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台風22号被害視察 in サグボ村

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)インターンの古城日向子です。

オンポン台風(台風22号)が去ってから2週間が経ちました。

Facebookでの被害状況を知らせるレポートや寄付の呼びかけ、写真のシェアなどは格段に減ってきています。人々の関心はいつも”その時”に限られます。私だっていろんなことを忘れてしまいがちです。特に自分がいる場所から遠ければ遠いほど気にかける時間が減ります。それが悪いことではないし、それぞれが気にかけていることがあるのだからそれでいいのだとも思います。

そんな中、バギオにある英語学校WALESの日本人マネージャー金子遼平さんや生徒さんから、
「たまたま滞在しているバギオで起こった台風被害、自分たちでできる古着などの寄付を通して被災地サポートができないか」
という申し出をいただいて、山の村の台風の被害とニーズ調査に行くことになりました。
 行ったのは5年前からCGNのコーヒー栽培事業地であるカパンガン町サグボ村。CGNにコーヒーの選別作業アルバイトに来てくれているヴァージニアちゃんの故郷ということで、今回は彼女に案内してもらいました。

バギオからのジープは、1日に1本しかなく朝7時半のジープに乗るために5時起きで出発!まずは、マーケットでお昼ご飯の材料の買い出しをします。村で調理してもらうときは、生きた鶏を買っていくのがマナーみたいなところがあって、さっそくチキン売り場へ。私も生きたチキンを買うのは初めてでした。

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こんな感じでチキンが入ったカゴが大量にあります
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1kg240ペソのチキンを計量中
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購入後、チキンは段ボール箱へ。私たちのお昼ご飯になってくれてありがとう。

こうしてジープ乗り場へ。サグボ村まではジープで2時間半ほどで到着します。サグボに近づくにつれて道がガタガタくねくねになり、土砂崩れの影響も見えやすくなります。サグボ村に着くと、ヴァージニアちゃんのお父さんとかわいい弟くんがお迎えに来てくれていました。そこからダユコン集落までは、歩いて30分ほどです。

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久しぶりの家族タイムに喜ぶ弟くんがとってもきゅーと!

道の両脇には、サヨテ畑が広がります。サグボ村のメインの収入源は「サヨテ(はやとうり)」ですが、台風の影響で一つ残らず吹き飛ばされ、サヨテのカラカラになった蔓だけがゆらゆらと揺れています。
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本当は一面に緑の蔓が広がっていたサヨテ畑

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カラカラの蔓さえ吹き飛ばされたサヨテ

ここには、ダユコン・ファーマーズ農業組合Dayukong Farmers Agriculture cooperative という組合があります。

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組合の建物に集まる組合メンバーの方々

 組合をまとめているジャネットさんを中心に、今回の台風の被害状況をお聞きしました。先ほどの写真からもわかるようにサヨテはすべて吹き飛ばされたと何度も言っていました。今後どうしていくのか聞いたところ、とにかく早く育つ作物であるチンゲンサイ、マスタード、豆、ネギなどに植え替えるそうです。サヨテ畑だったところを耕し畝をつくりはじめていました。すでにサヨテ以外の作物を植え始めている農家さんもいます。サヨテは、植えてから収穫までに6〜7ヶ月かかるので、いまはとにかく自分たちが食べていけるように、早く育つ野菜を育てる方針だそうです。
また、コーヒーに関しては60%(推定)がダメになってしまったとジャネットさんは言います。また、コーヒーチェリーも葉っぱも吹き飛ばされて裸になったコーヒーの木や、根元から曲がったり、完全に折れてしまっているコーヒーも見受けられました。現在、ダユコン集落では25家族がコーヒー栽培を行なっており、昨年の収穫量は1家族平均40kgだったそうです。しかし、今年はそのうちの25%が減りそうだと言っていました。

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曲がってしまったコーヒーの木

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倒れこんでいるコーヒー

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手前の赤いTシャツの方がこの畑の主のジュリー・タカップさん。

ジャネット・リガオさん(黄色のTシャツ)が持っているのは完全に折れてしまったコーヒーの木


ニーズを聞いてみたところ、自分たちの食べるものと、とにかく早く育つ作物の種が必要だと言っていました。組合に貯金がないので、種を買うのも難しい状況です。また、ここの集落には田んぼがなくコメの自給ができません。そのため、現在食べているお米はバギオの学校に借金をして借りている状況だそうです。米は一袋50Kgで2700ペソだそうです。こんな状況でもお米を支給されていないことには驚きです。支援物資が集まる地域とそうでない地域の格差を感じる瞬間でもありました。
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正直、そのお金を返せる見通しは立てられそうにありませんでした。というのも、これまた衝撃でしたが組合メンバーの借金リストというのがマニラペーパーに大胆に書かれて壁に張り出されているのです。全然笑い事ではないのですが、あまりのフィリピンのおおっぴらぶりに正直笑ってしまいました。ジャネットさんと笑いながらジャネットさんの名前を探すと、1900ペソとありました。二人で目を合わせて笑ってしまいましたが、私の心の中は結構な焦りが...金額はそれぞれでしたが、いちばん高い人で2700ペソ、日本円にして5000円ほどです。村の人にとってこの金額はかなり大きい額です。しかも、それは台風前の借金リストであり、サヨテがひとつ残らずなくなったいま、この村の収入はほぼゼロに等しい状況です。しかし、村の人々はそんな状況に絶望するのではなく、今日という日も笑って私たちに優しく話したり、おいしい料理をつくってくれます。こんなにも心に余裕のあるフィリピン人が羨ましくもあり、見習いたいくもあります。

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みんなでフィリピンペースでがんばりましょう!

私たちにダユコン集落でつくっているジンジャーティーを持たせてくれました。どこまでも本当にサラマッポ。
今回の私たちのもうひとつの目的は、古着プロジェクトの相談でした。CGNは古着の寄付を受け取り、村に届けるプロジェクトを定期的に行なっています。このダユコン集落で古着を必要としているかを確認したく村にやってきました。今回の台風被害でおそらく当分の現金収入を見込めない、また近くに古着屋もないので大変ありがたいということでした。早急に古着を届けるプロジェクトの案を練って伺いたいと思います。

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ダユコン集落に連れてきてくれてありがとう!ヴァージニア!

実は同い年のヴァージニア今回でうんと仲良くなったね!


CGNでは台風被災地の農業復興支援の寄付金募集をしています。詳細はこちらから。



(インターンひなこ)



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by cordillera-green | 2018-10-01 14:12 | 緊急支援