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カテゴリ:緊急支援( 48 )

台風22号(フィリピン名:オンポン)による フィリピン・ルソン島北部山岳地帯の農業被害と支援のお願い

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「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」はフィリピン・ルソン島北部のバギオ市に拠点を置く、山岳地方の自然と先住民の暮らしを守るフィリピンで法人登録した環境NGOです。CGN2001年の設立以来、水源共有地の植林、アグロフォレストリー(森林農法)による森林再生と住民の生計向上、環境教育などの活動を、コーディリエラ地方と呼ばれるルソン島北部の山岳地方で行ってきました。

https://cordigreen.jimdo.com/

●台風22号の被害状況と報道

 2018915日にルソン島北部に上陸した台風22号(フィリピン名:オンポン)は、短時間での大量の雨と暴風により、各地で土砂崩れなどの被害が起きました。

 今回の台風被害で日本を含む海外、そして国内でも大きく報道されているのは、ベンゲット州イトゴン町での小規模鉱山開発地域における土砂崩れです。100人くらいの採掘従事者とその家族が犠牲になり、今も救出活動が続いています。イトゴン町は、バギオのお隣でバギオの中心から30分ほど。報道関係者がバギオからアクセスしやすいこともあり、大きく報道され、SNSで犠牲者の家族への寄付が大々的に告知されています。現場で救出作業に従事する人への炊き出しなど、様々なボランティアも動いています。

 フェイスブックで見る限りは、DSWD(社会福祉省)はもちろん、バギオ下院議員事務所、ドゥテルテ大統領からのお見舞い品など、多くのサポートが入っているように見受けられます。

まにら新聞の日本語記事:http://www.manila-shimbun.com/category/nature/news240147.html


●CGNのアグロフォレストリー事業のコーヒー栽培地の被害

 CGNでは山岳地方の緑化と先住民の貧困対策を同時に行うことを目的として、アラビカ・コーヒーの栽培を中心としたアグロフォレストリー(森林農法)事業を、山岳地方各地で2005年以来継続してきています。

 そのうちの一つ、ベンゲット州トゥブライ町では人的被害はなかった一方で、コーヒーの木を含む農業被害はCGNと横浜の認定NPO法人WE21の共同事業地の一つであるコロス集落を見ても深刻です。 

 コロス集落での台風22号(フィリピン名:オンポン)の被害レポートは以下のCGNのブログをご覧ください。

https://cordillera.exblog.jp/28668668/

ベンゲット州トゥブライ町の農政課ジェフリー・ソテロ氏からの農業被害についての報告は写真のとおりです。この報告よれば、農作物や施設の被害などで、およそ9千万円の被害額と見積もられています。

 CGNインターンが台風から2週間後の被災地の様子をカパンガン町サグボ村に行ってみてきました。

その様子はこちらのブログで。


●CGNの被災地復興支援

 コーディリエラ山岳地方は台風や大雨被害が多いところで、とくに2009-2010年と2年続いた台風では被害は今回以上で、どちらかというと緊急支援に腰の重い方であるCGNも、在フィリピン日本大使館の草の根無償支援協力から1000万円ほどのサポートを受けて緊急支援をした経験があります。

 この地で長く活動している草の根のNGOとしては、過去の経験を踏まえ、緊急支援にスピード感が大切なことは重々承知しながらも、なかなか情報の入りにくい山岳地方の被害状況を見極め、行政や外部の支援の入りにくい地域の中期の農業復興支援を地道にして行きたいと思っています。

 フィリピンも都市部はどんどん豊かになっていて、緊急時の食料や古着などの支援は、被害状況が明らかになりさえすれば自助努力でできるところがあると思います。 その一方で、こういったサポートは日本と同じで「熱しやすく冷めやすい」傾向があり、報道が下火になり、都市機能が完全に元に戻った時点で、まだ復興過程にある被災地の事を忘れてしまう傾向は否めません。


●支援の内容

 CGNとしては、収獲期を目前にまだ青いコーヒー・チェリーが強風で落ちたり、コーヒーノキが根元から倒たり、枝が折れたりしてしまった、山岳部のコーヒー栽培地での以下のようなサポートをしたいと考えています。

