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コロスでのアグロフォレストリーによるコーヒー事業:2年目の参加者紹介①

今年の雨期は半端じゃない雨量。ため息ついている暇もなく、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の植林事業地はどこも植林シーズンで大忙しです。開始から2年半のコロス集落での「コーヒーの森づくり事業」も佳境。2年目から新しく事業に加わったメンバーの一部を紹介します。宇都宮女子高等学校のJRC部の生徒さんが翻訳してくれました。ありがとう!

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マーク・セヴェロ
Mark Severo

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 30歳のマーク・セヴェロはコロス集落出身で、ベンゲット州サブランのイバロイ族の出身であるビバリーと結婚し、二人の子供に恵まれました。マークは2010年の就任時からBAKIGUI BADYATING多目的組合の長を務めています。

 マークは初等教育までしか修めていません。彼が小学生のときに父親が病気がちになり、いつも病院に連れて行かれていたためマークは学校に通うのをやめ、家族のため根気よく食べ物を調達してくれる母親を手伝わなければならなくなりました。若くして彼は一人でお金を稼ぐ方法を学び、母親が妹に大学の仕送りをする手助けをしました。そのため、幸運にも妹は大学を修了することができました。
 彼は時折川で砂金を採集する仕事をし、この仕事が彼が学校をやめることを決意してから初めての仕事になりました。90年代のアンバサダー村における木材需要の高まりの間、彼は木材を運ぶため山に登り、木材1本につき賃金を支払われていました。これらの仕事で彼とその家族は大いに助かりました。
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  ↑CGNが行った講習会で、マークが描いたアグロフォレストリー農園と有機栽培の畑の計画図

 現在、彼はキュウリや胡椒、トマト、豆を育てる農園を所有しています。彼は農産物をバギオの市場で販売しています。特に台風などで野菜が被害を受けたときには損失が出ることもあるそうです。彼は農地の土壌が合成肥料によって酸性化していることに気づきました。そのため、より費用のかさむ合成肥料を購入する必要が出てきました。彼は、そのような出費を減らすため、有機農場を設けようと思うといいます。畑を有機農場に転換することは、困難なこととなるでしょう。野菜を植えたあとや雨の直後は、彼は臨時に収入を得るため川で砂金を採集しなくてはなりません。

 彼はまた、地方自治体の社会福祉課(DSWD)のサポートによる台風で被害受けた家屋の建設労働に忙しい日々を送っています。現在のところ、資材や人件費に充てる予算の不足が原因でまだ完成にいたっていません。

 彼はCGNの企画したアグロフォレストリー事業の1年目の受益者になるはずでしたが、妻が帝王切開によって子供を出産し、妻と子供が一ヶ月間入院しなければならないという事情があり、1年めは事業参加を見送り2年目の受益者となりました。現在、彼はコロス有機農業協会(COGA)の公式会員です。彼は過去のCGNで企画された講座で学んだことを応用したいと思っています。
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  ↑マークがコーヒー植えている土地です


ミルナ・バオン
Myrna Baon

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ミルナはコロス集落出身の43歳で、同じコロス集落出身の49歳のパトリック・バオンと結婚し、二人の子供がいます。一人は16歳で、もう一人は13歳。二人はアコップの高校と小学校に通っています。

ミルナは大学に進学したかったのですが、その希望はかないませんでしたませんでした。なぜなら、彼女の家は大家族で、両親には彼女を大学に行かせられるほどの余裕がなかったからです。大学進学をあきらめたミルナはEPZAと契約して働きました。またフェリックス鉱山採掘会社で砂金の砂などを洗って取り除く仕事もしていました。しかし、長くは続きませんでした。その後、彼女はコロスで同じように砂金を洗って砂を取る仕事をしました。この仕事が、彼女に出来る唯一の仕事だったのです。また、その仕事は簡単で、一週間後もしくは一ヶ月後に収入を得ることが出来、本当に収入を必要としている時に出来る即座の仕事だったのです。
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彼女たちは以前、野菜栽培によって生計を立てようと試みました。しかし、化学肥料の価格高騰が原因で、畑を維持する余裕がなくなってしまいあきらめました。今は、新たな収入源のために、CGNのプロジェクトである有機栽培農業に着手しようとしています。彼女は父親の手伝いでコーヒーを育てたことがあります。父親はこの地で初めてコーヒーの木を植え利益を得た人です。彼女は自分自身のコーヒー農場を作り、COGAのボランティア・メンバーになることを決心しました。
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by cordillera-green | 2012-08-15 10:49 | 植林/アグロフォレストリー