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2025年 10月 19日

CORDILLERA FOLKTALES –子供たちのための環境&アートワークショップ【3年間事業(2022~2024年度)のまとめ&記録リンク集】

事業期間:2022年4月~2025年3月
事業地:フィリピン共和国コーディリエラ地方マウンテン州タジャン&イフガオ州フンドゥアン&カリンガ州ルブアガン
助成:りそなアジアオセアニア財団環境助成


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[リンク集]

プロジェクト・ビデオレポート
▶2022年度マウンテン州タジャン編
▶2023年度イフガオ州フンドゥアン編

コンテンポラリーダンス・ワークショップビデオ
Lilayan-Folktales carried by the wind
民話語りビデオ(YouTube)
▶マウンテン州タジャン編(8本)
▶イフガオ州フンドゥアン編(8本)
▶カリンガ州ルブアガン編(1本)

民話語りポッドキャスト(Spotify)
▶マウンテン州タジャン編(8本)
▶イフガオ州フンドゥアン編(8本)
▶カリンガ州ルブアガン編(1本)

民話語り書き起こしあらすじ[英語](Medium)


3年間事業の総括

[成果]
語り部によって語られる民話という、SNS時代に色あせて価値のないものと取られがちの「物語」が、「語り継ぐ」価値のあるものであるということを伝え、その具体的な方法を示すことができた。YouTube、Podcast、ブログなどのインターネットメディアは、個人の意見を伝えたり、ダンスを披露するだけでなく、失われつつある文化を継承しアーカイブする無料のツールとなりえることを示した。
地域の当たり前の物語がカラフルな絵本となったことは、手にしたコミュニティの人たちに今までないがしろにしてきた地域の物語に価値を見出してもらうきっかけになるはずだ。
世界中の人々が同じニュースを時を同じくして共有できるインターネットの時代に、「自分たちだけの物語」を持っていることを、事業地とした先住民コミュニティの人々に誇りに思ってもらうことができた。

[反省]
環境教育教材として子供たちに配布することのインパクトを憂慮するコミュニティの教育者がいて、教育的でクリスチャン的な考え方に物語を書き換えたいという意見に抗うことができなかった。しかし、これは世界のあらゆる国で口承文学を出版する時に誰もが直面してきた問題であったに違いない。反町が民族語を理解できないため、どの程度なら許せるかなどの判断ができずに歯がゆい思いをした。
多くの人の意見に耳を傾けたことから大幅に出版が遅れた(もちろんその過程自体が、コミュニティの人々の民話や民族語に関する関心を高め、学びの場であったので、制作を遅らせても議論した価値はあった)。

[評価]
YouTube、SpotifyなどにCGNとして開設した「Cordillera Folktales」のチャンネルのアクセス数もそれほど多いわけではないが、将来的に今回の事業で示した手法を模倣して、自身の文化をこういったメディアを使って広く伝え記録していきたいという先住民の若者が現れることを期待する。
取材し収録した民話には、コミュニティにおける人と自然や野生生物との関りをテーマとしたものが数多くあった。こういった先人の経験や知恵から生み出された物語を、今回の事業で公開したYouTubeビデオやPodcast、ブログ、書籍などで知った子どもたちや若い世代が「自分たちだけの物語」として誇りに思い、語り継いでいってくれることを期待する。

[今後の課題]
インターネットの普及は山間部まで広がり、「民話=自分たちだけの物語」は残念なことに急速に消えつつある。まだまだ、記録されず、継承されないかもしれない、エキサイティングでオリジナルな物語は、コーディリエラ山岳地方のあちらこちらに潜んでいるはずだ。
民話や伝統文化の継承に関心のある民族語を理解するライターや教員、そしてアーティストたちとともに、知られざる物語の宝庫の村を探し当て、記録と継承に今後も貢献していきたい。

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# by cordillera-green | 2025-10-19 15:03 | 環境教育
2025年 06月 30日