ーコーヒーの木の折れた枝や幹を手入れするための剪定バサミや剪定のこぎりの支給

ー破損した苗場用日よけネットの支給

ー農作物の植え替えのための種と肥料の支給

ー被害を受けた農園での作業をサポートするコミュニティ・ワークのためのボランティアの食料の支給


●寄付金のお振込み先と問い合わせ先

[お振込み先]

●ゆうちょ銀行 

金融機関コード:9900

店番号:019

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店

預金種目:当座

口座番号:0051319

口座名義:コーディリエラ・グリーン・ネットワーク


●広島銀行 

普通預金 

店番097(向島支店むかいしましてん) 

3077610
名義:コーディリエラグリーンネットワーク日本事務局事務局長竹本泰


【フィリピン国内口座】

Bank of the Philippine Islands(BPI)

Baguio Session Road Branch(0057)

Account Number: 0573-3058-76

Cordillera Green Network Inc Scholarship Fund


[連絡&問い合わせ先]

CGNフィリピン・オフィス>

担当:反町眞理子 / 古城日向子

25 J. Felipe Street, Gibraltar, Baguio City,

2600, Philippines

Tel: +63-(0)74-423-0839

cordigreen@gmail.com


CGN日本事務局>

竹本泰広

722-0062

広島県尾道市向東町8885-12

Tel:070-5661-0186


どうぞよろしくお願いいたします。


2018926


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by cordillera-green | 2018-10-01 14:26 | 緊急支援

台風22号被害視察 in サグボ村

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)インターンの古城日向子です。

オンポン台風(台風22号)が去ってから2週間が経ちました。

Facebookでの被害状況を知らせるレポートや寄付の呼びかけ、写真のシェアなどは格段に減ってきています。人々の関心はいつも”その時”に限られます。私だっていろんなことを忘れてしまいがちです。特に自分がいる場所から遠ければ遠いほど気にかける時間が減ります。それが悪いことではないし、それぞれが気にかけていることがあるのだからそれでいいのだとも思います。

そんな中、バギオにある英語学校WALESの日本人マネージャー金子遼平さんや生徒さんから、
「たまたま滞在しているバギオで起こった台風被害、自分たちでできる古着などの寄付を通して被災地サポートができないか」
という申し出をいただいて、山の村の台風の被害とニーズ調査に行くことになりました。
 行ったのは5年前からCGNのコーヒー栽培事業地であるカパンガン町サグボ村。CGNにコーヒーの選別作業アルバイトに来てくれているヴァージニアちゃんの故郷ということで、今回は彼女に案内してもらいました。

バギオからのジープは、1日に1本しかなく朝7時半のジープに乗るために5時起きで出発!まずは、マーケットでお昼ご飯の材料の買い出しをします。村で調理してもらうときは、生きた鶏を買っていくのがマナーみたいなところがあって、さっそくチキン売り場へ。私も生きたチキンを買うのは初めてでした。

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こんな感じでチキンが入ったカゴが大量にあります
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1kg240ペソのチキンを計量中
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購入後、チキンは段ボール箱へ。私たちのお昼ご飯になってくれてありがとう。

こうしてジープ乗り場へ。サグボ村まではジープで2時間半ほどで到着します。サグボに近づくにつれて道がガタガタくねくねになり、土砂崩れの影響も見えやすくなります。サグボ村に着くと、ヴァージニアちゃんのお父さんとかわいい弟くんがお迎えに来てくれていました。そこからダユコン集落までは、歩いて30分ほどです。

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久しぶりの家族タイムに喜ぶ弟くんがとってもきゅーと!

