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先住民族会議KAPWA3バギオで開催

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フィリピン各地の先住民族と、先住民族を研究する世界中の学者、そしてそのほかの地域からの先住民特別ゲストを招いて行われるKAPWA先住民族会議が来週6月26-7月1日までバギオ市にて開催されます。
 会場はバギオ博物館、フィリピン大学バギオ校Juan Luna Hall、セッションロードのLa Azoteaビル5階のアートスペースVOCASなど。KAPWA開催に関連したアート展覧会やイベントもベンカブ美術館、ギャラリー&レストランKatipunan、Mt.Cloud Book Shopで開催。

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詳細は以下のHPで。
http://www.kapwahan.wix.com/kapwahan#!home/mainPage

日本からはアイヌ民族のリーダー萱野志朗氏が特別ゲストとして27日VOCASでのプログラムでスピーチを行うほか、大阪のアイヌの方々のグループ、ミナミナの会がパフォーマンスとワークショップを行います。また、世界の先住民族の身体表現方法を研究し、独自のダンス「Kabuku-mai」を生み出したコンテンポラリーダンサーのJun Amantoが先住民族の若者たちを対象にワークショップを開催。
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CGNからは、先月サガダで行った環境教育ワークショップで日本からいらしてくださった花崎攝さんのファシリテイトで制作された演劇作品「ABOT」を公演予定(28日6PM VOCAS)です。
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↑サガダでのパフォーマンス。14人のコーディリエラ各地からの若者によるAanak di Kabiliganです


フィリピン政府は、先住民族の伝統を継承するための教育プログラムを実施中でNCCA(National Commission of Culture and Arts)が推し進めるSchool of Living Tradition(SLT)という伝統文化の学校の指導者と生徒たちが全国25民族約150人ほど集うそうな。伝説のネイティブ・アメリカンのリーダー、デニス・バンクス氏もゲスト参加。すごい。楽しみです。

フィリピン大学バギオ校でのセミナーシリーズは一般公開なので、フィリピンの先住民族に関心のある方はぜひ参加を!
参加費は1日一般P100,学生P80(連日参加の場合は割引があります。HPでご確認ください)

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by cordillera-green | 2012-06-22 13:46 | 山岳民族の暮らし

WE21こうほくの10周年記念フォーラム開催

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 コロス集落で行っている災害に強いコミュニティを作ろうという「コーヒーの森づくり事業」。ただ今開始から1年半の折り返し地点ですが、コミュニティでの関心も高まり、受益者の非常に積極的に参加してくれていて好調な進行具合です。バギオから1時間余とCGNのフィールドでの事業の中では圧倒的にアクセスがよく、WE21主催のスタディツアー参加の方たちの来訪をはじめ、 CGNインターンやボランティアの方も活動に参加してくれていて、日比の国際交流という面でもお役に立っている事業です。

 そんな流れを受けて、WE21こうほく店の開店10周年記念に開催するフォーラムで、ぜひコロスでのコーヒー事業について紹介してほしいとありがたいお誘いを受けました。事業のコーディネイトを担当しているリリーがおめでたで臨月のため、アグロフォレストリーと持続可能な農業の技術指導担当のレナートが、事業地側でコーディネイトをしているしっかり者のフェリーさんと一緒に参加します。

 海外は初めてのフェリーさん。いきなり行った日本で日本の人を対象にパワーポイントを使ってプレゼンテーションなんてできるかしら??と、事前練習を繰り返していますが、プレゼン資料作りを手伝ったレナート曰く
「めちゃくちゃ落ち着いていて、しっかり自分の意見を言えて、僕より上手かもです」
とのこと。コミュニティ代表として、自分たちの村の暮らしをこのフォーラムを通じて日本の人にわかってもらいたい、自分たちが心を込めて栽培したコーヒーをぜひ日本の方々に飲んでいただき、村の暮らしの向上と森林の保全を同時に実現したいとフェリーさんの思いは真摯です。

 直前の告知になってしまいましたが、ぜひぜひ、フォーラムにご参加ください。
 レーナトとフェリーさんの報告発表の他にもドラムアンサンブルの演奏、NPO法人日本―イラク医療支援ネットワークJIM-NETの佐藤真紀氏の講演など充実のプログラムです。

