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Aanak di Kabiligan(山の子供たち)の日本ツアー    〈名古屋編②最終回〉

5月20日(金)
・東海高等学校訪問
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 名古屋では有名な進学校の東海高校の久田先生のご尽力で、学校訪問と交響学部の学生さんたちとの交流プログラムが実現しました。
 東海高校は仏教校。まずは校長先生がお仏壇のあるお部屋で、学校の説明と仏教のお参りの仕方を教えてくださいました。キリスト教徒の子供たちはちょっとびっくりしたようですが、日本の仏教文化にこれまで触れる機会がまったくなかったので、とてもいい機会になりました。生かしていただいていることに感謝を表し祈りを捧げるのは同じです。
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 その後、急ぎ足で英語や古文の授業などを参観。学食で仏教式のお祈りをして昼食。その後、昭和6年に建設され今では国の登録文化財にもなっているという歴史的講堂で、交響楽団の生徒さんと交流プログラムを行ないました。
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 交響楽団の演奏はとても高校生のものとは思えない本格的な演奏。目前での演奏という贅沢なシチュエーションで、Aanakメンバーは感動です。その後はステージ側と客席側が交代して、「アリモランという名の果物の伝説」「お米の神様・ブルル」を上演しました。
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 「お米の神様ブルル」はバギオでの渡航直前のワークショップで新しく加えた演目で、今回がはじめての上演。ジェロができるだけ多くのメンバーに重要な役を演じてほしいと加えた演目でした。日本での最後の舞台、ベストを尽くした演技に東海高校の生徒も食い入るように見つめていました。
 
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 その後、学食でイタリア料理で懇親会。最初は遠慮がちだった東海高校の生徒さんでしたが、「今日が最後」と息あがるAanakメンバーの積極的なアプローチに徐々につられ始め、最後は「校長先生が飛んでこないかしら?」って心配してしまうくらいの大声を上げて一緒に記念撮影。Aanakメンバーのエネルギーが東海高校の生徒さんに伝染してしまったかのような楽しいひと時でした。
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↑この日は愛知県立大学からは加藤史朗先生が学生さん達と一緒に御参加くださいました

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 夜は、パスタはおやつでしかないAanakメンバーのために、二度目の夕食兼打ち上げパーティを、ホテルの隣の中華料理店で行ないました。そんな予定はなかったのですが、ちょっと最後にみんなに感想を聞いてみようかと思ったら、もっとも泣かないように見えたエイロンが言葉に詰まったのを端緒に、みんな感謝感謝の涙大会になってしまいました。みなが無事にここまでプログラムを終えたことでほっとしたこともあって、私も大泣き。いろいろ人が関わってくれて支えてくれてよい体験ができたということをちゃんと感じてくれているのが嬉しかったし、言葉の伝わらない日本で、周りの人々への感謝の気持ちを表そうと、どんなに疲れていても、気の進まない状況でも(そんな場があったかな?)、ベストを尽くしてすべての場に向かってくれたのがうれしかった。
 参加者の半数近くが中学(ハイスクール)を4月に卒業したばかりで、帰比後、新しい世界に旅立って行くことになりますが、今のフィリピンやコーディリエラの状況を考えれば、生き抜いていくのはなかなか厳しく、彼らの明るい未来を祈っての涙でもありました。
 バギオから20時間近くかかるアパヤオ州の山奥深いカラナサンから参加したミッチー、カリンガ州バルバランからのカートとレナード(こちらも2日がかり)、3つも同じ川を渡し舟で渡っていく必要があり雨季には陸の孤島と化すアブラ州ツボからのバレリーとレマーなどなど、気軽に集まるのがむずかしい面々で、もう二度と同じメンバーで全員が集うことはないかもしれないと思うと、ちょっと感傷的にもなりました。
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 名古屋には2009年にバギオに滞在しインターンをしていて今はCGNジャパンの事務局を担当してくれている松野下琴美がボランティアとして参加してくれ、
「コーディリエラの子供達のエネルギーがすごかったです。今の日本の子にはなかなかないですよ」
と言っていましたが、そういえば、3つの会場での公演を見てくれた人の多くが「泣きそうになった」と言ってくれたり、「元気をもらいました。ありがとう」という言葉をもらったことを思い出しました。

 帰国後いただいたステージを観に来てくれた方からのメールでは、
「高校生演劇のどこに感動したかと申しますと、一番に皆さんの真剣さ、一生懸命なところです。自分たちがやりたくてやっているというのが、表情、感情豊かでひしひしと伝わってきました。そして、完成度も高かった!たくさん練習したんだろうな。皆さん、それぞれに輝いていましたよ♪ 本当に感動しました。子どもたちが自分たちのルーツを知り、大切にして、それを表現、伝える機会に恵まれたということがとても貴重だなと思います」
というコメントもいただきました。

 Aanakの子供たちが、日本での経験で得たものはもちろんそれはそれは大きなものでしたが、もしかしたら、大震災後に心の揺れる日本の人たちに彼らが与えることができたものはそれ以上に大きかったかもしれないと思いました。
 彼らが伝えたメッセージというのはぜんぜんむずかしくなくて、たぶん、
「生きていくということは、自然の恵みと、すべてを与えてくれている神に感謝を示し、周りの人のさまざまな想いを受け止めながら、なにがあっても前を向いて一歩ずつ歩いていくということ」
といった単純なことだったような気がするのですが、それがあまりに社会が大きくなってしまって、また通信手段が発展したがゆえに血の通った思いが伝わりにくくなっている日本の社会で、なぜかとてもインパクトが強かったのかもしれません。
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 私は、日比の方たちがお互い感動をともにできるこういった場に居合わせることができたことを本当にラッキーだったと思いますし、この企画を支えてくれた日本の受入れ団体の方々、ボランティアで時間割いてサポートしてくれた友人たち、お客さんとして足を運び心からの拍手をくださったみなさまに心から感謝します。

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そして、なによりも、Aanak di Kabiliganのメンバーたちに
「ありがとう!」
よい旅立ちを!素敵な大人になってね。
またきっといつかどこかで会いましょう!

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CGNジャパン事務局の松野下琴美さんもCGNスタッフブログで名古屋での体験をアップしてくれています。

ツアーの写真はCGNのPICASAアルバムのギャラリーにもありますので、ご覧ください。
https://picasaweb.google.com/101439197484450138832
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by cordillera-green | 2011-06-17 16:17 | 国際交流