Cordillera Green Network ブログ

cordillera.exblog.jp
ブログトップ

聞き書きをベースとした演劇ワークショップ参加者③ ≪その他≫

CLARIBELB. HABILING (45)

フンドアン国立高校(フンドゥアン町ハパオ)

Hungduan National High School /Hapao


b0128901_23011390.jpg

自己紹介

私は公立の高等学校の先生として約16年間働いています。

幼少期の頃から、イフガオの様々な文化や伝統、慣例をならうために、家族やコミュニティの中でその場に立ち会ってきました。このような経験と身に付けた先住知識が私を理解と感謝の念、独特で美しい価値観、心構えとコミュニティが持つ技の会得へと導いてくれました。

 しかしながら、私が得たこれらの先住の知識と技の多くを私は子供たちに伝えられていないことに気がつきました。私は近い将来、子供たちにこのような慣例が軽視され完全に忘れられることを恐れています。

農業との関わり

イフガオの農民は土地の準備から、草や害虫の処理と維持管理、土壌の肥沃管理、水の管理、収穫とその記録といった様々な農業慣例において幅広い知識を持っています。彼らは最高の収穫を達成させるために従ってきた専門的な方法を持っていました。

 これらの慣例は正式に学校では学びませんが、次の世代へと口頭で伝えられてきました。それは大人の男女のみならず、全ての年代において行われてきました。

 彼らの農産物の例として挙げられるのが、米、芋(camote)、野菜、魚、家畜といったものたちです。

コミュニティの問題

 最近は多くの若い人たちは、より現代習慣や科学技術慣れ親しむことでコミュニティの中で学識のある人となることを求めており、文化に対する意識はなくなり、作業習慣とそれに関する技を得られなくなっている。この場合それは、次世代には先住の知識と技が消え去ってしまうかもしれないという警告を意味している。

期待すること

 私がこのプロジェクトに期待することは、先住の知識や技、習慣を先生たちの学校のレッスンにおいていかに結びつけ教え込むかを指導してもらうことと、演劇芸術を生徒たちに知識を伝えるための多くの策略の中の一つとして利用させることを期待しています。

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. I enjoyed the monologue part.

モノローグの部分が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: The production is realistic for it isresearched based.

聞き書きをベースにしているので、演劇の内容がとても現実的でした。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: Its hard for me tosacrifice my time just to attend this workshop.

このワークショップに参加する時間を取るのがとても難しかったです。

Q5: What could be your challenges if you try thiskind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Time, Finance.

時間とお金の確保

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Creative art workshop / Costume make up/ Silhouette

クリエイティブなワークショップ、衣装づくり、 影絵

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: There should be follow up asustainability at their project.

持続的にフォローアップが必要なプロジェクトだと思う。

***

ANNABELG. GUINDAYAN (27)

アサンプション・アカデミー(マヨヤオ町)

Assumption Academy /Mayoyao


b0128901_23023350.jpg


自己紹介

私はマヨヤオ町のアサンプション・アカデミーで数学を教えています。

農業との関わり

農作業についていうと、両親が農家である家庭で育ったけれども、多くの知識は持っていません。また私の母は、もし私が田んぼに行ったら頭が鈍くなるという観念を持っていたため、いつも私に勉強に専念するように言っていました。週末もまた、両親と田んぼに行く代わりに私は弟や妹たちの面倒を見ていました。

コミュニティの問題

・化学合成の肥料や殺虫剤の過剰な使用

“Fungru“

・不作法なゴミの分別

期待すること

このトレーニングを経て、農業の楽しさをより感謝できるようになること

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: I have experienced theater workshopduring my high school and college days.

高校と大学時代に行ったことがあります。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: I enjoyed much. I enjoyed all of theparlor games, clay making, tableau and the almost all of the activities that wehave done for the duration of the workshop.

シアターゲーム、claymaking、タブローなど、ワークショップ期間中に行った全ての行程が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Interesting and challenging.

興味深く、挑戦の場でした。

ワークショップで難しかったことはありますか?

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: Character making for me in a hard talk.

キャラクターをつくりあげるのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: No answer

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, I would love too.

もちろん参加したいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer.

***

MARYJANE D. DULNUAN (48)

キアンガン国立高校アネックス

Kiangan National High School -Annex/Kiangan


b0128901_23033755.jpg

自己紹介

私は現在イフガオ州キアンガンにあるキアンガン国立高校のエクステンションであるムンガヤンMungayang校で教師をしています。2005年から2016年まではイフガオ州アギナルドAguinaldoにあるアギナルド国立高校で教えていました。2016年の6月から今に至るまでキキアンガン国立高エクステンションでの任務についており、数学とそのほか、道徳?(Education appreciation/ Edukasyong pagpapahalaga)や体育といった教科を教えています。

農業との関わり

 私は大規模でシンプルな農業に携わっています。私たちの家庭は12人兄弟で、両親共に農家ですが、私たちの土地ではなく借地で行っています。

 私が小学生から高校生の頃、私たちはいつも焼畑へ行き両親の草刈りを手伝っていました。私たちの両親は生き延びるために畑作業を教えてくれましたが、教育を優先すべきものとしていました。

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: None.

ありません。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, all parts especially the tableau.

全て楽しかったですが、特にタブローがよかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I feel happy, because through thiseducational theater, I came to know the meaning of Dumupag and it is significance.

教育演劇を通してDumupagの意味を知れてとても満足しています。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: Lack of basic knowledge in theater.

基本的な演劇の知識が足りず難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Finance and moral support from thecollogue and community.

課題はお金と同僚や周りからのサポートが足りないことです。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, basic knowledge on theater.

演劇の基本的な知識を知れるワークショップをしてほしい。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: Venue may near the each other.

会場を参加者の近くにしてほしい。

***


LYNETTE D. LIWAYAN (29)

イフガオ・アカデミー(キアンガン町)

IFUGAO Academy/Kiangan


b0128901_23114562.jpg
b0128901_00433096.jpg

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. (I enjoyed most ) the part of theworkshop that I enjoyed the most are the games.

シアターゲームがいちばん楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Interview based theater for me is atedious thing to do. Though on the other hand it is also good because data /information that will be / are big portrayed are more accurate and morerealistic.

私にとって聞き書きベースの演劇は退屈でした。しかし、インタビューの情報によって、より現実的により正確な描写を表現できるのはいいことだと思いました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: I had difficulties in leading my groupbecause not all of us are participative and cooperative at first.

最初は、全員が協力的だったわけではないのでこのグループを引っ張るのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: If I would try this workshop in myschool, I think it will have difficulty in finding participants who are very willingto form and exert extra time.

学校でこのワークショップをするとなると、時間を割いて自発的に参加してくれる生徒を見つけるのが難しいです。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, I will attend if there could beanother workshop given that the workshop is focused on the theatrical skills.

演劇の技術に焦点をあてたワークショップに次は参加したいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer

***

MICHAEL JOSHUA C. HACYABON (23)

Immaculate Conception School

Municipality: MAYOYAO



b0128901_22545543.jpg

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

はい

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, all the parts of this workshopespecially the interview and games.

インタビューとシアターゲームがいちばん印象的でした。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Excellent it made me feel that there isa need to use theater to preserve the culture and, to educate the younggenerations through such activities.

演劇を通して、若者に文化を守る意味を教育することが必要であると感じました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: Lack of time and many indirect anddirect acting directors.

時間と演劇を指導する人が足りません。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Support from the school and community.Passive participation of students.

コミュニティや学校からのサポートと積極的な生徒が課題です。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, the realities of life thatchallenges childrens education. Community and environmentalawareness that can lead to culture preservation for the younger generation.

コミュニティで、若い世代に文化保全を提唱できると気づけた。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: Longer days of workshop. Basic theaternot focused on the interview (Gathering information)

長期間のワークショップを行って欲しい。また、インタビューではなく基礎的な演劇に焦点をあててほしい。

***

Hayson val Pummar (23)

Municipality: MAYOYAO

Ifugao State University

b0128901_23124737.jpg

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. Everything became I learned much ofthis workshop.

全てが自分の学びになりました。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Challenging and interesting.

興味深く、自分にとって挑戦の場となりました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: No answer

Q5: What could be your challenges if you trythis kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Participant, past, present and futureyoung generation.

参加者の確保

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, materials, funds, lighting andvideography.

資材、資金、照明、映像

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: None

***

ANALIZA JOY T. PINKIHAN (35)

イフガオ文化遺産事務所勤務(ラガウェ)

IfugaoCultural Heritage Office ICHO /

アギナルドAguinaldo出身


b0128901_23151032.jpg

自己紹介

私はイフガオ州のアギナルドAguinaldo 出身です。現在はイフガオ文化遺産事務所Ifugao Cultural HeritageOffice(ICHO)で働いています。

農業との関わり

私の農業経験について話すと、私は両親共に農家の家庭に生まれました。私が子供の頃、一日中腰を曲げてでも母は私に田植えの仕方を教えてくれました。私にはそれが楽しくて、さらにgamulang(収穫に使う刃物)を使った収穫法についても教わりました。

コミュニティの問題

・化学肥料の使用が土壌の水捌けの良さと肥沃さを悪くすると知られていること

・伝統的な有機栽培から、水と土壌に悪影響をもたらす無機栽培への移り変わり

期待すること

この演劇ワークショップを経て、イフガオの農業的慣例についてより多くのことを知り、農業の重要性を正しく理解すること

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No, this is my first time.

今回初めて演劇ワークショップに参加しました。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, I really enjoyed the workshopspecially in the tableau and the different activities.

タブローや他のアクティビティも印象的でとても楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I felt educational theater as veryinteresting.

教育演劇はとても興味深いなと感じました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: No answer

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: No answer

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Sure, I like to focus on educational andculture.

もちろん参加したいです。教育と文化を中心に興味があります。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer.


***

JONALENE C. HANGDAAN

ゴハン国立高校(バナウェ)

Gohang National High School, Banaue


b0128901_23171808.jpg

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No. This is my first time.

今回が初めてです。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: I enjoyed much this workshop especiallyon the interview part, the monologue and the ice breakers as well.

とても楽しかったです。特に、インタビュー、モノローグ、アイスブレイクが印象的でした。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: It’s great, this is somewhat aninnovative approach in today’s educational setting. We did not just learn theculture, but we visited and witnessed first hard the different practice andtourism sites.

今日の教育現場において教育演劇は革新的なアプローチだと思います。私たちは文化こそ学びませんでしたが、実際に観光地となっている場所を訪れ目で見て、実戦的に学びました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: The fact that this is my first time, Istruggled in almost all the parts but I was able to manage it.

初めての演劇だったので、どれももがきながらの挑戦でしたが、自分の力で乗り切ることができました。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Funds, resource persons, paraphernalia

資金、人材、設備

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Lighting and some offer upgradedapproaches

照明、グレードアップした教育演劇のアプローチ方法

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: Make the most of the time and ifpossible make the schedule longer.

可能であればもっと長い期間行ってほしい。





[PR]
# by cordillera-green | 2018-08-12 22:51 | 環境教育

聞き書きをベースとした演劇ワークショップ参加者②≪ラガウェ編≫

JEOMARN. PIHNUTON (24)

SJS→AYAGAN National Agricultural Vocational High school(ANAVHS), Lagawe

b0128901_23200199.jpg

自己紹介

私はBSE社会学科の卒業生です。セント・メリーSaint Mary’s大学で社会教育学の修士試験を終え、できれば今年学位をとれるようにと現在論文を書いているところです。他のイフガオ州住民が農家であるのと同じように、私の両親も農業をやっています。私たちの最重要課題といえば、経済の安定性です。それは、今兄弟のうち9人がまだ学校に行っていることからして、私の家族がいつも直面している問題です。それが、私の両親が今も農業に従事している大きな理由です。

農業との関わり

私が現世に生きる中、私の愛する村で見てきた農業的慣例の1つが「Ubbu(助け合いのシステム)」です。私の村の人々は、それが皆が持つべき友情や兄弟愛を深めることから、ミレニアル世代にも引き継がれ行われるべきであると信じてきたため、今もその農法が行われています。

コミュニティの問題

私のコミュニティが持つ農業の問題の一つは若者の農業への関心の薄れです。特に学業において上手くいっていない人たちは彼らの土地を耕す代わりに建設工事の仕事を選んでしまいます。

期待すること

私はこのワークショップが特にイフガオの文化や伝統において先生のアドボカシーに卓越する打開策として役立つことを高く期待しています。


【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, especially on the interview and themonologue.

