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2018年 08月 12日

聞き書きをベースとした演劇ワークショップ参加者① ≪発表グループ≫

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2018年5月に日本から花崎攝さんなどのファシリテイタ―をお招きして、イフガオ州の世界農業遺産の棚田で実施した「農業」をテーマとした聞き書きをベースとした演劇ワークショップ。参加者はイフガオ州のハイスクールの先生たちなど24名で、ファシリテイタ―養成王座として実施しました。先生たちは学んだことを各学校で高校生を対象に実践します。
先生たちには事前に以下の宿題の提出をお願いしていました。
●自己紹介
●農業との関わり●
●それぞれのコミュティの抱える農業の問題
●このワークショップに期待すること
先生たちが普段はあまり真剣に考えたことがないであろう「地域の農業」について、ワークショップに参加する前に改めて考えてきてから参加してほしいという意図からでした。
以下、CGNインターンの本宮万記子が翻訳した、事前提出課題の翻訳と、ワークショップ終了後に実施した簡単なアンケートの回答です。

*****
BENELYNG. PUMMAR (24)

ハピッド国立高校(ラムット)

Hapid National High School(Lamut)

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自己紹介 

 私は主にハピッド国立高校で教師の仕事をしています。

農業との関わり

「あなたは農業なしには生きられない。なぜならあなたのお腹に入る全てが農産物だから」

私はこの言葉を農業について勉強している弟から聞きました。私の家族は農業によって暮らしを営んでいました。私の父は小さな田んぼをイサベラ州で買い、私の母はおもにマヨヤオ町でMayoyaoで焼畑をしていました。私が高校生だったとき、私と兄弟たちは毎週土曜と祝日に焼畑をしに行ってました。私たちはマンゴー、トウモロコシ、人参、豆、カボチャなどの野菜を栽培しました。そのような経験から、果樹・野菜を含めた農業法のいくつかを私は知っています。

コミュニティの問題

・化学肥料の使用

・年配者のみによる農業への関心

期待すること

・演劇のやり方を習得すること 


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Definitely, creating images / tableau

 物語をイメージすること、またタブローが特に印象的でした。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Interesting, challenging and enjoyable.

興味深く、自分にとって挑戦の場で楽しかったです。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: plotting the flow of the scenes.

 シーンの流れを構成するのが難しかったです。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Directing maybe,

 指導また指揮するのが課題です。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: sure, education and culture.

 もちろん参加したいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: more days for the workshop.

 もっと長期間のワークショップを行ってほしい

***

HildaN. Jaravata (49)

バナウェ国立高校-本校(バナウエ町)

Banaue National High School- Main

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自己紹介

私はヒルダ・ジャラヴァタです。イフガオ州バナウェのドクリガンにいる父アントニオ・ナスドマンと母ローデス・P・ナスドマンの9人の子供の2番目です。神の教えに加え、私の両親も教育の重要性をよく教えてくれました。今でも母のこの言葉を覚えています(私が自らそれについて母に質問したのかはわかりませんが)。「バナナとスイートポテトを売って、この夏お米を買うためにお金を貯めるのよ。残ったお金があればあなたたちの進学のためにとっておくのよ。」父が空想家である一方で、母は現実主義者でした。父は自分たちの家がとても貧しいとわかりながらも、私たちに大学を出ることを期待し、学校教育についていつも話していました。だから私たちもそれを叶えられると信じていました。経済困難な状況にもかかわらず、私が決して大学をやめることを考えなかったのは、そのためだと思います。私たち(上から3番目までの子供)は両親から、下の兄弟たちへの良い手本をとなり、彼らが教育を修了するのを助けるよう言われていました。私たちはそれに従い、そして祝福されました。私たちは裕福ではなかったけれども、家計を支えるほどの余裕はあったため、神にとても感謝しています。これまで、私たちは両親の教えに従ってきました。7人の兄弟たちはそれぞれの家庭を持っていますが、家族の原点を意識するという決まりがあるので、私たちは今も1つです。それぞれの家庭の決め事において、私たちは提案はしますが、時にその家庭の決断が違うものであれば、そちらを尊重します。私たちが両親から学んだことは、子供たちへ伝えるということです(兄弟の子供たちも含めて。だからこそ私たちの未婚の妹たちは彼女たちの甥や姪たちにとって母親でもあります。)彼らの今の状況が私たちの以前の状況とどんなに違っても。

農業との関わり

 農業の仕事のことを考えると、私と兄弟たちは畑と焼畑(kaingin)で働くことを教わりました。私の場合、2年生になる前、もしくは8歳近くになる前の夏からです。pi‘piと他の男性の仕事を除いて、私は米と焼畑の両方の仕事において専門知識を持っています。私がいくらそれらのことを子供たちや姪甥たちに教えるのが好きだとしても、彼らが住んでいる場所と私の今の仕事から考えて、それを実行するのは難しいことです。

コミュニティの問題

1.最近の若者のほとんどが農業に興味を持っていない

2.もともと栽培されていなかったサツマイモが問題となっている。地元では「tungru」と呼ばれている。

期待すること

このワークショップが終わったら、自分がバナウェ国立高校で演劇部を運営するか、少なくともそれを手伝うための知識を完全に備えていることを期待している。

エッセイ

「焼畑のライフサイクル」

 4月の始めに、マージウMaajiwが山並みの方へ行きました。昨晩、私たちの近所の焚き火場で、彼らは山並みの一部を畑のために焼き払うことを決めました。最も古くから、彼は、長年も休まった山の開拓を始める仕事を担っていました。その山はほとんど樹木に囲まれていました。

 3日後にはマージウが焼畑を始めた長いラインが焼き払われました。この山の開拓はkgohatと呼ばれました。これは、誰かまたはコミュニティがそこに焼畑を作ろうとしていることを伝えるために行われ、そこに焼畑を作ろうとしていた人が他の土地を探すようにさせます。

4日目には休みを取り、5日目は残りのコミュニティも彼らの好きな場所で焼畑を行います。その次の日は焼畑の部分を開拓し、翌年の夏に拓く新しい焼畑部分を守るために火でラインを作ります。

5月の3週目に、彼らはもうすぐ雨が降ると観察していました。再び、マージウに焼畑を始める名誉が与えられました。彼は風が吹き上げた時に残りの部分に燃え移るのを避けるために山の上部から始めました。翌日、彼らは木や灌木の灰になった枝のような残骸を取りのぞき、焼畑での植え付けのための準備をしました。

 毎日午後に雨が降るようになると、彼らはモンゴ豆(緑豆)やトウモロコシ、キマメ(ピジョンピー)といった作物を植えました。キマメはモンゴ豆やトウモロコシを覆って太陽が当たらなくならないように遠いところへ植えました。

 次は除草作業です。これはlohangまたはfunhiと呼ばれました。この作業はたいてい女性によって行われました。

 モンゴ豆の収穫は89月頃に行われ、その次にトウモロコシを収穫しました。収穫した後は、焼畑を行なって、サツマイモを植えました。サツマイモの周りの雑草を除去して、大きく育つようにサツマイモを植えた場所に土を盛りました。根菜は夏の大事な作物です。

 キマメは12月から4月が収穫時期です。一つの株の最後の莢(さや)を摘み取ったら、地面から2フィート(約60センチ)のところで茎を切断します。数日経つと、切った箇所から枝が生えてきます。この生えてきた茎は成長するとそこにキマメができ、10月から4月に莢が形成されます。その後、キマメが全部収穫されると枝は切り落とされます。そして、新しいキマメの種子は最初と同じようにまた栽培されます。

 4月は2度目の夏です。サツマイモのつる草は切り落とされると焼畑で焼かれたり、ブタの飼料となります。またはサツマイモと一緒にすべて除去されます。この農法はhathatあるいはpophodと呼ばれています。その後、その農地ではトウモロコシが栽培されます。次の年はトウモロコシやキマメが植えられます。サツマイモのつる草は除去されずに、トウモロコシやキマメと一緒に植えられます。つる草は必要に応じてブタの飼料として刈り取られ、サツマイモは食用として収穫されます。

 数年後、マージウと地域の人々は、土壌の栄養が枯渇していることに気がつきました。そのため、彼らは焼畑農業を止めることにしました。農地を休ませて、腐敗した雑草や植物、昆虫や動物によって土壌の栄養が戻るようにしました。将来、農地が再び作物を栽培できるようになったら、彼らはまた焼畑を行います。

【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

 演劇ワークショップにこれまで参加したことはあります?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

  今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes. All!

 全てにおいて楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

 聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Good.

よかったです。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

  ワークショップで難しかったことはありますか?

A: We have many opinions and sometimes ouropinion is against or different from the others.

 意見が多かったことと、他の人の意見とぶつかることが課題でした。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

  もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: - financial problem 

  資金の問題

-Personalities who are 100% knowledge in theater 

  100%演劇知識のある人がいない

 

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

  またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, everything about theater productionin other areas but not agriculture.

 はい。農業の視点だけでなく、他の地域の視点でも演劇をつくってみたい。

Q7: Other comments / recommendation

A: No answer

***

ROWENA B. JALIGAO (38)

トゥラエドゥ国立高校(マヨヤオ町)

Tulaed National High School/Mayoyao

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自己紹介

私はマヨヤオ町で生まれ、現在 イフガオ州 マヨヤオ町にあるトゥラエドゥ国立高校で教師をしています。

農業との関わり

農業経験について、小さい頃からマヨヤオ出身の農家の兄弟として、田んぼと焼畑での農作業をして両親を手伝ってきました。農家の生活の苦難を味わったとき、私は学問を極めることに挑戦しました。なぜならそれが貧困から抜け出す唯一の道だと教わったからです。そして今私は自分のキャリアを積むことに成功し、農業へと戻ることはありませんでした。

コミュニティの問題

マヨヤオのコミュニティでは農業に関連する次のような問題があります。

a)殺虫剤の使用

b) いくつかの問題を引き起こす焼畑

c) 絶滅危惧種

期待すること

この演劇ワークショップを通し、フンドアン町(会場)の文化についての知識を取得できることを期待しています。


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: No.

 いいえ。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: I enjoyed the tableau part by theworkshop.

 タブローの部分が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I felt good and satisfied course.

 今回のワークショップにとても満足しています。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: during the swinging of emotions.

 感情の揺れが大変でした。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: I think there are many challenges to beencountered because I myself was not yet fully equipped about theater.

 私自身が演劇について完璧なノウハウを知っているわけではないので、もし実際に自分がするとなる様々な課題が浮かんでくると思います。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Im too much willing toattend workshop again to add more knowledge and to know more about the theater.I want to start first at the very basic about theater.

 もっと多くの演劇の知識を得るためにぜひ参加したいです。演劇の基礎的な部分から始めたいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: No answer.

***

GERTRUDE C. DUMANOP (22)

キアンガン国立高校ティノック校

Kiangan National High School /Tinoc

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自己紹介

私はティノック出身の誇り高きカラングーヤKalanguya族の娘であり、その文化と伝統の中で育ちました。幼少期から私は農業、特に四季に渡る田植え作業に携わってきました。

農業との関わり

カラングーヤ族では、その部族の人々によって行われるいくつかの慣例があります。1つは「Da’ngah」というよそから人手を求めるボランティアサービスです。他にも「Ubbu」といって重労働の間援助したり助けてもらった人がお返しをするサービスがあります。その他には「Bakla/Puldiya」という勤労者に支払われるサービス、「Da’da」という無料で人手を借りる代わりに食べ物を提供するボランティアサービスがあります。

コミュニティの問題

インフラ整備と暮らしの向上が原因で、近年はカラングーヤ族の多くの人々が稲作よりも野菜栽培に重点を当てています。

期待すること

私がこのプロジェクトに期待することは、イフガオの田園風景を連想させる演劇表現を通してファシリテーターと参加者の双方が農業の楽しさを取り戻すという目的を達成することです。


【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes, since high school.

 高校の頃から参加しています。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, I enjoyed the interview, the icebreakers that were introduced by the facilitators, the discussion and lectureabout theater.

 インタビューやファシリテーターによるアイスブレイク、またディスカッションや演劇についての講義が楽しかったです。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: Educational theater is a very mucheffective way to portray the real current issues being experienced way topeople in a community.

 教育演劇は人々にとって現代問題を考えまた共有する上で効果的な手段だと思います。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: 1. There is no clear expected story tothe output/production

  明確なストーリーが作品の中で見出せなかった。

2.There is no time frame of each activity

  それぞれのパートで時間が足りなかった。

3.There is no specific objective on what is to be achieved on each day

   毎日の達成したい目標が明確でなかった。

4.The basic of theater performance wasnt introduce before hand

   最初に演劇の基礎的な講義がなかった。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Challenges 課題

1. The basic of theater performance wasnt taught to us completely.

 私たちに演劇の基礎的な知識が完璧に備わっていない。

2. It requires a lot of days to create aproduction

 多くの制作時間が必要

3. The fund to be use for organizing theworkshop

 ワークショップを開催するための資金

4. Other speakers and facilitators tomanage the workshop

 ワークショップを指揮するファシリテーターが必要

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: Yes, I would gladly come and attend yourorganized theater workshop.