CORDILLERA FOLKTALES –子供たちのための環境&アートワークショップ【教材制作】

◆事業1年目のタジャンで収集した民話教本「Dad-dad-at di I-Tadian」の制作
カンカナイ語の表記とその英語訳に関しては実に多くの方からコメントをいただいた。事業責任者の反町がカンカナイ語話者でないので、判断がまったくできず、遅々として進まない編集作業にはもどかしさを感じた。タジャンの出身の当団体スタッフでカンカナイ話者のLily Jamiasが編集作業を引継ぎ、ようやくコメントをいただいたみなの合意を得て完成となった。
大変な作業であったが、この過程からタジャンの年長者たちの自分たちの物語に対する愛情の深さを実感することとなった。同時にクリスチャナイズ(キリスト教化)が進み、とくに教育を受けた層は、オリジナルのストーリーを子どもたちへの教訓を含んだ物語に書き換えたがるといった状況も出てきた。
もともと、口承で伝わってきた民話に「正解」はなく、語り部と聞き手によって内容が変わるのは自然なことである。それを、子供たちが学校で使う教本にするときに、本来の物語になかったレッスンが加えられたり、残虐さを伴う描写が失われたりすることをどう捉えるかは判断が難しい。
教本には、現在は若い人があまり使わなくなっているカンカナイ語の単語の注釈や写真を入れるなどして、カンカナイ語の継承にも役立ててもらえるようにした。2年目にインターネットでアップロードしたオリジナルの語りのYouTubeやPodcastが、将来、タジャンの人たちの伝統文化・言語継承の役に立つことを期待する。
なお、ビジュアルには事業1年目に8つの小学校で行ったアートワークショップで子供たちが作った作品を使用した。
フィリピンの学校が休みに入ってしまったことから、テキストブックの配布は休み明けにタイミングを見てを予定している。印刷部数は800部。タジャン町のすべての小学生に配布する。なお、タイトルの「Dad-dad-at di I-Tadian」はカンカナイ語で「タジャンの人々の物語」という意味である
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◆事業2年目のイフガオ州フンドゥアンの民話「Walihon and Putwigungon」の制作
タジャンの民話を題材とした子供向け環境教育テキスト「Dad-dad-at di I-Tadian」制作過程におけるカンカナイ語表記の苦労から、2年目のイフガオ州フンドゥアンに伝わる民話に関しては、英語訳のみを表記した絵本とした。物語は、3人の語り部から聞いた話のうち、Joseph Madiwoが語った「Walihon and Putwigungon」というハンターの親子の話とした。
この物語に出てくる「Ayyu」と呼ばれるお守りは、いまでもイフガオの先住民の一部が大事に身に着けているものだという。物語では今ではイフガオでも数が少なくなってしまった野生生物(イノシシ)と人間の関係を語っており、たくさんの野生動物が人間社会とバランスを保って生息していた時代に思いを馳せてほしいという意図があった。また、死者の世界と人間の世界を行き来したり、死者がよみがえったりするのはイフガオの民話にはよくある話で、キリスト教的にはタブーと扱われかねない物語が、ごく当たり前に自然にコミュニティで語り継がれていることを示したかった。ここでも1年目のタジャンでの教本制作で物語が「ねじ曲げられかねない」というジレンマを教訓とした。
イラストを依頼したGeorge Rosalesは、事業1年目にタジャンでのアートワークショップでファシリテーターを務めたアーティストである。透明感のある水彩を得意とし、子供たちに水彩画を個人レッスンで教えている。Rosalesはイフガオからほど近いイサベラ州の出身であるが、イフガオ先住民の出身ではないことから、「Walihon and Putwigungon」の語り部であるJoseph Madiwaを訪ねてもらい、物語に出てくるモノや場所について聞き取りをしたり実際に森やコミュニティを歩いてもらったりした。
子供向けの本としての再話と編集作業は、以前からコーディリエラ地方の民話の出版物について調査し論文にまとめたこともあるSacha Garah Jasminに依頼した。Jasminはバギオ市育ちであるがイフガオの血も引いており、ある程度のトゥワリ語は理解したが、不明な部分はトゥワリ語の話者に確認を取りながら子供向けの再話原稿に仕上げてくれた。
フンドゥアンのすべての小学生に配布するために1000部を日本でオンライン印刷した。7月に来日するフィリピン人演劇グループのメンバーがフィリピンに運び、Rosalesがイフガオに配達し、Madiwoのサポートで配布した。
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# by cordillera-green | 2025-06-30 14:29 | 環境教育
2025年 06月 30日