WE21ジャパンこうほく10周年記念フォーラム&ドラムアンサンブル
「つながるーこうほく・被災地・アジア・世界」


日時:2012年6月20日 1時30分―4時
会場:港北公会堂ホール(東横線大倉山駅より徒歩7分)

お問合せは
・WEショップこうほく大倉山店 横浜市港北区大豆戸町60-1 tel 045-547-6241
・WEショップこうほく日吉店  横市港北区日吉2-12-7   tel 045-563-1808


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by cordillera-green | 2012-06-18 13:40 | 国際交流

Theater without the expensive velvet curtains

サガダでの平和構築と環境のためのワークショップを見に来てくれた若きライターのロッキー君がBaguio Chroniclesという新聞に書いてくれた記事です。

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Theater without the expensive velvet curtains

By Rocky Cajigan, Ubbog Cordillera Young Writers


A few seats away, an old lady could no longer hold out and blurted in Kankanaey something like “That’s terrible to say!” A line of actors were shouting in unison against the audience, mostly parents. The adolescent actors were asking if the world, treeless, raped by huge mines, intoxicated with corporate henchmen who prefer to distort the solemnity of women and children, and put into an uneducated worldview the auspices of a world grandmother. The youth were asking if this awful worldly mirror is what remains to be inherited. There seems to be none at all. A void.
Cordillera Green Network’s “Aanak di Kabiligan”, a theatrical production that is one of many results of a series of eco-theater program – running along the communities of the Cordillera for a few years now, was staged at St. Mary’s School of Sagada last May 31, 2012. It was the kind of play that did not use a lot of props and sets, because it did not need them. A production of less than a week of workshops and writing the scenes almost spontaneously, it was intended to shake and attempted to answer the bubbling ecological questions. Not clichéd by an almost sick-of-it and what-should-you-do style of storytelling, it showed themes like greedy extractive industries hammering indigenous peoples’ rights to self-determined ways of life, it made the questions essential once again.
The old lady strikes back a second time amidst an audience that had begun to mutter noisily. “That’s terrible to say!” Her cries were left unheard by the crowd that seemed to have muffled themselves in the doubt of a mother to breastfeed her one-year-old or not. Some were hurt by the obscene reality that the kids were crying. They sit and watch and applaud as the stage lights fade and the story moves into another scene: the soliloquies of a young couple caught in a cultural revolution pitted in the corporate mining industry jargon of killing the local community and raping them after the gold has landed on Madame Coquette’s jewelry box. Some teenager audiences heckle their classmates on stage but the bigger audience keeps silent and envelop themselves in the desperate mood of the melodrama on stage. Many hide their tears.
Directed by Angelo Aurelio and Setsu Hanasaki and music by Edgar and Kenneth Banasan, the play was purely collaborative in style. The pair of directors, working for the first time, facilitated several days of workshop that involved allowing the 30 teenagers to develop the story in their own respective languages. They staged for the local audience on the last day. In the end, it spilled into a series of scenes of how corporate middlemen schemed their way into the mineral-rich mountain communities. The local story of Sagada’s Kiwkiw was also added. It was not for the academic, snotty, gala-dressed audience but for the community where it belonged, where theater lives vigorously. Theater began without the expensive velvet curtains.
People huddled inside the hall space to watch a play concocted from teenage dreams by a cast of teens who had come from homes scattered across the Cordilleran Range. They had gathered with dreams of performing, travel, of dream itself, that someday, when the mirror fails to shatter at its own violence, the world would reveal itself as something to hope for like a huge happy smiley face.
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by cordillera-green | 2012-06-10 15:13 | メディア報道

先住民子どもたちのための平和構築と環境保全のための演劇ワークショップ in サガダ

 フィリピンの夏休みの終盤2012年5月末、マウンテン州サガダのセントメリー・ハイスクールを会場にコーディリエラ山岳地方の6つの州からの14名と開催地のサガダのセント・メリー・ハイスクールと国立ハイスクールから22名が参加して6泊7日の合宿スタイルで「ルソン島北部先住民族の子どもたちを対象とした平和構築と環境保全のための演劇ワークショップ」(大竹財団/キープ協会助成)を開催しました。
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   ↑サガダのシンボル・セント・メリー教会。
    日本からの移民の大工さんによって約100年以上前(1904年)に建てられた伝統ある教会です。

