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2009年 10月 26日

タジャン・カヤン村への緊急支援

台風ペペンの影響であちらこちら地盤がゆるくなっているところに、台風20号が近づいてきて冷や汗をかきましたが、信じられないような急旋回で北ルソン上陸直前にて、北に進路を変更し、北ルソンへの被害は免れました。しかし、日本に向かっているとのことで、日本の皆様に大きな影響がないことを祈るばかりです。

マウンテン州タジャン、カヤン東村の土砂崩れ現場への視察を踏まえて、現地のバランガイ(村)役員などと相談し、CGNでは緊急援助として以下の支援をタジャンに対して行うことにしました。

●土砂崩れ現場の二次災害を防ぐための応急処置として、以下の作業のための道具・資材・現場で働く人の労賃を提供することとしました。
1.今後の雨などで再度土砂崩れが起こり、被害が拡大しないように、大きな岩を崩し、小さくした破片を溝に移動させ、落石が起こらないようにする。
2.雨水が土砂崩れ現場のやわらかくなった土砂をさらに押し流すことがないように、水の逃げ道を作る。

タジャン・カヤン村への緊急支援_b0128901_2184643.jpg


●壊れた水道システム修理のための資材を提供する。

CGNのスタッフが、準備が整い次第、タジャンに向かう予定でいます。

また、土砂崩れ現場から救出され、病院で治療を受けている二人のケガ人のサポートも始めています。
メロデス・ラモスさんは、タジャンのお隣のバウコ町アバタンのルイス・ホラ病院に入院中。もう一人のアーリナ・トリニダードさんはタジャン・カヤン東村のホーリー・ロサリー高校の4年生。土砂崩れで両親とまだ赤ん坊の妹を土砂崩れで亡くしました。小学校の6年生の弟もケガをしましたが軽傷だったそう。アーリナさんは重傷でアバタンの病院からバギオ・ジェネラル病院に移送されました。すでに片足はひざから下を切断。腰の骨も折れており、今週中に再手術が予定されています。手術費用と入院費用は、保健省が負担。CGNではそれ以外の治療に必要な経費を負担する予定でいます。
バギオ・ジェネラル病院でインタビューしたスタッフによると、アーリナさんは高校への一刻も早い復帰を望んでおり、CGNでは彼女の後期分の学費を負担することとしました。高校卒業後エリンダさんが大学進学を希望する場合は、CGNのグリーン奨学金プログラムでのサポートも考慮していきたいと思っています。

たいへん厳しい状況にあるアーリナさんで、ベッドの上でも、痛みと家族を亡くした悲しみで泣き続けているということですが、「学校に戻りたい」という前向きの気持ちが出てきたことがせめてもの救いです。両親を亡くした痛手はすぐには癒えるものでなく、バギオからタジャンに戻ったときにあらたな精神的な試練が待ち受けているでしょうが、山岳民族のコミュニティならではの助け合いの精神と、親戚がまるで家族のように近しいという文化の中で、少しずつ立ち直って行ってほしいと思います。CGNでもタジャン出身のスタッフを中心に今後の経過を見守っていきたいと思っています。

タジャン・カヤン村への緊急支援_b0128901_2153462.jpg


パスドン村の行方不明だった最後の犠牲者は先週、アンブラヤン川の下流・カパンガンで発見されました。
最後の犠牲者は、村の役員で台風の中でみなを避難させてくれた人だったそうです。

CGNでは、台風ペペンの被災者のための義捐金を募集しています。詳しくはこちらのページをごらんください。

by cordillera-green | 2009-10-26 16:51 | 緊急支援


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