特に印象的だったのはインタビューとモノローグです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: It is an innovation that needs to beknown and practice especially in school.

演劇ワークショップはとても革新的で、特に学校では知る必要があり、また練習すべきだと思います。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: The emotion test since I cannot expressmy emotions without words.

自分の感情を言葉なしで表現するのに苦労しました。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: funds, venue, and facilitators

資金、会場、ファシリテーター

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Lightings and projectors

照明、投影

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: None


***

JENELYNL. CUTIYOG(28)

ラガウェ国立高校エクステンション

Lagawe National High School Ext. /Lagawe

b0128901_23212187.jpg

自己紹介

 私はヌエバビスカヤ州のVillaverde出身です。旧姓はJENELYN FERRER LAZADE HAILINGです。ヌエバビスカヤ州のセントメリーSaint Mary’s大学を卒業し、2009年にイフガオに移り、2016年まで私立校で教師をしていました。最近はラガウェ国立高校に勤め、MAPEH(Music, Arts, Physical Education, and Healthが1つにまとまった科目)を教えています。

 家庭のことについては、私はイフガオ出身者と結婚し、彼らの習慣や文化に適応すること、主には彼らの方言を理解し話すことに少し時間を要しました。

農業との関わり

 農業において私が思う1つの問題は、商業目的の農家と低地へ移住する農家が増えたことで、「INAWON」という名で知られているイフガオ原産の米を植える農家数が減っていることです。

コミュニティの問題

 コミュニティの問題については、子供による儀礼での歌の演奏や祝祭の文化行事への参加やといったイフガオ州民の文化的慣例について学ぶ若者の数が減っていることが挙げられます。私からみると、イフガオの最近の若者は主に科学技術に惹かれ、自分自身のことを優先したり重視したりするように思います。

期待すること

 このアクティビティを通して、豊かなイフガオ文化を保護する方法を学ぶことを期待しています。


【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, I enjoyed the interview, thedifferent activities that the facilitators introduced. The discussion andlecture about theater. The emotion test activity.

インタビュー、ファシリテーターによる様々なアクティビティ、感情テスト、演劇についての議論が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Educational theater is an effective wayto portray the current issues shared by the people in a community.

教育演劇は、コミュニティにおける現代問題を共有するのに効果的な方法だと思います。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: 1. Basic theater skills was notintroduced earlier.

2.Theres no time frame of each activity.

1. 演劇の基礎的な知識が紹介されなかった。

2. 各パートの時間が足りなかった。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: 1. Lack participation of the students.

 2. Lack of facilitators to give or manage the workshop

1. 生徒の参加者

2. ワークショップを進行する人の不足

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, I will attend. If there will be aworkshop, again I would like to deal with theatrical skills.

次回は演技指導を扱ったワークショップに参加したいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: More allotted days for the workshop sothat all the necessary knowledge and skills about theater will be imparted tothe participants without rushing everything.

もっと長期間のワークショップを開催することで、十分に演劇に必要な知識や技術を参加者が、吸収することができると思います。


***

DENNIS B. PAGAL (35)

ラガウェ国立高校 メイン(ラガウェ)

Lagawe NHS-Main /Lagawe

b0128901_23240360.jpg

自己紹介

私(Dennisという名)はギリシャ神話の中で神のワインまたは知恵として知られ、私の家族の名前(Pagal)はタガログ語で「hard work on our activities」を意味します。

私はアシプロAsipuloとヒンギョンHingyonの混血で、西ラガウエのポブラシオンPoblacion West Lagaweに住んでいます。国立イフガオ州大学Ifugao State Universityの政治学部を卒業し、教育単位の履修証明を持っています。そして教師免許試験を受け、合格しました。この職業を持って、私は代理教員とSEF(Special Education Fund)としてMAPEH(Music, Arts, Physical Education, and Healthが1つにまとまった科目)9ヶ月教えることができました。

 私の家族との日常生活の中で、HanglulaoTuwaliとしての暮らし方を経験しました。私が経験した問題は、少数の人にしか通じない私のHanglulao訛りに対するいじめです。さらに両親の名であるPagalをもじり「MacapagalMaca=you come)」と呼ばれるいやがらせを受けていました。

 私たちの中で恐怖をもたらすゲートウェイドラッグ(酒やタバコ、有機溶剤、脱法ドラッグ、大麻などの乱用薬物)の中毒は、私たちの家族に起こったことでもあり、彼らが家に帰って叫んだり、一緒に戦ったりすると、私たちはどうしたらいいかわかりません。治療が難しい病気であることから、彼らの人生はすぐに崩壊されていき、財政的な影響を及ぼしました。

農業との関わり

イフガオの人々の土地では、農業が彼らの生き方を最もよく定義するものとなっています。それは、もしあなたが農業を駄目にしたら、彼らの暮らしも駄目にすることになると言えるほど強い結びつきがあります。だから彼らは農業に重要性を見出しました。信条と習慣は発展し、彼らの中で生きるシステムとなりました。その1つとして「Kulpi」が苗を生長させるため、田植えのあとに休むコミュニティの場所で町の祝祭時に行われてきました。コミュニティでは、人々が一緒に陽気になって騒ぎ、ライスワインを飲み、Liwliwa(詠歌)とBartungと共に楽しみます。


【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: A little bit in the past.

過去に少しだけ参加したことがあります。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, I enjoyed the workshop the gamesand the internalization part that put on the now which I am used to it.

シアターゲームとインターナリゼーションには慣れ、とても楽しめました。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Educational theater is new to me thatway it should have been presented to us to have a better understanding. Butwith regards to what I can say is it can groups the audience awareness andemotions to be fully.

教育演劇は私にとっては新鮮なもので、よくよく物事を理解する手法を示してくれました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: The integration of monologue to thescene to have a story or play.

モノローグを調整し、ひとつのストーリーにするのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: The willingness ofstudents not wearing nature attire especially MED.

Students worried direct and location.

  ・言語と場所の問題が心配です

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, with starting right. How to attackthe stage theater production.

ぜひ参加したいです。演劇のステージでどのように取り組めばいいか知りたいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: -The workshop and the housing in thesame location

-House rule

家とワークショップが行われる場所を同じにしてほしい。

規律


***


AMBROCIOB. ALAGA JR. (40)

カバ国立高校(ラガウェ町)

CABA National High School /Lagawe


b0128901_23371962.jpg

自己紹介

 私には75%のアヤガンAyangan族の血と25%のトゥワリTuwali族の血が流れています。私の父方の祖父はラガウェのブルナイBurnay出身であり、一方祖母はラガウェのカバCaba出身です。私の母方については、祖父と祖母の出身地は異なりますが共にアヤガン族であり、祖父はラガウェのポンハルPonghal出身、祖母はキアンガン町のボログBolog出身です。私の両親は双方共に、生活のための最高の供給源である農業を通して育てられました。そのようなことと相まって、「baki(長老たちによる儀礼)」を経ることが子供の世話をする伝統的な方法とされています。しかしながら、私は12人以上もの兄弟の末っ子であるため、「baki」の経験はあまりなく、代わりにキリスト教信仰の関わりが多かったです。

 私の姉たちは私の人格形成や勉強において責任を負うものと認識していたため、私は成長期のほとんどを彼女たちと過ごしました。私は動物科学の学士号をとり、バイブル・スクール(子供達のための休日の教会内学校)へトレーニングのために通い、その後約10年教会で働きました。それを優先しながらも、Philippine Campus Crusade for Christと一緒に奉仕活動を行っていました。共に時間を過ごすこと、説教、指導、カウンセリング、祈りを通して彼らに対応するというのが主な仕事でした。

 わたしは資格を取るためいくつかの教育専門科目を修了した後に教員採用試験を受け、合格しました。20135月には教員[1]の永久職を約束されました。私の初めての教育省との関わりは、私がカバ国立高校に移る前の20158月から今までの間にゴハン国立高校Gohang National High Schoolで試験的に行われたイフガオのためのIPEducation(先住民教育) がきっかけでした。

農業との関わり

 イフガオのカリスマ的な棚田群が最もよく知られており、世界8番目の驚異である「Ifugao Rice Terraces」と一般的に名づけられています。他のイフガオの人々や土地の描写でよく知られているのは、特有の家屋、独特のダンスや習慣、男性のライフサイクルにおける様々な慣例がそうですが、それらを1つにつなげたものこそが農業的慣例です。

 Payo(土地)はイフガオの中で最も大切にされている遺産です。生活と食物(sustenance)は稲作によって巡っています。農業のサイクルの中では本当にほんのわずかな活動しかないけれど、イフガオの暮らし方に影響を与えている儀式や祭式と関わる生活で溢れています。主な活動は4つに分けられ、次の農業サイクルを受け持っています。

1)耕したり腐らせるために草をとったりするなどの土地の準備

2)田植え/移植

3)発育

4)収穫

 現代における田んぼ(payo)での全ての仕事は「ムヨン・システムmuyung system」として知られるムヨンでの仕事である。これは農業サイクルの中でも棚田の全ての仕事が終わってからでもいつでもできることである。それは棚田への水の供給の維持において絶対に必要な慣例であることを意味している。

コミュニティの問題

 種まきの情報、対立の和解、祝賀会・お祭り、コミュニティ開発

期待すること

演劇における固有の知識を共有し、変わりゆく世界において農業の変わらない重要性をよく伝え合うこと


【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. Interview and doing / preparing themonologue also the putting together of the data collected into tableau andscene.

インタビュー、モノローグの制作、また情報を持ち寄りひとつのシーンまたタブローしていくのが楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: For me it is a breath of fresh air as itwas contrasted with the traditional / director ledtheater. It is not plainly appearing to the emotions but to some ratherauthentic honest and real.

今回のワークショップは、私にとって伝統的な演劇の指導方法と異なり、とても新鮮なものでした。感情を素直に表に出せませんでしたが、ときに心から正直に感情表現できました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: No answer

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: No answer

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: No answer

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer

***


KENNY M. MONAYAO (22)

ドン・ボスコ高校

DONBASGO High School/Lagawe

b0128901_23280620.jpg


【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, the part where, enjoyed most wasthe emotional projection.

感情投影がいちばん楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I feel being abandoned because theintervention of modern aspect to the agriculture is so hopeless.

現代的な農業への干渉が絶望的で、私は見捨てられたように感じました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: Constructing the scenes

シーンを組み立てるのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: materials, funds, participants, venue

資材、資金、参加者、会場を用意するのが難しい。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Screenplay, Lighting, makeup,videography

脚本、照明、扮装、映像

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer

***


ReginaB. Dupingay(49)

Municipality: LAGAWE

AYAGAN National Agricultural VocationalHigh school

b0128901_23360865.jpg

【ワークショップ終了後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, specially in making thetableau.

タブローの制作がいちばん楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Happy.

幸せでした。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: We have different ideas and each onewants to inject their idea and it is there where we were confused and we are onrevising that is why we can hardly finish the story.

参加者それぞれ様々なアイディアを持っており、またその意見を反映したいという思いが強く、ストーリーが混乱しまた修正などを加えながら進めるのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Lack of time because we are dismiss fiveoclock in the afternoon and most of the students go home for theylive quite for from the school.

学校から家が遠い生徒は17時に下校するため、演劇制作の時間が足りない。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, but (before) we need to reviewfirst the basic about theater.

参加したいですが、まずは今回の演劇の批評をする必要があると思います。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: The venue should be near the billetingso that if there are lapses we can cope up. I as a first timer, I did notundergo the basic of theater and I can hardly adjust.

