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中学生の初めての植林体験。素直な体験談をありがとう!!

 CGNの植林ツアーに参加してくれたバギオ在住の女の子が素敵な感想文を寄せてくれました。
初めて山の村に行ったという彼女、たった数時間の植林と山の村体験でしたが、たくさんのことを感じてくれたみたいでとてもうれしいです。本人とお母さんの了承を得てここに転載します。

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こんにちは、この間はコロスに植林へ連れていってくださり、ありがとうございました。
いろいろなことがあって、とっても楽しかったです。

 植林する山へ下りて行ったときは、最初、山道があるのも知らないで適当に下りて苗木を植える穴を探してたので、思っていた以上の山の傾斜と石ころがゴロゴロしててすべらないように気をつけなきゃ、と軍手に汗かいてコーヒーの苗木をぎゅっと握ってしまいました。
 でも、次の苗を上に取りにいくとき、細い山道があるのに気がついて、それに沿って植林すれば山の斜面も平気になりました。少し慣れても、やっぱり石ころが多くて歩きにくいので、邪魔な石を山道からけると、おむすびコロリンのようにコロコロと谷底めがけて下に転がって行きました。
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うわー、急なんだな、、、この山、、と、心の中で、声が出ていました、、、。

 こんなことを見るのもするのも初めて面白かったです。
 でも、こんな小さな驚きに喜んでるのは自分だけで、CGNのリリイさんは、裸足で石ころだらけの山道をスタスタ歩き、頭に20キロくらいの米袋の大きさの堆肥の袋を乗せて私の前を歩いていきました。それを見るとすぐに私も苗を植えなきゃと思いました。
 
 コーヒーの苗は既に、しっかり育っていたので、後は教えられたとおり用意された穴に堆肥と土を良くまぜて根っこを傷つけないように植えるだけでした。
 1つ植え終るごとにうれしかったです。
みんな、口には出さないけれど、同じ気持ちなんだろうな、、植林を楽しんでいた、、。
 
家に帰ってから思いました。私は初めてで1度だけだけれど、コロスの人たちは、毎日のようにコーヒーの苗の成長を見守っている、たくさんの手間と思いをかけられてコーヒー豆ができるのだ、植林してるときは夢中であんまり何も考えなかったけれど、家で植林のことを思い出すと、あれこれコロスのことやコーヒーの苗のことが頭に浮かびました。

 リリイさんが、手際よく、こうやって周囲の土をほぐして堆肥とまぜて苗を入れるのよ。 

 そして、よく上からしっかり押して固めてやるの。手が空くと教えてくれました。私なんかの何倍も働いてた。凄いな、、とか
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 環境NGOの仕事はただ木を植えるだけでなく、最初は、山に木が必要なことを皆に教えてわかってもらい、苗木つくり、ミミズの堆肥の作り方、炭焼きで農薬の代わりの木酢の作り方、有機肥料の作り方を教えて、それらを実際に作り、コロスの人たちが化学肥料や農薬にたよらない農業がきちんとできるように、何年もかけて働きかけ縁の下の力持ちの支えをしてきたのでした。私たちがあの日、植林するまでに農家の人たちだけでなく、NGOのたくさんの仕事があったことを知りました。他にも面白い話をたくさん聞けて良かったです。
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 コロスの人たちが作ってくれたお昼ご飯を皆で外で食べた事、いつもと違うおいしさでした。自分たちが食べる鶏達を手際よく鶏肉に変えていく様子を見せてもらいました。鶏の血はごちそうだそうで、どこも無駄にすることなく全て人が食べてしまうのを見て、あとで、自分たちがどれだけ食べ物を無駄にしているんだろう、いつも「お残しはいけません」と言われても、残したり、食べないで腐らせてしまったり、を繰り返しているし、とか、思ったり、日本では「節水、節電」とか言ってるけれど、山の人たちは初めからそうしてる。でも、急に自分たちは山の人のように無駄の無い生活はできないし、山の人たちも自分たちのようにはなれない、けれど、お互いの良い所を認めあって、互いに学んで行くことは大切なんだ、と実感しました。
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 お年寄りやテレビで聞く、「昔は何もなかったけれど、、」と言われたら、「タイムスリップして行ってきました。」と言えそうです。

 お世話になったコロスの人達の暮らしは、素朴でした。
「物がないことは貧しいことではない、彼らは、とても豊かだった。」と一緒に行った母は何度も言っていました。また、「たくさんの家族や集落の人とともに地域を大切にし、ともにつながり助け合って暮らしてる。自然とも共存してる。」とも言っていました。

 家の周囲にはマンゴー、バナナ、パッションフルーツ、ジャックフルーツ、アボガドなどいろんな種類の果物が実をつけています。犬たちに鶏たち、かわいいヒヨコ達がいて、畑のわきには炭焼き場があり、しょうが、さとうきび、里芋がそこらへんに生えていて、他にも、きれいな花がたくさん咲いていて、初めて見る植物や日本で花屋さんに売ってる観葉植物みたいのやらいろいろありました。静かだけれどにぎやかでした。

