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コーヒーの収穫シーズン到来! 来年もKAPI TAKOコーヒー販売します

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コーディリエラ地方では、
コーヒーの実が赤く色づく季節となりました。すでに収穫が始まっている村もあります。CGNでは、今収穫期もアラビカ・コーヒーの買い付けを行うことになりました。
なお、CGNの「カピ・タコ・コーヒー」のご注文は、わかちあいプロジェクトのサイトで。生豆(1袋50キロ)、パック(250g入り。粉・豆)、どちらでも購入可能です。
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今までのCGNのアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー(森林栽培)事業の歩みを、CGNのコーヒーを輸入してくださっているわかちあいプロジェクトさんに寄稿しました。ここに転載させていただきます。

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、フィリピン島北部・バギオ市に拠点を置く環境NGOです。コーディリエラと呼ばれる山岳地方に暮らす先住民族の暮らしの向上と自然環境保全を目的に2001年に設立され、コミュニティに根差したさまざまな活動を行ってきました。
中でもアラビカ・コーヒーのアグロフォレストリー栽培は私たちの活動の中心となっています。アグロフォレストリー栽培というのは、農業(アグリカルチャー)と林業(フォレストリー)を組み合わせた栽培方法で、一つの土地に単一の種類ではなく換金作物を含むいろいろな種類の樹木や作物を植えるというもの。CGNでは、2003年のベンゲット州キブガン町サグパッド地区での植林事業を皮切りに、キブガン町パリナ地区、カバヤン町、トゥブライ町、イフガオ州ハパオ村、バランバン村、マウンテン州カダクラン村で、アグロフォレストリーによるコーヒーの栽培を行ってきました。今までに植えた苗木の本数は52,125本になります。

植樹地では、もともと生えているベンゲット松などの樹木をそのままに、成長の早いアルノス、マメ科で土地を肥やす役割を果たすカリエンドラなどの木を植え、その合間にアラビカ・コーヒーの苗木をたっぷりの堆肥と共に植えます。コーヒーの木が育ち、日陰を作るようになると、その根元にしょうが、ウコン、サトイモ、ウベ(ムラサキいも)などを増え、限られた土地から複合的に収入が得られるような農場を作っています。
山岳地方での森林破壊の主な原因は、森林を畑にするための人為的な火入れによる山火事です。貧しい先住民族は現金収入を得るためにやむを得ず森林に火を放ってきたのです。アグロフォレストリー栽培では、森林を生かしながら同時に収入を得ることができます。環境保全と収入向上、この二つの目的を同時に達成できるのです。

CGNがコーヒーをアグロフォレストリー栽培での換金作物として薦めているのには次に挙げたような理由があります。
●コーディリエラ山岳地方が気候的・地理的においしいアラビカ・コーヒーの栽培条件を満たしていること。
●伝統的に、多くの先住民族がコーヒーを飲む習慣があるため、家庭用のコーヒーの木の栽培の経験がすでにあり、コミュニティの誰にでも容易に栽培できること。
●コーヒーが嗜好品であり、先住民族の特産物として知られる赤米などと違い、販売しても住民の食糧不足にはつながらないこと。
●生豆の状態での保存がきくため、市場価格の低い収穫シーズンでなく、保存しておいて価格が上がってから販売することができ、臨時収入源として考えることもできること。
●コーヒーは、収穫後、適切な加工と乾燥を行い生豆の状態にすれば保存がきき、栽培地が山奥深くに位置していて自然災害などによって道路が寸断されることがあっても、鮮度が命の野菜栽培と違って経済的な損失が少ないこと。
●コミュニティにあるコーヒーの木から種を採取し栽培することができ、外部から種を持ち込まなくてすむので生態系に影響を及ぼさず、また資本がなくてもだれでも栽培を拡大できること。
●コーヒーは赤道付近でしか栽培できない作物であり、日本や欧米などの先進国に輸出し安定した外貨を稼ぐことができること。
●韓国や中国国民などがコーヒーを飲み始め、世界的にコーヒーの需要が増していること。
●これらの国々がフィリピンから距離的に近く、輸出する際のフードマイルを考えた時に有利であること。
●フィリピンでは年間35万トンほどのコーヒーを輸入しており、国内需要も高いこと。
●もともとコーヒーを飲む習慣があるため、余剰生産物、低品質の生産物に関しては、地域のマーケットでの販売も可能なこと。

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 CGNが2003年にアラビカ・コーヒー栽培指導を始めたのと同じころに、政府の天然資源省、農業省、また、ベンゲット州国立大学でも、同じように栽培指導を始めています。いくつかの町では、コーヒーを一町一品運動(フィリピンではOne Town One Product=OTOP)の品目に選び、町を挙げて小規模農家の栽培に協力するところも出てきました。コーヒーは、コーディリエラ地方の自然と先住民の暮らしを守るための切り札として大きな注目を集めています。
 コーヒーの木が初めての実をつけるのは苗木を植えてから3年目か4年目。CGNの指導で過去に植えてきた苗木の中には成長し、すでに収穫が始まっているものもあります。栽培農家の方たちが今直面している問題は、収穫したコーヒーの果実の加工方法です。コーヒーの実を、海外に輸出できる高品質の生豆に加工するには、それなりの手間と知識が必要です。CGNでは、栽培指導と同時に、収穫後の加工や乾燥の方法に関する指導も行っています。そして、大事なのは、そのコーヒーの販売によって栽培農家の人たちの暮らしの向上にきちんとつながること。CGNでは、「フェアトレード」に関する啓蒙活動も始めました。
 わかちあいプロジェクトを通じて皆さんのお手元に届くコーヒーは、私たちがコミュニティの先住民族の栽培農家の人とともに試行錯誤しながら種から育ててきたコーヒー豆です。栽培、収穫、加工、流通、販売、それぞれの過程でまだまだ改良の余地はたくさんありますが、栽培農家の人と協力して努力を続けていきたいと思っています。
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by cordillera-green | 2011-12-15 15:55 | 植林/アグロフォレストリー