2011年 07月 09日
7月の環境月間に環境保全に対する思いを新たにしようという天然資源省コーディリエラ地方支部The Department of Environment and Natural Resources(DENR-CAR)主催のイベントがカントリークラブで催され、CGNはこの1年最も環境のためにコーディリエラ地方で活動した「環境パートナー」として、21名(組)のノミネートの中から選ばれ、ほかの4名(組)とともに表彰を受けました。 何しろ何かといえば、修了証だ、感謝状だ、と安売りバーゲンみたいにCertificateを発行する国なんで、そんなのどうでもいいやと思っていたんですが、今回は格別でした。 毎年、バギオの財界や政界の人を招待してゴルフコンペをやるようなこの町いち有名なNGOや、以前ドモガンが市長だったときに政府のお金で派手に活動していて、彼が市長でなくなったとたんに活動休止。また、彼が市長に復帰したとたんに、活動再開というスタンドプレーが得意なエセNGOではなく、受賞したほかの4名も、まったく名の知られていないジミーな人たち。DENRは、今回は本気で環境活動をしている個人や団体を探したみたいです。CGNを推薦してくれたのが、4年前のアパヤオでの私たちの事業パートナーの住民組織のおじさんというのもうれしかった。事業地の人からちゃんと事業の成果が認められているというのが何よりです。そのアパヤオの住民組織も今回一緒に受賞です。 ↑アパヤオ州から受賞のために駆けつけたダリリおじさんと。 今年で、私たちは設立10年目、反町が事務局も任されるようになって5年ですが、いい記念にもなりました。 ほかの受賞者は以下の4名(組)です。 1.PAMORA FARM INC.(LAGANGILANG,ABRA) 2.LOWER APAYAO PEOPLES NATURAL RESOURCES STUWARD INC.=LAPNRSI(LATTA,LUNA,APAYAO) 3.MR.SERGIO CARINO (AMBONGDULAN,TUBLAY, BENGUET) 4.MR.MIKE KIWAS (TUBA,BENGUET) 個人で受賞のベンゲットのお二人の年配者は、いかにも「木を植える人」の風貌。先住民族代々の水源地に個人で木を植え続けている方々でした。今度、学生たちを連れてぜひお二人の土地をお邪魔し、貴重なお話を伺って来たいと思っています。 ↑テーブルの向こうのお二人が、木を植え続ける先住民のおじさんたちです。 この式典での基調講演は、水力発電会社ABOLITIZの社長さんでしたが、彼らはたぶん天然資源省より本気でここ数年木を植えています。CSR(企業の社会的責任)ですね。そのくらい、彼らが建設したダムの水量の減少が深刻で、その原因がとどまることを知らない森林破壊ということなのかもしれません。 CGNで行っているもっとも大きな植林活動も、実はフィリップ・モリスというタバコ会社のCSR事業です。いよいよ、フィリピンでも環境と密接に関係したビジネスを行っている大会社によるCSRが本格化してきたという印象を今回の式典の中で新たにしました。
by cordillera-green
| 2011-07-09 21:37
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フィリピンの環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク」の活動を紹介するブログです。。cordigreen@gmail.com by cordillera-green カレンダー
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