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WE21コーヒーの森プロジェクトの参加者②

前回に次いで、WE21コーヒーの森づくり事業の参加者の紹介第2回です。
第1回の紹介は以下のブログで。
http://cordillera.exblog.jp/16335332/

③オーガスト・イレネオ
Mr. Augusto Ireneo

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オーガスト・イレネオさんは53 歳で、ベンゲット州イトゴン郡カミリン出身のイバロイ族であり、アリシア・イレネオさんと結婚しています。
11 人の子どもに恵まれましたが、子どものうちの一人は赤ちゃんの時に転落し首の骨を骨折して亡くなりました。 9 人の子どもは中学校を終え、1 人は小学校にいます。働く毎日のなかで優先すべきことは、家族のために食べるものを与えることなので、金銭的な余裕がなく子どもを学校に通わせることができませんでした。また、子どもたちが学校に行くことができなかった理由として、早い時期に結婚したということもあります。
オーガストさんは豆、キャベツ、ズッキーニ、トマトを栽培する農家です。以前は、 業者から農業用品が支給されていました。この業者は種と付随する農業資材を利子をつけて支給しています。業者は生産物を買い取り、一方的に価格を決定します。オーガストさんは、支払いのために農地からの利益を得られるように、できるだけ広く耕作しなければなりませんでした。しかしほとんどの場合、収入は労働に合うものではなく、家族のためには十分ではありませんでした。
彼らは広い範囲の土地の耕作をすでに諦めています。現在、家族は自分たちの費用で200 ㎡の土地を維持していますが、収入が以前とほとんど変わらないことにきづきました。彼の妻が農場を管理し、オーガストさんは、コロスで家や建築の仕事があったときに石工として働くこともあります。家族は、AKAP というNPO が行うマイクロファイナンスによる生活支援プロジェクトを利用したことがあります。
現在、家族は約100本 の収穫できるコーヒーを所有しています。このコーヒーは、家族で飲むコーヒーとして両親が植えたものです。夫婦は自分たちの将来の暮らしのために、CGN から援助を受けたコーヒーの植え付けと維持を望んでいます。徐々にコーヒー栽培をメインに農作業をしていくでしょう。

提供されたコーヒー農園の所在地: コロス集落コモグ
土地面積 (㎡): 5,000 ㎡
土地の植生: ベンゲット松、ロノ

④メラニー・ピンガピン ジョニー・ピンガピン
Melanie & Johnny Pingaping

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メラニーさんは35 歳で、8 人の子どもたちの母親であり、ジョニー・ピンガピンさんの妻です。 ジョニーさんは21km 離れたアトックのカンカナイ民族の出身です。彼はコロス~バギオ間を走る村のジープのドライバーをしています。メラニーさんは小規模農家で、白菜やズッキーニや豆を栽培しています。収穫物はたいてい地元で売りますが、余ったらバギオの卸売市場に持っていきます。また、彼女はバディアティン・Bakigue 目的協同組合の会計担当でもあります。
彼女の家族は、コロスのバディアティグへ再定住を進められている、台風ぺペンで家屋が完全に破壊された家族のうちの1 つです。彼女たちの家は、彼女の両親と既婚者である彼女の妹の家とともに、台風による土砂崩れのために孤立してしまいました。彼女たちの家が建てられていた土地は台風ペペンによって地盤沈下が起きました。あるNGO が提供した高台にあるテントに一時的に避難しましたが、その後、自分たちの家に引き返しました。移転先として与えられた土地は整地が済んでおらず、現在にいたるまで、自治体から指示されている家建設に取り掛かることができないでいます。夫婦は自分たちが住むことのできる空き家を高台で見つけることができません。したがって、たとえ引き返すのが安全でないと分かっていたとしても、地盤沈下している家に引き返さざるをえないのです。
もし台風や激しい雨があれば、彼らはコロスの高台に登り、雨の後にはまた戻ります。
メラニーさんの家族は両親と一緒に同じ土地にコーヒーの苗木を植えるつもりです。この土地は2 ヘクタールほどです。両親の手助けをするため、土地開拓を計画していた土地です。

提案されたコーヒー農園の所在地: コロス集落サヤタン
土地面積 (㎡): 5,000 ㎡
土地の写真:彼らの両親の土地と同じ(イサベロ・エシャベン)

⑤イサベロ・エシャベン ヴィオラ・エシャベン
Isabelo and Viola Esyaben

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64 歳と62 歳でイバロイ民族の夫婦であり、トゥブライ郡のコロスとイトゴン町のトクノがぞれぞれの出身地です。農家であり、金採取の労働者でもある彼らは8 人の子どもを授かりましたが、2 人は病気で亡くなりました。金銭的な問題と、他のコロスの受益者たちと同じように両親とも定職がないために、子どもたちは小学校と、何人かはハイスクールまでしか通えていません。
台風ペペンが襲ってきたとき、彼らの家と2 人の子どもは孤立してしまい、彼らの家は移動し10cm 弱ほど沈んでしまいました。山の中の家の近くで、脱出する道を見つけましたが、家族が使ういつもの小道はアグノ川にいたるまで、崩れ落ちてしまいました。
家が沈んでいく前に、激しい雨のなか何とか山を登り避難しました。今家族は、自分たちと2 人の子どもたちの再定住先の家を建てるのに忙しくしているところです。
再定住地への移転には、トゥブライ政府から無料の土地、家屋の資材、「フード・フォア・ワーク」(労
働の対価として食料が与えられること)として米が支給されます。家族は日用品と住まいのために、普段の2倍の時間働くことになっています。
エシャベンさん(妻)は、家のためにCGN の苗木場で働いています。忙しいために家族の食べ物を探すことができない夫を助けているのです。時々彼女は金を採取するために川へ働きに行きます。家族は生計を立てるための代替手段として、自治体のコーヒー栽培プロジェクトにも参加することにしました。この家族はコロス集落のカワにある利用されていない広大な土地を所有しており、また、去年自治体から得た1,500 本のコーヒーの苗木を育成します。彼らはコーヒー栽培に対するる意欲を見せてくれています。現在、この家族は50 本の収穫可能なコーヒーの木を持っていますが、それらは自分の家で消費するコーヒーのためのものです。

提供されたコーヒー農園の所在地: トゥブライ郡コロス集落カワ
土地面積 (㎡): 5,000 ㎡
土地の植生: マンゴー、カラ、ベンゲット松
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by cordillera-green | 2011-10-05 13:38 | 植林/アグロフォレストリー