CORDILLERA FOLKTALES –子供たちのための環境&アートワークショップ【カリンガ州ルブアガン編】コンテンポラリーダンスワークショップ

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事業期間:2024年4月~2025年3月
事業地:フィリピン共和国コーディリエラ山岳地方
(カリンガ州ルブアガン町)
助成:りそなアジアオセアニア財団環境助成

CORDILLEARA FOLKTALES事業3年目は、新たにさらに山奥のカリンガ州ルブアガン町を対象として、民話の収集とコンテンポラリーダンスのワークショップを行い、成果物はそのワークショップを記録したドキュメンタリー短編作品(32分)とした。ワークショップのファシリテーターには日本からコンテンポラリーダンサー(荻野ちよ)、現代美術家(小池芽英子)、音楽家(山崎伸吾)の3名を招聘した。3名は帰国後試行錯誤を繰り返しながらビデオ編集を重ね、完成したショート・ドキュメンタリーはYouTubeで公開された。民話の語り1本もYouTube、SpotifyのPodcast、Mediumブログで公開した。
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[活動内容詳細]
◆ルブアガン町の伝統文化継承者によって語られた民話のYouTube/Podcast/Mediumでの公開
ルブアガン町は古くはカリンガ州の中心であった歴史ある町で、古くから地域のリーダー的な存在であるバワーBawar一族が伝統文化の継承を熱心に行ってきた。今も手織物、民族芸能、儀礼などが継承されてきている。
バワー一族の長であるSapi氏はルブアガンの歴史、文化、暮らしのまさに生き字引であり、民話に関しても、高齢であるにもかかわらず、先代から伝え聞いた多くの物語を鮮明に記憶している
プロジェクトチームはSapi氏の語る物語をビデオに収録したいと要請したが、氏は「自分はすでに多くの物語を次の世代に伝えてきた。私の語りではなく、コミュニティで子供たちに語り聞かせをしている母親たち、それを聞いた育った若者たちの語りをぜひ記録してほしい。彼女、彼らもそれを誇りに思うだろう」と話した。

それでもSapi氏はなめらかな語り口でよどみなく一つのルブアガンの歴史に関する物語を語ってくれ、私たちはそれをビデオに収め、YouTubeとPodcastで公開した。

⇒YouTubeチャンネル-Cordillera Folktale [Ikgus](英語字幕付き)
⇒Podcastチャンネル-Cordillera Folktales-Kalinga [Ikgus]

物語の英語訳はMediumの「Cordillera Folktakes」ページにて公開した。

◆コンテンポラリーダンス・ワークショップ
日本から3人のアーティストを迎え、ルブアガンの聖テレシタスクールの約20人の希望者を対象に3日間のコンテンポラリーダンスワークショップとそのビデオ撮影を行った。

●スケジュール
5月1日 日本人アーティスト3名 日本(関西国際空港)→マニラを経由してバギオ到着
5月2日 スタッフと合流し、バギオ市→ルブアガンをレンタカーで移動(約9時間)
5月3日 ルブアガン町の手織りの村マビロンで織り手を訪問してインタビューなど、文化と暮らしについての調査・観察
5月4ー6日 コンテンポラリーダンス・ワークショップ[3日間]
5月7日 ルブアガン→バギオ市 レンタカーで移動(約9時間)
5月8日 バギオ市→マニラ→日本(関西国際空港)

