人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Cordillera Green Network ブログ

cordillera.exblog.jp
ブログトップ
2008年 11月 04日

ローデスさん退院!

 いやいや、長い1ヶ月でした。10月4日にタブックで交通事故にあったローデス。10月30日、なんとか退院にこぎつけました。
 タブックからバギオの病院に移送したのち、10月21日に複雑骨折の足の大手術。固定のために足にステンレスのバーを入れたほか、腰の骨を削って欠けてしまった足の部分に移植するというたいへんな手術でした。
 CGN副代表でベンゲット州立大学森林学部教授のジャン・タクロイ先生が、自分のクラスの学生さんに協力を求めてくれて、CGN奨学生とともに輸血に協力してくれました。手術後も出血が止まらず、血圧がかなり下がって心配しましたが、だいぶ血圧も安定してきて、担当医から退院の許可が出たというわけです。

ローデスさん退院!_b0128901_1315789.jpg 手術後4日目から、早くも歩行器で歩く練習を始め、毎日少しずつ歩数を増やし、退院までには50歩ほどを、ものすごくゆっくりですが歩ける(というか動けるという感じですが)ようなっていました。何しろ血圧が低いのと体力が落ちているので、長い時間動けませんが、ローデスは1歩でも多く歩きたいと意欲満々でリハビリに励んでいます。

 さて、退院したローデスの行き先ですが、彼女が住んでいたアパートはすごい急な斜面をどんどん降りていったところにあり(山の町バギオにはそういうところがとても多いのです)、今のような状態では、リハビリで病院に通うにも誰かにオンブしてもらうしかなく、娘さんの仕事場から近い場所に部屋を借りました。新しい生活のスタートです。
 退院の翌日、CGNスタッフがローデスの新居を訪ね、山岳民族の風習にのっとって鶏をつぶし、ローデスの退院、1日も早い回復、新居での新しい人生のスタートを祝いました。やっとローデスの顔に笑顔が戻ってきました。
ローデスさん退院!_b0128901_13155834.jpg


 カンパをいただいた皆様、本当にありがとうございました。何よりも新しい人生のスタートを切る心の支えになりました。
 CGNスタッフの中からも、安月給の中から給料の3分の1を快くローデスのためにと差し出してくれるものもいて、目頭が熱くなってしまいました。この国では保険システムはほとんど機能していませんが、こうやって日常生活の中で、いつもいつも人と人とが助け合っていく「心」が保険の代わりなのだなあ、と実感しました。

 とりあえず、ローデスには今年の終わりまでは、ゆっくり休んでくださいということにし、その後については状況を見て相談していくつもりです。また、このブログを通して皆さまに報告させていただきます。

by cordillera-green | 2008-11-04 13:19 | CGNスタッフ&オフィス


<< レアも退院しました      スタッフの事故 その後 >>