会場を宿泊場所と近いほうがより時間を演劇に当てられると思います。私は今回の参加が初めてだったので、演劇の基礎知識がなくところどころ理解するのが大変でした。

b0128901_00394424.jpg



[PR]
# by cordillera-green | 2018-08-12 22:35 | 環境教育

聞き書きをベースとした演劇ワークショップ参加者① ≪発表グループ≫

b0128901_00330976.jpg
2018年5月に日本から花崎攝さんなどのファシリテイタ―をお招きして、イフガオ州の世界農業遺産の棚田で実施した「農業」をテーマとした聞き書きをベースとした演劇ワークショップ。参加者はイフガオ州のハイスクールの先生たちなど24名で、ファシリテイタ―養成王座として実施しました。先生たちは学んだことを各学校で高校生を対象に実践します。
先生たちには事前に以下の宿題の提出をお願いしていました。
●自己紹介
●農業との関わり●
●それぞれのコミュティの抱える農業の問題
●このワークショップに期待すること
先生たちが普段はあまり真剣に考えたことがないであろう「地域の農業」について、ワークショップに参加する前に改めて考えてきてから参加してほしいという意図からでした。
以下、CGNインターンの本宮万記子が翻訳した、事前提出課題の翻訳と、ワークショップ終了後に実施した簡単なアンケートの回答です。

*****
BENELYNG. PUMMAR (24)

ハピッド国立高校(ラムット)

Hapid National High School(Lamut)

b0128901_23394409.jpg

自己紹介 

 私は主にハピッド国立高校で教師の仕事をしています。

農業との関わり

「あなたは農業なしには生きられない。なぜならあなたのお腹に入る全てが農産物だから」

私はこの言葉を農業について勉強している弟から聞きました。私の家族は農業によって暮らしを営んでいました。私の父は小さな田んぼをイサベラ州で買い、私の母はおもにマヨヤオ町でMayoyaoで焼畑をしていました。私が高校生だったとき、私と兄弟たちは毎週土曜と祝日に焼畑をしに行ってました。私たちはマンゴー、トウモロコシ、人参、豆、カボチャなどの野菜を栽培しました。そのような経験から、果樹・野菜を含めた農業法のいくつかを私は知っています。

コミュニティの問題

・化学肥料の使用

・年配者のみによる農業への関心

期待すること

・演劇のやり方を習得すること 


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Definitely, creating images / tableau

 物語をイメージすること、またタブローが特に印象的でした。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Interesting, challenging and enjoyable.

興味深く、自分にとって挑戦の場で楽しかったです。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: plotting the flow of the scenes.

 シーンの流れを構成するのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Directing maybe,

 指導また指揮するのが課題です。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: sure, education and culture.

 もちろん参加したいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: more days for the workshop.

 もっと長期間のワークショップを行ってほしい

***

HildaN. Jaravata (49)

バナウェ国立高校-本校(バナウエ町)

Banaue National High School- Main

b0128901_00301632.jpg
b0128901_00225027.jpg


自己紹介

私はヒルダ・ジャラヴァタです。イフガオ州バナウェのドクリガンにいる父アントニオ・ナスドマンと母ローデス・P・ナスドマンの9人の子供の2番目です。神の教えに加え、私の両親も教育の重要性をよく教えてくれました。今でも母のこの言葉を覚えています(私が自らそれについて母に質問したのかはわかりませんが)。「バナナとスイートポテトを売って、この夏お米を買うためにお金を貯めるのよ。残ったお金があればあなたたちの進学のためにとっておくのよ。」父が空想家である一方で、母は現実主義者でした。父は自分たちの家がとても貧しいとわかりながらも、私たちに大学を出ることを期待し、学校教育についていつも話していました。だから私たちもそれを叶えられると信じていました。経済困難な状況にもかかわらず、私が決して大学をやめることを考えなかったのは、そのためだと思います。私たち(上から3番目までの子供)は両親から、下の兄弟たちへの良い手本をとなり、彼らが教育を修了するのを助けるよう言われていました。私たちはそれに従い、そして祝福されました。私たちは裕福ではなかったけれども、家計を支えるほどの余裕はあったため、神にとても感謝しています。これまで、私たちは両親の教えに従ってきました。7人の兄弟たちはそれぞれの家庭を持っていますが、家族の原点を意識するという決まりがあるので、私たちは今も1つです。それぞれの家庭の決め事において、私たちは提案はしますが、時にその家庭の決断が違うものであれば、そちらを尊重します。私たちが両親から学んだことは、子供たちへ伝えるということです(兄弟の子供たちも含めて。だからこそ私たちの未婚の妹たちは彼女たちの甥や姪たちにとって母親でもあります。)彼らの今の状況が私たちの以前の状況とどんなに違っても。

農業との関わり

 農業の仕事のことを考えると、私と兄弟たちは畑と焼畑(kaingin)で働くことを教わりました。私の場合、2年生になる前、もしくは8歳近くになる前の夏からです。pi‘piと他の男性の仕事を除いて、私は米と焼畑の両方の仕事において専門知識を持っています。私がいくらそれらのことを子供たちや姪甥たちに教えるのが好きだとしても、彼らが住んでいる場所と私の今の仕事から考えて、それを実行するのは難しいことです。

コミュニティの問題

1.最近の若者のほとんどが農業に興味を持っていない

2.もともと栽培されていなかったサツマイモが問題となっている。地元では「tungru」と呼ばれている。

期待すること

このワークショップが終わったら、自分がバナウェ国立高校で演劇部を運営するか、少なくともそれを手伝うための知識を完全に備えていることを期待している。

エッセイ

「焼畑のライフサイクル」

 4月の始めに、マージウMaajiwが山並みの方へ行きました。昨晩、私たちの近所の焚き火場で、彼らは山並みの一部を畑のために焼き払うことを決めました。最も古くから、彼は、長年も休まった山の開拓を始める仕事を担っていました。その山はほとんど樹木に囲まれていました。

 3日後にはマージウが焼畑を始めた長いラインが焼き払われました。この山の開拓はkgohatと呼ばれました。これは、誰かまたはコミュニティがそこに焼畑を作ろうとしていることを伝えるために行われ、そこに焼畑を作ろうとしていた人が他の土地を探すようにさせます。

4日目には休みを取り、5日目は残りのコミュニティも彼らの好きな場所で焼畑を行います。その次の日は焼畑の部分を開拓し、翌年の夏に拓く新しい焼畑部分を守るために火でラインを作ります。

5月の3週目に、彼らはもうすぐ雨が降ると観察していました。再び、マージウに焼畑を始める名誉が与えられました。彼は風が吹き上げた時に残りの部分に燃え移るのを避けるために山の上部から始めました。翌日、彼らは木や灌木の灰になった枝のような残骸を取りのぞき、焼畑での植え付けのための準備をしました。

 毎日午後に雨が降るようになると、彼らはモンゴ豆(緑豆)やトウモロコシ、キマメ(ピジョンピー)といった作物を植えました。キマメはモンゴ豆やトウモロコシを覆って太陽が当たらなくならないように遠いところへ植えました。

 次は除草作業です。これはlohangまたはfunhiと呼ばれました。この作業はたいてい女性によって行われました。

 モンゴ豆の収穫は89月頃に行われ、その次にトウモロコシを収穫しました。収穫した後は、焼畑を行なって、サツマイモを植えました。サツマイモの周りの雑草を除去して、大きく育つようにサツマイモを植えた場所に土を盛りました。根菜は夏の大事な作物です。

 キマメは12月から4月が収穫時期です。一つの株の最後の莢(さや)を摘み取ったら、地面から2フィート(約60センチ)のところで茎を切断します。数日経つと、切った箇所から枝が生えてきます。この生えてきた茎は成長するとそこにキマメができ、10月から4月に莢が形成されます。その後、キマメが全部収穫されると枝は切り落とされます。そして、新しいキマメの種子は最初と同じようにまた栽培されます。

 4月は2度目の夏です。サツマイモのつる草は切り落とされると焼畑で焼かれたり、ブタの飼料となります。またはサツマイモと一緒にすべて除去されます。この農法はhathatあるいはpophodと呼ばれています。その後、その農地ではトウモロコシが栽培されます。次の年はトウモロコシやキマメが植えられます。サツマイモのつる草は除去されずに、トウモロコシやキマメと一緒に植えられます。つる草は必要に応じてブタの飼料として刈り取られ、サツマイモは食用として収穫されます。

 数年後、マージウと地域の人々は、土壌の栄養が枯渇していることに気がつきました。そのため、彼らは焼畑農業を止めることにしました。農地を休ませて、腐敗した雑草や植物、昆虫や動物によって土壌の栄養が戻るようにしました。将来、農地が再び作物を栽培できるようになったら、彼らはまた焼畑を行います。

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

 演劇ワークショップにこれまで参加したことはあります?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

  今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. All!

 全てにおいて楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

 聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Good.

よかったです。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

  ワークショップで難しかったことはありますか?

A: We have many opinions and sometimes ouropinion is against or different from the others.

 意見が多かったことと、他の人の意見とぶつかることが課題でした。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

  もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: - financial problem 

  資金の問題

-Personalities who are 100% knowledge in theater 

  100%演劇知識のある人がいない

 

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

  またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, everything about theater productionin other areas but not agriculture.

 はい。農業の視点だけでなく、他の地域の視点でも演劇をつくってみたい。

Q7: Other comments / recommendation

A: No answer

***

ROWENA B. JALIGAO (38)

トゥラエドゥ国立高校(マヨヤオ町)

Tulaed National High School/Mayoyao

b0128901_00244197.jpg

b0128901_00312473.jpg


自己紹介

私はマヨヤオ町で生まれ、現在 イフガオ州 マヨヤオ町にあるトゥラエドゥ国立高校で教師をしています。

農業との関わり

農業経験について、小さい頃からマヨヤオ出身の農家の兄弟として、田んぼと焼畑での農作業をして両親を手伝ってきました。農家の生活の苦難を味わったとき、私は学問を極めることに挑戦しました。なぜならそれが貧困から抜け出す唯一の道だと教わったからです。そして今私は自分のキャリアを積むことに成功し、農業へと戻ることはありませんでした。

コミュニティの問題

マヨヤオのコミュニティでは農業に関連する次のような問題があります。

a)殺虫剤の使用

b) いくつかの問題を引き起こす焼畑

c) 絶滅危惧種

期待すること

この演劇ワークショップを通し、フンドアン町(会場)の文化についての知識を取得できることを期待しています。


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: I enjoyed the tableau part by theworkshop.

 タブローの部分が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I felt good and satisfied course.

 今回のワークショップにとても満足しています。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: during the swinging of emotions.

 感情の揺れが大変でした。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: I think there are many challenges to beencountered because I myself was not yet fully equipped about theater.

 私自身が演劇について完璧なノウハウを知っているわけではないので、もし実際に自分がするとなる様々な課題が浮かんでくると思います。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Im too much willing toattend workshop again to add more knowledge and to know more about the theater.I want to start first at the very basic about theater.

 もっと多くの演劇の知識を得るためにぜひ参加したいです。演劇の基礎的な部分から始めたいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer.

***

GERTRUDE C. DUMANOP (22)

キアンガン国立高校ティノック校

Kiangan National High School /Tinoc

b0128901_00262049.jpg

自己紹介

私はティノック出身の誇り高きカラングーヤKalanguya族の娘であり、その文化と伝統の中で育ちました。幼少期から私は農業、特に四季に渡る田植え作業に携わってきました。

農業との関わり

カラングーヤ族では、その部族の人々によって行われるいくつかの慣例があります。1つは「Da’ngah」というよそから人手を求めるボランティアサービスです。他にも「Ubbu」といって重労働の間援助したり助けてもらった人がお返しをするサービスがあります。その他には「Bakla/Puldiya」という勤労者に支払われるサービス、「Da’da」という無料で人手を借りる代わりに食べ物を提供するボランティアサービスがあります。

コミュニティの問題

インフラ整備と暮らしの向上が原因で、近年はカラングーヤ族の多くの人々が稲作よりも野菜栽培に重点を当てています。

期待すること

私がこのプロジェクトに期待することは、イフガオの田園風景を連想させる演劇表現を通してファシリテーターと参加者の双方が農業の楽しさを取り戻すという目的を達成することです。


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes, since high school.

 高校の頃から参加しています。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, I enjoyed the interview, the icebreakers that were introduced by the facilitators, the discussion and lectureabout theater.

 インタビューやファシリテーターによるアイスブレイク、またディスカッションや演劇についての講義が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Educational theater is a very mucheffective way to portray the real current issues being experienced way topeople in a community.

 教育演劇は人々にとって現代問題を考えまた共有する上で効果的な手段だと思います。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: 1. There is no clear expected story tothe output/production

  明確なストーリーが作品の中で見出せなかった。

2.There is no time frame of each activity

  それぞれのパートで時間が足りなかった。

3.There is no specific objective on what is to be achieved on each day

   毎日の達成したい目標が明確でなかった。

4.The basic of theater performance wasnt introduce before hand

   最初に演劇の基礎的な講義がなかった。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Challenges 課題

1. The basic of theater performance wasnt taught to us completely.

 私たちに演劇の基礎的な知識が完璧に備わっていない。

2. It requires a lot of days to create aproduction

 多くの制作時間が必要

3. The fund to be use for organizing theworkshop

 ワークショップを開催するための資金

4. Other speakers and facilitators tomanage the workshop

 ワークショップを指揮するファシリテーターが必要

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, I would gladly come and attend yourorganized theater workshop.