●ファシリテーター
荻野ちよ
鳥取県倉吉市在住のコンテンポラリーダンサー。
2014年までダンサー/振付家として京都を拠点に国内外で活動(モノクロームサーカス、双子の未亡人所属)。演劇、美術、ファッション、文化人類学など、ジャンルを超えたコラボレーションに積極的に参加。2012年マウンテン州で行われたCordillera Green Network(CGN)主催の環境をテーマとしたアートワークショップシリーズに参加。子供たちとの創作ダンス作品の発表を行った。帰国後、地域おこし協力隊として鳥取県琴浦町に移住。2016年鳥取中部地震をきっかけに再びダンスワークショップや創作に関わり始める。
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●映像制作担当
小池芽英子
京都在住の絵描き・美術家・パフォーマー・映像作家。地域や人々と関わりながら、自身の独特のペースで個性的な地道に続けている続けている。韓国、タイなどの子供たちと交流し、その作品の日本での展示活動なども行ってきた。2012年、荻野ちよとともにCGN主催の環境をテーマとしたアートワークショップに参加。以降、フィリピンの演劇人との演劇制作などにも参加。たびたびフィリピンを訪れている。今回は盟友・荻野ちよのダンスに関する考え方の最大の理解者として映像作品の撮影と編集を担当した。
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●音楽担当
山崎信吾
音楽家としてダンスやパフォーマンス作品の音楽制作を多く手掛けてきた。一方で、京都伝統産業ミュージアム のチーフディレクターを務め、京都の伝統工芸に関する展示のキュレーションなども行っている。今回は伝統文化が継承されている遠隔地のコミュニティにおけるコンテンポラリーダンスのワークショップに関心を持ち、荻野ちよの誘いをうけて参加した。コミュニティで聞かれるあらゆる音に関心を寄せ、録音し、映像作品への挿入を試みた。
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●そのほかのスタッフ
反町樹歌(通訳、ワークショップ・アシスタント)
Rainel Lee(撮影)
Gladys Maximo(撮影)
足達洋樹(撮影)
Ruel Bimuyag(コーディネーター)
Irene Bawer bimuyag(コーディネーター)
Yurie Nhel Cadangen(コーディネーター)
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※なお、事業責任者の反町眞理子は父親の容体悪化で急遽日本に帰国することとなりワークショップを欠席した。

●ワークショップ(3日間)の内容
参加者たちにはあらかじめ家族や親戚から「民話」を聞いてくるように課題を出されたた。本で読んだ民話、上記のSapi氏に聞いた民話などが披露された。
荻野ちよは、民話の内容にこだわらず、それらをコミュニティの中で「伝えていくこと」の価値をテーマとしたダンスワークショップを行った。
また、集団で移動しながら形を変えていく鳥の群れを模し、隣人を意識しながらグループとして動き、移動するという要素をワークショップに加えていった。
参加者たちは、ダンスと言えば伝統の民族舞踊か、YouTubeやTikTokで見るヒップホップを想像していたが、自分自身の身体の内部と、それに接する環境とに意識を集中して、振りつけられたのではない動きで身体を動かすということが、ダンスであるのかどうかに戸惑いながらも、先住民ならではの研ぎ澄まされた五感(あるいは六感)を駆使し、独特な世界の創出に成功した。
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◆ショートドキュメンタリー「Lilayan-Folktales carried by the wind」(32分)制作
帰国後、小池芽英子はルブアガンで自身とスタッフが5台のカメラでとらえた映像から選りすぐりの映像を抽出して編集を開始した。全体の構成は、ファシリテーターを務めた荻野ちよが行い、山崎伸吾がサウンドを担当した。
この作品はワークショップの記録を目的としたわけではなく、世界の片隅の小さな村で、伝統が脈々と伝わり、今も生き、変化しながらも、次世代に伝わっていっていることを、参加者の若者たちの動きを中心にして表現した。字幕を極力入れなかったのは、鑑賞者には映像に映し出される身体表現に集中してっもらいたいという意図からである。
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身体表現のプロである荻野ちよとアーティストの二人は、フィリピン先住民ならでは身体性や音感をワークショップの過程で発見し、そこに新鮮な驚きを感じ、それらを映像作品に織り込んでいった。
ファシリテーターとスタッフが手織りの名人を訪ねた際に聞いた、村に23種類ある織りの模様の一つが「毛穴」を表したものであるという話は、先住民の感覚をある意味よく表現している。「毛穴」は、身体の中と外をつなぐ通路である。それを織物の模様にするのは、ルブアガンの先住民が環境と人間とのつながりを常に意識していることの表れではないのだろうか?
荻野ちよは、2012年に来比したときの環境をテーマとしたワークショップでも、「人は環境の一部であり、環境と人間は切り離せない」と話し、言葉を一切使わない身体表現で素晴らしいダンス作品を子どもたちと創作した。今回もこの「毛穴」の話に大きくうなづいたと思われる。

