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カパンガンで新しい植林事業が始まりました!

 2012年度、イオン環境基金の助成によりベンゲット州のカパンガン町サグボ村で水源林保全と森林再生のための植林が始まりました。
 サグボ村はバギオから車で約2時間半のところにあるカンカナイ族の暮らす小さな貧しい村。人口は約1680名(399軒)。ついこの間まで豊かな原生林に囲まれていたのに、グローバリゼーションの波の中でどうしても現金収入が必要となり、村人たちは森を切り、焼き、急斜面でも簡単に育つサヨテ(ハヤトウリ)畑に転換し始めています。

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 ↑サヨテ畑に転換されたばかりの森

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 ↑焼畑により森が次々と畑に変わって行ってしまっています。

 この辺りの森はコーディリエラ山岳地方の主要河川の一つ・アンブラヤン川の水源でもあり、政府の天然資源省も水源林の保全に躍起ですが、政府が資金を出せるのは国有林のみ。コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、個人所有の森の保全を行おうと地元のDayukong Associationと協力し、村人たちの収入につながるアラビカ・コーヒーの植樹を含むアグロフォレストリー事業を開始することにしました。

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  ↑苗木をサグボ村に運搬しています。村人たちはボランティアで参加。森を守ろうと意欲満々です。

 計画ではすでにサヨテ畑に転換されてしまったエリアに、アルノス(ハンノキ科)、カリエンドラなどのシェイドツリーとコーヒーを混栽するほか、土砂崩れが頻繁に起こっている場所にベンゲット松、竹などを植えていきます。本年度中に植樹予定のエリアは20ヘクタール。全部で30.320本の植林を計画しています。

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  ↑遠くに見えるのが植樹する予定のサヨテ畑。
  サヨテの棚の下に植えていきます。

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  ↑老人たちもお母さんもみなで活動に参加します。事業の受益者は20名を予定しています。

 バギオや山岳地方はこのところ毎日毎日うっとおしい雨続きですが、この雨期こそが植林のベストシーズン。移植した苗木の根っこは豊かな雨に助けられて大地に根を張ることができるのです。雨期は通常なら9月まで。恵みの雨のあるうちに1本でも多くの苗木を植えようと急ピッチで植林作業は行われています。

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   ↑中間業者によるサヨテの買い取り価格は1キロ5ペソ(10円)ほど。
    大きく村人の暮らしが向上するには安すぎます。
    重たいサヨテの運搬作業は重労働でもあります。
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by cordillera-green | 2012-07-16 11:43 | 植林/アグロフォレストリー