 喜んで参加します。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: More allotted days for the workshop sothat all the necessary knowledge and skills about theater will be imparted tothe participants without rushing everything.

 もっと長期間のワークショップを開催することで、十分に演劇に必要な知識や技術を参加者が、吸収することができると思います。


***


JOVITA G. NAGILOY (41)

バンバン国立高校(フンドアン町)

BANGBANG National High School(Hungduan)

b0128901_00275336.jpg

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

 はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, the interview because the issueswere clearly discussed by the informants.

 楽しかったです。特にインタビューによって地域の課題が明らかにされたのが印象的です。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I feel contented and enlightened on thetopics given to the different groups at least the topics are well explained /discussed by the informants. Issues were clearly explained by informants.

 満足しており、他のグループに与えられた地域の課題も啓発されていて、少なくとも情報提供してくれた方が課題を明確に説明してくれたおかげでもあると感じました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: When we were asked to conceptualized theimages to come up with a story.

 ストーリーをイメージするために概念化が求められたのが難しかった。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Im worried because theyouth might not appreciate the advocacy on the agricultural practices theirparents have started.

 若者が両親の始めた農業の価値を理解せず支持しないのではないかと私は心配しています。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: I want to learn about the KABUKI theaterand how to perform on stage.

 歌舞伎についてとどのようにステージでパフォーマンスしているのかを学びたいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: If we will have another seminar workshopon theater, I will suggest that if would be 10-15 days.

 次回は1015日間の演劇ワークショップを行ってほしいです。

b0128901_00291828.jpg


[PR]
# by cordillera-green | 2018-08-12 21:53 | 環境教育

クムスタカ・リンク・スタディツアー 2018

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は1年に何回か、コーディリエラ山岳地方の暮らしや文化を日本のみなさんに体験してもらい、「自分にできること」を考えてもらう機会を作るスタディツアーを企画しています。

埼玉県ふじみ野市に拠点をおく市民団体「クムスタカ・リンク」のスタディツアーもその一つです。「クムスタカ・リンク」は毎年春にふじみ野市会議員の鈴木啓太郎さんと一緒にやってくる大学生たちのグループ。パンガシナン州のマーシン村で障害のある子供たちの支援をしようということで始まった団体だそうですが、活動の幅を広げ、「学校へ行こう!プロジェクト」でフィリピンの子供たちの就学支援なども行っています。

CGNではクムスタカ・リンクのスタディツアー全旅程10日間のうち4日間を担当し、バギオ近郊の先住民の村でのプログラムを提案しています。


なんといっても「クムスタカ・リンク」スタディツアー組の特長は「もったいないレンジャー」。

ゴミをポイしてしがちなフィリピンの子供たちに、

リサイクルできるものはリサイクル!、

使えるものはまだ使おう!、

ほんとのゴミもちゃんとごみ箱に捨てて!、

自分の村をきれいにしよう! 

というメッセージを子供たちに人気の○○レンジャーによるヒーローショーで伝えようという活動です。

ピカピカ、ツルツル、パツパツの衣装も本格的にそろえて、タガログ語で演じます。先輩から後輩に受け継がれ、毎年少しずつ内容を改良しながら、続けてくれている人気のプログラムです。


b0128901_10152443.jpg

b0128901_10134929.jpg

b0128901_10042006.jpg

↑もったいないレンジャーを披露した後は、トリニダードの高校生と一緒にバナナの葉っぱに用意されたランチを楽しみました。



そして、もう一つ特筆すべきは、クムスタカ・リンクがスタディツアーの参加経験を帰国後に活かすために、きちんと地域で報告会を行い、また参加者全員が経験を振り返って記録集を出版していること。

今年の春のツアーについての力作ニュースレターも完成して、PDFファイルが届きました。

参加者の生徒さんが心を込めて書いた報告集です。


そして、忘れてはいけないのが、クムスタカリンクのみんなが、CGNが山の村で栽培指導しているコーヒーの生豆を仕入れて、自分たちで焙煎し、学内カフェやエコイベントなどで販売してくれていること。ツアーに参加した時だけのサポートではなく、日本でも「自分たちに小さくてもいいからできること」を探して、活動してくれている姿勢には感服です。

b0128901_10534228.jpg
b0128901_10595507.jpg
↑スタディツアーではコーヒー栽培農家のお手伝いもしました。



***


以下は、スケジュールの概要です。

今年の参加者はマーシン村からランドン君兄弟4名を加え、14名でした。


【1日目】2/16(金)

午前9:00 パンガシナンにジプニーでお迎え⇒ ラ・ウニオン州バウアンへ移動( 約2時間 )     
早めの昼食
午後パブリック・マーケット見学&食材買い出し
「Villa Himawari Beach & Pool Resort」にて、海辺のクボ(小屋)と着替え用のお部屋をレンタル
・遊泳/ビーチでのんびり/周辺散策など自由行動。
夕食は、BBQを用意。
19:00出発でバギオへ移動(約2時間)
21:30頃 TALA到着
b0128901_11033906.jpg
b0128901_10121398.jpg
【2日目】  2/17(土)
午前7:30 朝食 /
9:00 TALA 出発 ⇒ トゥブライ町コロス集落へ移動(約 1.5 時間 )
途中、食材の買い出しに立ち寄り"
・コーヒー農園
・農場案内
・鶏を絞めて農家さんとランチ 
午後
・鉱山開発地域の見学⇒バギオへ移動( 1時間 )"
17:00頃 TALA到着
18:00〜オリエンテーション(CGNの紹介&質疑応答)
19:00〜 夕食をとりながら、映画「クロスロード」鑑賞&感想シェア会
b0128901_11022272.jpg

【3日目】  2/18(日)
6:00 TALA出発 ⇒ Pizza Volanteにて朝食 ⇒イトゴン町へ移動(約40分)                
・フィリピン人と一緒にウラップ山トレッキング(往復約6時間)  
イトゴン町⇒バギオ市(約40分)
17:00頃 TALA到着
・翌日の準備
b0128901_10261621.jpg



【4日目】  2/19(月)
午前7:30 朝食
9:00 TALA 出発 ⇒トリニダードへ移動(約 1 時間 )
トリニダードの高校( Benguet National High School - Puguis Annex. )で高校生たちと、環境教育ワークショップと交流
・もったいないレンジャー
午後⇒バギオ市内へ移動(1時間)
15:00頃 イリリカ アーティストビレッジ前にて解散         
⇒市内自由行動:観光、買い物など  
(案)バギオ博物館、パブリックマーケット 
夜 希望者はナイトマーケットへ(帰りは各自タクシー)
b0128901_11075883.jpg

【5日目】  2/20(火)
帰路へ早朝5:00頃 TALA出発マニラへ


*****

2日目夜にバギオと郊外で撮影された青年海外協力隊50周年記念映画「クロスロード」を鑑賞したのち、宿泊先のゲストハウスTALAでCGNの反町とスタディツアー前半の振り返りを行いました。以下参加者の学生さんたちの声です。


・片柳さん

コーヒー農園では農家の苦労や作業工程を初めて知ることができたし、有機農業への関心が高まった。現在、日本で関わっている畑で活用したいと思う。映画を見て、自分も誰かに影響を与えられる人になろうと思った。


・松雪さん

ツアーで農園のパーマカルチャーの文化に感銘を受けて、自身の夢である保育士になれたら、子どもたちに物を大切にするように教えたいと思った。そして自分たちは幸せだと感じた。


・緒方さん

日本では大学のカフェで働いているので、農園でコーヒー農家の作業行程を知れてよかった。ここでの経験や感じたことを帰ってスタッフに共有したい。現地の生活や風景を映画と自分の目で見ることができてよかった。


・鈴木さん

フィリピンへは何度目かの訪問だったが今回はいつもより辺境の地に訪れて、自分が今までフィリピンを知ったふりをしていたことを思い知った。中途半端な見学や勉強には限界があるのだなということを学んだ。コーヒー農園では、その土地の人や環境と同じ視点で関わることが大事だと感じた。


・佐藤さん

2009年の土砂崩れの事故を村人が予期できた話を聞いて、自然と共に暮らしている人たちの感覚と自分たちは違うのだなと思った。そして、幸せの価値観も違うのだと思った。家族や親戚の繋がりの強さを感じたし、そこを本当に大切にしていることがすごいと思った。映画の中で一つのテーマになっていたボランティアは偽善か否かということは自分もよく考えることがある。例えばマーシー村のゴミ問題を私は気にしているが、現地の子どもたちと自分たちの価値観の違いに苦しんでいる。その問題一つを取ってもどこまで関わるかが難しく、同じ目線になることは難しいと改めて思った。下地がないところに行って一から活動する協力隊はすごいなと思ったし、興味が出た。


・須藤さん

自分は教育について学んでいますが、農園にてアグロフォレスト(パーマカルチャー)のことを聞いて植物を育てることは教育とも似ていると思った。そして日本で関わっているカフェで実際に体験ことを説明ができることが嬉しい。映画では知っていた観光地としてのフィリピンではなく、抱える問題の側面からフィリピンをみることがれた。劇中の「シングルマザーで子供を産むと働けなくなる」という言葉が印象的だった。自分の日本での活動では共働きの家庭の子を対象としているが、フィリピンにも託児所のようなものができたらと思う。


・久保田さん

農園で話を聞いてコミュニティの中で自分たちのことが完結していてかっこいいと思った。災害の時の地域の結びつきの強さに驚き、日本には無くなってきてしまってきているものだなと思った。豊かさについて再考するきっかけになった。


・鈴木啓太郎さん

海が綺麗で、手付かずのビーチに感動した。映画を見るのは3度目だが、反町さんと共に見られてよかったと思う。商業的なところでしょうがないところはあるが、やはりすこし違和感があるのは綺麗にまとまりすぎてしまっているところ。ルポならばもっと違うエンドになっていると思うし、実際に協力隊の人や関係者はそういうことを思いながら見ているのだろうというところまで思いを至らせることができると深みが出ると思う。しかし、協力隊の活動を見直すにはとてもいいきっかけになると思う。経済的な発展もマニラで垣間見て、他の地域との格差の拡大を強く感じた。これからのフィリピンについては、そこをカバーしていく動きがないと今の良さが無くなってしまうと思う。


・加藤さん

環境や農業にはそこまで関心が高くなく詳しくなかったのでとても新鮮だったし、いい経験になった。フィリピンは2回目だが前に訪れた村とは違う村の現状を知れて良かった。日本では福祉の勉強をしているがフィリピンは福祉の格差も大きいと感じる。そこにはお金が大きく関係していると思う。この問題をどうにかしたいなと思った。映画鑑賞では自分のできる範囲で精一杯やることが大切だと感じた。なので、今回車椅子とマットレスを実際に村に持っていけて良かったと思う。


・島村さん

コーヒーは大好きだがコーヒーが何からできているかを初めて知った(笑)。フェアトレードやアグロフォレストリーを実際に見ることができてより理解が深まった。日本では肉片の形でしか見たことがないので、鶏をしめるのを見学できたのは貴重な体験だったと思う。映画の鉱山問題については、綺麗な海や山などのフィリピンのイメージに反してこういった問題もあるのだなと驚いた。来年から社会人なのでこの経験を活かしていきたい。


・ランドンさん

2013年にキブガンで体験したことが蘇った。今日の活動(アグリフォレスト)は2016年に日本で出会った3人の農家たちと同じビジョンだったと思う。CGNの活動やパーマカルチャーの思想はとても難しいが、先進的なことなので色んな人にこの思想が伝わればいいと思う。特に友達の多いマニラやマカティにも。映画はメッセージ性が明確だったので感銘を受けた。


・CJさん

コーヒー農場では全て無駄にしない姿勢やエコシステムが素晴らしいと思った。環境の持続可能性に目を向ける活動に感銘を受けた。自然は誰のものでもなく次世代に残していくものだからだ。また、昔自分が訪れた時とは違って人口が過密で、交通手段に大きな問題をバギオは抱えている。大学の専攻で扱っているマニラの問題だけではなく。他の地方にも様々な問題もあるということに改めて気づいた。映画を見て鉱山地帯での問題にも考えさせられるものがあった。


・マシューさん

コーヒー農園での今日のレクチャーは初めての経験だった。フィリピンの農園のことについて色々知れたし、パーマカルチャーの生きるものと生きてないものを分け隔てなく全体を俯瞰して見るエコシステムに感銘を受けた。映画では鉱山の問題について地方のリアルな問題を知れた。これからそれらの問題が、CGNの活動などを通して改善されることを強く望む。