 喜んで参加します。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: More allotted days for the workshop sothat all the necessary knowledge and skills about theater will be imparted tothe participants without rushing everything.

 もっと長期間のワークショップを開催することで、十分に演劇に必要な知識や技術を参加者が、吸収することができると思います。


***


JOVITA G. NAGILOY (41)

バンバン国立高校(フンドアン町)

BANGBANG National High School(Hungduan)

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【ワークショップ後のアンケート】

Q1: Have you experienced a theater workshopbefore?

演劇ワークショップにこれまで参加したことはありますか?

A: Yes.

 はい。

Q2: Did you enjoy this workshop? Which partof workshop did you enjoy?

今回の演劇ワークショップは楽しかったですか?特に楽しかった部分はなんですか?

A: Yes, the interview because the issueswere clearly discussed by the informants.

 楽しかったです。特にインタビューによって地域の課題が明らかにされたのが印象的です。

Q3: What did you feel about educationaltheater (an interview-based theater)?

聞き書き教育演劇をどのように感じましたか?

A: I feel contented and enlightened on thetopics given to the different groups at least the topics are well explained /discussed by the informants. Issues were clearly explained by informants.

 満足しており、他のグループに与えられた地域の課題も啓発されていて、少なくとも情報提供してくれた方が課題を明確に説明してくれたおかげでもあると感じました。

Q4: What were difficulties during theworkshop?

ワークショップで難しかったことはありますか?

A: When we were asked to conceptualized theimages to come up with a story.

 ストーリーをイメージするために概念化が求められたのが難しかった。

Q5: What could be your challenges if youtry this kind of workshop at your school?

もし学校でこのようなワークショップを自分で行うとしたら、どのような課題があると思いますか?

A: Im worried because theyouth might not appreciate the advocacy on the agricultural practices theirparents have started.

 若者が両親の始めた農業の価値を理解せず支持しないのではないかと私は心配しています。

Q6: Would you attend it if we organize sucha theater workshop, again? (What kind of content would you like us to deal within it?)

またこのような機会があったら参加しますか?

A: I want to learn about the KABUKI theaterand how to perform on stage.

 歌舞伎についてとどのようにステージでパフォーマンスしているのかを学びたいです。

Q7: Other comments / recommendation

その他のコメントやアドバイス

A: If we will have another seminar workshopon theater, I will suggest that if would be 10-15 days.

 次回は1015日間の演劇ワークショップを行ってほしいです。

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# by cordillera-green | 2018-08-12 21:53 | 環境教育
2018年 06月 29日

クムスタカ・リンク・スタディツアー 2018

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は1年に何回か、コーディリエラ山岳地方の暮らしや文化を日本のみなさんに体験してもらい、「自分にできること」を考えてもらう機会を作るスタディツアーを企画しています。

埼玉県ふじみ野市に拠点をおく市民団体「クムスタカ・リンク」のスタディツアーもその一つです。「クムスタカ・リンク」は毎年春にふじみ野市会議員の鈴木啓太郎さんと一緒にやってくる大学生たちのグループ。パンガシナン州のマーシン村で障害のある子供たちの支援をしようということで始まった団体だそうですが、活動の幅を広げ、「学校へ行こう!プロジェクト」でフィリピンの子供たちの就学支援なども行っています。

CGNではクムスタカ・リンクのスタディツアー全旅程10日間のうち4日間を担当し、バギオ近郊の先住民の村でのプログラムを提案しています。


なんといっても「クムスタカ・リンク」スタディツアー組の特長は「もったいないレンジャー」。

ゴミをポイしてしがちなフィリピンの子供たちに、

リサイクルできるものはリサイクル!、

使えるものはまだ使おう!、

ほんとのゴミもちゃんとごみ箱に捨てて!、

自分の村をきれいにしよう! 

というメッセージを子供たちに人気の○○レンジャーによるヒーローショーで伝えようという活動です。

ピカピカ、ツルツル、パツパツの衣装も本格的にそろえて、タガログ語で演じます。先輩から後輩に受け継がれ、毎年少しずつ内容を改良しながら、続けてくれている人気のプログラムです。


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↑もったいないレンジャーを披露した後は、トリニダードの高校生と一緒にバナナの葉っぱに用意されたランチを楽しみました。



そして、もう一つ特筆すべきは、クムスタカ・リンクがスタディツアーの参加経験を帰国後に活かすために、きちんと地域で報告会を行い、また参加者全員が経験を振り返って記録集を出版していること。

今年の春のツアーについての力作ニュースレターも完成して、PDFファイルが届きました。

参加者の生徒さんが心を込めて書いた報告集です。


そして、忘れてはいけないのが、クムスタカリンクのみんなが、CGNが山の村で栽培指導しているコーヒーの生豆を仕入れて、自分たちで焙煎し、学内カフェやエコイベントなどで販売してくれていること。ツアーに参加した時だけのサポートではなく、日本でも「自分たちに小さくてもいいからできること」を探して、活動してくれている姿勢には感服です。

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↑スタディツアーではコーヒー栽培農家のお手伝いもしました。



***


以下は、スケジュールの概要です。

今年の参加者はマーシン村からランドン君兄弟4名を加え、14名でした。


【1日目】2/16(金)

午前9:00 パンガシナンにジプニーでお迎え⇒ ラ・ウニオン州バウアンへ移動( 約2時間 )     
早めの昼食
午後パブリック・マーケット見学&食材買い出し
「Villa Himawari Beach & Pool Resort」にて、海辺のクボ(小屋)と着替え用のお部屋をレンタル
・遊泳/ビーチでのんびり/周辺散策など自由行動。
夕食は、BBQを用意。
19:00出発でバギオへ移動(約2時間)
21:30頃 TALA到着
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【2日目】  2/17(土)
午前7:30 朝食 /
9:00 TALA 出発 ⇒ トゥブライ町コロス集落へ移動(約 1.5 時間 )
途中、食材の買い出しに立ち寄り"
・コーヒー農園
・農場案内
・鶏を絞めて農家さんとランチ 
午後
・鉱山開発地域の見学⇒バギオへ移動( 1時間 )"
17:00頃 TALA到着
18:00〜オリエンテーション(CGNの紹介&質疑応答)
19:00〜 夕食をとりながら、映画「クロスロード」鑑賞&感想シェア会
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【3日目】  2/18(日)
6:00 TALA出発 ⇒ Pizza Volanteにて朝食 ⇒イトゴン町へ移動(約40分)                
・フィリピン人と一緒にウラップ山トレッキング(往復約6時間)  
イトゴン町⇒バギオ市(約40分)
17:00頃 TALA到着
・翌日の準備
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【4日目】  2/19(月)
午前7:30 朝食
9:00 TALA 出発 ⇒トリニダードへ移動(約 1 時間 )
トリニダードの高校( Benguet National High School - Puguis Annex. )で高校生たちと、環境教育ワークショップと交流
・もったいないレンジャー
午後⇒バギオ市内へ移動(1時間)
15:00頃 イリリカ アーティストビレッジ前にて解散         
⇒市内自由行動:観光、買い物など  
(案)バギオ博物館、パブリックマーケット 
夜 希望者はナイトマーケットへ(帰りは各自タクシー)
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【5日目】  2/20(火)
帰路へ早朝5:00頃 TALA出発マニラへ


*****

2日目夜にバギオと郊外で撮影された青年海外協力隊50周年記念映画「クロスロード」を鑑賞したのち、宿泊先のゲストハウスTALAでCGNの反町とスタディツアー前半の振り返りを行いました。以下参加者の学生さんたちの声です。


・片柳さん

コーヒー農園では農家の苦労や作業工程を初めて知ることができたし、有機農業への関心が高まった。現在、日本で関わっている畑で活用したいと思う。映画を見て、自分も誰かに影響を与えられる人になろうと思った。


・松雪さん

ツアーで農園のパーマカルチャーの文化に感銘を受けて、自身の夢である保育士になれたら、子どもたちに物を大切にするように教えたいと思った。そして自分たちは幸せだと感じた。


・緒方さん

日本では大学のカフェで働いているので、農園でコーヒー農家の作業行程を知れてよかった。ここでの経験や感じたことを帰ってスタッフに共有したい。現地の生活や風景を映画と自分の目で見ることができてよかった。


・鈴木さん

フィリピンへは何度目かの訪問だったが今回はいつもより辺境の地に訪れて、自分が今までフィリピンを知ったふりをしていたことを思い知った。中途半端な見学や勉強には限界があるのだなということを学んだ。コーヒー農園では、その土地の人や環境と同じ視点で関わることが大事だと感じた。


・佐藤さん

2009年の土砂崩れの事故を村人が予期できた話を聞いて、自然と共に暮らしている人たちの感覚と自分たちは違うのだなと思った。そして、幸せの価値観も違うのだと思った。家族や親戚の繋がりの強さを感じたし、そこを本当に大切にしていることがすごいと思った。映画の中で一つのテーマになっていたボランティアは偽善か否かということは自分もよく考えることがある。例えばマーシー村のゴミ問題を私は気にしているが、現地の子どもたちと自分たちの価値観の違いに苦しんでいる。その問題一つを取ってもどこまで関わるかが難しく、同じ目線になることは難しいと改めて思った。下地がないところに行って一から活動する協力隊はすごいなと思ったし、興味が出た。


・須藤さん

自分は教育について学んでいますが、農園にてアグロフォレスト(パーマカルチャー)のことを聞いて植物を育てることは教育とも似ていると思った。そして日本で関わっているカフェで実際に体験ことを説明ができることが嬉しい。映画では知っていた観光地としてのフィリピンではなく、抱える問題の側面からフィリピンをみることがれた。劇中の「シングルマザーで子供を産むと働けなくなる」という言葉が印象的だった。自分の日本での活動では共働きの家庭の子を対象としているが、フィリピンにも託児所のようなものができたらと思う。


・久保田さん

農園で話を聞いてコミュニティの中で自分たちのことが完結していてかっこいいと思った。災害の時の地域の結びつきの強さに驚き、日本には無くなってきてしまってきているものだなと思った。豊かさについて再考するきっかけになった。


・鈴木啓太郎さん

海が綺麗で、手付かずのビーチに感動した。映画を見るのは3度目だが、反町さんと共に見られてよかったと思う。商業的なところでしょうがないところはあるが、やはりすこし違和感があるのは綺麗にまとまりすぎてしまっているところ。ルポならばもっと違うエンドになっていると思うし、実際に協力隊の人や関係者はそういうことを思いながら見ているのだろうというところまで思いを至らせることができると深みが出ると思う。しかし、協力隊の活動を見直すにはとてもいいきっかけになると思う。経済的な発展もマニラで垣間見て、他の地域との格差の拡大を強く感じた。これからのフィリピンについては、そこをカバーしていく動きがないと今の良さが無くなってしまうと思う。


・加藤さん

環境や農業にはそこまで関心が高くなく詳しくなかったのでとても新鮮だったし、いい経験になった。フィリピンは2回目だが前に訪れた村とは違う村の現状を知れて良かった。日本では福祉の勉強をしているがフィリピンは福祉の格差も大きいと感じる。そこにはお金が大きく関係していると思う。この問題をどうにかしたいなと思った。映画鑑賞では自分のできる範囲で精一杯やることが大切だと感じた。なので、今回車椅子とマットレスを実際に村に持っていけて良かったと思う。


・島村さん

コーヒーは大好きだがコーヒーが何からできているかを初めて知った(笑)。フェアトレードやアグロフォレストリーを実際に見ることができてより理解が深まった。日本では肉片の形でしか見たことがないので、鶏をしめるのを見学できたのは貴重な体験だったと思う。映画の鉱山問題については、綺麗な海や山などのフィリピンのイメージに反してこういった問題もあるのだなと驚いた。来年から社会人なのでこの経験を活かしていきたい。


・ランドンさん

2013年にキブガンで体験したことが蘇った。今日の活動(アグリフォレスト)は2016年に日本で出会った3人の農家たちと同じビジョンだったと思う。CGNの活動やパーマカルチャーの思想はとても難しいが、先進的なことなので色んな人にこの思想が伝わればいいと思う。特に友達の多いマニラやマカティにも。映画はメッセージ性が明確だったので感銘を受けた。


・CJさん

コーヒー農場では全て無駄にしない姿勢やエコシステムが素晴らしいと思った。環境の持続可能性に目を向ける活動に感銘を受けた。自然は誰のものでもなく次世代に残していくものだからだ。また、昔自分が訪れた時とは違って人口が過密で、交通手段に大きな問題をバギオは抱えている。大学の専攻で扱っているマニラの問題だけではなく。他の地方にも様々な問題もあるということに改めて気づいた。映画を見て鉱山地帯での問題にも考えさせられるものがあった。


・マシューさん

コーヒー農園での今日のレクチャーは初めての経験だった。フィリピンの農園のことについて色々知れたし、パーマカルチャーの生きるものと生きてないものを分け隔てなく全体を俯瞰して見るエコシステムに感銘を受けた。映画では鉱山の問題について地方のリアルな問題を知れた。これからそれらの問題が、CGNの活動などを通して改善されることを強く望む。


・ジーノさん

コーヒー農園では体験を通して多くを学べた。私はあのコーヒー農園の農家の姿勢が好きだ。この思想(アグリフォレスト)をみんなが学んでいけば、もっと改善されることがあると思う。映画に関してはフィリピンが持つ問題について考えさせられた。

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# by cordillera-green | 2018-06-29 21:59 | スタディツアー
2018年 05月 25日

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」 ③-演劇ファシリテイタ―・花崎攝さんの視点から

 イフガオの7つの郡(町)から集まった約20名の先生たちとの5日間の聞き書き&演劇ワークショップ。合宿形式で、最終日には移動して、発表会も行うというかなりのハードスケジュール。もともと有能でエネルギッシュな先生たちだったから、夜の時間も使って、なんとか発表に漕ぎ着けたものの、日程的にも内容的にも相当の荒技だった。みなさん、本当におつかれさまでした!