 ファシリテイターには、日本からインドネシア・アチェの紛争地域での演劇ワークショップなどの経験のある花崎攝氏、先住民族独特の身体表現方法を研究し、その平和的価値を伝えるワークショップを世界各地で行っているJun Amanto(西尾純)氏。フィリピン国内からはバギオ市を拠点にコミュニティ・シアターの指導を行う若き舞台演出家アンジェロ・アウレリオ氏(Rey Angelo Aurelio)氏、フィリピン大学で民族音楽の教鞭をとるアルヴィン・ヴィラロン(Arvin Villalon)氏、カリンガ族の伝統音楽継承者エドガー・バナサン(Edgar Banasan)氏とケネット・バナサン(Kenneth Banasan)氏が参加し、たいへん内容の濃いワークショップとなりました。
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  ↑Jun Amanto氏のワークショップ

 全日程6日間の前半3日間は参加者全員に対するワークショップを行い、4日目以降は、各州からの参加者組とサガダのハイスクールの生徒組の2グループに分かれて、演劇作品の創作を目的としたプログラムを開始。各州からの混成チームであるグループを花崎攝氏が担当し、様々な民族間の協調やコラボレーションを外国人という立場を有効に利用してさすがの”プロの技!”で見事なファシリテイトをしてくれました。
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   ↑ファシリテイターの花崎氏とジェロ

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 ワークショップでは参加者から出されたさまざまなテーマの中から参加者自身が選んでストーリーの構成をし、皆で話し合って肉付けをしていき、最終的に「Abot」というコーディリエラ山岳地方の架空の村の変遷を描いたストーリーとなりました。それぞれ自分の民族に伝わる歌、朗誦(チャント)、踊りを教えあい、作品の中に組み込んでいき民族色も前面にで、参加者の先住民族としてのアイデンティティが強調されています。また、。もっとも自分の感情を表しやすい言葉ということで、お芝居の中で使われる言葉も、様々な民族語が飛び交い、多様な民族性とその協調をそのまま体現したようなお芝居が出来上がりました。
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 サガダのハイスクールの生徒たちによるグループは、先住民族文化に詳しいバギオ市拠点のアンジェロ・アウレリオ氏が担当。サガダに伝わる岩に関する民話「Kiwkiw」をベースに、伝統文化と環境の大切さを訴える内容のお芝居を創作しました。
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また、限られたワークショップの時間の中でしたが、二人組で選んだ環境問題に関するテーマについてセリフを応酬する「サークル・オブ・コンフリクト」という即興寸劇も試みました。3-5分という短い時間ですが、ユーモアを交えた即興劇はとてもアマチュアの高校生や大学生の演ずるものとは思えないもので、ワークショップ最終日の発表会では大きな観客の笑いを誘っていました。
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  6日間のワークショップの間、花崎攝氏のワークショップのアシスタントと通訳を務めた在サガダのガワニ・ドモゴ(Gawani Domogo)氏のコーディネイトと解説により、博物館、ハンギング・コフィン(洞窟内にお棺をつるす埋葬法)、地底川のある洞窟、陶房など、サガダの自然と特異な風習・文化を学ぶための講習と散策ツアーも盛り込まれ、参加者は自らの民族とは違った伝統文化を学ぶ貴重な機会を得ました。
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  ↑最終日に尋ねたサガダ陶房

 このワークショップで創作された「Abot]は、6月25日-7月1日にバギオで開催された先住民族国際会議Kapwa-3に招待され上演されました。その模様はこちら

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    ↑1週間寝食を共にしてすごく仲良くなりました。
     ポジティブ・パワー全開! 素晴らしいワークショップでした。


サガダでのワークショップの様子は、CGNのWEBアルバムにも多数アップされています。
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832/SetsuHanasakiSWorkshop

https://picasaweb.google.com/101439197484450138832/JunAmantoSBonePowerWorkshopKizel
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832/ArvinVillalonSWorkshopKizelCotiwAn
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832/AanakDiKabiliganSagadaShow


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 ↑反町も参加させてもらいました。

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 ↑サガダの精霊たちを揺るがすJun Amanto氏のパフォーマンスも行われました。


(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-06-10 12:28 | 環境教育