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Kawwan di Batawa エコ・アート・フェスティバル 大盛況のうち終了

11月24-25日に、サバンガン町の中心ポブラシオン村のサン・アルフォンソ・ハイスクール(San Alfonso High School)とカソリック教会のセミナールームで、「Kawwanan nan Batawa( =環境への思いやり) Eco Art Festival」を開催しました。、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が実施中の「フィリピン・ルソン島北部山岳地方における子供のためのアートを活用した環境教育モデル事業
Environment Educational Workshop Utirizing art for children in the mountain region of Northern Luzon, the Philippines」(独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金 & 国際交流基金助成)で行ってきたアートを活用したワークショップで作った子供たちのビジュアル作品の展示とパフォーマンス作品の発表会を行いました。ワークショップに参加した子供たちをはじめ、サバンガン町のたくさんの人が訪れ盛況農地に幕を閉じました。
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会場であるポブラシオン村以外の5つのバランガイの11の学校から564名のワークショップに参加した子供たちが参加。ポブラシオン村の子どもたちの参加人数ははっきりした数字は出ていませんが、約100名として約660名の子どもたちが参加。また、父兄をはじめ、参加校の教員、バランガイの役員、町役場の職員、ポブラシオン村の住民も多数会場を訪れてくれました。また同時期に開催されていたAX(is)Art Festivalの参加アーティスト、在比日本人、日本からのわざわざ訪ねた日本人観客、それまでのワークショップにファシリテイターとして参加したフィリピン人アーティストなどもサバンガン町を再訪し、総計で1000名を超える人たちが参加しました。

参加校は最終的に以下の12校となりました。
(小学校)
Data Elementary School
Lagan Elementary School
Namatec Elementary School
Sabangan Elementary School
Sabangan Central School
Pingad-Bao-Angan Elementary School
(ハイスクール)
Pingad National High School
Sabangan National High School
Namatec National High School
San Alfonso High school
(デイケアセンター)
Lagan Day Care Center
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各学校で開催したワークショップは以下の19です。
1.ハギレを使ったタペストリー作り 
 アルマ・キントAlma Quinto / カルロ・ヴィラフエルテCarlo Villafuerte
2 .粘土アート
 山本麻世 ボン・サンチェスBong Sanchez
3.地域の植物の繊維を使った手漉き紙作り
 志村朝夫 ヴィンセント・ナバロVincent Navarro
4.ソイル・ペインティング
 ワワイ・サワイWaway Saway ラウル・ベンディットRaul Bendit 
5.ライン・イリューション
 寺澤伸彦 ロッキー・カヒンガンRocky Cajigan
6.ジャンク・アート
 ロメル・ピダソRomel Pidazo
7.泥絵具を使ったイモ版画
 ふるさかはるか ビンセント・ナバロ Vincent Navarro
8.デイケアセンターにアーティストがやってきた
 深澤孝史 竹本泰広 アンジェロ・アウレリオAngelo Aulerio 小池芽英子
9.泥絵具を使った木版画で作る民話じゃばら絵本
 ふるさかはるか ビンセント・ナヴァロVincent Navarro
10.コンテンポラリー・ダンス
 荻野ちよ タラ・ナティヴィダッドTara Natividad アンジェロ・アウレリオAngelo Aulerio
11.オリジナル竹楽器とサウンド・インスタレーション
 山本公成 山本星子
12.伝統竹楽器作り
 アレックス・トゥマパン Alex Tumapang
13.詩劇Dula Tula
花崎攝 ガワニ・ドモゴ Gawani Domogo
14.カブクマイ・コンテンポラリー・ダンスと鼻笛
 Jun Amanto ドムアン・マカグネ Dom-am Macagne
15.草木染めバード作り、コーヒー絞り染めTシャツ、ハイビスカスのマジックペイント
 小池芽英子 山本麻世
16.民話創作劇
 アンジェロ・アウレリオAngelo Aulerio ジェイソン・ドムリンJason Domling ビナギBinagi
17.インディアン・ティーピーテントのソイル・ペインティング
 ダン・デ・ロス・レイエス Dan de los Reyes ヴィンセント・ナヴァロ Vincent Navarro
18.土笛づくり
 山本公成 山本星子
19.オーガニック・インスタレーション
 ボン・サンチェス Bong Sanchez

山本公成さんの土笛づくりのワークショップ
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最終的に12人の日本のアーティストの方がファシリテイターとして遠い遠い山奥のサバンガンまで来てくださいました。ワークショップで何かを教えるという一方通行の与える交流だけでなく、元気いっぱいの子どもたちにパワーをもらいみなたくさんの刺激をうけたようです。村にはホテルやゲストハウスがなく、誰かのうちや学校に居候民泊ということになりましたが、それもまた貴重な先住民族の素朴な暮らし体験となったようです。
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2日間のフェスティバルは、石造りの伝統の集会場・ダップアイの村の長老たちによる儀式で鳥をつぶして「成功を祈っていただく」ことに始まり、7頭の豚でをつぶして参加の子どもたち全員に振る舞い、最後はまた成功を感謝し、長く幸運が続くことを祈る長老たちの儀式で幕を閉じました。
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  ↑つぶしたニワトリのレバーで吉凶を占います

ほんとうに心配していた村の人たちの反応ですが、終わりの儀式では、プログラムの成功を村の人ともども山の神様に感謝することが長老たちの話し合いで決まり、フェスティバルの終了から3日間、村人たち全員に休日(田んぼで働いてはいけない)が与えられることになりました。昔ながらの風習で、そのことを集落から集落へと大きな声でアナウンスされながら伝わっていくのを、感慨深くチコ川のほとりの暗闇の中で聞きました。村の人たちの協力を得て、村の人と作り上げ、村の子どもたちが心からアートを楽しんでくれたということが何よりもうれしかった。カソリック教会の司祭からも最後にていねいな感謝の言葉をいただきました。
子どもたちの笑顔がなによりもコミュニティの大人たちの心を開く大きな力になってくれたと思っています。
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サバンガンはヒマワリが咲き誇る美しい季節でした。
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(反町眞理子)
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by cordillera-green | 2012-12-15 12:21 | 環境イベント