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聞き書きを軸とする演劇ワークショップ

 参加者は音楽や体育担当などの先生も多かったが、中には数学担当で演劇はまったく初めてという人もいた。地元の伝統的な歌や踊り、また地域の歴史などを題材にした様式的な身体表現を中心とする演劇にはみなさん馴染みがある。実際に参加経験あり、さらには指導経験ありの先生もいたが、聞き書きを軸にした演劇を作るのはみんな初めてだった。演劇ワークショップと聞いて、感情表現や身体表現の技術を学べるのかな、というつもりで参加した方も多かったようだ。

 ところが、シアターゲームやエクササイズもおこなうものの、農業をテーマに地元の人にインタビューして聞き書きのテキストを起こすなどするうちに、ちょっと違うぞと戸惑った先生たちもいたようだ。インタビューや聞き書きについては、1日目にCGNインターンのマキさん(青年海外協力隊経験者)や文化人類学の研究をしている日丸さんがCGNインターンのケイくんと紹介してくれたが、聞き書きを演劇作りにつなげることについての説明はしていなかった。冒頭いろいろな人の開会の挨拶があり、これ以上話が続かない方が全体の流れとしていいなと思ったし、はじめに説明しても伝わらなかったかもしれないが、全体像を伝えていなかったのは申し訳なかった。だいぶ後半になってしまったが、聞き書きを起こして演劇の構成を始める段階で、かいつまんで説明した。すると趣旨を理解して、先生たちはますます熱心に取り組んでくれた。

 伝えたのは、今回の演劇ワークショップは高校生たちと行なうことを想定している教育演劇であること、特定の演出家や劇作家はおかず共同制作で作ること、プロセスを大切にすること、農業に関する地元の人たちへのインタビュー(リサーチ)を聞き書きに起こして演劇の軸とすること、また鑑賞のための演劇というだけでなく、むしろ観客とテーマについて語り合い対話することを目的にしていることなどだ。なぜ、聞き書きなのかというあたりの説明が、現場ではちょっと足りなかったかもしれない。インタビューを安易に書き変えたり、聞き手の言葉に置き換えるのではなく、聞き書きを起こすことで、インタビューに応えてくれた地元の人の言葉に寄り添って、その人の言葉や思いに理解を深めること。その上で、編集、構成して、市井に生きる人たちの声や生活の感触、生きる術や知恵を、立ち会ってくれる人(観客)に演劇という形式で伝えたいからだ。

 複数の人の聞き書きをベースにするということは、一人の主人公の物語として演劇が進行するわけではないし、時空間も行ったり来たりする場合がある。いわゆる現代演劇では抵抗感なく行われることも、現代演劇に馴染みがなければ戸惑いも生じる。聞き書きを構成し、場面を形作る過程で、語りに登場する過去の話に場面が移行して、また聞き書きの語りに戻り、さらに別の現在の話が差し挟まれたりすることがある。そういう時に、どうやって時空を移行させるか悩むグループもあった。しかし、アドバイスをもとに動きながら作っていくうちに、次第に、適切な構成や言葉の選び方と、動きの挿入やタイミングの作り方によって、シンプルに伝えることができる方法があるのだと納得できたようだ。

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多言語が飛び交う現場と地元スタッフ

 参加者は日常言語としてトゥワリ、あるいはアヤガンを使用している。アヤンガンを使用している人々はトゥワリを理解できる。しかし、トゥワリ使用者の中にはアヤンガンを理解できない人もいる。他にフィリピンの公用語であるタガログ語やルソン北部で共通語として使われているイロカノ語、そしてワークショップの進行言語は英語。発表もトゥワリとアヤンガンのチャンポンだった。多言語が飛び交っているのだ。

 上記全ての言語ができる人が通訳してくれるとはいえ、正直細部まで、言葉のニュアンスまでは理解できない。そこは現地スタッフを頼りに、全体の流れを優先して、細部まではこだわらずに進行した。発表のビデオから文字起こしをして、さらに翻訳してもらう予定なので、間も無く細部が明らかになるはずだ。

 なんだか無責任なようだが、それが成り立つのは、グループに参加して一緒に作ってくれたジュニア・ファシリテーターの存在あってのことだ。もう6年越しの付き合いになるケビンを始め、ベテランのレマール、聞き書きを軸に演劇を作ったことのあるフェイス、ジェトロビン、地元でリサーチを続けるジェリカ、そしてヘイソン。信頼に値する強力な地元スタッフがいるからこそ、それが成り立つのだ。CGNの長年にわたる環境教育のなかで、確実に人材が育ってきていることを、今回ありありと実感することができた。

 それだから、私は大きな流れを掴んで、参加者のようすをよく見ていれば概ね大丈夫、と思うことができた。あとは、教育省で発表する予定だったので、全体の構成の提案が必要だった。参加者はグループごとの作業に忙しく、全体についてまで考える余裕はなかったからだ。もとより、時間が足りないのは明白なので、特に後半かなりギリギリの作業になり、ジュニア・ファシリテーターのみんなや参加者に無理をお願いすることも多かったが、ジュニア・ファシリテーター主導で、発表に至るプロセス(場当たりと呼ばれる全体の流れや演者の位置関係の確認、当日の舞台の設営含め)を駆け足ながら全てこなすことができた。力をつけて、その力を十二分に発揮してくれたジュニア・ファシリテーターのみんなに敬意を表するとともに大感謝!!!

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イフガオは揺れていた

 素晴らしい棚田の景観を誇るイフガオ。世界農業遺産地域にも指定されているが、農業について語られたのは複雑な現状だった。わずか5日間のワークショップであり、現状の一端が垣間見られたにすぎない。詳細は別の機会に譲るが、労働力不足、ことに若年層の農業離れ、また農業とともにある農耕儀礼とコミュニティの存続の問題、さらにはグローバリズムの浸透に伴う近代農法の導入と収益増加の問題、生態系に関わる環境問題等が浮かび上がってきた。

 はじめに先生たちの口から語られたのは、皮肉なことに、安定した収入が得られる農業以外の専門職につけるようにと、農家でも、子どもたちを学校に送り出してきたということだった。学校教育を受ける目標の一つが、農業からの脱却にあったというのだ。参加した先生たちの中にも、そう言われて育ってきた人がいた。

 一方、近年、イフガオでは先住民の言語や文化を守り受け継ぐために、農業を軸とする先住民文化が小学校でも教えられるようになっている。教科書も作られつつあり、その動きには目をみはるものがある。地域に根ざした固有の文化に価値を置き、その継承が絶えることのないように教育省をあげて取り組もうとしているのだ。

 しかし、同じ地域のイフガオ国立大学の農学部では収益重視の農薬等を使用する近代的な農法が教えられているという。貨幣経済の浸透、さらにグローバリズムに対応して農家としての存続をはかるには、収益を上げることを考えざるをえないという論理だろう。また、インタビューした農学部の学生たちは、個人差もあるが、これまで農業と切っても切れない関係にあった農耕儀礼についての経験や知識は必ずしも高くないようだった。

 世界遺産に登録されたことで、その見事な景観を目当てに、世界中から観光客も訪れるようになっているが、観光で得られる恩恵に浴しているのは一部の人に偏っているという。ゴミなどの環境問題も起こっているが、ゴミに対する意識はむしろ西欧人や日本人の方が高い場合があり、地元の人が意識を向上させてほしいという観光ガイドの話もあった。

 イフガオは揺れている。伝統的な農法を守っている人がおり、稲の固有種も残っている。世界遺産の棚田で取れる米としてブランド化して、より高価格で市場に出すことによって生き残りをはかる動きもある。他方で、農薬の使用や機械化も始まっている。労働力の不足を補い、収益を上げるためだ。ところが、地元の人が、これまでずっと食べてきた地元産の米ではなく、米屋でより安い米を買うという矛盾した事態も生じているという。棚田を支える豊かな水を湛えた灌漑施設は健在だが、一部はコンクリートで固められている。石積みの伝統技術の継承に影響が出るかもしれないが、畦道は歩きやすくなり、修復の手間も減ったに違いない。その是非は単純ではない。現金収入の得やすい野菜への転作、宅地への転売の例もあるようだ。重労働であるというだけでなく、陽に焼けることを気にして農作業を厭う若い世代が多く、英語教育を受けて海外への出稼ぎに出かける人も多い。

 中年以上の先生方やインタビューさせてもらった人たちからは、農業は「way of life」そのものだ、という言葉が何ども語られた。単なる産業や収入源ではなく、農耕儀礼と結びついた固有の文化やコミュニティのあり方と深く結びついた生活そのものだといった意味合いだと思う。先生たちも賛同しながら、でもどうやって若い世代を説得できるのか、名案はないといった風情だった。テレビ、携帯、インターネット、…山深いイフガオでも環境が激変し、グローバリズムの影響から逃れようのない状況だ。日本では、食料自給率が下がり続けるなど、どん詰まりまで一周回った感があって、最近では農業に新たな可能性を見出す若い世代も現れているが、これからのことを思っても決して他人事ではない。


さあ、これからが楽しみ!

 今後、参加者が各学校に帰って、農業に関わるリサーチを行い、聞き書きにまとめて、そこから演劇を立ちあげて発表するには、今回のワークショップで必ずしも十分なことが伝えられたとは言えない。プロセスをかなり端折らざるをえず、経験あるジュニア・ファシリテーターが各グループに入って作業し、過去に何らかの演劇経験を持つ先生がおられたので何とか成立したものの、本来はもう少し時間をとって丁寧にプロセスを辿ることが望ましい。けれども、先生たちは聞き書きを軸とする演劇作りに大きな関心を持ってくださり、テーマである農業の重要性を誰よりも理解しておられる。ちょっと無謀なお願いであるような気もしつつ、演劇作りに正解はないので、彼らなりにどんな発表作品を作ってくださるのか、そこからどんな声が聞こえてくるのか、どういう対話が生まれるのか、今からとても楽しみだ。


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事業期間:20184月~20193

事業地:フィリピン共和国イフガオ州棚田の村々

事業実施団体:

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN

人間文化機構 総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成/ トヨタ財団 国際助成


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# by cordillera-green | 2018-05-25 15:31
2018年 05月 20日

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」② 高校の先生たちとの聞き書き&演劇ワークショップ開催

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「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」プロジェクトでは、最終的には対象を高校生としています。しかし、いきなり聞き書きインタビューをもとに演劇制作を提案しても、イフガオ州の山奥深い村の高校の生徒たちにも教員たちにも驚かれてしまうのではないかという不安がありました。

 実はイフガオ州は第二次世界大戦の日本軍最後の地としても知られ、いまだに反日感情も根強く残っています。また山中に撤退する軍が金塊を埋蔵したという伝説もまことしやかに伝えられており、今も金塊探しを続けている人も多く、山奥に足を延ばす日本人は「金塊探しに違いない」と本気で疑われるのです。

 そんなイフガオ州の特殊な状況の中で(コーディリエラ山岳地方全体にも言えることですが)、いきなり「村の長老に棚田の話を聞きに行きましょう」と言って、CGNの日本人スタッフとともに村の奥深く入り込んで行ってもだれも信じやしません。「金塊探し」のあらぬ疑いをかけられるに決まっています。(冗談でなく本当にそうなのです。金塊伝説にとどまらず、大戦中に起こったことはまだ過去にはなっていないのです)