・ジーノさん

コーヒー農園では体験を通して多くを学べた。私はあのコーヒー農園の農家の姿勢が好きだ。この思想(アグリフォレスト)をみんなが学んでいけば、もっと改善されることがあると思う。映画に関してはフィリピンが持つ問題について考えさせられた。

b0128901_10580755.jpg
b0128901_11094522.jpg




[PR]
# by cordillera-green | 2018-06-29 21:59 | スタディツアー

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」 ③-演劇ファシリテイタ―・花崎攝さんの視点から

 イフガオの7つの郡(町)から集まった約20名の先生たちとの5日間の聞き書き&演劇ワークショップ。合宿形式で、最終日には移動して、発表会も行うというかなりのハードスケジュール。もともと有能でエネルギッシュな先生たちだったから、夜の時間も使って、なんとか発表に漕ぎ着けたものの、日程的にも内容的にも相当の荒技だった。みなさん、本当におつかれさまでした!

b0128901_18101717.jpg

聞き書きを軸とする演劇ワークショップ

 参加者は音楽や体育担当などの先生も多かったが、中には数学担当で演劇はまったく初めてという人もいた。地元の伝統的な歌や踊り、また地域の歴史などを題材にした様式的な身体表現を中心とする演劇にはみなさん馴染みがある。実際に参加経験あり、さらには指導経験ありの先生もいたが、聞き書きを軸にした演劇を作るのはみんな初めてだった。演劇ワークショップと聞いて、感情表現や身体表現の技術を学べるのかな、というつもりで参加した方も多かったようだ。

 ところが、シアターゲームやエクササイズもおこなうものの、農業をテーマに地元の人にインタビューして聞き書きのテキストを起こすなどするうちに、ちょっと違うぞと戸惑った先生たちもいたようだ。インタビューや聞き書きについては、1日目にCGNインターンのマキさん(青年海外協力隊経験者)や文化人類学の研究をしている日丸さんがCGNインターンのケイくんと紹介してくれたが、聞き書きを演劇作りにつなげることについての説明はしていなかった。冒頭いろいろな人の開会の挨拶があり、これ以上話が続かない方が全体の流れとしていいなと思ったし、はじめに説明しても伝わらなかったかもしれないが、全体像を伝えていなかったのは申し訳なかった。だいぶ後半になってしまったが、聞き書きを起こして演劇の構成を始める段階で、かいつまんで説明した。すると趣旨を理解して、先生たちはますます熱心に取り組んでくれた。

 伝えたのは、今回の演劇ワークショップは高校生たちと行なうことを想定している教育演劇であること、特定の演出家や劇作家はおかず共同制作で作ること、プロセスを大切にすること、農業に関する地元の人たちへのインタビュー(リサーチ)を聞き書きに起こして演劇の軸とすること、また鑑賞のための演劇というだけでなく、むしろ観客とテーマについて語り合い対話することを目的にしていることなどだ。なぜ、聞き書きなのかというあたりの説明が、現場ではちょっと足りなかったかもしれない。インタビューを安易に書き変えたり、聞き手の言葉に置き換えるのではなく、聞き書きを起こすことで、インタビューに応えてくれた地元の人の言葉に寄り添って、その人の言葉や思いに理解を深めること。その上で、編集、構成して、市井に生きる人たちの声や生活の感触、生きる術や知恵を、立ち会ってくれる人(観客)に演劇という形式で伝えたいからだ。

 複数の人の聞き書きをベースにするということは、一人の主人公の物語として演劇が進行するわけではないし、時空間も行ったり来たりする場合がある。いわゆる現代演劇では抵抗感なく行われることも、現代演劇に馴染みがなければ戸惑いも生じる。聞き書きを構成し、場面を形作る過程で、語りに登場する過去の話に場面が移行して、また聞き書きの語りに戻り、さらに別の現在の話が差し挟まれたりすることがある。そういう時に、どうやって時空を移行させるか悩むグループもあった。しかし、アドバイスをもとに動きながら作っていくうちに、次第に、適切な構成や言葉の選び方と、動きの挿入やタイミングの作り方によって、シンプルに伝えることができる方法があるのだと納得できたようだ。

b0128901_18094471.jpg
b0128901_18095926.jpg

b0128901_18102611.jpg
b0128901_18105896.jpg
b0128901_18104653.jpg
b0128901_18103643.jpg
b0128901_18092968.jpg
b0128901_18090203.jpg


多言語が飛び交う現場と地元スタッフ

 参加者は日常言語としてトゥワリ、あるいはアヤガンを使用している。アヤンガンを使用している人々はトゥワリを理解できる。しかし、トゥワリ使用者の中にはアヤンガンを理解できない人もいる。他にフィリピンの公用語であるタガログ語やルソン北部で共通語として使われているイロカノ語、そしてワークショップの進行言語は英語。発表もトゥワリとアヤンガンのチャンポンだった。多言語が飛び交っているのだ。

 上記全ての言語ができる人が通訳してくれるとはいえ、正直細部まで、言葉のニュアンスまでは理解できない。そこは現地スタッフを頼りに、全体の流れを優先して、細部まではこだわらずに進行した。発表のビデオから文字起こしをして、さらに翻訳してもらう予定なので、間も無く細部が明らかになるはずだ。

 なんだか無責任なようだが、それが成り立つのは、グループに参加して一緒に作ってくれたジュニア・ファシリテーターの存在あってのことだ。もう6年越しの付き合いになるケビンを始め、ベテランのレマール、聞き書きを軸に演劇を作ったことのあるフェイス、ジェトロビン、地元でリサーチを続けるジェリカ、そしてヘイソン。信頼に値する強力な地元スタッフがいるからこそ、それが成り立つのだ。CGNの長年にわたる環境教育のなかで、確実に人材が育ってきていることを、今回ありありと実感することができた。

 それだから、私は大きな流れを掴んで、参加者のようすをよく見ていれば概ね大丈夫、と思うことができた。あとは、教育省で発表する予定だったので、全体の構成の提案が必要だった。参加者はグループごとの作業に忙しく、全体についてまで考える余裕はなかったからだ。もとより、時間が足りないのは明白なので、特に後半かなりギリギリの作業になり、ジュニア・ファシリテーターのみんなや参加者に無理をお願いすることも多かったが、ジュニア・ファシリテーター主導で、発表に至るプロセス(場当たりと呼ばれる全体の流れや演者の位置関係の確認、当日の舞台の設営含め)を駆け足ながら全てこなすことができた。力をつけて、その力を十二分に発揮してくれたジュニア・ファシリテーターのみんなに敬意を表するとともに大感謝!!!

b0128901_18231126.jpg
b0128901_18224392.jpg
b0128901_18235764.jpg
b0128901_18111778.jpg
b0128901_18110744.jpg
b0128901_18112729.jpg
b0128901_18113792.jpg


 

イフガオは揺れていた

 素晴らしい棚田の景観を誇るイフガオ。世界農業遺産地域にも指定されているが、農業について語られたのは複雑な現状だった。わずか5日間のワークショップであり、現状の一端が垣間見られたにすぎない。詳細は別の機会に譲るが、労働力不足、ことに若年層の農業離れ、また農業とともにある農耕儀礼とコミュニティの存続の問題、さらにはグローバリズムの浸透に伴う近代農法の導入と収益増加の問題、生態系に関わる環境問題等が浮かび上がってきた。

 はじめに先生たちの口から語られたのは、皮肉なことに、安定した収入が得られる農業以外の専門職につけるようにと、農家でも、子どもたちを学校に送り出してきたということだった。学校教育を受ける目標の一つが、農業からの脱却にあったというのだ。参加した先生たちの中にも、そう言われて育ってきた人がいた。

 一方、近年、イフガオでは先住民の言語や文化を守り受け継ぐために、農業を軸とする先住民文化が小学校でも教えられるようになっている。教科書も作られつつあり、その動きには目をみはるものがある。地域に根ざした固有の文化に価値を置き、その継承が絶えることのないように教育省をあげて取り組もうとしているのだ。

 しかし、同じ地域のイフガオ国立大学の農学部では収益重視の農薬等を使用する近代的な農法が教えられているという。貨幣経済の浸透、さらにグローバリズムに対応して農家としての存続をはかるには、収益を上げることを考えざるをえないという論理だろう。また、インタビューした農学部の学生たちは、個人差もあるが、これまで農業と切っても切れない関係にあった農耕儀礼についての経験や知識は必ずしも高くないようだった。

 世界遺産に登録されたことで、その見事な景観を目当てに、世界中から観光客も訪れるようになっているが、観光で得られる恩恵に浴しているのは一部の人に偏っているという。ゴミなどの環境問題も起こっているが、ゴミに対する意識はむしろ西欧人や日本人の方が高い場合があり、地元の人が意識を向上させてほしいという観光ガイドの話もあった。

 イフガオは揺れている。伝統的な農法を守っている人がおり、稲の固有種も残っている。世界遺産の棚田で取れる米としてブランド化して、より高価格で市場に出すことによって生き残りをはかる動きもある。他方で、農薬の使用や機械化も始まっている。労働力の不足を補い、収益を上げるためだ。ところが、地元の人が、これまでずっと食べてきた地元産の米ではなく、米屋でより安い米を買うという矛盾した事態も生じているという。棚田を支える豊かな水を湛えた灌漑施設は健在だが、一部はコンクリートで固められている。石積みの伝統技術の継承に影響が出るかもしれないが、畦道は歩きやすくなり、修復の手間も減ったに違いない。その是非は単純ではない。現金収入の得やすい野菜への転作、宅地への転売の例もあるようだ。重労働であるというだけでなく、陽に焼けることを気にして農作業を厭う若い世代が多く、英語教育を受けて海外への出稼ぎに出かける人も多い。

 中年以上の先生方やインタビューさせてもらった人たちからは、農業は「way of life」そのものだ、という言葉が何ども語られた。単なる産業や収入源ではなく、農耕儀礼と結びついた固有の文化やコミュニティのあり方と深く結びついた生活そのものだといった意味合いだと思う。先生たちも賛同しながら、でもどうやって若い世代を説得できるのか、名案はないといった風情だった。テレビ、携帯、インターネット、…山深いイフガオでも環境が激変し、グローバリズムの影響から逃れようのない状況だ。日本では、食料自給率が下がり続けるなど、どん詰まりまで一周回った感があって、最近では農業に新たな可能性を見出す若い世代も現れているが、これからのことを思っても決して他人事ではない。


さあ、これからが楽しみ!

 今後、参加者が各学校に帰って、農業に関わるリサーチを行い、聞き書きにまとめて、そこから演劇を立ちあげて発表するには、今回のワークショップで必ずしも十分なことが伝えられたとは言えない。プロセスをかなり端折らざるをえず、経験あるジュニア・ファシリテーターが各グループに入って作業し、過去に何らかの演劇経験を持つ先生がおられたので何とか成立したものの、本来はもう少し時間をとって丁寧にプロセスを辿ることが望ましい。けれども、先生たちは聞き書きを軸とする演劇作りに大きな関心を持ってくださり、テーマである農業の重要性を誰よりも理解しておられる。ちょっと無謀なお願いであるような気もしつつ、演劇作りに正解はないので、彼らなりにどんな発表作品を作ってくださるのか、そこからどんな声が聞こえてくるのか、どういう対話が生まれるのか、今からとても楽しみだ。


b0128901_18091300.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業期間:20184月~20193

事業地:フィリピン共和国イフガオ州棚田の村々

事業実施団体:

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN

人間文化機構 総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成/ トヨタ財団 国際助成


b0128901_11245637.jpg
b0128901_11295452.jpg



[PR]
# by cordillera-green | 2018-05-25 15:31

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」② 高校の先生たちとの聞き書き&演劇ワークショップ開催

b0128901_10104961.jpg

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」プロジェクトでは、最終的には対象を高校生としています。しかし、いきなり聞き書きインタビューをもとに演劇制作を提案しても、イフガオ州の山奥深い村の高校の生徒たちにも教員たちにも驚かれてしまうのではないかという不安がありました。

 実はイフガオ州は第二次世界大戦の日本軍最後の地としても知られ、いまだに反日感情も根強く残っています。また山中に撤退する軍が金塊を埋蔵したという伝説もまことしやかに伝えられており、今も金塊探しを続けている人も多く、山奥に足を延ばす日本人は「金塊探しに違いない」と本気で疑われるのです。

