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2010年 04月 27日

アースデイ in バギオ2010 No2 一人歩きし始めた環境コミュニティ・シアター

 25日のアースデイ・イベントの会場はメリノール・エコロジカル・サンクチュアリ。CGNは、1月の「第3回コーディリエラ・ユース・エコサミット」に参加してくれた、ベンゲット州マンカヤンのレパント国立高校と、マウンテン州バウコ郡バナウ村のバナウ国立高校のシアターグループを招待し、エコサミットと同じ演目を上演してもらいました。

 「コーディリエラ・ユース・エコサミット」から早くも3ヶ月。「もしかしたらみんなもうせりふ忘れちゃったんじゃないかしら」「もう、あのときのパッションが薄れて、やる気がなくなったんじゃないかしら」、とCGN側も実は不安がいっぱいでした。
「コーディリエラ・ユース・エコサミット」で演劇制作の指導をして下さった吉田智久さんも「バギオの観客の目にかなうものが上演できるのかな」と不安いっぱい。わざわざ日本からアースデイ・イベント前にバギオ入りしてくださり、駆け足でレパントとバナウを訪れ、子供たちの練習の様子を観て来てくれました。
(レパントとバナウでの稽古の様子は、CGNスタッフブログで)

 吉田さんの感想は「いや、心配することありません。大丈夫でしたよ」。
なんと、バナウもレパントも1月の「ユース・エコサミット」が終わったあとも練習を続け、場面を削ったり、台詞を変えたり、新しい歌を加えたりと作品に改良を加えていたということです。バナウ村のシアター・グループにいたっては、村祭りでも公演し、それが好評で、村の有力者の結婚式でも上演のリクエストが来ているとのこと。
「いや、みんな自信つけちゃって、プロの劇団みたいでしたよ。先生が、もうみんな言うことを聞かなくなっちゃって。。。とぐちってました」と、吉田さん。

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      ↑ニック・アリピン氏宅を訪問したバナウ組

 バギオに到着したシアターグループは、ちょっとお疲れ気味。バナウ出身のバギオ市の市会議員・ニック・アリピンさんのお宅でピヌピカン(山岳民族伝統の鳥スープ料理)をご馳走になっても、受け答えに覇気がありませんでしたが、本番では吉田さんのレポートの通り。堂々とした演技で、観客の拍手喝さいを浴びました。

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     ↑レパント国立高校演劇グループ「The Dream」

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      ↑バナオ国立高校演劇グループ「Banaw」



 「コーディリエラ・ユース・エコサミット」は1年に1回のイベント。でも、参加した人が、エコサミットでの経験を生かし、それぞれみな、自主的に活動を継続してくれていることが何よりうれしい報告です。
 2009年1月開催の第2回エコサミットに参加したアブラ州ボリネイの環境演劇グループも、その後、アブラ州のフェスティバルで公演したそう。たまたま私が観にいったバギオ市でのフェスティバルにも参加していました。きっと、私たちの耳に入らないところでも、たくさんの参加者が環境演劇の上演を続けてくれていることと思います。枝葉がどんどん分かれて、どこまでもどこまでも広がっていってくれることを望んでいます。

 今回のアースデイ・イベントが今年度のCGNの環境教育プログラムの第一弾。
 1月のエコサミット後、オフィスには続々と、
「環境演劇のファシリテーターを私の村にも送ってくれ」
「環境演劇ワークショップを開催してくれ」
「また今年もエコサミットにはうちの村を呼んでくれ」
といった要望が届いています。
今年も、環境演劇で、山岳地方のできるだけたくさんの人に環境保全の大切さを伝えていくよう頑張ります!

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    ↑エコバッグ・キャンペーンの表彰式も行ないました。
     一般投票によって選ばれた1等はこの作品でした。

by cordillera-green | 2010-04-27 00:41 | 環境イベント


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