 また、フィリピンには日本でも知られているフィリピン教育演劇協会(Philippine Educational Theater Association=PETA)があり、演劇の教育的な機能を活用した民衆演劇運動なども展開されてきたという歴史もありますが、イフガオ州の山奥深い学校では「演劇」を教育に応用するという手法は実践されていません。

 農業に関する深い聞き書きを成功させ、それを元にしてプロセスをていねいに踏んで、その「学び」を表現する演劇作品を創作するには、まずは教員たちを対象としたワークショップを実施してすべてのプロセスを体験してもらい、その教員たちが中心となってそれぞれの村で、それぞれの高校で、聞き書きと演劇ワークショップを実践してもらうのがいいのではないかと考えました。

 そういった経緯もあり、2018年4-5月に行った「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」プロジェクトの最初のワークショップは、「聞き書きをベースとした教育演劇ファシリテイタ―養成講座」としました。

 

ワークショップ参加者のほとんどが演劇の経験がない先生たちでした。イフガオ州の違った7つの郡(町)から来ているため、お互いも親しくなく、自己紹介のための演劇ゲームでワークショップを開始しました。

 詳しいワークショップの内容は、参加してくれたインターンさんの報告(CGNインターン体験ブログ)を読んでいただきたいのですが、大まかな内容は以下のようなものでした。

 声を出す、相手を感じる、表情を作る、集中するなど、楽しみながら演劇の基礎を身に着けられる様々なエクササイズや演劇ゲームを、4日間のワークショップの間に挟んで行きました。それぞれの高校で、生徒を対象に気軽に短い時間に実践することができるものです。

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 聞き書きは2日目から開始することとしました。1日目に3つのグループに分かれて、あらかじめハパオの文化、人、習慣、環境などに詳しいアドバイサーからあげられていた情報提供者の方々の誰に何を聞きたいかをグループ別に詰めました。

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 2日目は3つのグループに分かれてそれぞれ情報提供者の家や職場を訪ね、聞き書きインタビューを行いました。ワークショップ会場に戻ってからは、グループで聞き書きした話を整理しました。そして、参加者全員が情報提供者になりきってモノローグ原稿を起こすという宿題が出されました。

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 3日目はそれぞれのテーマについて一般の若者の意見を聞こうと、国立イフガオ州大学で農業を学ぶ学生たちに会場に来てもらって聞き書きを行いました。その後、宿題のモノローグ原稿を全員が朗読しました。聞き書きした内容から重要と思われる3つの出来事について静止した状態で体で表現するというアクティビティを行いました。


 4日目。ワークショップ最終日は、グループごとに前日に用意したモノローグを軸に、モノローグで語られた内容の一部を演技で表現して構成し、グループのメンバーで話し合いながらそれぞれの小作品を制作しました。3つのグループの物語を棚田を案内するツアーガイドを登場させることでつなげたららどうかという提案がされました。この日は夜の11時まで自主的に練習を継続。

先生たちもいよいよ演劇の魅力に取りつかれているかのようでした。

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 5日目は発表会場のあるイフガオ州の州都ラガウエに約2時間かけて移動。アシスタント・ファシリテイタ―が中心となって、手に入る素材で舞台セットを準備。先生たちそれぞれが持参した民族衣装を着けて最終的なリハーサルを行いました。

 3つの物語の最後の締めは、テーマの一つだった「収穫祭プンノック」で行われる綱引きをモチーフとし、「伝統」と「現代化」の綱引きを舞台上で表現しました。それぞれのグループが掲げた3つのテーマには、それぞれ「伝統」と「現実」あるいは「現代化」の間の、せめぎ合い、衝突、逡巡があり、何を選択し、どう農業と向き合うかは、観客にゆだねる構成となりました。

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 今回のワークショップは、高校生に聞き書き&演劇ワークショップを実施するために、先生たちにまずすべてのプロセスを経験してもらうという目的で行ったため、聞き書きの時間や物語を練る時間、稽古をする時間もたいへん限られていました。5日目は発表のための準備と発表だったため、ワークショップと制作は正味4日というたいへん限られた時間でしたが、夜の早い山の村では非常識ともいえる夜11時まで自主的に練習をするなど、積極的な参加意欲が見られました。発表公演は教育省職員などの関係者が観客のほとんどでしたが、先生たちは素晴らしい集中力で見事に演じ切りました。

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 発表会の後では教員代表者のファシリテイトにより観客とのディスカッション(意見交換)も行いました。ワークショップで取り上げたテーマに関するディスカッションは起こりませんでしたが、プログラムそのものに対する意見が盛んに交換され、おおむね好意的なものでした。

 今回のワークショップは事業の本事業の教育省などへの紹介を兼ねており、新しく就任したばかりのイフガオ州教育省長官に鑑賞いただき協力の約束を得られたことなど、事業のスタートしては成功裏に5日間の日程を終えられたと思います。


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聞き書きをベースとした教育演劇ファシリテイタ―養成講座


実施期間:2018430日(月)~201854日(金)(5日間)

会場:フンドアン町ハパオ村国立イフガオ州大学(IFSU)ハパオ・キャンパス/Giovanni’sPlace/ラガウェ町Ammungan Hall

ファシリテイタ―:花崎攝/飛田勘文/千葉ゆり/Kevin Rosito/Leemar Damuasen/Jetrobin Dawin/Maria Faith Licyayo/Hayson Pummer

地域文化アドバイザー:Jerica Gaddang

通訳(アヤガン語&トゥワリ語⇔英語):Benelyn Pummer

参加者:ラガウェ、バナウェ、フンドアン、キアンガン、マヨヤオ、ティノック、ラモットの公立私立の高校教員17名、ICHOIfugao Cultural Heritage事務所から1名 全18名

聞き書きの情報提供者:

テーマ①「観光開発」

-認定ツアーガイド

-中心から少し離れた温泉のある村の農家の女性

テーマ②「棚田での稲作の現在」

-伝統農法で無農薬で稲作をし、組合を作って有機栽培の伝統米を販売している女性

-政府機関に約25年務めた男性。稲作は手間がかかるため化学肥料、農薬を使用

テーマ③「収穫祭プンノック」

-プンノックを仕切る立場にある夫婦

-ハパオの棚田の歴史を知る老人

上記以外に若者の立場、知識、意見を知るために、IFSUハパオキャンバス農学部で学ぶ学生、各テーマ2名ずつに聞き書き。

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# by cordillera-green | 2018-05-20 23:04 | 環境教育
2018年 04月 11日

「演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ」 -アジアの青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業― 

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、2018年度もコーディリエラ山岳地方の青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップとアジアの人々との交流プログラムを実施する。

本年度はテーマを「農業」とし、「世界農業遺産」に指定されているイフガオ州で開催することとした。

ユネスコ協会が認定した「世界遺産」は有名だが、「世界農業遺産」はあまり知られていない。

「世界農業遺産」とは、

食料の安定確保を目指す国際組織国連食糧農業機関 FAOが,衰退しつつある伝統的な農業,文化風習,生物多様性などの保全を目的に2002年に開始した認定制度。正式名称は世界重要農業資産システム GIAHS(ジアス)。近代化が進むなか,次世代に継承すべきその土地の環境をいかした伝統的な農業・農法,生物多様性が守られた土地利用,農村文化,農村景観および保全活用のための地域の取り組みを「地域システム」として認定することで,それらを一体的に保全し,次世代へ維持・継承していくことを目的としている。(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

世界農業遺産には、20184月時点で世界で20ヶ国50地域、日本では11地域が認定されている。

http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_1.html

フィリピンで唯一世界農業遺産に指定されているのがイフガオ州の棚田だ。

イフガオ州の4つの郡(町)の一部の棚田はユネスコによって「世界文化遺産」にも指定されていて、イフガオ州の棚田は「世界文化遺産」と「世界農業遺産」にダブル認定されている世界唯一の地域なのだそうだ。

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国際連合食糧農業機関(FAO)が定めた世界農業遺産に指定されたるための5つの基準は以下だ。
1.食料及び生計の保障
申請する農林水産業システムは、地域コミュニティの食料及び生計の保障に貢献するものである。
2.農業生物多様性
申請する農林水産業システムは、食料及び農業にとって世界的に重要な生物多様性及び遺伝資源が豊富であること。
3.地域の伝統的な知識システム
地域の伝統的な知識システムが、「地域の貴重で伝統的な知識及び慣習」、「独創的な適応技術」及び「生物相、土地、水等の農林水産業を支える天然資源の管理システム」を維持していること。
4.文化、価値観及び社会組織
申請する農林水産業システムの関連した文化的アイデンティティ及び風土が、地域に定着し、帰属していること。
5.ランドスケープ及びシースケープの特徴
人類と環境との相互作用を通じ、長い年月をかけて発展してきたランドスケープ及びシースケープを有すること。
そして、 システムの持続性のための保全計画
申請地域は、農林水産業システムを動的に保全するための保全計画を作成すること。

 評価基準を見るとわかるように「世界農業遺産」は、景観や食料生産のみならず、環境面、文化面、社会面でも地域の独自性を保ち、伝統文化の維持が条件とされている。

「世界文化遺産」指定地域ゆえに世界中から観光客が訪れるイフガオ州の棚田で、農業としての生産性の向上やツーリズムとの共生に課題はないのだろうか? いかにしてこの地域での棚田での農業に「生物多様性」「伝統」「文化」は維持されてきたのか? また今後そのバランスが崩れる危惧はないのか?


 この素晴らしい棚田を後世にまで伝えていくために、時代を担う若者たち自身が、棚田での稲作や棚田に関わる人々に「聞き書き」を行い、それをベースにして演劇ワークショップを通して、棚田での稲作が直面する今の問題、伝統と文化を維持した棚田での稲作について学び、話し合い、棚田の維持についての問題提起と提言をする機会を持つことが、この事業の目的である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業期間:20184月~20193

事業地:フィリピン共和国イフガオ州棚田の村々

事業実施団体:

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN

人間文化機構 総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成/ トヨタ財団 国際助成

「農業」をテーマとした聞き書きをベースとした演劇ワークショップは、東ティモール、日本でも行われ、参加者の若者(高校生)たちは、インターネッㇳによるビデオ通話での交流や、代表者がお互いのコミュニティを訪問する交流プログラムも予定されている。


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# by cordillera-green | 2018-04-11 22:19 | 環境教育
2018年 04月 01日

東ティモールのNGOとコーヒー交流

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、NPO法人「平和環境もやいネット」のパートナーとして実施している「フィリピン北部山岳地方におけるアラビカ・コーヒーの品質向上のための基準作りと普及事業」(公益財団法人・日本国際協力財団助成)の活動として、20168月に3人のコーヒー農家さんとともに東ティモールの日系NGOとコーヒー農家への研修ツアーを実施した。

詳細はこちらのブログで。

 コーヒー栽培の実際について先輩格の東ティモールの農家さんやNGOスタッフから学んだことは多く、また、同じ農家としていろいろな面で共感を感じた有意義なツアーであった。とくに、コーヒーチェリー収穫後の皮むきのための手作りのデパルパーの作り方を、村の名人から手取り足取り教わったのは、かけがえのない経験だった。

 ツアーに参加した3人の農家さんたちは、帰比後それぞれ東ティモールで学んだデパルパー(皮むき機)を手作りし、2017年末から2018年あたまの収穫期では実際に使用した。山の村に流れている空気同様ゆっくりではあるが、東ティモールでの研修の成果は徐々に浸透し、広がりを見せている。



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 そして、フィリピンのコーヒー農家の東ティモール研修から1年余。今度は東ティモールのコーヒー生産に関わって草の根でコミュニティで活動している3つのNGOからスタッフが来比し、コーヒー栽培地を訪問してさまざまなアドバイスを与えるとともに、東ティモールのコーヒー栽培について紹介した。


フィリピンを訪問してくれたのは以下の4名。

●ピース・ウィンズ・ジャパンPeace Winds JapanPWJ)

Mr. Domingos Magalhaes

Field Officer/Coffee farmers (14 years)

Mr. Ademar Martins dos Santos

Field Division Manager

●パルシックParcis

Mr. Nelson Jase Fatima Alves

Processing Manager/Coffee farmer

●パーマティルPARMATIL

Ms. Adozinda Coutinho Barreto Soares

Project Coordinator and Trainer


 4人は東ティモールに帰国後、フィリピンでの経験に関する感想や、経験からフィリピンでのコーヒー事業や農家に対するコメントをお願いした。

 印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

③東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

④コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

⑤ その他、感想があれば何でも教えてください。


以下は4名からの回答である。

Mr. Domingos Magalhaes(ピース・ウインズ・ジャパン(PWJ))

Mr. Ademar Martins dos Santos(ピース・ウインズ・ジャパン(PWJ))


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1.印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