 そんなイフガオ州の特殊な状況の中で(コーディリエラ山岳地方全体にも言えることですが)、いきなり「村の長老に棚田の話を聞きに行きましょう」と言って、CGNの日本人スタッフとともに村の奥深く入り込んで行ってもだれも信じやしません。「金塊探し」のあらぬ疑いをかけられるに決まっています。(冗談でなく本当にそうなのです。金塊伝説にとどまらず、大戦中に起こったことはまだ過去にはなっていないのです)

 また、フィリピンには日本でも知られているフィリピン教育演劇協会(Philippine Educational Theater Association=PETA)があり、演劇の教育的な機能を活用した民衆演劇運動なども展開されてきたという歴史もありますが、イフガオ州の山奥深い学校では「演劇」を教育に応用するという手法は実践されていません。

 農業に関する深い聞き書きを成功させ、それを元にしてプロセスをていねいに踏んで、その「学び」を表現する演劇作品を創作するには、まずは教員たちを対象としたワークショップを実施してすべてのプロセスを体験してもらい、その教員たちが中心となってそれぞれの村で、それぞれの高校で、聞き書きと演劇ワークショップを実践してもらうのがいいのではないかと考えました。

 そういった経緯もあり、2018年4-5月に行った「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」プロジェクトの最初のワークショップは、「聞き書きをベースとした教育演劇ファシリテイタ―養成講座」としました。

 

ワークショップ参加者のほとんどが演劇の経験がない先生たちでした。イフガオ州の違った7つの郡(町)から来ているため、お互いも親しくなく、自己紹介のための演劇ゲームでワークショップを開始しました。

 詳しいワークショップの内容は、参加してくれたインターンさんの報告(CGNインターン体験ブログ)を読んでいただきたいのですが、大まかな内容は以下のようなものでした。

 声を出す、相手を感じる、表情を作る、集中するなど、楽しみながら演劇の基礎を身に着けられる様々なエクササイズや演劇ゲームを、4日間のワークショップの間に挟んで行きました。それぞれの高校で、生徒を対象に気軽に短い時間に実践することができるものです。

b0128901_08573144.jpg

 聞き書きは2日目から開始することとしました。1日目に3つのグループに分かれて、あらかじめハパオの文化、人、習慣、環境などに詳しいアドバイサーからあげられていた情報提供者の方々の誰に何を聞きたいかをグループ別に詰めました。

b0128901_08565042.jpg
b0128901_12342275.jpg
b0128901_08594757.jpg

 2日目は3つのグループに分かれてそれぞれ情報提供者の家や職場を訪ね、聞き書きインタビューを行いました。ワークショップ会場に戻ってからは、グループで聞き書きした話を整理しました。そして、参加者全員が情報提供者になりきってモノローグ原稿を起こすという宿題が出されました。

b0128901_09001999.jpg

 3日目はそれぞれのテーマについて一般の若者の意見を聞こうと、国立イフガオ州大学で農業を学ぶ学生たちに会場に来てもらって聞き書きを行いました。その後、宿題のモノローグ原稿を全員が朗読しました。聞き書きした内容から重要と思われる3つの出来事について静止した状態で体で表現するというアクティビティを行いました。


 4日目。ワークショップ最終日は、グループごとに前日に用意したモノローグを軸に、モノローグで語られた内容の一部を演技で表現して構成し、グループのメンバーで話し合いながらそれぞれの小作品を制作しました。3つのグループの物語を棚田を案内するツアーガイドを登場させることでつなげたららどうかという提案がされました。この日は夜の11時まで自主的に練習を継続。

先生たちもいよいよ演劇の魅力に取りつかれているかのようでした。

b0128901_12353887.jpg
b0128901_08583549.jpg
b0128901_09025470.jpg

b0128901_11361767.jpg

 5日目は発表会場のあるイフガオ州の州都ラガウエに約2時間かけて移動。アシスタント・ファシリテイタ―が中心となって、手に入る素材で舞台セットを準備。先生たちそれぞれが持参した民族衣装を着けて最終的なリハーサルを行いました。

 3つの物語の最後の締めは、テーマの一つだった「収穫祭プンノック」で行われる綱引きをモチーフとし、「伝統」と「現代化」の綱引きを舞台上で表現しました。それぞれのグループが掲げた3つのテーマには、それぞれ「伝統」と「現実」あるいは「現代化」の間の、せめぎ合い、衝突、逡巡があり、何を選択し、どう農業と向き合うかは、観客にゆだねる構成となりました。

b0128901_11360160.jpg


b0128901_09202283.jpg
b0128901_09223765.jpg
b0128901_09211280.jpg

 今回のワークショップは、高校生に聞き書き&演劇ワークショップを実施するために、先生たちにまずすべてのプロセスを経験してもらうという目的で行ったため、聞き書きの時間や物語を練る時間、稽古をする時間もたいへん限られていました。5日目は発表のための準備と発表だったため、ワークショップと制作は正味4日というたいへん限られた時間でしたが、夜の早い山の村では非常識ともいえる夜11時まで自主的に練習をするなど、積極的な参加意欲が見られました。発表公演は教育省職員などの関係者が観客のほとんどでしたが、先生たちは素晴らしい集中力で見事に演じ切りました。

b0128901_11265431.jpg
b0128901_12012256.jpg
b0128901_11494588.jpg

 発表会の後では教員代表者のファシリテイトにより観客とのディスカッション(意見交換)も行いました。ワークショップで取り上げたテーマに関するディスカッションは起こりませんでしたが、プログラムそのものに対する意見が盛んに交換され、おおむね好意的なものでした。

 今回のワークショップは事業の本事業の教育省などへの紹介を兼ねており、新しく就任したばかりのイフガオ州教育省長官に鑑賞いただき協力の約束を得られたことなど、事業のスタートしては成功裏に5日間の日程を終えられたと思います。


b0128901_11261099.jpg
b0128901_12020518.jpg
b0128901_12014228.jpg
b0128901_12565313.jpg
b0128901_12585857.jpg
b0128901_11285990.jpg
b0128901_12592723.jpg

******


聞き書きをベースとした教育演劇ファシリテイタ―養成講座


実施期間:2018430日(月)~201854日(金)(5日間)

会場:フンドアン町ハパオ村国立イフガオ州大学(IFSU)ハパオ・キャンパス/Giovanni’sPlace/ラガウェ町Ammungan Hall

ファシリテイタ―:花崎攝/飛田勘文/千葉ゆり/Kevin Rosito/Leemar Damuasen/Jetrobin Dawin/Maria Faith Licyayo/Hayson Pummer

地域文化アドバイザー:Jerica Gaddang

通訳(アヤガン語&トゥワリ語⇔英語):Benelyn Pummer

参加者:ラガウェ、バナウェ、フンドアン、キアンガン、マヨヤオ、ティノック、ラモットの公立私立の高校教員17名、ICHOIfugao Cultural Heritage事務所から1名 全18名

聞き書きの情報提供者:

テーマ①「観光開発」

-認定ツアーガイド

-中心から少し離れた温泉のある村の農家の女性

テーマ②「棚田での稲作の現在」

-伝統農法で無農薬で稲作をし、組合を作って有機栽培の伝統米を販売している女性

-政府機関に約25年務めた男性。稲作は手間がかかるため化学肥料、農薬を使用

テーマ③「収穫祭プンノック」

-プンノックを仕切る立場にある夫婦

-ハパオの棚田の歴史を知る老人

上記以外に若者の立場、知識、意見を知るために、IFSUハパオキャンバス農学部で学ぶ学生、各テーマ2名ずつに聞き書き。

*******

b0128901_11245637.jpg
b0128901_11295452.jpg





[PR]
# by cordillera-green | 2018-05-20 23:04 | 環境教育

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」 -アジアの青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業― 

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、2018年度もコーディリエラ山岳地方の青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップとアジアの人々との交流プログラムを実施する。

本年度はテーマを「農業」とし、「世界農業遺産」に指定されているイフガオ州で開催することとした。

ユネスコ協会が認定した「世界遺産」は有名だが、「世界農業遺産」はあまり知られていない。

「世界農業遺産」とは、

食料の安定確保を目指す国際組織国連食糧農業機関 FAOが,衰退しつつある伝統的な農業,文化風習,生物多様性などの保全を目的に2002年に開始した認定制度。正式名称は世界重要農業資産システム GIAHS(ジアス)。近代化が進むなか,次世代に継承すべきその土地の環境をいかした伝統的な農業・農法,生物多様性が守られた土地利用,農村文化,農村景観および保全活用のための地域の取り組みを「地域システム」として認定することで,それらを一体的に保全し,次世代へ維持・継承していくことを目的としている。(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

世界農業遺産には、20184月時点で世界で20ヶ国50地域、日本では11地域が認定されている。

http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_1.html

フィリピンで唯一世界農業遺産に指定されているのがイフガオ州の棚田だ。

イフガオ州の4つの郡(町)の一部の棚田はユネスコによって「世界文化遺産」にも指定されていて、イフガオ州の棚田は「世界文化遺産」と「世界農業遺産」にダブル認定されている世界唯一の地域なのだそうだ。

b0128901_13461771.jpg
b0128901_13360304.jpg
b0128901_13371469.jpg
b0128901_13325289.jpg
b0128901_13493347.jpg

国際連合食糧農業機関(FAO)が定めた世界農業遺産に指定されたるための5つの基準は以下だ。
1.食料及び生計の保障
申請する農林水産業システムは、地域コミュニティの食料及び生計の保障に貢献するものである。
2.農業生物多様性
申請する農林水産業システムは、食料及び農業にとって世界的に重要な生物多様性及び遺伝資源が豊富であること。
3.地域の伝統的な知識システム
地域の伝統的な知識システムが、「地域の貴重で伝統的な知識及び慣習」、「独創的な適応技術」及び「生物相、土地、水等の農林水産業を支える天然資源の管理システム」を維持していること。
4.文化、価値観及び社会組織
申請する農林水産業システムの関連した文化的アイデンティティ及び風土が、地域に定着し、帰属していること。
5.ランドスケープ及びシースケープの特徴
人類と環境との相互作用を通じ、長い年月をかけて発展してきたランドスケープ及びシースケープを有すること。
そして、 システムの持続性のための保全計画
申請地域は、農林水産業システムを動的に保全するための保全計画を作成すること。

 評価基準を見るとわかるように「世界農業遺産」は、景観や食料生産のみならず、環境面、文化面、社会面でも地域の独自性を保ち、伝統文化の維持が条件とされている。

「世界文化遺産」指定地域ゆえに世界中から観光客が訪れるイフガオ州の棚田で、農業としての生産性の向上やツーリズムとの共生に課題はないのだろうか? いかにしてこの地域での棚田での農業に「生物多様性」「伝統」「文化」は維持されてきたのか? また今後そのバランスが崩れる危惧はないのか?