今回の訪比では荻野ちよのダンス作品の音楽制作の経験のある山崎伸吾が同行し、現地で演奏・採集した音を中心に映像にサウンドを加えたことで、ワークショップの会場であった100年の歴史のある木造校舎のクラシックな雰囲気を引き立て、いつの時代に作られた映像なのか見た人が迷い子になるような映像作品として完成した。

編集は31回を重ね、1年近くを要した。日本からの来訪者の3名が本業の傍らに貴重な時間を割いて創作された力作である。反町とスタッフもコメントや翻訳などで協力をしたが、作家たちのによる創作作品として仕上がった。
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# by cordillera-green | 2025-06-30 13:59 | 環境教育
2024年 06月 30日

CORDILLERA FOLKTALES –子供たちのための環境&アートワークショップ【フンドゥアン編】演劇とアートの最終発表&振り返り

演劇ワークショップ4日目の夜7時からルボオン小学校本校の校庭の小さなステージにて演劇ワークショップ参加者たちによる演劇発表会が行われた。ルボオン小学校分校で行われたアートワークショップのファシリテーターがワークショップで制作した子供たちの作品をもって合流し、ステージ周りに、それらの作品を展示した。
4日間を記録したビデオはこちら↓


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[演劇ワークショップに関わった人々の感想]
・演劇ワークショップを通して、子供たちは自分たちが演技をし、話すことができることを示すことができた。彼らの自信につながった。(ベニリン先生)
・当初はガンガー伝説がこのように扱われるとは想像もしていなかった。参加者たちが努力して、こういった劇を作り上げたのは素晴らしい。自分が1日目に話した「ガンガー伝説」は実は一部を割愛したものであった。(ダーウィン・ティヤブ)
・現時点では未完成であったとしても、おそらく先生たちがシーンを完成させるのを手伝うことができるだろうし、もしチャンスがあれば、子供たちはすでに舞台で演技をする素地があるので、このワークショップで始まったことを続けることができるだろう。(ベニリン先生)
・このワークショップはルボオン小学校で実施された初めての演劇ワークショップであった。子供たちが自分たちの土地の伝説を学ぶ中で、多くのことを学び、自分たちの才能を発見できたことに感謝している。( アグスティン・アダウェ先生)
・ルボオンのような遠隔地をこのプロジェクトの受益者として選んだCGNに感謝する。( バランガイ代表のカガワ・ミルナ)
・この演劇ワークショップは本当に楽しかったし、多くのことを学んだ。(参加者ドウェイン・クリント・A・アダウェ)
・私の住むガンガーの伝説を学ぶことができたので、ワークショップは素晴らしく、感動的でした(参加者ガリー・ジョイ・D・プクディホン)
・ファシリテーターは素晴らしく、情熱的だった。-(参加者 リカ・B・ドゥギング)
・とても刺激的なワークショップで、内気な私に少し自信がつきました。(参加者 アンジェリカ・D・ポトクナ)
・ショーの主役を経験できたので感謝します。(参加者 ラミエル・H・タモンドン)
・演劇は楽しいから退屈しなかった。(Jhustine Zien W. Cabbab)
・4日間の演劇ワークショップは、教室の外に出て文化や自然と関わるようなもので、私にとって大きな学びでした。(参加者 リシェル・U・ヌンバド)
・ショーは素晴らしかった。(参加者 ザイドリクス・L・モトワ)
・ルボオンで初めての上演された演劇でした。CGNの皆さん、美しい山々を3時間以上かけて登らなければならないような遠方にもかかわらず、この地を好きになってくれ、子供たちや文化を大切にし、子どもたちに教えることに情熱を注いでくださり、本当にありがとうございました。子供たちは皆さんとのワークショップを楽しみ、生き生きと参加し、そして何よりも、自分の役割を果たそうと頑張っていました。ファシリテーターは素晴らしく、忍耐強く、子供たちみんながアクティビティを理解できるよう気を配ってくれました。私たちは、みなさんと一緒に行った交流や会話、そして私たちの努力の成果である最後のパフォーマンスが大好きです。(ベニリン先生)