キブガンでのワークショップが印象的でした。標高が1600mあり、とてもコーヒーにあった土地であったからです。将来的に高品質のコーヒーを作り出すことができる地域であると思います。

2.フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

コーヒー農園の管理をしっかりと始めることが大切です。また農園の拡張そして、化学肥料を使わないことです。

3.東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

東ティモールの農家はコーヒーがメインの収入源であり、問題なく暮らしています。例えばレテフォホという生産地では100%の農家がコーヒーを育てており、その収入源で暮らしています。

4. コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

コーヒー農家とともに働くことが大切だと思います。政府との連携をしっかりと測り、特に農業省との連携が大切であると思います。そうすることによって農家へ情報が流れ、農家は多くの苗木を植える気になり、農場近くで化学肥料を使用することを控えることができると思います。

5.その他、感想があれば何でも教えてください。

CGNに対する提案は下記のものになります。

-農家のためにデモファームの建設

-苗木の移植とカットバックの推奨

-コーヒーを植えて、カットバックを行わない。トリニダッドの大学の近くのコーヒーの木を見た時に、問題なく生育しており、良い結実であった。

ベンゲットのコーヒー農家に対して言えることは、辛抱強く待つということです。農家と話している時によく聞いたことは、生産量が少ないということでしたが、それはまだコーヒーの木が若いからだと思います。


Ms. Adozinda Coutinho Barreto Soares(パーマティル)

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1.印象に残った場所や出来事を3つ挙げて、その理由を教えてください。

CGNとの旅行はとても印象的でした。ベンゲットの村々を周りとてもまとまっており、楽しくプレゼンテーションができました。若者たちも熱心に話を聞いてくれ、熱意を感じました。私が援助している東ティモールの方々にも共有しようと思っています。

2.フィリピンの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

農家の結束力が大切です。実際にたくさんの農家さんがいてとても驚かされました。

3東ティモールの人々がよりよく暮らすために、大切だと思ったことがあれば教えてください。

東ティモールのコーヒー農家は独特なキャラクターがあります。お金のことだけを考えている農家もいれば、しっかりと地に足をつけて働いている方々もいます。満足のいく結果を出すためには、今後は品質を向上させていく必要があります。

4. コーヒー育成に関して、講習で話したこと以外で、特に伝えたいことがあれば簡単に教えてください。

私の提案できることは、コーヒー農家は最高品質のコーヒーを目指すべきだと思います。デモファームを作ると良いと思います。有機のコーヒーが良いと理解するために、有機と非有機栽培で行うと良いかもしれません。サヨテ栽培を行っている村で思ったことは、コミュニティの方達は将来の子供達のために考えていかなければならないと思います。コーヒー栽培を継続することがサヨーテ栽培よりも将来環境にも子供達にも良いことだと思います。もっとコーヒー栽培に関する技術を身につける必要があります。

5その他、感想があれば何でも教えてください。

インドネシア語では、しっかりと説明はできるのですが、私の英語力が足りなく、PWJスタッフとCGNに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。



Nelson Jose F. Alves (パルシック)

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フィリピンの農家さんは熱心に東ティモールの話を聞いてくれました。

ー第一日目カパンガン訪問

フィリピンの農家さんは木製のパルパーをしっかりと作成していました。

アフリカンベッドで乾燥させていた。

1212日収穫されたコーヒーはしっかりと熟しており完熟のみを収穫していた

コーヒーの木はまだ小さく生産量は少なかった。

グラニカという品種を知った

食事は、カパンガンの伝統料理、鳥とサヨーテを煮込んだもの、そしてコメ。お米から作ったお酒。

カパンガンのコーヒー農園へ訪問


-キブガンへ訪問

組合のメンバーは72世帯
メンバーの多くは女性で子供を抱えながらの参加

東ティモールのコーヒー産業並びにパルシックのコーヒーの活動について連絡した

気候は寒く、サヨーテの生産がメインの土地

コーヒーはまだ生育途中で、500キロ。ローカルのマーケットで販売する予定

キブガン訪問後トゥブライ所有の水洗工場に訪問

郡長とともに工場を見学した

工場はコーヒー農家が使用できるようになっており、高品質のコーヒーを産出できる。コーヒーを焙煎することができ、マーケットへの販売も可能


ーベンゲット州の農業省でセミナー

セミナーは8時から5時まで行われ、参加者はすべてのセミナーにしっかりと参加していた。

セミナー内ではディスカッション並びにオープンフォーラムも開かれ、英語とタガログ語で行われていた

CGNより感謝状を拝受した

マニラへ販売される野菜を集荷している大きなマーケットを訪問

珈琲屋を訪問し、コーヒー実から作ったお酒を飲んだ

巨大なマーケット施設SMを訪問


ー今回の渡航のまとめ

訪問したバギオでは、野菜の生産が多く、化学肥料をたくさん使っているようだった。人口が多いためそのようにしていると思われる 。車両の交通が多く、排気ガスの量が多い。コーヒー生産者は女性と老人のみであった。コーヒーを植えている人はあまり多くない。それよりも多くの時間をサヨーテに割いているようだ。サヨーテの栽培だけではなく、コーヒーの栽培にも時間を割けるようになると良い。


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# by cordillera-green | 2018-04-01 19:27 | コーヒー
2018年 02月 04日

アラビカ・コーヒー収穫ツアーの参加者から感想をいただきました

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が山岳地方各地で行っているコーヒーのアグロフォレストリー(森林農法)による栽培指導事業は、すでに開始から10年以上がたちました。収穫量も増えつつあり、CGNでは収穫後の加工指導のトレーニングも行っています。また、農家が丹精を込めて育ててきたコーヒー豆が適正価格で取引され、確実に農家の収入につながるように、ソーシャル・エンタープライズ部門https://kapitako.jimdo.com/を創設し、日本のフェアトレードショップへの輸出も本格化させています。
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 山奥深い山岳地方の村々から長い旅路を経て、日本やフィリピン国内でCGNの事業地で栽培されたコーヒーをお楽しみいただいている皆さまに、生産地での植樹、収獲、収穫後の加工を体験してもらおうと、CGNでは雨季(日本の6-9月)には植樹ツアーを、収獲期(11月-翌年1月)には収穫体験ツアーを企画しています。
 2017-2018年収穫期には、4回の収穫ツアーを企画し、フィリピン産のコーヒー産地に興味津々の方々にご参加いただきました。
 2018年1月の収穫ツアーにはパナイ島イロイロ市の日系NGO法人「LOOB」のスタッやインターンの方々も参加くださいました。食品加工の世界で活躍され、退職後の現在はLOOBでアドバイザー的な立場で活動されている江原嘉夫氏より、感想とご意見、ご提案をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
 たった1日の農園訪問での的確な観察力とご提案、オリジナリティあふれるアイデアには感服です。企業で培った経験や知識を、こんな小さい片田舎のコーヒー農家でも応用して真摯に意見を下さり心より感謝いたします。

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↑真剣にコーヒー選別体験を行う江原氏(手前黄色いTシャツ)


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CGN Coffee Harvest Tourに参加して                 

江原嘉夫

 なぜ環境NGOがフェアトレードを営んでいるのか、環境と事業とが結びつく背景が理解できました。

1.フェアトレードの意義(私の理解)
 先住民は貧農で市場に遠路農作物を売りに行っても仲買人に買いたたかれ、不当に利益を搾取されている。
 コーヒー園を営むことで不当な利益をむさぼる仲買人を介さず、最終顧客に近いバイヤーを顧客にした市場に参入し、世界標準のフェアな市場のプレイヤーとなる。
 一方、コーヒー園を営まない農家はサヨテSAYOTEという果物を栽培し、生計を立てている。これらは仲買人に買いたたかれるため、貧しい農家は熱帯雨林を伐採してサヨテ畑にして収量を増やし、生計をたてようとしている。そのため、人口増に伴いサヨテ畑が拡張され熱帯雨林が減少しつつある。
 サヨテはコーヒーよりも安いが年間を通じて収穫することができるため、年に1回の収穫しかできないコーヒーよりも不作時のリスクが小さく済むため、普及が進んでいる実態である。しかしながら、モザイクウィルスによる病気がサヨテに大発生し、サヨテ農家は大打撃を受け、コーヒー農家への転向を希望する者も出始めた。コーヒー農家で生計が建てられれば、大いに期待できる。
 コーヒーの木はシェイドツリーShade treeを必要とし、サヨテよりも森林保全の方向へと向かう。また、フェアトレードでつかんだ顧客であれば不当な利益の搾取もなく、努力の報われる農業への転換が期待できる。
 山間地の若者は学校に行って仕事に就きたいと願っているが、貧農のために学校へ行けない若者がたくさんいる。それらの若者の中には、仲買人に一生買いたたかれる貧農の暮らししかない自らの将来を憂い、希望を失って農薬を飲んで自殺するものが多いという。そんな不当な搾取が人の自己実現機会を奪い、本人に落ち度のない形で不幸な人生に終わっているのであればそれはunfairどころではなく許されないことだ。コーヒー栽培を通じてフェアトレードを行い、その貧困のサイクルを打破すること。ここにフェアトレードの大きな意義があるのだと感じた次第です。

2.コーヒー農園で気づいたこと
1)第一印象
・コーヒーの木が整然と並んでいるのかと思ってたら、さにあらず。ぽつりぽつりと木いちごを取るような感覚で摘み取った。枝の高いところに実がなっていたがなかなか取れない。山形のサクランボのように高いところはおいしいのだろうか? そうでもなさそう…。
 であれば、やはり積極的な剪定とシェードツリーとのハーモニーのとれた整然としたコーヒー畑にしないと狭い面積で採算をとるのは難しいのではなかろうか?
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↑アグロフォレストリーでのコーヒー栽培はシェイドツリーとして植えた木の他、
バナナやかんきつ類、パッションフルーツ、しょうが、パイナップルなど
さまざまな換金作物と一緒に植えられている。

・有機農法のコンポスト作成、木酢の製造など、あらゆる有機農法を実行している。お母さんパワーは凄い。すべてのアイテムをこなしていることにおいて、有機農法十種競技のメダリスト級の実践家ではなかろうか!
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↑コーヒー収穫ツアーのために農園を開放してくれたフェリーさんの農園には
ミミズ堆肥施設も。

2)設備に関して

① デパルパー(果肉除去機)
 デパルパーが貧弱。摩擦の強くかかるところが減りやすいウレタン製?と思われるプラスチックでできているとは! 耐久摩耗性からいって設計センスを疑う。軸の芯だしも適当だ。フィリピン農水省推奨とはフィリピンの農水省もだらしがない。その点、CGNさんが東ティモールの手作りのデパルパーの技術をフィリピン農家に伝えようと、農家さんを連れて研修ツアーを実施した行動力はさすがだなと思いました。もっと生産機械を大事に、そして工夫して改善を重ねることが生産性向上につながると思います。
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↑お世辞にも性能がいいとはいいがたい手回し果肉除去機(デパルパー)

②臼と杵
Dehull(脱穀)と粉砕が臼と杵の手作業とは生産農家なのに生産財が貧弱すぎると思います。この工程の機械はそんなに高価にならないと思うので、忙しい農家さんの時間を人力に使うのはもったいないと思いました。時間がコスト(金銭)である感覚がないのではなかろうか?
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↑江原さんも杵臼による脱穀に挑戦。重労働だ。

③小規模コーヒー農園用のロースター
 中小企業の鉄工所に頼んだらできそうな気もするけど金属素材の機能(熱伝導とバーナーの火にさらされてもさびないこと)であることが求められそう。円筒内にフィンを据え付けて撹拌効率を上げるのもありでしょう。要はロースターの構造や材質の機能をあきらかにすれば、ほかの素材でロースターの設計ができるかもしれません。焼鳥では備長炭の遠赤外の調理が好まれてます。
 電気炉内で遠赤外線でのローストをやったらおいしいコーヒーができるかも…と思いました。
 確か遠赤外焙煎の宣伝文句の焙煎豆を買った記憶があります。新製法でオリジナルなコーヒーを作ってみるのも面白いと思います。電気炉なら温度コントロール(火加減)も簡単で、リリーさんのように熟練工でなくとも再現性良く熱履歴をかけられる気がします。プレミアムコーヒーを狙って従来法をエキスパートレベルで追うのもいいですが、一般受けするオリジナルな製法開発も面白いと思います。
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↑農家さんはパーチメントいう殻付きの状態か、生豆の状態でコーヒーを販売する。
自家用には鍋で辛抱強く焙煎。

 ちなみに私はカッピングでNGでしたが、液のTastingになったときにC(正解)に傾きかけたのも事実です。コーヒー初心者の好みを引き寄せる戦略もありでしょう。日本のお米でも、昔は無洗米はなかった。精米技術の進歩(精米機内でスポンジ粒と一緒に擦って糠を落とす)で無洗米が珍しくなくなりました。むしろ糠を取る手間が省ける分、無洗米が売れてます。洗米の排水負荷がかからない分、環境にやさしい形態となっています。技術革新の賜物でしょう。