 この素晴らしい棚田を後世にまで伝えていくために、時代を担う若者たち自身が、棚田での稲作や棚田に関わる人々に「聞き書き」を行い、それをベースにして演劇ワークショップを通して、棚田での稲作が直面する今の問題、伝統と文化を維持した棚田での稲作について学び、話し合い、棚田の維持についての問題提起と提言をする機会を持つことが、この事業の目的である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業期間:20184月~20193

事業地:フィリピン共和国イフガオ州棚田の村々

事業実施団体:

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN

人間文化機構 総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成/ トヨタ財団 国際助成

「農業」をテーマとした聞き書きをベースとした演劇ワークショップは、東ティモール、日本でも行われ、参加者の若者(高校生)たちは、インターネッㇳによるビデオ通話での交流や、代表者がお互いのコミュニティを訪問する交流プログラムも予定されている。


b0128901_11245637.jpg
b0128901_11295452.jpg


[PR]
# by cordillera-green | 2018-04-11 22:19 | 環境教育

東ティモールのNGOとコーヒー交流

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、NPO法人「平和環境もやいネット」のパートナーとして実施している「フィリピン北部山岳地方におけるアラビカ・コーヒーの品質向上のための基準作りと普及事業」(公益財団法人・日本国際協力財団助成)の活動として、20168月に3人のコーヒー農家さんとともに東ティモールの日系NGOとコーヒー農家への研修ツアーを実施した。

詳細はこちらのブログで。

 コーヒー栽培の実際について先輩格の東ティモールの農家さんやNGOスタッフから学んだことは多く、また、同じ農家としていろいろな面で共感を感じた有意義なツアーであった。とくに、コーヒーチェリー収穫後の皮むきのための手作りのデパルパーの作り方を、村の名人から手取り足取り教わったのは、かけがえのない経験だった。

 ツアーに参加した3人の農家さんたちは、帰比後それぞれ東ティモールで学んだデパルパー(皮むき機)を手作りし、2017年末から2018年あたまの収穫期では実際に使用した。山の村に流れている空気同様ゆっくりではあるが、東ティモールでの研修の成果は徐々に浸透し、広がりを見せている。



b0128901_22320806.jpg

 そして、フィリピンのコーヒー農家の東ティモール研修から1年余。今度は東ティモールのコーヒー生産に関わって草の根でコミュニティで活動している3つのNGOからスタッフが来比し、コーヒー栽培地を訪問してさまざまなアドバイスを与えるとともに、東ティモールのコーヒー栽培について紹介した。


フィリピンを訪問してくれたのは以下の4名。

●ピース・ウィンズ・ジャパンPeace Winds JapanPWJ)

Mr. Domingos Magalhaes

Field Officer/Coffee farmers (14 years)

Mr. Ademar Martins dos Santos

Field Division Manager

●パルシックParcis

Mr. Nelson Jase Fatima Alves

Processing Manager/Coffee farmer

●パーマティルPARMATIL

Ms. Adozinda Coutinho Barreto Soares

Project Coordinator and Trainer


 4人は東ティモールに帰国後、フィリピンでの経験に関する感想や、経験からフィリピンでのコーヒー事業や農家に対するコメントをお願いした。

 印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

③東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

④コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

⑤ その他、感想があれば何でも教えてください。


以下は4名からの回答である。

Mr. Domingos Magalhaes(ピース・ウインズ・ジャパン(PWJ))

Mr. Ademar Martins dos Santos(ピース・ウインズ・ジャパン(PWJ))


b0128901_22385482.jpg
b0128901_22370316.jpg


1.印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

キブガンでのワークショップが印象的でした。標高が1600mあり、とてもコーヒーにあった土地であったからです。将来的に高品質のコーヒーを作り出すことができる地域であると思います。

2.フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

コーヒー農園の管理をしっかりと始めることが大切です。また農園の拡張そして、化学肥料を使わないことです。

3.東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

東ティモールの農家はコーヒーがメインの収入源であり、問題なく暮らしています。例えばレテフォホという生産地では100%の農家がコーヒーを育てており、その収入源で暮らしています。

4. コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

コーヒー農家とともに働くことが大切だと思います。政府との連携をしっかりと測り、特に農業省との連携が大切であると思います。そうすることによって農家へ情報が流れ、農家は多くの苗木を植える気になり、農場近くで化学肥料を使用することを控えることができると思います。

5.その他、感想があれば何でも教えてください。

CGNに対する提案は下記のものになります。

-農家のためにデモファームの建設

-苗木の移植とカットバックの推奨

-コーヒーを植えて、カットバックを行わない。トリニダッドの大学の近くのコーヒーの木を見た時に、問題なく生育しており、良い結実であった。

ベンゲットのコーヒー農家に対して言えることは、辛抱強く待つということです。農家と話している時によく聞いたことは、生産量が少ないということでしたが、それはまだコーヒーの木が若いからだと思います。


Ms. Adozinda Coutinho Barreto Soares(パーマティル)

b0128901_22375304.jpg


1.印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

CGNとの旅行はとても印象的でした。ベンゲットの村々を周りとてもまとまっており、楽しくプレゼンテーションができました。若者たちも熱心に話を聞いてくれ、熱意を感じました。私が援助している東ティモールの方々にも共有しようと思っています。

2.フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

農家の結束力が大切です。実際にたくさんの農家さんがいてとても驚かされました。

3東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

東ティモールのコーヒー農家は独特なキャラクターがあります。お金のことだけを考えている農家もいれば、しっかりと地に足をつけて働いている方々もいます。満足のいく結果を出すためには、今後は品質を向上させていく必要があります。

4. コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

私の提案できることは、コーヒー農家は最高品質のコーヒーを目指すべきだと思います。デモファームを作ると良いと思います。有機のコーヒーが良いと理解するために、有機と非有機栽培で行うと良いかもしれません。サヨテ栽培を行っている村で思ったことは、コミュニティの方達は将来の子供達のために考えていかなければならないと思います。コーヒー栽培を継続することがサヨーテ栽培よりも将来環境にも子供達にも良いことだと思います。もっとコーヒー栽培に関する技術を身につける必要があります。

5その他、感想があれば何でも教えてください。

インドネシア語では、しっかりと説明はできるのですが、私の英語力が足りなく、PWJスタッフとCGNに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。



Nelson Jose F. Alves (パルシック)

b0128901_22420185.jpg


フィリピンの農家さんは熱心に東ティモールの話を聞いてくれました。

ー第一日目カパンガン訪問

フィリピンの農家さんは木製のパルパーをしっかりと作成していました。

アフリカンベッドで乾燥させていた。

1212日収穫されたコーヒーはしっかりと熟しており完熟のみを収穫していた

コーヒーの木はまだ小さく生産量は少なかった。

グラニカという品種を知った

食事は、カパンガンの伝統料理、鳥とサヨーテを煮込んだもの、そしてコメ。お米から作ったお酒。

カパンガンのコーヒー農園へ訪問


-キブガンへ訪問

組合のメンバーは72世帯
メンバーの多くは女性で子供を抱えながらの参加

東ティモールのコーヒー産業並びにパルシックのコーヒーの活動について連絡した

気候は寒く、サヨーテの生産がメインの土地

コーヒーはまだ生育途中で、500キロ。ローカルのマーケットで販売する予定

キブガン訪問後トゥブライ所有の水洗工場に訪問

郡長とともに工場を見学した

工場はコーヒー農家が使用できるようになっており、高品質のコーヒーを産出できる。コーヒーを焙煎することができ、マーケットへの販売も可能


ーベンゲット州の農業省でセミナー

セミナーは8時から5時まで行われ、参加者はすべてのセミナーにしっかりと参加していた。

セミナー内ではディスカッション並びにオープンフォーラムも開かれ、英語とタガログ語で行われていた

CGNより感謝状を拝受した

マニラへ販売される野菜を集荷している大きなマーケットを訪問

珈琲屋を訪問し、コーヒー実から作ったお酒を飲んだ

巨大なマーケット施設SMを訪問


ー今回の渡航のまとめ

訪問したバギオでは、野菜の生産が多く、化学肥料をたくさん使っているようだった。人口が多いためそのようにしていると思われる 。車両の交通が多く、排気ガスの量が多い。コーヒー生産者は女性と老人のみであった。コーヒーを植えている人はあまり多くない。それよりも多くの時間をサヨーテに割いているようだ。サヨーテの栽培だけではなく、コーヒーの栽培にも時間を割けるようになると良い。


b0128901_22360854.jpg



[PR]
# by cordillera-green | 2018-04-01 19:27 | コーヒー

アラビカ・コーヒー収穫ツアーの参加者から感想をいただきました

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が山岳地方各地で行っているコーヒーのアグロフォレストリー(森林農法)による栽培指導事業は、すでに開始から10年以上がたちました。収穫量も増えつつあり、CGNでは収穫後の加工指導のトレーニングも行っています。また、農家が丹精を込めて育ててきたコーヒー豆が適正価格で取引され、確実に農家の収入につながるように、ソーシャル・エンタープライズ部門https://kapitako.jimdo.com/を創設し、日本のフェアトレードショップへの輸出も本格化させています。
b0128901_11350829.png

 山奥深い山岳地方の村々から長い旅路を経て、日本やフィリピン国内でCGNの事業地で栽培されたコーヒーをお楽しみいただいている皆さまに、生産地での植樹、収獲、収穫後の加工を体験してもらおうと、CGNでは雨季(日本の6-9月)には植樹ツアーを、収獲期(11月-翌年1月)には収穫体験ツアーを企画しています。
 2017-2018年収穫期には、4回の収穫ツアーを企画し、フィリピン産のコーヒー産地に興味津々の方々にご参加いただきました。
 2018年1月の収穫ツアーにはパナイ島イロイロ市の日系NGO法人「LOOB」のスタッやインターンの方々も参加くださいました。食品加工の世界で活躍され、退職後の現在はLOOBでアドバイザー的な立場で活動されている江原嘉夫氏より、感想とご意見、ご提案をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
 たった1日の農園訪問での的確な観察力とご提案、オリジナリティあふれるアイデアには感服です。企業で培った経験や知識を、こんな小さい片田舎のコーヒー農家でも応用して真摯に意見を下さり心より感謝いたします。

b0128901_15390493.jpg
↑真剣にコーヒー選別体験を行う江原氏(手前黄色いTシャツ)


**********
CGN Coffee Harvest Tourに参加して                 

江原嘉夫

 なぜ環境NGOがフェアトレードを営んでいるのか、環境と事業とが結びつく背景が理解できました。

1.フェアトレードの意義(私の理解)
 先住民は貧農で市場に遠路農作物を売りに行っても仲買人に買いたたかれ、不当に利益を搾取されている。
 コーヒー園を営むことで不当な利益をむさぼる仲買人を介さず、最終顧客に近いバイヤーを顧客にした市場に参入し、世界標準のフェアな市場のプレイヤーとなる。
 一方、コーヒー園を営まない農家はサヨテSAYOTEという果物を栽培し、生計を立てている。これらは仲買人に買いたたかれるため、貧しい農家は熱帯雨林を伐採してサヨテ畑にして収量を増やし、生計をたてようとしている。そのため、人口増に伴いサヨテ畑が拡張され熱帯雨林が減少しつつある。
 サヨテはコーヒーよりも安いが年間を通じて収穫することができるため、年に1回の収穫しかできないコーヒーよりも不作時のリスクが小さく済むため、普及が進んでいる実態である。しかしながら、モザイクウィルスによる病気がサヨテに大発生し、サヨテ農家は大打撃を受け、コーヒー農家への転向を希望する者も出始めた。コーヒー農家で生計が建てられれば、大いに期待できる。
 コーヒーの木はシェイドツリーShade treeを必要とし、サヨテよりも森林保全の方向へと向かう。また、フェアトレードでつかんだ顧客であれば不当な利益の搾取もなく、努力の報われる農業への転換が期待できる。
 山間地の若者は学校に行って仕事に就きたいと願っているが、貧農のために学校へ行けない若者がたくさんいる。それらの若者の中には、仲買人に一生買いたたかれる貧農の暮らししかない自らの将来を憂い、希望を失って農薬を飲んで自殺するものが多いという。そんな不当な搾取が人の自己実現機会を奪い、本人に落ち度のない形で不幸な人生に終わっているのであればそれはunfairどころではなく許されないことだ。コーヒー栽培を通じてフェアトレードを行い、その貧困のサイクルを打破すること。ここにフェアトレードの大きな意義があるのだと感じた次第です。

2.コーヒー農園で気づいたこと
1)第一印象
・コーヒーの木が整然と並んでいるのかと思ってたら、さにあらず。ぽつりぽつりと木いちごを取るような感覚で摘み取った。枝の高いところに実がなっていたがなかなか取れない。山形のサクランボのように高いところはおいしいのだろうか? そうでもなさそう…。
 であれば、やはり積極的な剪定とシェードツリーとのハーモニーのとれた整然としたコーヒー畑にしないと狭い面積で採算をとるのは難しいのではなかろうか?
b0128901_15430726.jpg
↑アグロフォレストリーでのコーヒー栽培はシェイドツリーとして植えた木の他、
バナナやかんきつ類、パッションフルーツ、しょうが、パイナップルなど
さまざまな換金作物と一緒に植えられている。

・有機農法のコンポスト作成、木酢の製造など、あらゆる有機農法を実行している。お母さんパワーは凄い。すべてのアイテムをこなしていることにおいて、有機農法十種競技のメダリスト級の実践家ではなかろうか!
b0128901_15292186.jpg
↑コーヒー収穫ツアーのために農園を開放してくれたフェリーさんの農園には
ミミズ堆肥施設も。

2)設備に関して

① デパルパー(果肉除去機)
 デパルパーが貧弱。摩擦の強くかかるところが減りやすいウレタン製?と思われるプラスチックでできているとは! 耐久摩耗性からいって設計センスを疑う。軸の芯だしも適当だ。フィリピン農水省推奨とはフィリピンの農水省もだらしがない。その点、CGNさんが東ティモールの手作りのデパルパーの技術をフィリピン農家に伝えようと、農家さんを連れて研修ツアーを実施した行動力はさすがだなと思いました。もっと生産機械を大事に、そして工夫して改善を重ねることが生産性向上につながると思います。
b0128901_15330175.jpg
↑お世辞にも性能がいいとはいいがたい手回し果肉除去機(デパルパー)