道の両脇には、サヨテ畑が広がります。サグボ村のメインの収入源は「サヨテ(はやとうり)」ですが、台風の影響で一つ残らず吹き飛ばされ、サヨテのカラカラになった蔓だけがゆらゆらと揺れています。
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本当は一面に緑の蔓が広がっていたサヨテ畑

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カラカラの蔓さえ吹き飛ばされたサヨテ

ここには、ダユコン・ファーマーズ農業組合Dayukong Farmers Agriculture cooperative という組合があります。

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組合の建物に集まる組合メンバーの方々

 組合をまとめているジャネットさんを中心に、今回の台風の被害状況をお聞きしました。先ほどの写真からもわかるようにサヨテはすべて吹き飛ばされたと何度も言っていました。今後どうしていくのか聞いたところ、とにかく早く育つ作物であるチンゲンサイ、マスタード、豆、ネギなどに植え替えるそうです。サヨテ畑だったところを耕し畝をつくりはじめていました。すでにサヨテ以外の作物を植え始めている農家さんもいます。サヨテは、植えてから収穫までに6〜7ヶ月かかるので、いまはとにかく自分たちが食べていけるように、早く育つ野菜を育てる方針だそうです。
また、コーヒーに関しては60%(推定)がダメになってしまったとジャネットさんは言います。また、コーヒーチェリーも葉っぱも吹き飛ばされて裸になったコーヒーの木や、根元から曲がったり、完全に折れてしまっているコーヒーも見受けられました。現在、ダユコン集落では25家族がコーヒー栽培を行なっており、昨年の収穫量は1家族平均40kgだったそうです。しかし、今年はそのうちの25%が減りそうだと言っていました。

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曲がってしまったコーヒーの木

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倒れこんでいるコーヒー

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手前の赤いTシャツの方がこの畑の主のジュリー・タカップさん。

ジャネット・リガオさん(黄色のTシャツ)が持っているのは完全に折れてしまったコーヒーの木


ニーズを聞いてみたところ、自分たちの食べるものと、とにかく早く育つ作物の種が必要だと言っていました。組合に貯金がないので、種を買うのも難しい状況です。また、ここの集落には田んぼがなくコメの自給ができません。そのため、現在食べているお米はバギオの学校に借金をして借りている状況だそうです。米は一袋50Kgで2700ペソだそうです。こんな状況でもお米を支給されていないことには驚きです。支援物資が集まる地域とそうでない地域の格差を感じる瞬間でもありました。
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正直、そのお金を返せる見通しは立てられそうにありませんでした。というのも、これまた衝撃でしたが組合メンバーの借金リストというのがマニラペーパーに大胆に書かれて壁に張り出されているのです。全然笑い事ではないのですが、あまりのフィリピンのおおっぴらぶりに正直笑ってしまいました。ジャネットさんと笑いながらジャネットさんの名前を探すと、1900ペソとありました。二人で目を合わせて笑ってしまいましたが、私の心の中は結構な焦りが...金額はそれぞれでしたが、いちばん高い人で2700ペソ、日本円にして5000円ほどです。村の人にとってこの金額はかなり大きい額です。しかも、それは台風前の借金リストであり、サヨテがひとつ残らずなくなったいま、この村の収入はほぼゼロに等しい状況です。しかし、村の人々はそんな状況に絶望するのではなく、今日という日も笑って私たちに優しく話したり、おいしい料理をつくってくれます。こんなにも心に余裕のあるフィリピン人が羨ましくもあり、見習いたいくもあります。

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みんなでフィリピンペースでがんばりましょう!

私たちにダユコン集落でつくっているジンジャーティーを持たせてくれました。どこまでも本当にサラマッポ。
今回の私たちのもうひとつの目的は、古着プロジェクトの相談でした。CGNは古着の寄付を受け取り、村に届けるプロジェクトを定期的に行なっています。このダユコン集落で古着を必要としているかを確認したく村にやってきました。今回の台風被害でおそらく当分の現金収入を見込めない、また近くに古着屋もないので大変ありがたいということでした。早急に古着を届けるプロジェクトの案を練って伺いたいと思います。

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ダユコン集落に連れてきてくれてありがとう!ヴァージニア!

実は同い年のヴァージニア今回でうんと仲良くなったね!