④コーヒー豆の粒度をそろえる篩(ふるい)
 ダイソーで百円のバドミントンのラケットを買って篩うのではだめですかね。篩の目を細かくする方向であれば糸をさらに巻き付けて篩を正方形にすることはできると思います。サイズが合えばいいんですがね! ミシュレッジ付きでの篩なら精度は悪くともそのあとの製造工程の手間を考えると一次篩として使ってもよいような気もします。ロースト時の焙煎のばらつきを抑えることが目的なら、焙煎時の豆の撹拌で小さい豆が伝熱面にあまり来ないようにする撹拌邪魔板の設計で粒度分布の許容度を広げることもできないでしょうか?たとえば、円筒底面に小さい豆だけが載るような8mmφくらいのバスケットをつけて観覧車のごとく小さい豆は伝熱面の遠いところまでリフトされて落ちるなんてのもどうかしら?コーヒー好きの機械屋がいたらおもしろいですね。どこかに居そうな気もします。

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↑オレンジ色に熟するグラニカ品種
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↑年末年始の休暇を利用して、日本の二つのフェアトレードショップからも
収穫ツアーにご参加くださいました。






# by cordillera-green | 2018-02-04 15:10 | スタディツアー
2017年 11月 23日

【振り返り③】環境問題をテーマとした演劇ワークショップ<主催者・共催者>

国際交流基金アジアセンター助成「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」の3週間にわたるプログラムの最後に、アチェのワークショップ会場で、全体振り返りを行った。

常にフィリピンとインドネシアの青少年参加者たちを、陰で支えてきた、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)とインドネシア側共催団体「Komunitas Tikar Pandan」の代表も、感想とコメントを述べた。


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●フィリピン人ファシリテイタ―

Komunitas Tikar Pandanはとてもあたたかく私たちを受け入れてくださいました。私たちは、よりアチェの文化、特に衣装や礼拝の時間、ボディーランゲージに関して気づくことができました。これは異なる地域や文化、宗教に触れたことで得た、新しい学びの経験となりました。私たちは初めて外国の文化と出会いました。アチェの生徒たちはワークショップにとても意欲的でした。

私たちはこのグループとして、プロジェクトの継続を願っています。コーディリエラとアチェからの参加者の文化交流には、より多くの時間が必要だと感じました。ワークショップには参加者のためのオリエンテーションと、文化的なダンスや歌を取り入れるべきだと思います。

私たちはなぜその場所に生を受けたのか、その目的を覚えておかなくてはなりません。これは、人々のコミュニティーにおける良い変化です。演劇は私たちがなぜその場所に生きているのか、人々に知らせるための一つの良い方法です。


●Filipino Facilitator

Komunitas Tikar Pandan is so accommodating. We became more awareabout Acehnese culture especially their clothing, prayer time, and bodylanguages. This is a new learning experience because it happened in anothercountry, culture, and religion. This is the first we encountered othercountries. The Acehnese students are very active participating in the workshop.

The Acehnese students improved in just few days.

Empower youth to change community throughthe use oftheater.

There are delayed workshops and language barrier.

We hope for a continuation of the projectand the groupremains. There should be more days for theCordilleran and Acehnese participants for cultural exchange. There should bemore orientation for the participants about the workshops and integrate more oncultural dances and songs.

We have to remember that there is purpose why you wereborn in your place. That is to make good changes to your community. Theater isone good way to inform people that is why we are here.

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●日本人ファシリテイタ―

これは、私がフィリピンやインドネシアを訪れる、初めての機会でした。この経験は、完全に私を変えました。ワークショップを通して活動的だったフィリピンの役者たちに感謝しています。アチェの参加者たちは、たった3日間で素晴らしいパフォーマンスに仕上げてくれました。私は、演劇による異文化間の関係の構築が、他の人々や次の世代にまで引き継がれることを望んでいます。初日、私は(彼らのパフォーマンスについて)とても心配していました。しかし、夜を越えるたびに、彼らの演技は大きく変化していきました。彼らの演技に対するエネルギーはより大きく、演技はより良いものになりました。

劇場は満員だったにも関わらず、今日のパフォーマンスに感激しました。私はとても幸せです.


●Japanese Facilitators

This is the first foreign country I visited which is the Philippines and Indonesia. This experience is completely different to me. I appreciate the Philippine actors for being active in the workshop. The Acehnese participants were great for producing a great performance in just three days. I hope that building relationships between cultures through the use of Theater will be passed on to other people and future generation.

I was very worried during the first day.The Acehnese participants were very shy and serious. This morning when I sawthe performances, they were bigger than yesterday. They changed very well over night. The energy is far bigger and better than yesterday.

I am impressed for today’s performances despite us having fully-packed audiences. I am very happy now.


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●フィリピン側主催者

公演の成功、おめでとうございます。これはKomunitas Tikar Pandan、アチェ・日本・フィリピンからの参加者全員にとって良い機会となりました。私たちの心はお互いに近くなりました。またお会いできることを願っています。

おめでとうございます。君たちはとてもよくやりました。私たちは今日のように舞台上で演技ができるなんて思ってもいませんでした。驚いたことに、その演技は自信に満ちていました。フィリピン人参加者の評価の中に、言葉の壁はネガティブだという声がありました。だからこそ、お互いを理解するためのツールとして、演劇を用いるのです。世界にはたくさんの言語があります。日本語やフィリピノ語もそうですが、英語だってベストな言語というわけではありません。演劇は、口と心を開いて、しかも言葉を用いずに、コミュニケーションをとるのを助けます。言語は決して壁ではないということを忘れないでください。今、あなたたちはどのように演技し、演劇を通してどのように他の人々との関係を構築するのかを知りました。私たちはインドネシア語を学ぶための十分な時間がなかったことを申し訳なく思っています。私たちはそれを最初に学習しておくべきでした。あなたたちは自身のコミュニティーを代表してくれました。あなたたちがコミュニティーに戻った時、ここで学んだことを皆さんに共有してください。私たちは離れ離れになってしまうけれども、同じ一つの惑星に住んでいます。この地球上に住む私たちは一つなのです。私たちはみな同じで、全てを分け合うことができるのです。

●Organizer

Congratulations for the success. This was a goodopportunity for all of us, Komunitas Tikar Pandan, Acehnese participants,Japan and Philippines. Our hearts are closer witheach other now and hoping to see you all again.

Everyone have stated already what I amabout to say. Thankyou everyone for being friendly to me. I am very proud toall of you for today’sperformances. I advise young people in this room not todo the same with what Idid with theater. I stopped theater after graduating inhigh school. I learnthat it is very important to keep on doing theater.

Congratulations. You did very well. Everybody, wecouldn’t imagine you could play on the stage like that. Surprisingly, theperformance is with confidence. Filipino evaluation said that the language barrier is negative.This is the reason why we are using theater as a tool to understand each other.The world has many languages. English is not the best, or even Japanese orFilipino. Theater can help open the mouth and the mind to communicate eachother without using language. Do not forget that language is not a barrier. Nowyou know how to act and connect using theater. We are very sorry we didn’t have enoughtime to learn Indonesia language. We should be the one to learn it first. Yourepresent your community. When you come back to your community, we hope you couldshare to everyone what you learned here. We might be separated due our locationbut we are living in just one planet. We are one, people here on earth. We areall the same and we can always share.

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***


●Komunitas Tikar Pandan 共催者団体代表

日本とフィリピンの、全ての新しい友達に感謝の思いを伝えたいです。演劇を通して、文化をはじめとした異なる物事について、あなたたちはたくさんのことを教えてくれました。演劇は単なるメディアではなく、コミュニケーションを図る方法を教えてくれます。

当初、私は三つの国の人々を巻き込んだイベントが開催されることを知った時、私は怖かったです。私は、参加者たちをまとめることが難しさを知っていましたが、イベントはスムーズに運営できることを確信していました。私はワークショップの前に、参加者たちが恐ろしさを感じて、家に帰ってしまわないかと心配していました。これはベストなワークショップの一つでした。なぜなら、誰も帰りたいという人がいなかったからです。全員がベストを尽くしました。私たちは若い世代が世界をより良いものにしてくれることを願っています。これこそがなぜこのワークショップが若者を対象としていたのかの理由です。このイベントが終わる時、それはまたコミュニケーションの終わりを意味するでしょう。また、ソーシャルメディアはこの公演を本当に助けてくれました。

このプロジェクトの成功、皆さん本当におめでとうございます。私たちはフィリピン人たちのバリトックでのパフォーマンスと同様に、観客を演劇に巻き込むことができました。私たちがコミュニティーで見たものを、演劇で伝えることができました。私は、アチェ、日本、フィリピンの関係性が続くことを願っています。全員が幸せであること、それが最も大切です。もし私たちが幸せならば、それこそが望みです。アチェ、日本、フィリピンの参加者の皆さんが幸せで、その幸せを共有できたのならば、それで十分です。

●Director, Komunitas Tikar Pandan

Thank you to all our new friends from Japan and thePhilippines. You teach us a lot about your culture and many other thingsthrough theater. Theater is not only media but it teaches us to communicatewith each other.

At first, I was afraid about this event knowing thatthere are three countries involved. I know that this is difficult to handle.But then I am also sure that the event will run smoothly. I am worried thatwhat has happened before will happen in this workshop; participants becameafraid and they go back home. This is one of the best workshops because nobodyasked me to go home. All did their best. I believe that young generation willmake the world better. That is why this workshop is for the youth. This eventwill stop if communication will also stop. Social media really helped a lot.

Congratulations to everyone for the success of thisproject. We were able to control the audience in the theater the same with the performanceof the Filipinos in Balitok. What is being observed on our community iscommunicated in the theater. I hope that this relationship among Aceh, Japan,and Philippines will continue. Everyone is happy and that is very important. Ifwe are happy doing the things we would like to do. Aceh, Japan,and Philippines are all happy andthat is enough, sharing the happiness.


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助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

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# by cordillera-green | 2017-11-23 13:47 | 環境教育
2017年 11月 23日

【振り返り②】環境問題をテーマとした演劇ワークショップ<コーディリエラの参加者>

 2017年7-8月にコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)が国際交流基金アジアセンター文化創造協働助成のサポートを受けて実施した「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」の、フィリピン側参加者の振り返りの記録です。
 フィリピン側の参加者は、マウンテン州のカンカナイ族の10代後半の大学で学ぶ学生を中心に、その他の山岳地方の先住民族の大学生たちで構成されています。同じ山岳地方であっても民族も言葉もアイデンティティも明らかに違い、彼ら自身の中でもお互いを理解するのに時間と労力を要したことがうかがえます。また、ファシリテイタ―、スタッフは日本とフィリピンの混成チームで、そこでも誤解や葛藤がありました。
 それらさまざまな障壁を乗り越え、誰一人脱落者や体調を崩すものなく、学びあいながら全3週間の旅を終えることができたことを、主催者としてうれしく思います。苦労して作り上げた演劇作品がどのようなものであったかよりも、参加者はもちろん、ファシリテイタ―やスタッフが、この事業を通して、多くの仲間と出会い、さまざまな問題を乗り越えて、視野を広げ、人間として少しでも成長してくれたことが何よりの成果であったと思います。

 振り返りでは、グループに分かれ、良かった面と同時に悪かった点、改善すべき点もあげてもらいました。
参加者間には主催者側に目の届かないところでさまざまな葛藤があったことがうかがい知れ、事業を運営する側にとっても反省すべき点が明らかになりました。真摯に受け止め、今後のプログラムに活かしてい行きたいと思います。

□事業の活動報告はこちら➡
□アチェの参加者の振り返りはこちら➡
□コーディリエラ参加者のテーマ「鉱山開発」についてのアンケート回答はこちら➡

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【良かったこと】


●参加者たち(自分たち)について

-チームワーク

-共に活動する心地よさ

-新しい友達

-短所の発見

-あがり症の改善

-自分自身のパフォーマンスの上達

-演劇に参加し、外国へ行く機会を得たこと

-アチェの皆さんが温かく迎えてくださったこと

-演劇への情熱

-家族の一員になれたことに感謝しています。ワークショップを通じて、新しい友達に出会えました。私たちはお互いに指導しあい、楽しみました。参加者一人一人がいなければ、今回の旅は無意味なものだったでしょう。

-私たちはずいぶん上達したと思います。

-私たちは公演を成功させました。

-新しい友達やファシリテーターに出会い、新しい経験と知り合いに出会えたこと

-自信を得て、あがり症を克服し、長所と短所を発見したこと

-知識を得て、他の文化や伝統を理解したこと

-良い仲間づきあい

-役者たちの協力

-新しい友達との出会い

-ステージ上でどう演じるかという新しい挑戦

-長所と短所の発見

-舞台は素晴らしかったです。ある参加者たちは心を開いて私に話しかけてくれ、それからお互いに第一印象を感じることができました。彼らは最初、私のことをお高くとまったやなやつだと思ったと言いましたが、その後お互いを知り、分かり合えました。でも、こういうネガティブな態度もときに存在していたことは確かだと思います。