②臼と杵
Dehull(脱穀)と粉砕が臼と杵の手作業とは生産農家なのに生産財が貧弱すぎると思います。この工程の機械はそんなに高価にならないと思うので、忙しい農家さんの時間を人力に使うのはもったいないと思いました。時間がコスト(金銭)である感覚がないのではなかろうか?
b0128901_15354433.jpg
↑江原さんも杵臼による脱穀に挑戦。重労働だ。

③小規模コーヒー農園用のロースター
 中小企業の鉄工所に頼んだらできそうな気もするけど金属素材の機能(熱伝導とバーナーの火にさらされてもさびないこと)であることが求められそう。円筒内にフィンを据え付けて撹拌効率を上げるのもありでしょう。要はロースターの構造や材質の機能をあきらかにすれば、ほかの素材でロースターの設計ができるかもしれません。焼鳥では備長炭の遠赤外の調理が好まれてます。
 電気炉内で遠赤外線でのローストをやったらおいしいコーヒーができるかも…と思いました。
 確か遠赤外焙煎の宣伝文句の焙煎豆を買った記憶があります。新製法でオリジナルなコーヒーを作ってみるのも面白いと思います。電気炉なら温度コントロール(火加減)も簡単で、リリーさんのように熟練工でなくとも再現性良く熱履歴をかけられる気がします。プレミアムコーヒーを狙って従来法をエキスパートレベルで追うのもいいですが、一般受けするオリジナルな製法開発も面白いと思います。
b0128901_15334059.jpg
↑農家さんはパーチメントいう殻付きの状態か、生豆の状態でコーヒーを販売する。
自家用には鍋で辛抱強く焙煎。

 ちなみに私はカッピングでNGでしたが、液のTastingになったときにC(正解)に傾きかけたのも事実です。コーヒー初心者の好みを引き寄せる戦略もありでしょう。日本のお米でも、昔は無洗米はなかった。精米技術の進歩(精米機内でスポンジ粒と一緒に擦って糠を落とす)で無洗米が珍しくなくなりました。むしろ糠を取る手間が省ける分、無洗米が売れてます。洗米の排水負荷がかからない分、環境にやさしい形態となっています。技術革新の賜物でしょう。

④コーヒー豆の粒度をそろえる篩(ふるい)
 ダイソーで百円のバドミントンのラケットを買って篩うのではだめですかね。篩の目を細かくする方向であれば糸をさらに巻き付けて篩を正方形にすることはできると思います。サイズが合えばいいんですがね! ミシュレッジ付きでの篩なら精度は悪くともそのあとの製造工程の手間を考えると一次篩として使ってもよいような気もします。ロースト時の焙煎のばらつきを抑えることが目的なら、焙煎時の豆の撹拌で小さい豆が伝熱面にあまり来ないようにする撹拌邪魔板の設計で粒度分布の許容度を広げることもできないでしょうか?たとえば、円筒底面に小さい豆だけが載るような8mmφくらいのバスケットをつけて観覧車のごとく小さい豆は伝熱面の遠いところまでリフトされて落ちるなんてのもどうかしら?コーヒー好きの機械屋がいたらおもしろいですね。どこかに居そうな気もします。

b0128901_15321848.jpg
↑オレンジ色に熟するグラニカ品種
b0128901_15323562.jpg
↑年末年始の休暇を利用して、日本の二つのフェアトレードショップからも
収穫ツアーにご参加くださいました。





[PR]
# by cordillera-green | 2018-02-04 15:10 | スタディツアー

【振り返り③】環境問題をテーマとした演劇ワークショップ<主催者・共催者>

国際交流基金アジアセンター助成「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」の3週間にわたるプログラムの最後に、アチェのワークショップ会場で、全体振り返りを行った。

常にフィリピンとインドネシアの青少年参加者たちを、陰で支えてきた、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)とインドネシア側共催団体「Komunitas Tikar Pandan」の代表も、感想とコメントを述べた。


::::


●フィリピン人ファシリテイタ―

Komunitas Tikar Pandanはとてもあたたかく私たちを受け入れてくださいました。私たちは、よりアチェの文化、特に衣装や礼拝の時間、ボディーランゲージに関して気づくことができました。これは異なる地域や文化、宗教に触れたことで得た、新しい学びの経験となりました。私たちは初めて外国の文化と出会いました。アチェの生徒たちはワークショップにとても意欲的でした。

私たちはこのグループとして、プロジェクトの継続を願っています。コーディリエラとアチェからの参加者の文化交流には、より多くの時間が必要だと感じました。ワークショップには参加者のためのオリエンテーションと、文化的なダンスや歌を取り入れるべきだと思います。

私たちはなぜその場所に生を受けたのか、その目的を覚えておかなくてはなりません。これは、人々のコミュニティーにおける良い変化です。演劇は私たちがなぜその場所に生きているのか、人々に知らせるための一つの良い方法です。


●Filipino Facilitator

Komunitas Tikar Pandan is so accommodating. We became more awareabout Acehnese culture especially their clothing, prayer time, and bodylanguages. This is a new learning experience because it happened in anothercountry, culture, and religion. This is the first we encountered othercountries. The Acehnese students are very active participating in the workshop.

The Acehnese students improved in just few days.

Empower youth to change community throughthe use oftheater.

There are delayed workshops and language barrier.

We hope for a continuation of the projectand the groupremains. There should be more days for theCordilleran and Acehnese participants for cultural exchange. There should bemore orientation for the participants about the workshops and integrate more oncultural dances and songs.

We have to remember that there is purpose why you wereborn in your place. That is to make good changes to your community. Theater isone good way to inform people that is why we are here.

b0128901_13403414.jpg

***

●日本人ファシリテイタ―

これは、私がフィリピンやインドネシアを訪れる、初めての機会でした。この経験は、完全に私を変えました。ワークショップを通して活動的だったフィリピンの役者たちに感謝しています。アチェの参加者たちは、たった3日間で素晴らしいパフォーマンスに仕上げてくれました。私は、演劇による異文化間の関係の構築が、他の人々や次の世代にまで引き継がれることを望んでいます。初日、私は(彼らのパフォーマンスについて)とても心配していました。しかし、夜を越えるたびに、彼らの演技は大きく変化していきました。彼らの演技に対するエネルギーはより大きく、演技はより良いものになりました。

劇場は満員だったにも関わらず、今日のパフォーマンスに感激しました。私はとても幸せです.


●Japanese Facilitators

This is the first foreign country I visited which is the Philippines and Indonesia. This experience is completely different to me. I appreciate the Philippine actors for being active in the workshop. The Acehnese participants were great for producing a great performance in just three days. I hope that building relationships between cultures through the use of Theater will be passed on to other people and future generation.

I was very worried during the first day.The Acehnese participants were very shy and serious. This morning when I sawthe performances, they were bigger than yesterday. They changed very well over night. The energy is far bigger and better than yesterday.

I am impressed for today’s performances despite us having fully-packed audiences. I am very happy now.


b0128901_13193687.jpg

***

●フィリピン側主催者

公演の成功、おめでとうございます。これはKomunitas Tikar Pandan、アチェ・日本・フィリピンからの参加者全員にとって良い機会となりました。私たちの心はお互いに近くなりました。またお会いできることを願っています。

おめでとうございます。君たちはとてもよくやりました。私たちは今日のように舞台上で演技ができるなんて思ってもいませんでした。驚いたことに、その演技は自信に満ちていました。フィリピン人参加者の評価の中に、言葉の壁はネガティブだという声がありました。だからこそ、お互いを理解するためのツールとして、演劇を用いるのです。世界にはたくさんの言語があります。日本語やフィリピノ語もそうですが、英語だってベストな言語というわけではありません。演劇は、口と心を開いて、しかも言葉を用いずに、コミュニケーションをとるのを助けます。言語は決して壁ではないということを忘れないでください。今、あなたたちはどのように演技し、演劇を通してどのように他の人々との関係を構築するのかを知りました。私たちはインドネシア語を学ぶための十分な時間がなかったことを申し訳なく思っています。私たちはそれを最初に学習しておくべきでした。あなたたちは自身のコミュニティーを代表してくれました。あなたたちがコミュニティーに戻った時、ここで学んだことを皆さんに共有してください。私たちは離れ離れになってしまうけれども、同じ一つの惑星に住んでいます。この地球上に住む私たちは一つなのです。私たちはみな同じで、全てを分け合うことができるのです。

●Organizer

Congratulations for the success. This was a goodopportunity for all of us, Komunitas Tikar Pandan, Acehnese participants,Japan and Philippines. Our hearts are closer witheach other now and hoping to see you all again.

Everyone have stated already what I amabout to say. Thankyou everyone for being friendly to me. I am very proud toall of you for today’sperformances. I advise young people in this room not todo the same with what Idid with theater. I stopped theater after graduating inhigh school. I learnthat it is very important to keep on doing theater.

Congratulations. You did very well. Everybody, wecouldn’t imagine you could play on the stage like that. Surprisingly, theperformance is with confidence. Filipino evaluation said that the language barrier is negative.This is the reason why we are using theater as a tool to understand each other.The world has many languages. English is not the best, or even Japanese orFilipino. Theater can help open the mouth and the mind to communicate eachother without using language. Do not forget that language is not a barrier. Nowyou know how to act and connect using theater. We are very sorry we didn’t have enoughtime to learn Indonesia language. We should be the one to learn it first. Yourepresent your community. When you come back to your community, we hope you couldshare to everyone what you learned here. We might be separated due our locationbut we are living in just one planet. We are one, people here on earth. We areall the same and we can always share.

b0128901_13383206.jpg

***


●Komunitas Tikar Pandan 共催者団体代表

日本とフィリピンの、全ての新しい友達に感謝の思いを伝えたいです。演劇を通して、文化をはじめとした異なる物事について、あなたたちはたくさんのことを教えてくれました。演劇は単なるメディアではなく、コミュニケーションを図る方法を教えてくれます。

当初、私は三つの国の人々を巻き込んだイベントが開催されることを知った時、私は怖かったです。私は、参加者たちをまとめることが難しさを知っていましたが、イベントはスムーズに運営できることを確信していました。私はワークショップの前に、参加者たちが恐ろしさを感じて、家に帰ってしまわないかと心配していました。これはベストなワークショップの一つでした。なぜなら、誰も帰りたいという人がいなかったからです。全員がベストを尽くしました。私たちは若い世代が世界をより良いものにしてくれることを願っています。これこそがなぜこのワークショップが若者を対象としていたのかの理由です。このイベントが終わる時、それはまたコミュニケーションの終わりを意味するでしょう。また、ソーシャルメディアはこの公演を本当に助けてくれました。

このプロジェクトの成功、皆さん本当におめでとうございます。私たちはフィリピン人たちのバリトックでのパフォーマンスと同様に、観客を演劇に巻き込むことができました。私たちがコミュニティーで見たものを、演劇で伝えることができました。私は、アチェ、日本、フィリピンの関係性が続くことを願っています。全員が幸せであること、それが最も大切です。もし私たちが幸せならば、それこそが望みです。アチェ、日本、フィリピンの参加者の皆さんが幸せで、その幸せを共有できたのならば、それで十分です。

●Director, Komunitas Tikar Pandan

Thank you to all our new friends from Japan and thePhilippines. You teach us a lot about your culture and many other thingsthrough theater. Theater is not only media but it teaches us to communicatewith each other.

At first, I was afraid about this event knowing thatthere are three countries involved. I know that this is difficult to handle.But then I am also sure that the event will run smoothly. I am worried thatwhat has happened before will happen in this workshop; participants becameafraid and they go back home. This is one of the best workshops because nobodyasked me to go home. All did their best. I believe that young generation willmake the world better. That is why this workshop is for the youth. This eventwill stop if communication will also stop. Social media really helped a lot.

Congratulations to everyone for the success of thisproject. We were able to control the audience in the theater the same with the performanceof the Filipinos in Balitok. What is being observed on our community iscommunicated in the theater. I hope that this relationship among Aceh, Japan,and Philippines will continue. Everyone is happy and that is very important. Ifwe are happy doing the things we would like to do. Aceh, Japan,and Philippines are all happy andthat is enough, sharing the happiness.


b0128901_13420802.jpg
b0128901_13435434.jpg

助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

b0128901_14431020.jpg



[PR]
# by cordillera-green | 2017-11-23 13:47 | 環境教育