CGNでは台風被災地の農業復興支援の寄付金募集をしています。詳細はこちらから。



(インターンひなこ)



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by cordillera-green | 2018-10-01 14:12 | 緊急支援

コロス集落の台風22号(フィリピン名:オンポン)の被害状況

914日深夜(15日早朝)にルソン島北部に上陸した台風22号(フィリピン名オンポン)は、ルソン島北部に甚大な被害を及ぼしました。

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CGNの事業地の一つであるトゥブライ町コロス集落に、アグロフォレストリー(森林農法)で植えたコーヒーの木の台風被害の状況を視察しに行ってきました。

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まずは道路沿いの北西に傾斜した斜面にシェイドツリーとて植えられたアルノス(ハンノキ)の葉は、ほぼ全部吹き飛ばされています。

そしてその下に植えたコーヒーの木も葉も。青くまだ固いコーヒーの実も多くが地面に散乱していました。

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強風に倒されている木も多くあります。

こういった木が生き延びることができるかどうかは、しばらく様子を見る必要があるそうです。

何度もこういった災害を経験しているコロス集落の人たちによると、

「無理矢理まっすぐに戻してはいけない」そうです。

「倒れてしまった木は、周囲の倒木などを片付けてそのままにしておくこと。生命力のある木はまた太陽に向かって再び枝を張り始めます」。


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強風に吹かれているうちに根っこの周りがえぐれてしまい、土がへこんでいる木もあります。

そんな木には、同行してくれた受益者団体MOAPAのプレジデントのエドウィンさんは優しく土を盛ります。

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ネネータさんの農園も被害を受けていました。

「台風が終わった後、農園に様子を見に行くのが怖かった。どんなひどいことになっているかと思って。

この程度ですんでよかったと思っています」

と二コリとしました。

ああ、それでもこの被害。。

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ジョセリンさんの農園も同様の被害です。

倒された木、飛ばされた葉っぱ、落ちてしまった緑のチェリー。。。


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見に行った農園の中では、東南に斜面が向いているベネティン夫妻の農園の被害がいちばん少なかったようです。3人の子供をいずれも10代で奇病で失ったという夫婦には子供がおらず、二人で建てかけのブロックづくりの家で台風をしのいだそうです。まもなく赤く色を変えるであろうコーヒーが、台風後もちゃんと立っているのを見てとてもうれしかったそうです。

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バギオのお隣、トリニダード町の大学に留学中にコーヒー栽培指導をしてくれていたコーヒー博士の山本博文君が、フィリピンを去るときにコロス集落に置き土産のようにおいて行ってくれた「モンドノーボ」という品種が、台風でも葉が落ちず、しっかりと実を付けていました。

ベンゲット州で大学が栽培を勧めてきたブルボンやティピカといった品種はほんとうに大きな被害を受けています。

「同じコーヒーでもこうも違うのか?」

とコーヒーの栽培品種に詳しくない私にも驚きでした。

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CGNの苗場も、直射日光を避けるために設置している黒ネットが大きく破れていました。


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コロス集落のコーヒー栽培をけん引しているフェリーさんは、台風時はマニラの「Coffee Festival」に招待されていて家にはいなかったようですが、戻ったら農器具を置いたり、薪での料理に使ったりしている作業小屋がペシャリとつぶれていたそうです。

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そして堆肥を作っていたコンポストピットも。ミミズ堆肥の台もぺしゃんこです。

「ああ、やることがたくさんありすぎる」

とフェリーさん。

「でもこれを機にもっとしっかりした施設にするわ」

と前向きです。

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2009年に村の真ん中で土砂崩れを起こした台風ペペンの被害を思えば大丈夫」

と集まってくれた受益者の皆さんの笑顔に助けられました。

復興がんばりましょう!


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みなさん、台風被害で生き残ったコーヒーの木のまもなく始まるであろう収穫をとても楽しみにしていて、本年度事業で設置が予定されている乾燥台の設置場所について積極的な意見交換をしていました。

災害が来ても来ても、へこたれずに立ち上がる農家の人たちの忍耐とたくましさには敬服します。

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帰路途中には、ベンゲット町役場の農政課事務所に立ち寄り、課長のジェフリーさんに被害状況についてお話を伺いました。いろいろな地域に視察に行き、バランガイ(村)ごとに被害状況を集計しているそうで、まだ全部の情報が集まっていないそうですが、ジェフリーさんをはじめとする農政課職員のおおまかな観測では約50%の農作物がダメージを受けているという印象だそうです。正式なデータ集計がまとまり次第、CGNにも共有してくれることになっています。

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↑小学校の校庭のウエイティング・シェイドもこんなになっていました。

