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2008年 12月 15日

HCRCIのボランティア・ラケルさんと助け合い精神

 昨日ブログで紹介したHCRCIのクリスマス会にはボランティア・スタッフの女性たちが何名かお手伝いで来ていました。会が終わったあと、そのうちの一人、ラケルさんの案内で、以前はブギアスの中心だったというポブラシオン村に連れて行ってもらいました。アバタンからでこぼこ道を車でイフガオ州方面に1時間くらいに位置します。

 ラケルさんはこの村の小学校で1年生を教える先生です。ポブラシオン村は、幹線道路沿いで高原野菜の栽培が拡張するとともに、その集積地をして栄えてきたアバタン村よりずっと歴史の古い村。小学校の校舎も木造で趣を感じさせます。元町役場の建物のこじんまりしていて、今は森がみんな野菜畑に変わってしまっているブギアスが、以前は山間の小さな小さな緑豊かな村だったことが想像できました。
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 実はこの村を訪ねた理由は、温泉があると聞いていたから。お風呂好きの日本人には、温泉と聞いたら一度は調査に行ってみずにいられません。
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 昔はきっと森の中にこんこんと湧いていたであろう温泉ですが、いまはキャベツやニンジンやセロリやラデッシュやブロッコリーの畑の中に突如として姿を現す温泉プールに姿を代えていました。ラケルさんの話では、二つある温泉プールのうち、ひとつはあるファミリーがカナダに移民した親戚からの送金で作ったもの。もうひとつは、別のファミリーが日本にお嫁に行った家族からの送金で作ったものだそうです。
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    ↑源泉は向こう側の山の中腹。ホースで引いています。

 一緒に行ったCGNボランティアのエドガーは、ちょっとぬるめのお湯につかりながら、「こちらはカナダ・マネー、あちらはジャパン・マネーのお風呂ねえ」とため息をついていました。
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          ↑温泉プールのオーナー。入場料30ペソですが、持ちきれないくらいの収穫 したばかりのブロッコリーをお土産にもらってしまいました。

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 ラケルさんの家の近くでも小川の中から温泉が湧き出ていました。
「こちらのお湯はしょっぱいのよ」とラケルさん。
子供たちが、川の水と混じってちょうどいい湯加減になっている小川に足を浸して、話に興じています。

 ラケルさんのお宅は、その小川の脇にあります。地元の松の木材で内装されていて、清潔でこじんまりしていてきちんとしたおうち。ラケルさんは4人のうちの一番下のお嬢さんと二人で住んでいるそうです。ご主人は、ラ・トリニダードの卸売市場で働き、あとの3人のお子さんもバギオとラ・トリニダードで大学に通っているとのこと。2人目のお子さんが口が利けないという障害を持っていて、「障害を持つ子供さんを持つ親たちの気持ちがわかるので力になりたくて」HCRCIの活動にボランティアとして参加しているとのことです。
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 実はラケルさん。今は15歳の一番下のお嬢さんがまだ8ケ月の赤ちゃんだった時に肝臓病をわずらい、トリニダードの病院で「余命1-2ヶ月」と言われたそう。「どうせ生きていられないなら家に帰ろう」とブギアスのこの自宅に戻り、毎日神様に祈ったそう。「そうしたら祈りが通じて、神様が左の肝臓をくれたのです」とラケルさん。
「私も神様へのお返しに皆さんに奉仕しようと思ったんです」。
自分の子供も障害を持っていて、経済的にも社会的も苦労しているのに、それでも他人のために働きたというラケルさんに頭が下がる思いでした。

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        ↑キャベツ畑に農薬をまいていました。

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        ↑ニンジン畑を耕します

 昔ながらのゆっくり(スロー)で、スモールで、でもハッピーな暮らしが、森を犠牲にして野菜畑にして得られるようになった現金収入や、海外に行った人から送金されるお金によって変わりつつあるのを、実感するブギアス・セントラル村でした。

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by cordillera-green | 2008-12-15 14:50 | みんなの未来予想図


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