人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Cordillera Green Network ブログ

cordillera.exblog.jp
ブログトップ
2010年 12月 04日

新潟県長岡市の留学生フォーラムにパネリストとして参加しました

 昨年10月台風ペペンでコーディリエラ地方で大きな被害が出たときに、いち早く募金活動を開始してくれたのが、2006年の中越地震の復興と防災を目的に出来た中越防災推進機構.
その機構が企画しているのが今年3回目を迎える国際留学生フォーラムです(11月27日、長岡商工会議所)。今年ののテーマは「Steal the BOSAI!!-NipponのBOSAIを学べ-」。海外在住者としての視点から防災を含む日本の良さと、それを海外にどう伝えていくか、どんな橋渡し役が担えるかについて話してほしいということで、ありがたくもご招待をいただきました。

 私以外のパネリストは、東京医科歯科大学特任教授で元JICA国際緊急援助隊事務局長の吉田丘(たかし)さんと、現在、吉田氏が勤める東京医科歯科大学の非常に優秀な留学生のお二人。インドネシアからのメリッサさんとパキスタンからの留学生アリさんです。そして一橋大学の留学生ウズベキスタンのシコさん(本当はお客さんだったんですが、誰よりも雄弁にお話くださいました)。
 メリッサさんの出身地・インドネシアは、2006年のジャワ地震、たびたび起こるスマトラ沖地震、今年10月に起こったばかりのはジャワ島のムラピ火山の噴火被害が深刻な災害大国です。アリさんの出身地、パキスタンも2005年の死者9万人以上という想像を絶する被害をだした大地震をはじめ、今年8月の洪水では1500万人以上が被災するとと非常に災害の多い国です。
 フォーラムの司会進行役は、長岡出身の特に紛争地における国際協力分野のスペシャリスト・長岡市国際交流センター長・羽賀友信氏でした。
新潟県長岡市の留学生フォーラムにパネリストとして参加しました_b0128901_238301.jpg

 留学生の方々が、よく日本の文化を理解し、また、愛し、日本と出身の国との橋渡し役としての自分たちの役割を自覚しているのには、たいへんうれしく思いました。彼らは、たいへん謙虚ですが、お国に帰れば、次代のお国をを背負って立つ、私などが普段はお目にかかれないであろう優秀な方々です。
 
 派手な企画ではなかったにもかかわらず、主催の中越防災推進機構の尽力で、長岡や近郊の国際協力に携わるコアの方たちが数多く参加してくださったようで、そういった方たちのご活躍をご存知の進行役の羽賀さんが、参加者側の方たちに話す機会をたくさん振り分けてくださり、とても楽しいフォーラムになりました。

 城下町というイメージの強い長岡市。実は私の両親の出身地でもあり、子供のころから、祖父母の家に長期の休みの度に訪ねていたのですが、「国際協力」や「国際交流」とはほど遠いイメージを持っていました。しかし、羽賀さんのお話では長岡技術科学大学の留学生の数は24の国・地域から296人。これは全学生の約12.4%だそうです。長岡高専にいたっては日本で一番留学生の割合が多いとか。さらに、長岡市長の森民夫氏は元JICA専門家として国際協力に携わってきたそう。今回参加させていただいたフォーラムもこの体制になってからは3回目だそうですが、北陸建設弘済会が主催していたことから数えると20回に及ぶのだそうです。長岡がこんな風に地道に国際化していたなんてまったく知りませんでした。

 今回のフォーラムの参加者の方たちのお話を聞いて、さまざまな立場で草の根で国際協力に貢献している方たちが多いのに驚きました。長岡大学の学生さんや教員の方、長岡技術科学大学の留学生、国際協力関係の賞なども受賞しているという小千谷中学校の末武久人先生のお話など、たいへん興味深く伺いました。
末武先生は「子供たちを世界に出会わせたい!」とタイやハワイやコスタリカの子供たちとTV会議を行ったり、生徒さんの代表をハバロフスクやマレーシアに連れていたりしているそうです。すごい!

 また、進行役を務めてくださった羽賀さんがおっしゃっていましたが、長岡のような地方都市で「国際」といって関心を抱いてくれるのはわずか1%とか。羽賀さんこの町がいやで飛び出し、国際協力の分野で活躍され、最近、長岡に戻り、国際交流センターのセンター長を務められているとのこと。フォーラムのあと、羽賀さんの還暦のお祝いのパーティがフォーラムの打ち上げとともに行われましたが、まだまだ、これから長岡の国際化のために現場でたくさんご活躍いただき、昨年の台風被害をきっかけに縁の出来た私たちCGNにもご指導いただきたいと、心から思いました。
新潟県長岡市の留学生フォーラムにパネリストとして参加しました_b0128901_239454.jpg

 私はパネリストとして参加させていただいたのですが、それぞれの立場から国際協力の経験をお話くださった参加者の方から学ぶことがはるかに多いフォーラムでした。貴重な機会を与えていただきました中越防災推進機構事務局のみなさま、ありがとうございました。
 
 実は中越防災推進機構からは昨年の台風ペペン被害時にご寄付をいただいたのをきっかけに、中越地震後の経験を北ルソンで生かす国際事業が出来ないかというご提案をいただいています。長岡の、控えめですが底力のある力強人たちのご協力を得て、ぜひ来年は実現に向けて動きだしたいと思っています。
 
 羽賀さんのお話にありましたが、阪神・淡路大震災で、亡くなった外国人の割合が非常に高かったのが在日の外国人だったそうです。中越防災安全推進機構では、中越地震の経験を経て「防災時の外国人対応マニュアル」を作成し、今では全国各地の自治体がそのマニュアルを取り入れているのだそうです。
 私も考えてみたら、フィリピンでは外国人。「防災は安心」という言葉もフォーラムの中で出てきましたが、町の情報から隔離されている場合の多い山岳民族にとっての「防災」とはなにか?「安心」を与えるにはいったい何をしたらいいかを改めて考えさせられました。

新潟県長岡市の留学生フォーラムにパネリストとして参加しました_b0128901_23355188.jpg


by cordillera-green | 2010-12-04 22:46 | 国際交流


<< Community Art P...      ボントク~パラセレス・ロード ... >>