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2012年 11月 10日

ワワイ・サワイ再び

 前回のブログで紹介したワワイ・サワイとタアラアンディッグ・アーティスト・グループは、ソイル・ペインティングだけでなく、音楽でも知られています。
「音楽のワークショップもよくやっているよ。2行作曲ワークショップ(Two Line Composition)」って言うんだ。「僕のワークショップでだれでもみんな作曲家さ!」
 
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   ↑ナマテック小学校でのソイル・ペインティング・ワークショップでのワワイ

 またまた、スタッフの強烈なリクエストにお応えして、11月24日、25日の「カワン・ディ・バタワ エコアート・フェスティバル」で、ソイル・ペインティングワークショップに加え、「エコ歌2行作曲ワークショップ」のファシリテイターとしてワワイとグループに再び来てもらうことになりました。
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  ↑6枚もアルバムを出しているそうです。

 そういえば6月のKapwa先住民族会議のときにワワイ達が持ってきていた民族楽器は実に見事なものでした。コーディリエラ同様に竹製の楽器ですが、やはり民族が違えば楽器も違うというわけで、種類も音も微妙に違いました。それらの楽器に丁寧にほどこされた模様の細工の細かさは嘆息ものです。
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    ↑タラアンディッグ族の民族楽器を使った音楽活動も各地で行っています。

 6年ほど前、ワワイはバイクに乗っていて交通事故に合い、もうすぐ両足切断という状態だったとか。肺がつぶれ瀕死の状態の中で、「足は切っていいけど、骨は捨てないで。笛を作るから」と医者にお願いしたのだそうです。ソイル・ペインティングのワークショップの時も手作りの竹の横笛を持参。子供たちに癒しの音色を聞かせてくれて、ワークショップをやっていない時もワワイの周りは子供たちがいっぱいでした。
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    ↑いつも子供たちに囲まれているワワイ

「招待してくれてありがとう。でも、もう一番下の子が恋しいよ」
 6人の子どものお父さんであるワワイ。奥さんはシンガポールにメイドさんとして出稼ぎ中で、母親と父親両方の役を担っているとか。DATUの称号をいただいているコミュニティ・リーダーで、フィリピンの先住民族文化に詳しい人ならだれでも知っているワワイの家でさえ出稼ぎに出なくては6人の子どもを育てられない。。。。コーディリエラ地方同様のミンダナオの先住民族の暮らしの厳しさを聞きました。

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バギオからサバンガンまでの道すがら、ミンダナオの僕らのところにはないという花を見つけてはその種や球根集めに一生懸命のワワイ。「僕らのアートセンターをいろいろな花でいっぱいにするのだ」
と、ピースパワーを撒き散らかし、出会った人すべてをすごく幸せにしてくれました。
「友達になってあげるよ」
とワワイに言われ、不覚にも泣きそうになった反町です。

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ますます楽しみな「カワン・ディ・バタワ エコアート・フェスティバル」です。
詳細はこちら。
http://cordillera.exblog.jp/19357180/







by cordillera-green | 2012-11-10 12:54 | 環境教育


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