2011年 03月 19日
東北地方を襲った大地震から1週間目の18日、バギオ市のCafe by the Ruinで、犠牲者のための祈りとアート・インスタレーションのセレモニーが行われました。Café by the ruin は、バギオで最も知られたナチュラルでアーティスティックなカフェ。雰囲気、料理とも、間違いなくバギオいちのカフェで、マニラからの観光客も必ず訪れます。昨日はオープン23周年記念でジャズのコンサートなどが予定されていたのですが、日本での大地震による被害を聞いて心を痛めたビジュアル・アーティストのBumbo Villanuevaさんの呼びかけで、アーティストやジャーナリストが集い、犠牲者のためにろうそくを灯し、祈りを捧げる時間を設けることとなったということです。 ↑呼びかけ人のBumbo. カフェの一角にはBumboがAXISアート・フェスティバルで展示した600枚の子供たちの絵の一部が展示されたほか、心優しきジャンク・アーティスト、ロメル・ピダソ(Rommel Pidazo)君が、台風ペペンの土砂崩れで亡くなった人をイメージして過去に制作した作品を展示しました。Bumboに「マリコも日本人として祈りを」と頼まれて、私も亡くなった方へお祈りを日本語で捧げさせていただきました。 ↑ロメル君の作品。土砂に埋もれた人の助けを求める手です。 ↑台風被災者をテーマとしたと言う作品の解説です アーティストとして日本に行ったことある人はいるものの、日本に家族がいるというわけでもないフィリピンの方たちによるイベントで、参加した在バギオの日本人は私だけでした。アーティストたちは、同じ地球人として、自然の力によってもたらされた災害で命を落とした人のために祈りを捧げ、神の怒りを鎮め、平和な世界の実現に向けての気持ちを表現をしたいと、心から感じています。 バギオいちの彫刻家・Benhur Viellanuevaは、「毎晩朝2時まで、各国のケーブルテレビのニュースを見て、何でこんなことが起こってしまったかと祈っている」と言っていました。Bliss Cafeのオーナーのアメリカ人のジムは「カフェを閉めたあと、ニュースをみて毎晩、赤ん坊のように泣いている」とも。 自然にこういったセレモニーが企画され、名のある大御所アーティストも学生も分け隔てなく集い、ともに静かな時間をすごすことができるのは、バギオが1990年に大地震を経験したという歴史も影響しているのかもしれません。でも、日本人として「ほんとうにありがとうございます」とお礼を言いたくなりました。1週間目のすばやいリアクションにも感謝です。 世界中の人たちが、国境を越えてこうして祈りを捧げてくれることで、きっと世界は過去の過ちを改め、少しずつでも修復の方向に動いてくれることを信じています。 ↑今回の地震の衝撃は大きく、メディアの取材も多く受けました。 ↑あんまり私がケーブルテレビのニュースばかり見続けて、ため息ばかりついているので このごろはあまりCGN関係のイベントについてこないキッズも、 趣旨を話したところ 「行く!」 「何かしたい!」
by cordillera-green
| 2011-03-19 21:19
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フィリピンの環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク」の活動を紹介するブログです。。cordigreen@gmail.com by cordillera-green カレンダー
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