイモンの高校生を対象に環境教育ワークショップをファシリテイトしてくれた環境教育事業部の小野明子さんが担当してくれました。反町が打ち合わせやイベントの下準備などなどで忙殺されていて参加できなかったため、CGN側はボランティア・スタッフの山下彩香ちゃんが通訳を担当してくれました。助かりました~~。
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 ↑小野明子さんファシリテイトによる自然観察ツアー。キープ協会の素晴らしい自然を満喫。
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     ↑フロレンティーノと山下彩香さん

5月12日(木)
・自然の中を散策して取ってきた小枝でおはし作りワークショップ。
・キープ協会内牧場で酪農体験。
・おいしいをはじめよう実行委員会やキープ協会のスタッフの方々と交流会

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   ↑牧場では乳搾りも体験
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 夜、ハリスホールに集まってくれた、エコアートビレッジ@津金で、Aanakグループの催しの主催をしてくれている「おいしいをはじめよう実行委員会」の方たちは、それぞれみんな手作りのお菓子を持ち寄ってくれました。子供たちにとってはキープ協会の方たち以外とのはじめての交流の場。子供たちはアブラ州の民謡「インサーライ」を披露。Kuriとエドガーも練習を兼ねて棚田の唄を歌い、津金でのプログラムに向けてウォーミングアップ充分です。

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↑Kuriのみほちゃん、おいしいをはじめよう実行委員会のケンちゃんと

  
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by cordillera-green | 2011-06-10 18:09 | 国際交流