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by cordillera-green | 2018-09-19 20:35 | 緊急支援

今年も台風被害

 おととしの台風ぺペン、昨年の台風フアンに続いて、今年も台風「ミナ」という名の台風が北ルソンを襲いました。
もうとっくに台風は台湾の北に抜けているはずなのにバギオはまだ雨が降り続けています。日本からCGNとの事業の視察に来てくださっていた神奈川のWE21ジャパンのメンバーの方々も、土砂崩れでハルセマ道が閉鎖されバギオから1時間もかからない事業地までたどり着けませんでした。

今回の台風のバギオでの最も大きな被害は、イリサンのゴム捨て場のゴミが崩れ、下方に位置するアシン・バランガイKM5になだれ込み、16軒の家が被害を受けたというものです。5名がな亡くなりました。
表向きはクリーン&グリーンなイメージで観光客を引き寄せてきたバギオが抱えてきた深刻なゴミ問題がこんな形で表に出てしまいました。
なお、このゴミ捨て場へのゴミの投棄は、住民の反対運動で3年ほど前からストップしています。今回崩れたゴミはそれ以前に投棄され放置されていたゴミということです。

崩れたゴミの様子は、バギオのジャーナリストの友人DAVEがフェイスブックにアップしています。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.10150267077245518.330337.590525517


セッションロードでColor World というプリントショップを営む写真家のOMPONG TAN氏のフェイスブックでもゴミに埋もれたアシンの様子が紹介されています。
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http://www.facebook.com/media/set/?set=a.10150273080171596.332400.669741595

ハルセマはまたまたこんな具合だそうです。いやはや、、、19km地点です。
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photo by Ompong Tan(from Face Book)

予定されていた事業地視察や事業説明会もすべて延期となりました。
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by cordillera-green | 2011-08-31 16:27 | 緊急支援

ヒューマンシールド神戸からの緊急カンパのお願い

 2009年、コーディリエラ地方が台風ペペンの被害を受けた際に現地視察に訪れ、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)を通してサポートをいただいたヒューマンシールド神戸の吉村誠司さんは、東北大地震の発生当日に現地に向かい、救援活動を行っています。
 阪神・淡路大震災でのボランティアをきっかけに、「ヒューマンシールド神戸」というNGOを作り、神戸に移り住んで12年間も復興活動を行ったという吉村さん。その間もその後も、日本や世界各地の災害現場を訪れ「一つでも多くの命を救うこと」という明確な目的のために自分の体を使ってできる限りのことをしてきています。阪神・淡路大震災をきっかけに、瓦礫の山から人を救出するために必要な機材の使い方、気持ちを同じくする人々とのいざというときのためのネットワーク作りなどを行なってきており、中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震などでも活動してきました。今回の震災でもそういった経験を生かして、過酷な現場での救援活動を行っているようです。
吉村さんが現場から送ってきている報告のブログはこちら。
http://williamseiji.wordpress.com/

 お会いしても吉村さんは悲惨な現場での経験をあまり話されませんが、世界中の災害の現場でどれだけ無念の涙を流してきたかは想像に難くありません。だから、今回の被災地でも、吉村さんが行う救援活動が、政府や自衛隊とは違う視点で行われていることと信じていますし、 小さなローカルベースのNGOを運営するものとして、このような大きな災害でも、小さな力だからこそできる活動があるものと思います。
 
 「ヒューマンシールド神戸」が緊急カンパを求めています。
ご協力よろしくお願いいたします。

郵便振替 00980-7-264796 「ヒューマンシールド神戸」
通信欄 「大震災の支援活動」やメッセージを明記ください。

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   ↑写真:吉村さんのブログより
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by cordillera-green | 2011-03-22 09:39 | 緊急支援

バギオでのアーティストの祈りの会・Inquirerに掲載

 前回のブログで紹介したCafe by the Ruinで行われた震災犠牲者のための祈りの会の記事が、Inquirer紙(2011年3月21日)に掲載されました。
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写真のほうは翌日(2011年3月22日)のInquirerに掲載されました。
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by cordillera-green | 2011-03-21 09:39 | 緊急支援