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# by cordillera-green | 2024-06-30 13:39 | 環境教育
2024年 06月 30日

CORDILLERA FOLKTALES –子供たちのための環境&アートワークショップ【フンドゥアン編】アートワークショップ

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会場:イフガオ州フンドゥアン町ルボオン村ルボオン小学校分校
日付:2004年3月20日~23日(22日はプログラムなし)

ファシリテーターを在バギオのアーティスト、ロシェル・バキサンRochelle Bakisanとジョージ・ロサレスGeorge Rosales、環境教育家のヘクター・カウィッグHector Kawigとインターンのビビアン・ポサイェンVivian Posayen が務めた。1日目と2日目は高学年の選ばれた生徒たちとともに1年前にできたという分校校舎のトイレや洗面所の壁に、壁画を描くワークショップを行った。
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3日目は、幼稚園から小学校6年生までの全校生徒を対象に、2グループに分かれ、ルボオン村に伝わる民話をテーマとしたアートワークショップを行った。
小学校3-6年の高学年は、ロシェル・バキサンとヘクター・カウィッグがファシリテーションを担当し、民話に出てくる登場人物のパペット制作、民話の舞台である村の風景の大判の紙への描写を行った。いずれも、材料として再生紙を多用したり、木炭などの自然の素材を画材とし、子どもたちに環境への配慮を伝えた。
幼稚園から小学校2年生までの低学年は、ジョージ・ロサレスとビビアン・ポサイェンが担当。
語り部のダーウィン・ティヤブDarwin Tiyabが終日に学校に滞在し、高学年の生徒には「ガンガー」、低学年の生徒にはハンターの物語「パホック」を子供たちに語り聞かせた。

[1日目](2024年3月19日)昼食をはさんで終日
新しくできたばかりの分校の校舎に生徒たちとともに壁画を描いた。
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[2日目](2024年3月20日)昼食をはさんで終日
生徒とともに壁画の制作を継続した。
(昼食)
ファシリテーターは絵筆を使わず、身の回りにあるものを使って絵を描くよう子供たちに指示した。子供たちが野外で絵を描くために必要なものを探しに行く前に、自然のルールについて、生きている草花を根こそぎ取ったり摘んだりしてはいけないといった自然に関するルールを喚起された。子供たちは棒や石を使って絵を描いたり、指や乾燥した葉っぱを使って絵を描くなどした。