-私たちはワークショップの間、多くのことを学びました。

-異なる舞台で演じ、より多くの経験を得ました。

-私たちは演劇について多くのことを知りました。

-カヤンでの滞在は最高でした。美味しい食べ物に満足しました。

-演劇ワークショップに参加して、私はたくさんの良いことに気づいたり、それを経験したりしました。例えば、舞台に対する誇りを、より強いものにすることができました。

-新しい仲間たちとの良いつながり

-パフォーマンスにおける演技の上達

-私は他者からの提案を受け入れ、快く改善していきました。

-私はベストを尽くし、公演のたびに上達し続けたと思います。

-ファシリテーターやスタッフは本当によく参加者を気遣ってくれました。

-練習や劇中の指示がとても良かったです。

-このワークショップへの参加は、私の初めての海外渡航になりました。

-このワークショップでは、チームワークと規律をより良いものにすることができました。

-この演劇に参加することができて、私はとても幸せでした。日常生活で使える多くのことを学ぶことができたからです。私は異なる地域の新しい人々と出会うことができたことにも感謝しています。

-参加者の間で特に言い争いがなかったこと。参加者全員が素晴らしいチームワークを通じて、劇に貢献したこと。

-誰かが、参加者グループを導いてくれたことが良かったです。他の参加者よりもやや年上のメンバーが、チームの団結を助けてくれました。

-全ての参加者が演劇やパフォーマンスに対して情熱を持っていたこと。アチェの観客たちは英語を話さないので言葉の壁はありましたが、それにも関わらずアチェでの公演を成功させられたのは、各々が持っていた情熱があったからです。

-新しい友達に出会えたこと

-新しい友達から、これまで気づかなかった私の欠点(悪い態度)を指摘されました。例えば、時々私は口を尖らせることがあり、彼らは私が何か不満を感じているのではないかと思ったそうです。また、彼らは私が気取っていると言いました。

-パフォーマンスに関しては、全員が上達していました。

-これは私に自分自身を表現したり、恐れを克服するためのチャンスを与えてくれました。私が演劇に参加した時、私はそれが自分自身を見ることのできる唯一の場所であることに気づきました。

-他の人々に出会い、様々な文化を共有したことは、未来への私の知識となるような新しい学びであり、とてもありがたいものでした。

-自信以上のものを得ました。

-セットのデザインが気に入りました。

-新しいことを学びました。

-一緒に過ごした時間はとても短かったけれど、私たちは良い関係を築けたと思います。私たちはお互いを兄弟や姉妹のように感じています。スタッフでさえも、私たちは姉妹や兄、叔父のように接していました。

-地域の文化や伝統について、新しい知識や理解を得ました。

-一生忘れないであろう素晴らしい経験の一つでした。

-カヤンでのワークショップや練習の間、お互い初めての出会いだったので、私たちはとても楽しんでいました。そして、これからの公演にわくわくしていました。

-バギオでのワークショップやリハーサルは、みんな楽しんでいました。私たちが挑戦しつづけていたパフォーマンスを、ついに作り上げることができたからです。本番ももちろん楽しみました。

-劇の間、私たちはお互いに助け合い、作品をより良いものにしました。

-たくさんありますが、忘れてしまいました。


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●スタッフ/ファシリテーターたち/指導内容について


-参加者たちが楽しめたこと

-美味しいご飯

-CGNの参加者への気遣い

-スタッフ、SDS、他のメンバーの絆

-私はファシリテーターやスタッフたちと楽しむことができました。

-私たちは素晴らしい第二の両親を得ました。ありがとうございました。

-全てのファシリテーター、コーディネーター、監督たち、そして私たちの陰で支えてくださった全ての人々に感謝しています。

-私たちのために食事を作ってくださってありがとうございます。

-陰で支えてくれたスタッフたちは、まるでロッキー兄さんをはじめ才能や技術が豊かで尊敬しています。彼らと出会い、共に活動できて幸せでした。

-イベント主催者たちは、食事などといった私たちの必需品を確実に用意してくださいました。

-コーディネーターたちは、私たちをよく受け入れてくれました。

-私たちの演出家であるヨシさんの、役者たちを率いる考え方は、劇をより楽しくし、参加者たちが劇の中で成し遂げることをさらに盛り上げました。

-セツさんのワークショップは参加者たちの規律を助けました。

-参加者と芸術家、ファシリテーター、アルバイト、インターンの絆や結びつきは、時間を経るごとに強くなっていきました。

-私は、演劇における私の弱点を見つけました。おかげで、私は大きく改善することができたと言えます。

-私はたくさんの素敵なCGNスタッフに出会いました。

-CGNスタッフやSDSスタッフの関わり合うことができて良かったです。


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●発表公演イベントについて

-舞台のデザインがパフォーマンスに影響していました。

-私はステージの飾り付けや照明に感謝しています。

-楽器演奏者は彼らの仕事をよくやってくれました。感謝しています。音楽は発表に命を与えてくれました。

-舞台上のセットのデザインがとてもよかった。

-音楽は演劇における良い要素でした。

-方言を使うことで、自分自身を表現することができました。

-曲のメロディーが素晴らしかった。

-たとえ100%ではなかったとしても、劇発表はとても良かった。全ての参加者たちが自身の役割を楽しんでいました。

-セットと照明はベストが尽くされていました。

-舞台の背景はとてもリアルでした。

-ほば全てのことに私はとても感謝しています。なぜなら、私たちの発表は成功し、人々にインスピレーションを与えることができたことに満足したからです。また私は、アチェの皆さんの温かい迎え入れに感謝しています。

-照明、小道具、セットデザインといった要素においては完璧でした。

-良いステージのデザインは発表に影響しました。

-セットやステージのデザインは、とてもよく準備されていました。

-音楽は演劇の素晴らしい要素でした。

-演劇で民族のことばを使うことは、役者にとってとても良いものでした。なぜなら、私たちは自由に考えを表現することができたからです。しかし、マニラやインドネシアからの観客たちは馴染みのない言葉なので、マイナス面でもありました。


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●このプロジェクトについて

-他の人々と活動する、またとないチャンスを与えてもらった、特別なプロジェクトでした。

-他の人々の文化を学びました。

-他のCGNスタッフとの活動

-チームワークを高められたこと

-最高の環境で宿泊できたこと

-私たちは常にお腹いっぱいで幸せでした。

-良い宿泊施設

-素晴らしい環境と施設に宿泊できたこと

-外国を訪れたこと

-プロジェクトの目的は立派でした。

-様々な地域から参加者やスタッフが来てくださったことに感謝しています。そこには数多くの(文化の)違いがあったかもしれませんが、それは私たちの個人的なスキルを磨く第一歩です。

-インドネシアや日本の皆さんは、私たちの文化を尊重してくださいました。

-宿泊施設が良かった。

-美味しい料理

-他の場所に行ったこと

-このプロジェクトへの参加は、未来の私の強みとなりました。

-ご飯が美味しかった。


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【悪かったこと】


●参加者たち(自分たち)について


-疲れたこと

-参加者たちが完璧主義者であろうとしたこと。

-低いプライド

-誤解が演技に影響しました。

-Facebookのせいで夜更かししてしまった。

-睡眠不足のせいで、参加者たちは疲れてしまった。

-時間管理の不足

-ワークショップが不十分

-参加者の規律が乱れていた。

-私たちはネガティブな反応することを避けられません!私は数人の参加者たちが、私に対して負の感情を抱いていたことに気づきました。ワークショップの中で、私は時々フランクに振舞っていましたし、他の人が悪い態度を取るなんて予想していませんでした。私はそのことでスケジュールと衝突したくありませんでした。彼らの態度や振る舞いにはがっかりしました。

-お互いの誤解

-ストーリーの変更によって、時々緊張してしまった。

-睡眠不足

-不十分な睡眠時間

-自己中心的な人たちの存在

-プライドが高すぎる人たち

-参加者とファシリテーターの間の誤解

-ストレス

-スタッフはなぜ私が直接指示してもらいたかったのかを知るべき。

-グループ間での誤解

-クレイジーだったこと

-睡眠不足、しかしこれは私の責任です。

-演出家と参加者たちとの間に衝突があったこと

-パフォーマンスの間、参加者の一部は演劇集中していませんでした。

-リハーサルで、数人の参加者たちが協力していなかった。

-規律

-時間の割り振り

-言葉の壁、コミュニケーションの難しさ

-数人が過剰に神経質だったり、受け身だったりした。

-私は少し反応が遅くて、自らの意見や考えを内にしまったままでした。私はフランクな性格ではありませんが、将来問題を避けるために、性格を変えたいと思います。

-一般に、規律が全てにおいて欠けていました。

-カヤン以外には指導が十分でなかったこと。バギオやマニラでも行なっていたら、完璧なものになっていたでしょう。

-参加者たちはワークショップの最初に何をするべきなのか指示を求めていた。それは当然なされるべきだった。

-時々、参加者たちは鈍感だった。

-参加者や演出家の誤解のせいで、時々練習がうまくいかなかったこと

-参加者は睡眠や夜の休憩時間の不足で、練習がうまくいかず、100%の力を出し切ることができなかった。

-時々、参加者と演出家の間にギャップがあり、先輩たちは落ち込んでいた。

-いつも劇の内容を変更していたこと

-お小遣いが足りなかった。

-お土産を買う時間が足りなかった

-参加者たちは役割や話し合いに関して意思疎通していなかった。

-参加者たちは感情を傷つけるような誤解に出くわしました。私は一度泣いてしまいました。

-ワークショップが始まってから、睡眠不足になりましたが、どうやら慣れたようです。そういうわけで、プログラムが終了した後も、私は夜遅くに寝ています。

-数人の参加者が批判的だったこと

-それぞれの活動が終了した後に、その振り返りがなかったこと。

-言語の壁

-エネルギッシュではなかったこと。私たちは完璧主義者であるには疲れすぎていました。

-人々の持つプライドが均等ではなかったこと。ここにいる誰もが誇りを持って生まれて来ましたが、特にそれぞれ役割について話している時、ぜひとも時にはプライドを調整してほしい、あるいは単に他人を理解しようと努めてほしいと思いました。

-リハーサルの間、参加者の数人が真面目に取り組んでおらず、違うことをしていました。

-不適切な時間管理

-言葉の壁(使っている言葉が違うので、インドネシアの人々とコミュニケーションを取るのが難しかった。通訳でさえも、正しく訳をしてくれないことがあった。)

-次にやるべきことについて、多くの誤解とコミュニケーションの失敗がありました。

-疲れ、睡眠不足、ストレス、そして複雑な気持ちが心地よく演技をするための大きな壁になりました。

-特に次の役割を知らせる際に、衣装を借りることが役立ちました。

-態度です。数人の参加者たちは他人の注意を引こうと自己中心的に振舞っていました。例えば、ワークショップの中で、ある参加者が、聞こえる声で話している他の参加者よりも大声で話していました。


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●スタッフ/ファシリテーター/指導内容について


-ファシリテイタ―からはっきりとした指示がなかった。

-計画の変更

-ワークショップの中のゲームが、リハーサルの時間を費やしすぎた。

-リハーサルは最初から最後までやり通すべきだと思いました。(場面を中断したり、繰り返したりするべきではない。)

-シアター・ゲームは時々、練習のワークショップの中で多くの時間を占めていました。

-ネガティブな側面として、私が気づき、気に入らなかったただ一つのことは、練習が始まる時間が遅いために、帰宅する時間が遅くなってしまったことです。そのために、私は寝る時間が遅くなってしまいました。

-練習やリハーサルで気づいたもう一つのことは、私たちは最初のシーンから最後のシーンまで通さなかったことです。そのために、私たちは時々場面の流れを忘れてしまいました。

-他にも、彼らは私たちが劇に参加する前、練習やワークショップに参加していませんでした。その後、彼らは突然叫び出したり、私たちに対して悪いことを言いました。また、その行動の意味や考えていたことについて教えてくれませんでした。

-英語、日本語、フィリピン語、アチェ語という4つの言語があり、誰一人すべての言葉を解するメンバーがおらず、言語の壁がありました。言葉の翻訳にとどまらず、考えを理解するの右往左往すことに、本当に時間を費やしました。

-時間不足についてのストレスです。バギオとマニラでの公演の完成度は、もう少し時間があればより良いものに仕上がってたかもしれないという苦い思いがあります。全ての参加者が、演劇やパフォーマンスに関して情熱を持っていました。しかし、シャイな参加者たちの演技は、マインドトレーニングやリラクゼーションを施す時間があれば、より自信に満ちたものになったと思います。

-参加者すべてが仲良くなり演劇を形作ることに多少時間がかかりました。もしかすると、ウォームアップを早めにやっておけば、もう少し早く物事が進んだかもしれません。

-プロジェクターの訳が少し複雑で、いくつかの台詞には触れられていませんでした。


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【今後についてのアドバイス】


-継続性(他の人に改善のチャンスを与えるために)

-ワークショップを簡潔に

-技術計画についてもう少し時間を

-照明のリハーサルとカメラマン、参加者たちと一緒に、最終的な台本の議論が出来れば良いと思いました。

-スタッフとファシリテーターにうまく仕事が分配されるべきだった。

-もっと聞き込み調査を。技術スタッフに対して、ファシリテーターやそのアシスタントが多すぎた。

-ワークショップのコンセプトが不明瞭だった。

-発表はよりはっきりとするべき

-ファシリテーターは、明確に意思疎通を図るべき

-参加者間でディスカッションを行うべき

-協力し、お互いに心を開くことが必要

-どの活動おいても逐一振り返りをすること

-ダンスや歌などのワークショップをもっと取り入れるべき

-もっと伝統的な踊りや歌をワークショップに取り入れるべき

-参加者へルールや決まりを設定するべき

-このプロジェクトは、個人を啓蒙し、生きる意味を与えてくれます。私は評価されるような良い役者ではなかったかもしれませんが、演劇は私に学ぶ時間を与えてくれました。私は帰って来た時、違う人間になっていることでしょう。私は夢を自分の小さな手に握りしめたままにはしないでしょう。私を良い人間へと変えてくれて、ありがとうございました。

-より多くのワークショップの開催を

-時間管理の改善

-もっとワークショップを!ありがとう!