バギオでも地震犠牲者のための祈りとアート・インスタレーション

東北地方を襲った大地震から1週間目の18日、バギオ市のCafe by the Ruinで、犠牲者のための祈りとアート・インスタレーションのセレモニーが行われました。Café by the ruin は、バギオで最も知られたナチュラルでアーティスティックなカフェ。雰囲気、料理とも、間違いなくバギオいちのカフェで、マニラからの観光客も必ず訪れます。昨日はオープン23周年記念でジャズのコンサートなどが予定されていたのですが、日本での大地震による被害を聞いて心を痛めたビジュアル・アーティストのBumbo Villanuevaさんの呼びかけで、アーティストやジャーナリストが集い、犠牲者のためにろうそくを灯し、祈りを捧げる時間を設けることとなったということです。

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     ↑呼びかけ人のBumbo.
 
 カフェの一角にはBumboがAXISアート・フェスティバルで展示した600枚の子供たちの絵の一部が展示されたほか、心優しきジャンク・アーティスト、ロメル・ピダソ(Rommel Pidazo)君が、台風ペペンの土砂崩れで亡くなった人をイメージして過去に制作した作品を展示しました。Bumboに「マリコも日本人として祈りを」と頼まれて、私も亡くなった方へお祈りを日本語で捧げさせていただきました。
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    ↑ロメル君の作品。土砂に埋もれた人の助けを求める手です。

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    ↑台風被災者をテーマとしたと言う作品の解説です

 アーティストとして日本に行ったことある人はいるものの、日本に家族がいるというわけでもないフィリピンの方たちによるイベントで、参加した在バギオの日本人は私だけでした。アーティストたちは、同じ地球人として、自然の力によってもたらされた災害で命を落とした人のために祈りを捧げ、神の怒りを鎮め、平和な世界の実現に向けての気持ちを表現をしたいと、心から感じています。
 バギオいちの彫刻家・Benhur Viellanuevaは、「毎晩朝2時まで、各国のケーブルテレビのニュースを見て、何でこんなことが起こってしまったかと祈っている」と言っていました。Bliss Cafeのオーナーのアメリカ人のジムは「カフェを閉めたあと、ニュースをみて毎晩、赤ん坊のように泣いている」とも。

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 自然にこういったセレモニーが企画され、名のある大御所アーティストも学生も分け隔てなく集い、ともに静かな時間をすごすことができるのは、バギオが1990年に大地震を経験したという歴史も影響しているのかもしれません。でも、日本人として「ほんとうにありがとうございます」とお礼を言いたくなりました。1週間目のすばやいリアクションにも感謝です。
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 世界中の人たちが、国境を越えてこうして祈りを捧げてくれることで、きっと世界は過去の過ちを改め、少しずつでも修復の方向に動いてくれることを信じています。

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   ↑今回の地震の衝撃は大きく、メディアの取材も多く受けました。

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    ↑あんまり私がケーブルテレビのニュースばかり見続けて、ため息ばかりついているので
    このごろはあまりCGN関係のイベントについてこないキッズも、
    趣旨を話したところ
    「行く!」
    「何かしたい!」
   
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by cordillera-green | 2011-03-19 21:19 | 緊急支援

東北・関東大震災の被災者の皆様にお見舞い申し上げます

東北地方で起きた大地震のニュースはここフィリピンでも大きく報道され、たくさんのフィリピンの方からお見舞いの言葉をいただいています。明日バギオにいらして、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)のコーディリエラ・グリーン奨学金プログラムで学ぶベンゲット州国立大学(BSU)の生徒たちとの共同研究&調査プログラムを行う予定でした宮城女子学院大学の先生と生徒さんたちも被災されました。生徒たちを引率の予定でした杉井信先生からは、地震後まもなく避難所から無事を伝えるととともに、「残念ながらスタディツアーを中止せざるをえません」というたいへんな状況の中でのお詫びの携帯メールをいただきました。
被災されました皆様には心からお見舞いの言葉を申し上げたいと思います。

ここフィリピンいいながらも、ケーブルテレビのNHKでニュース、インターネット、Twitterなどで知り合いや日本のNGOからの情報を得ることができますが、原発関係の情報には大きな関心を寄せています。これ以上、被害が拡大することのないよう、心から祈っています。