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[3日目](2024年3月22日)
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▶低学年対象のアートワークショップ
・ルボオン村の語り部ダーウィン・ティヤブ氏による「パホック」というハンター(猟師)についての民話の語り聞かせを行った。
・ファシリテーターは子供たちと猟師のパホックや物語に登場した動物たちについてディスカッション。
・ファシリテーターたちは、パホックが死んだ理由を子供たちに尋ねた。そこから、パホックの性格が自慢好きで高慢なハンターであり、それが彼を死に至らしめたという描写が生まれた。
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・キャラクター作り。子供たちは2つのグループに分けられた。一つ目のグループは木炭を使って猟師のパホックを描き、もう1つのグループは森にいる野生動物を描くことになった。木炭で描いた下描きにちぎった色紙や紙くずを貼り付けてて立体感を生み出した。指を使って自由に表現するために、ハサミを使わない手法をとった。
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・子供たちは教室から出て、それぞれに割り当てられた民話の登場キャラクターのさまざまな特徴を身体を使って表現した。
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・子供たちは3つのグループに分かれ、物語の3つのシーンを描いた。1つ目はパホックが住むコミュニティ、2つ目は森、そして最後の舞台はほかのハンターたちがパホックを探しに行った森の中の崖である。
・ファシリテーターたちは、子どもたちが描いた登場キャラクターの絵や物語の背景となった絵を使って、民話の内容を振り返った。そして、最後に子供たちにパホックの態度をまねしたいかと尋ねると、子どもたちは声をそろえて「NO」と答えた。
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[参加者の感想]
₋いつも使っているボールペンや鉛筆ではなく、木炭を使って絵を描いたり作品を作ったりできて楽しかった。
₋登場人物の特徴を演じるアクティビティは、物語をより深く理解するのに役立った。
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▶高学年(小学校3年生~6年生)対象のワークショップ
₋アイスブレイクのアクティビティ。ファシリテーターは子供たちに、葉っぱを使って動物を描くよう指導した子供たちは様々な葉っぱを使って鳥、蝶、カタツムリ、魚など様々な種類の動物を描いた。
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・ルボオン村の語り部であるダーウィン・ティヤブ氏による「ガンガー」と題された民話の語り。
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・ファシリテーターのヘクター・カウィッグが子供たちが内容を理解しているかを確認するため、子供たちに質問を投げかけながら民話の内容と登場人物のキャラクターなどを振り返った。
・民話に登場するキャラクターのパペット人形を、ファシリテーターが用意したスクラップペーパーや色紙など、リサイクル可能な素材を使って作った。
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・子供たちは3つのグループに分かれ、民話「ガンガー」の舞台となっている場所である、バナウエ、ヒナリパン/ガンガー、ムンガヤンという3つのコミュニティの様子を描くことになった。ファシリテーターのロシェル・バキサンさんが、用意された材料を使ってバナウエの舞台を作る簡単なコラージュをサンプルで表現。その後、子供たちはグループごとに色紙を張り付けて4つの民話の舞台のコラージュが完成させた。

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・子供たちが作った登場人物のパペットと民話の舞台であるコミュニティのコラージュ作品を使って、ファシリテーターはガンガーの物語を再度子供たちに語りかけた。
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[教員からの感想]
・ワークショップのあらゆる部分が興味深く、子供たちに大きな影響を与えたと思う。ファシリテーターの皆さん、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれてありがとう。これからも、他の人たち、特に若い人たちへの刺激を与え続けてください。あなた方の専門知識を分かち合ってくれてありがとう。
・子供たちはこのワークショップを本当に楽しんでいて、先生の指示がなくても次のアクティビティをやりたがっていました。また、ガンガーが取り上げられたことで、なぜそのような場所があるのかを知ることができました。ファシリテーターはとてもエネルギッシュで、最大限の寛容さをもって指導に当たってくれました。次回のワークショップがあることを願っています。
・子供たちが参加したアクティビティはどれも興味深いものばかりでした。絵を描く作業が始まってから、子どもたちの表情は興奮に満ちていました。今回のアート・ワークショップで子供たちにとって最も有益だったのは、身近に手に入る他の材料を使い、美しい作品を仕上げることができることを学んだことだと思います。お店で買った真新しい紙とペンと色を使わなくても、身の回りにあるものを活用すればいいということを知ったのです。
・このワークショップの後、子供たちがより創造的になり、作品や感情、洞察においてより表現豊かになることを願っている。子供たちがもっと環境にやさしくなりますように。
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[保護者からのフィードバック]
 ワークショップの後、ファシリテーターのために食事を作る手伝いをしてくれた保護者の一人が近づいて来て、身の回りにあるものを使ったアート活動を高く評価してくれた。小枝や枯れ葉などを作品に使うことは学校ではあまりないため、子供たちは校内に散乱しているこれらのものに無頓着なのだという。このワークショップののち、子供たちが自分たちを取り巻く他の生き物たちに対してより心を配るようになるだろうと語った。

[ファシリテーターを務めたビビアンの感想]
-この活動を実施する上で困難だったことのひとつは、言葉の壁だった。
-子供たちの興奮と熱意は、いつしか手に負えなくなる傾向が非常に強かった。嬉しいことに、それでも彼らは指示に従い、よく聞いてくれた。そのおかげで、私たちは教師の介入を最小限に抑えながら、自由に活動を進めることができた。
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# by cordillera-green | 2024-06-30 12:52 | 環境教育