 植林した山から見る広々とした景色は、木は切られてても緑に囲まれた里山、それを取り囲む山々。きれいな空気に青い空。晴れた夜にはたくさんの星が見えるのでしょう、あそこから見る夕焼けや朝日ははきれいだろうな、、、。
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 野山に囲まれたゆったりとした暮らしは、私の暮らしてきた東京やバギオにはないものばかりでした。それらは、人間の作った物ばかりに囲まれた暮らしではなく、自然の恵みに囲まれた暮らしでした。

 人間の作った便利な物に囲まれた暮らしは、お金がかかるようにできています。すべての人に平等にお金が行き渡らないことになっている。世の中は、お金を儲けることが上手な人だけが恩恵を受ける社会で、一生懸命、働いても満足なお金を得られない人たちの多い仕組みを、どうしたらいいのだろう。考えさせられました。

 山へ植林するのは、生活の便利のために山の木を切って薪にしたり、少しでも豊かになるためにと、どんどん畑を広げたりして行ったから、山に木がなくなり、保水できなくなり土砂災害が起きることは、日本の小学校で習ってきましたが、本当に植林が必要な山を見たのは初めてでした。
 途中、車の中で見た、鉱山開発で土石流になり水無し川がありました。社会科で習った足尾銅山のような公害や自然破壊とか、日本で起きてたことと同じことがフィリピンでも起きていることを反町さんに教えてもらいました。

 環境NGOの仕事は、過去の失敗から学んだことや新しい知識ややり方を他の人達に教えて、自分たちが住んでる環境を守ることができることをコロスの人々に伝えていました。そして、そのやり方は、本当に破壊された環境を元に近い環境に戻して維持して農業や林業を発展させていくことができていました。難しくなく、楽しくお金のかからない、どこをとっても悪いところはありませんでした。ああ、日本の小学校の教科書で習ったことは、こういうことで、教室だけの勉強や本だけの勉強は、やっぱり退屈でコロスでの植林は、本物なので面白い。
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 またNGOの仕事から、お金を稼ぐことばかりが仕事ではないことを改めて学びました。私は、働くことはお金をかせぐことだとばかり考えていましたが、本当は世の中のためになることや、人のために何かをして働くことが大切なこと、それは損とか得したとか天秤にかけることばかりではないこと。そういう仕事が世の中を支えているのかもしれない。

 誰かのために、誰かが、ありがとう。と、思ってくれることをすることが一番、大切なのなのだと、それがなけれ仕事はつまらない、と、なぜだか強く思いました。
 フィリピンで買い物や食事へいくと、お客さんが 喜ぶサービスをすることより、自分が楽しく仕事をすることを優先している大人が多いように思うことがよくあります。自分が楽しく仕事をするのも大切だけれど、誰かが喜ぶために仕事をする大切さに気がつけて良かったです。

 また、お金を稼いでくる父だけでなく、家でご飯を作ったり、洗濯や掃除や買い物や犬の世話をする母の仕事も家を支える大切な仕事です。フィリピンでは働いて稼いでいるお母さんが多いので、外で働いてるお母さんたちのほうが、なんとなく偉い、と思っていました。気がついたことがありました、ありがとうございます。
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 コロスの人たちの生活を思い出すとき、 今の自分の暮らしは、必要以上の物を買ってしまってるようにも思いました。でも、買い物は楽しいです。本当はまだ欲しいものだってたくさんあって、お小遣いがもっとあれば、、と思うときがあります。
 本当に必要な物だけで暮らすことは大切だと思うけれど、難しい。だから、リサイクルやリユースは大切なんだ、、、とか、ふだん、あんまり気にしてなかったことを少し考えたりしました。日本にいるとゴミの分別はきちんとされていてスーパーの買い物袋が5円したりで、マイバックを持ち、有料のゴミ袋を使って自然にリサイクルをさせられているけれど、フィリピンでの暮らしは、そういうシステムが余りできていません、学校のゴミ箱は色で分けてあるけれど、結構、いい加減に使われているので大切に思えなくてリサイクルとか意識しなくなってしまっていたことに気がつきました。


 まだ、なにかわからないけれど、うまく言葉で表現できないものを植林やコロスの人々の暮らしや反町さんの環境NGOから学んだと思います。

 植林へ行けたこと、ありがとうございました。

 私がコーヒーの植えた苗木の数は、一番少なかったと思います。あまり、役には立てませんが、また、いつか植林へ行きたいです。
 フィリピンのことをもっと知りたいです。いろいろ教えてください。お願いします。反町さん、リリイさん、運転手さん、NGOのみなさん、コロスのひとたち一緒に行ったゆかりさん、日本のお姉さん達、ビビアンさんたちと楽しい時間を本当にありがとうございました。
by cordillera-green | 2013-06-26 14:03 | 植林/アグロフォレストリー