8月25日にベンゲット州カパンガンのサグボ村で植林体験ツアーを行いました。このツアーはバギオで英語留学中の生徒さんを対象に、植林を通してコーディリエラ山岳地方の環境問題や先住民族の暮らしを知っていただこうという企画です。(英語留学中でなくても、関心のある方は誰でも参加できます)
今年度CGNは、サグボ村で水源林の保全と森林再生のためのプロジェクト(イオン環境財団助成事業)を行っています。植林ツアーでは、この事業の受益者の農家さんたちと一緒にコーヒーやアルノス、カリエンドラなどの植林を行います。(プロジェクトについては
7月16日のブログもご覧ください)
今回は、サグボ村で2回目のツアー。7名が参加してくださいました。
この日はあいにくの雨でしたが、午前中にはときどき晴れ間も見えました。
サヨテ(ハヤトウリ)がぶどう棚のように広がる畑で、屈みながらの作業です。
コーヒーの苗木を移植するときは、縦・横・深さがそれぞれ50cmの大き目の穴を掘ります。
急斜面だったり、硬い土、石でゴツゴツした土地だったりと、穴を掘るだけでも大変です。
コーヒーの苗木はサヨテや他の樹木の日陰で育ち、今から3年から5年で香り豊かなアラビカコーヒーが収穫できるようになります。日本でコーヒーはいつも飲んでいるけど、コーヒーを育てるのがこんなに大変だなんて知らなかった…。」と参加者の一人が話してくれました。
この日のランチは山岳地方の伝統料理ピニクピカン。鶏を棒で叩いてからと殺し、直火で焼いて羽毛を取り除きます。そして、その鶏肉を野菜やしょうが、塩と一緒に煮こみます。
きれいにパックされてお店に並んでいる肉しか見たことのない、多くの日本人にとってはショッキングです。でも「食べる」「生きる」ということは、動物や植物の命をいただくこと。植林作業でお腹がすいたところで、このピニクピカンを村の人たちと一緒に、感謝しながらいただきました。
伝統的な料理やおやつを囲んで村の人たちと話をしたり、村の子どもと遊んだり…。
植林体験だけでなく、山岳地方の村の暮らしを垣間見る、楽しい一日になりました。
次回の植林ツアーは、9月8日(土)です。場所はベンゲット州トゥブライ町コロス集落。バギオから車で1時間半くらいのCGN事業地で一番近い場所です。
興味のある方は、お問い合わせください。<cgn.program@gmail.com>