おととしのここコーディリエラ地方での台風被害の際に、サポートを申し出てくださったヒューマンシールド神戸の吉村誠司さんも現地で救援活動に当たっておられるようです。たいへんな状況の中での活動でしょうが、危険なことがないよう願っています。
吉村さんのブログ http://williamseiji.wordpress.com/
一つでも多くの命が救われ、一刻も早く、被災されたみなさまが通常の生活に戻れますように・・・・
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by cordillera-green | 2011-03-14 14:22 | 緊急支援

ベンゲット州の受益者の皆さんへの配布開始

1月26日にツブライ町で行われた「北ルソン地方における台風被災者のための農業支援実施計画」(平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力)引渡し式ののち、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、一日も早く支援物資を台風被害を受けた皆さんに届けたいと配布を開始しました。

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   ↑引渡し式には、清水信介在フィリピン大使館公使がお越しくださいました。

まずは、ツブライの農家の皆さんへの、ビニールハウス用のシートと黒いネットの配布を、引渡し式の会場でバランガイごとに行いました。
ツブライの農家は菊などを育てる切り花栽培農家が多く、一番の稼ぎ時は11月3日のオール・セインツ・デイ(万聖節)。オール・セインツ・デイは、いわば日本のお盆のようなもので、亡くなった方の霊が戻ってくる日。家族を大切にするフィリピンでは多くの人が帰省し、花を供えてお墓参りをします。バギオでは町の中心のバーハム公園の周りにずらりとお墓に供える切花を売る屋台が並び、花の値段も上がって花栽培農家にとっては一番の稼ぎ時です。ところが、昨年の台風フアン、一昨年の台風ペペンとも10月半ばの襲来で、オール・セインツ・デイのために丹精込めて育ててきた花が売り物にならなくなりました。2年連続の被害で、ツブライのパオアド町長も「絶望的です」と昨年の台風直後にCGNスタッフが訪ねたときに悲痛な表情で話していました。

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    ↑台風JUAN被災直後のツブライの花栽培農家

 特に昨年10月の台風フアンは風が強く、花栽培農家の多くが借金をして投資したビニールハウスのシートや、日影を作るための黒いネットがずたずたになって飛ばされ、生活の糧である花を再び育てるための生活再建の目処が立たずに、多くの花栽培農家が途方にくれていました。今回の農業支援は、ツブライでは、花栽培農家に対するビニールシートと黒ネットの支給を行いました。農家の方たちは、たいへん喜んで下さり、重たいネットとシートのロールを意気揚々と運んでくれました。

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ツブライのパオアド町長は今回の支援を心から喜んでくださり、引渡し式のホストを引き受け、会場として町役場前の屋根付きジムを提供してくださいました。式典プログラムでは、予定されていなかったツブライの名産品詰め合わせセット(コーヒー、手編みのマフラー。木彫りの飾り物)を大使館からのゲストの方々と私にまで、感謝状と一緒にいただき、山岳民族ならではの控えめですが心のこもった歓迎ぶりに感動しました。

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  ↑式典後は、町長室で、フォグワン・ベンゲット州知事などと一緒に歓談。
   ふかし芋とツブライ町にやってきた日本人が教えたというそば粉入り蒸しパンを
   地元産コーヒーと一緒にいただきました。
   
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   ↑握手する清水行使とパオアド町長。
    町長は昨年、長野県の野菜農家に有機農法の視察に行かれたそうで
    すっかり日本びいきです。

 翌日は、大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)担当の西川氏とともに、ベンゲット州ブギアス町レンガオアン(Lengaoan)・バランガイの野菜農家に方々への種の支給に同行しました。
「様子を見に行くだけですから、配布は始めていてくれていいですよ」
と伝えていたにもかかわらず、たくさんの農家の方たちが押すな押すなという状態でバランガイ・ホールで、待ち構えていてくれました。

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    ↑視察に足を伸ばしてくださったGGP担当の西川氏がご挨拶くださいました。