-ワークショップの目標が良かった。

-私たちの教育への経済的援助が必要

-練習や演技について、ファシリテイタ―から参加者への明確かつ迅速な指示を

-役者は、自分自身の感情を他の役者にぶつけたり吐き出したりせず、内に秘めておくべきです。多くの問題を引き起こす激しいぶつかり合いを避けるためです。

-ファシリテーターは、参加者が行う何の活動であれ、対象を述べるべきです。

-広範囲に渡るような指示は、最後の数分ではなく、ワークショップの早い部分で済ませておくべきだった。

-ファシリテーターや参加者は、少なくともなぜ台本や劇の一部を変更するのかを議論するべきだった。

-ファシリテーターは、少なくとも彼らの取り組みを参加者にわかりやすくしておくべきだった。

-ワークショップの前に、参加者のオリエンテーションを

-より多くのワークショップを

-将来、舞台と照明をより良くするために、演出家は参加者へのワークショップの中に、音楽とダンスを取り入れるべきである。

-演劇ワークショップや劇本番の後、より多くの学びと経験のために、もっと多くのワークショップを行ってほしい。

-もし私たちがこのプログラムをもう一度行えるのなら、日程を具体的かつ確実にすれば良いと思います。確実なスケジュールがなければ、劇を共にやっていく一方で、ミスコミュニケーションを引き起こしかねません。

-英語、日本語、アチェ語、そしてフィリピノ語を話せる人が間違いなく必要です。

-最初の二つのショー(バギオとマニラ)を作り上げるのに、もう少し長い時間が必要だった。

-劇のクオリティーは、全てのメンバーとより多くの議論や会議を重ねることで、良くなるだろう。

-全ての活動において、私たちが何を改善すべきかを知るために、活動における改善点を指摘したり評価したりすることを勧めます。

-お互いに関わりを持つべき

-練習と理解(口頭だけではなく、待っている際にも

-自己評価と全ての状況における調整


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助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration






# by cordillera-green | 2017-11-23 10:52 | 環境教育
2017年 11月 14日

【振り返り①】環境問題をテーマとした演劇ワークショップ<アチェの参加者>

 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、「フィリピン、インドネシアの先住民族青少年を対象とした環境問題をテーマとした演劇ワークショップによる交流事業」(助成:日本国際交流基金アジアセンター)を実施した。

フィリピン人参加者のためのワークショップは、マウンテン州のタジャン、バギオ市、マカティ市、インドネシア・アチェ州で開催した。ワークショップの成果である演劇作品は、バギオ市のCAPセンター、マカティ市のTIUシアター、バンダ・ アチェのスルタン・セリム2世劇場で公演した。

 アチェの参加者たちは、鉱山開発のような環境問題に直面しているアチェ州ベサール地域のジャンタンとランパナ出身の高校生だった。フィリピンとアチェの参加者たちは、鉱山開発地域を訪れ、宗教指導者、政治指導者、鉱山会社の元従業員、鉱山によう環境破壊の影響を受けた農家などにインタビュー取材を行った。取材から得た情報から参加者たちは議論を重ね、日本人、フィリピン人、インドネシア人の演劇専門家や芸術家の協力のもと、小さな公演を行った。


□事業の活動報告はこちら➡
□コーディリエラの参加者の振り返りはこちら➡
□コーディリエラ参加者のテーマ「鉱山開発」についてのアンケート回答はこちら➡



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以下はアチェの参加者による振り返りの記録である。

                                                     

【ワークショップ】

-ワークショップに参加したことで、新しいことを学んだり経験したりすることができ、私は幸せです。

-他の参加者と出会えて嬉しかったです。

-フィリピン人をはじめとした人々と出会い、一緒に活動することができて、私はとても幸せです。

-ワークショップでは、参加者たちと楽しむことができました。

-新たな経験を得て、見識を深めることができたので、私はとても興奮しています。

-幸せで、新鮮で心地よく、興奮しました。

-フィリピンの若者たちとまた演じたいです。

-劇を通じて、私は新たな友達と出会うことができ、とても幸せでした。また、私は新しいことも学びました。

-私はフィリピンの若者たちと出会うことができ、とても嬉しかったです。国や言葉が違えど、私たちは団結していました。

-初日、私たちは気まずかったり緊張したりしていましたが、数日間彼らと過ごすことで、まるで自分の家族のであるかのような幸せな日々を送ることができました。

-とても幸せな経験でした。

-この交流で彼らと過ごしている時、私は幸せな気分でした。私たちはコミュニケーションをとるのに苦労しましたが、私は他の参加者たちと友達になれたことを誇らしく思っています。

-初日、私は緊張と気まずさを感じていました。数日後、私は彼らを家族の一員だと思うようになりました。その時ついに、私の気まずい感情は消え去りました。

-緊張しましたが幸せでした。しかし、フィリピン人参加者たちは親切で、私たちの友達になりました。彼らは私たちが日頃大切にしている物事についても受け入れてくれました。

-彼らと出会い、話せたことは幸せでした。

-私たちは常に笑いが絶えず、幸せでした。私はもっと彼らと仲良くなりたいです。彼らと学ぶことが好きでした。



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パフォーマンス】

-私は友達を前にステージに立った時、幸せを感じました。しかし私は新しい人々(フィリピン人と日本人)に会うことに慣れていなかったので、少し緊張してしまいました。残念ながら、英語を通訳してくれる先生や大人が足りなかったので、時々私たちは何をすべきなのかわからないことがありました。

-他の参加者と時間を楽しみながら過ごすことができて、嬉しかったです。

-私は少し緊張しました。また、CGNとの活動に満足しています。

-この経験をすることができて、私はとても幸せです。まるで家族のようなフィリピン人たちと活動することができて、とても嬉しかったです。

-幸せと喜びを感じました。

-とても嬉しく、幸せでした。お互いを受け入れ合えたと感じました。

-このようなことは今まで成し遂げたことがなかったので、私は喜びを感じています。わずかに緊張しましたが、勇気があったと感じています。

-経験や知識を教えてくれるフィリピン人の友達と出会えたことで、私たちは大きな幸せを感じています。また私たちは、才能ある素晴らしい人々の前で、果敢に勇気を見せた自分自身たちを誇りに思っています。

-どことなく緊張しましたが、興奮しました。

-演じると同時に、幸せを感じていました。私は今まで一度も演劇に挑戦したことがなかったので、私が持つ全ての勇気を振り絞り、演技を伝えることができました。私は自分自身に対して喜びと誇りを実感しています。

-才能溢れる素晴らしいフィリピン人の友達と、どのように劇を演じるのか学ぶことができたので、幸せを感じています。

-喜びと驚きを感じました。

-フィリピンからの新しい友達と出会うことができて嬉しかったです。

-演劇を学んだことで私は賢くなれたので、とても嬉しいです。

-演劇によって、興奮したり幸せを感じたりしました。


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【今後のワークショップへの期待・要望】


-次回はより良いものになりうるでしょう。私たちは演劇を学び続けたいです。

-将来のワークショップがより良いものになるよう願っています。

-私はさらなるワークショップが、より楽しく、たくさんのシアターゲームをしてくれることを期待しています。

-これまでのように、より良い意見の共有を期待しています。

-私の望みは、イベントがより楽しく驚きに満ちたものであることです。

-バリトック」のように、目標達成のための活動を楽しみにしています。

-楽しい活動を盛り込みながらの演劇制作を期待しています。

-私はフィリピン人参加者がまたここに戻ってきて、私たちとともにまた演劇を作り続けていくことを望んでいます。

-私は将来の活動がより良く、全ての参加者がもっと興奮できるものになることを望んでいます。そして、「バリトック」のようなパフォーマンスを作り上げたいと思います。

-私は、この活動を通じて、人々が他の参加者と関係を築いていくことを願っています。この活動は中止するべきではなく、未来まで運営していくべきものです。

-私は参加者たちが安全に帰宅することを願っています。また、このワークショップが全ての参加者にとって思い出に残る経験となることを望んでいます。

-過去よりもっとかっこいい活動を望みます。

-この活動に再び友達と携われること、そして参加者たちが良い関係を築けるよう願っています。

-私は、次のワークショップがいつも通り行われることを望んでいます。より楽しく、そしてこれまでで一番のワークショップにしてください。

-私はいつか他の参加者たちと再会できることを願っています。

-いつか私たちが再会し、再び知識を共有できる日を楽しみにしています。

-未来に再び参加者と会えることを望んでいます。

-彼らがアチェに戻ってきてくれることを願っています。


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*****

ワークショップ後のグループに分かれての振り返り


●グループ・サト<1>

イベントの間、多くの良かったことがありました。私たちは多くのことをフィリピンや日本から学びました。まるで新しい家族の一員になったかのように感じています。

私たちは、ワークショップはよりリラックスしたものであると良いと思いますし、休憩時間を取り入れるべきだと思います。

私たちに自信を与えてくださったフィリピンや日本のファシリテーターたちに感謝の気持ちを述べたいと思います。私たちは今、自分自身を信じることができています。


●グループ・ドゥア<2>

私たちに公演の機会を与えてくださった、SMPN 1 PEUKAN BADA(注:発表会をさせてくれた学校の名前)の皆様に、感謝の気持ちを述べたいと思います。私たちは3年生たちの活躍がとても嬉しかったです。観客の前で演技をする自信がつきました。

私たちは少ししか休憩時間がありませんでした。今、私たちは時間の大切さを実感しています。

フィリピンや日本からの参加者やスタッフと交流でき、とても嬉しかったです。お互いに意思疎通をはかるのが困難だったにも関わらず、彼らはとても優しくしてくれました。これまで知らなかったジャンタンやランパナについて知ることができたことも、嬉しかったです。


●グループ・ティガ<3>

他の人々と経験を共有することができて、私たちは幸せでした。より多くの意見を共有できたら、さらに良いものとなるでしょう。

私たちは睡眠時間が不足していましたが、それによって、スケジュールに適応することと時間に追いつくことの大切さを学びました。

私たちは、演劇の知識を教えてくれたフィリピンや日本のスタッフにとても感謝しています。私たちはこのプロジェクトを未来まで続けていくことを望んでいます。


●グループ・エンパット<4>

このワークショップは、私たちにたくさんの知識を与えてくれ、自信を築くための手助けをしてくれました。この活動で得たどんな成長も、私たちの将来にとって有益なものであったと確信しています。

ワークショップの間中、たくさんの恥じらいがありました。私たちは勇敢であろうと最善を尽くしましたが、私たちは緊張が勝ってしまい、自信不足に陥ってしまいました。私たちは、才能溢れる素晴らしいフィリピンの役者たちのようになりたいと思っています。

このワークショップによって、私たちは影響されました。私たちは、他のフィリピン人参加者たちと共に過ごすことができず、残念に思っています。私たちはフィリピン人参加者たちがアチェの料理を楽しんでくれたことを願っています。

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助成 Grant:

国際交流基金文化創造協働助成

The Japan Foundation Asia Center

Grant Program for Promotion of Cultural Collaboration

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# by cordillera-green | 2017-11-14 13:59 | 環境教育