「私たちのバランガイは、できたばかりで力もなく、こういう支援を受けるのは初めてなんです」
と、バランガイ・キャプテンのレオナルド・マヤオ氏。どういう基準でこの事業の受益者が決定されたかなど、農家の方たちが納得のいくように丁ねいに説明がなされ、一人一人に確認しながら種が手渡されました。日本からのお客さんの前で英語で話すのなんて生まれて初めてであろうバランガイ役員のおじさんの頭をかきながらのシャイな挨拶と、種を受け取ったおばさんたちの握手を求める本当にうれしそうな笑顔が印象的でした。

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  ↑リストに従って確認しながら手渡し、受け取りのサインをもらいます

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乾季には水不足で野菜栽培ができないという畑も訪ね、ベンゲットの野菜農家が抱える悩みと、
「有機農法に自らが見本を見せながら転換して行きたい」
「バランガイの水源涵養のために植林もしたい」
というバランガイ・キャプテンの意気込みを直接伺うことができ、たいへん有意義な視察でした。

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    ↑左が村の状況を熱心に説明するバランガイ・キャプテンのマヤオ氏。
     右は当事業担当のブルーノです。     

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、すべての受益者の農民に直接、支援物資を配布するため、支援対象の19のバランガイ(ベンゲット州、カリンガ州タブック、イサベラ州、カガヤン州)を一つずつ訪問していきます。台風被害を受けた農家の方たちに、遠い日本の人々からの支援がきちんと届けられ、一日も早く通常の生活を取り戻すことができるように、サポートしていきます。

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   ↑皆さん、がんばって野菜を育ててくださいね!

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    ↑語学音痴の私は、いつまでたっても挨拶がとても苦手です…。
     今回もしぶしぶ…

(写真は台風被災地の写真以外は、日本大使館の西川昌史氏からご提供いただきました)
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by cordillera-green | 2011-02-01 12:30 | 緊急支援

「 北ルソン地方における台風被災者のための農業支援実施計画 」 引渡式

昨年12月のブログでご紹介しました、10月に北ルソンを襲った台風JUANの被災者のための農業支援事業。クリスマスと年末年始で、準備がたいへんでしたが、在フィリピン日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力で供与された農業資材、種、堆肥などの、引渡し式がベンゲット州トゥブライの町役場のジムにて行われました。メディアの方々もたくさん取材に来てくださり、ローカルベースで活動するNGOだからこそできる草の根の農業支援に大きな注目が集まりました。
コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、すでに引き渡し式の翌日より受益者のコミュニティにて配布を開始しています。

以下、日本大使館発行ののニュースレターの転載です。

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1月26日、清水信介在フィリピン大使館公使は、ベンゲット州トゥブライ町において、平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力で供与された「北ルソン地方における台風被災者のための農業支援実施計画」の引渡式に出席しました。式典には、ベンゲット州のフォンワン州知事、トゥブライ町のパオアド町長、及び被供与団体である コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN: Cordillera Green Network, Inc. ) の 反町眞理子事務局長 らも出席しました。

本件事業の供与額は、105 , 270米ドル(約989万円)です。

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(案件概要)

2010年10月18日にフィリピンを襲った大型で強い台風13号(比国名フアン)は、北ルソン地方を直撃し、大雨と強風による家屋の倒壊や農作物への壊滅的な被害を与えました。北ルソン地方は、2009年10月にも台風17号(比国名ペペン)の襲来を受けており、道路や橋といったインフラの復旧や農業の復興支援が継続している中での新たな被災は、現地住民の生活状況を一層困難なものとしました。国連人道問題調整事務所によると、台風第13号による農業の被害総額は82億ペソに上りました。

本件事業では、台風第13号によって被害を受けた、ベンゲット州、カリンガ州、イサベラ州、カガヤン州の農家を対象に、野菜やコメ、トウモロコシの種子のほか、堆肥やビニールハウス・ネット等農業用資材を配布します。本件実施により、小規模農家1,574世帯の所得向上が期待され、農家の生活基盤の復興につながることが期待されます。  

(了)

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昨日発行の地元紙「Baguio Midland Courier」をはじめ、たくさんの新聞にも記事が掲載されました。

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   ↑バギオの超人気紙「Midland」の1面に写真入りで
    CGNの事業が登場するのは初めてです!
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by cordillera-green | 2011-01-31 09:30 | 緊急支援